今までいろいろとドライブに出掛けたものだ。
北は秋田県へのドライブが最長距離だ。片道600km以上あった。
南は実は千葉県の鴨川とかかもしれない。
住んでる柏と同じ県内だ。
東は地図で見れば経度は盛岡が一番東寄りだが、海沿いではないし、通りがかっただけだ。
そうなると、やはり千葉の銚子市が最も東寄りとなる。
南も東も千葉止まりだ。
西は長野県が最高だ。
高所としても最高峰だろう。
今夜、その記録を更新すべく、車で西へ向かう事にした。
どんなドライブになるか想像もつかないが、長旅になるのは確かだ。
今まで目的地に行くのに一番時間がかかったのが、秋田への13時間。
ゴールデンウィークの渋滞のせいだ。
長野の旅では3日間連続で一日11時間運転した事がある。
最後の方は疲れて寝そうな運転だった。
今回はそれらを上回る可能性も出てくる。
果たしてどんな旅になるのか楽しみだ。
2006年04月29日
Drive物語 〜東・西・南・北〜
ニックネーム SNJ at 12:32| Comment(2)
| Drive物語T
またレコーディング
友人西沢君がHさんの結婚式のDVDを編集するので、僕らの演奏した曲を改めてレコーディングし、それをDVDで使ってもらう事にした。
メインボーカルの浅野とコーラス小野、ギターのマナブは録音したのだが、僕のコーラスがまだ終わっていない。
出来てはいるが、もう少し付け足したい気分なのだ。
低いコーラスと高いコーラスを重ねてみたが、入れないよりは入れた方が厚みが出て良い。
なので、西沢君に曲を渡すには、あと少しかかりそうだ。
昨夜、仕事から帰宅したが、今日はまた夜から出掛けてしまいます。
なんか眠くて疲れがとれてないようですが、出掛ければ復活するでしょう。
メインボーカルの浅野とコーラス小野、ギターのマナブは録音したのだが、僕のコーラスがまだ終わっていない。
出来てはいるが、もう少し付け足したい気分なのだ。
低いコーラスと高いコーラスを重ねてみたが、入れないよりは入れた方が厚みが出て良い。
なので、西沢君に曲を渡すには、あと少しかかりそうだ。
昨夜、仕事から帰宅したが、今日はまた夜から出掛けてしまいます。
なんか眠くて疲れがとれてないようですが、出掛ければ復活するでしょう。
ニックネーム SNJ at 12:13| Comment(0)
| 日記
2006年04月24日
Drive物語・青森編5 〜エアーポケット〜
青森旅行最終日の朝、目覚めたはいいが、時間を持て余した。
青森空港から午後の便で羽田に飛び立つのだが、それまでやる事がない。
三上君のデミオに乗り込み、四人で当てもなくドライブをした。
青森市には、浅虫水族館というのがあるのだが、万が一、渋滞にでもハマったら飛行機に間に合わなくなる。
なので、空港周辺のドライブになった。
空港は山の端にあるので、山の方へと行ってみた。
どんどん山道を行くと、やがて道なき道へと迷い込んだ。
「どこなの、ここ?」
「迷子になったかも」
「空港どっちだっけ?」
少し焦りながら、来た道を戻った。
そしてダム予定地に辿り着いた。
まだ水を張ってないので、変に整備された傾斜が広がっている。
僕らはそこに入り込み、走り回って遊んだ。
たぶん楽しかった…。
飛行機の時間が迫ってきたので空港に向かった。
空港内で地酒の試飲をやっていたので、僕と浅野君が飲んだ。
「三年ものの古酒です」
古酒だけあって、僕にはかなり濃い味に思えた。
「薄いな〜」
浅野君には物足りなかったようだ…。
お土産も買って、いよいよフライトの時間だ。
「会えて嬉しかったよ」
三上君も別れがつらそうだ。
みんなで写真を撮った。

そして、僕と西沢、浅野は機上の人となった。
僕は子供の時以来の飛行機に緊張していた。
その時だった!
ゴォォォォォ!
飛行機が急降下をし始めたのだ。
ジェットコースターのような浮遊感。
窓の外を見ると、天気が悪い。
一面雲で真っ白だ。いや、雲はどんよりと鈍色だった。
アナウンスによると、低気圧に入り込んだらしい。
ゴォォォォォ!
またもや急降下だ。胃が上がってくる気がする。
添乗員を見てみたが、澄ました顔で座っている。さすがプロフェッショナルだ。
隣のおじさんを見ると、新聞を読んでいる。
出張のプロだろうか。内心は怖がっているのかもしれない。
僕は正直怖かった。何故、みんな焦ってキョロキョロしないのか不思議だった。
「うえ〜ん!怖いよ〜!」
前方の席から子供の泣き叫ぶ声が聞こえた。
やはり、この急降下はジェットコースターと同等であろう。
子供が怖がったので、代わりに僕は落ち着いてきた。
落ちるときは落ちる。腹を据えた。
でも落ちなかった。雲の隙間から無事に関東の大地が見えた。
そして羽田に到着。
先ほどまでの恐怖が夢の様に思えた。
(1時間ちょっと前までは青森にいたんだよな〜?)
飛行機は早い。
忘れられないフライトとなった。
何の計画も立てずに青森へ向かった。
決まっていたのは奥入瀬を見ること、そして浅野君が途中で合流することだけだった。
八甲田山に登ったり、酸ヶ湯に入るなんて思ってもいなかった。
行き当たりばったりの様な旅だったが、なんとなくうまく運んだ。
電車、車、飛行機と移動手段を変えていったのも面白かった。
そして、青森の旅路は記憶に刻まれる旅となったのだろう。
本州最北の県、青森。
実は僕は恐山に行ってみたかった。
三上君の住む五所川原市のある津軽半島からは、陸奥湾をはさんで対岸の下北半島に恐山は位置する。とても遠い。
今度、青森に行く機会があれば、そっちにも足を伸ばしたいとこだ。
青森空港から午後の便で羽田に飛び立つのだが、それまでやる事がない。
三上君のデミオに乗り込み、四人で当てもなくドライブをした。
青森市には、浅虫水族館というのがあるのだが、万が一、渋滞にでもハマったら飛行機に間に合わなくなる。
なので、空港周辺のドライブになった。
空港は山の端にあるので、山の方へと行ってみた。
どんどん山道を行くと、やがて道なき道へと迷い込んだ。
「どこなの、ここ?」
「迷子になったかも」
「空港どっちだっけ?」
少し焦りながら、来た道を戻った。
そしてダム予定地に辿り着いた。
まだ水を張ってないので、変に整備された傾斜が広がっている。
僕らはそこに入り込み、走り回って遊んだ。
たぶん楽しかった…。
飛行機の時間が迫ってきたので空港に向かった。
空港内で地酒の試飲をやっていたので、僕と浅野君が飲んだ。
「三年ものの古酒です」
古酒だけあって、僕にはかなり濃い味に思えた。
「薄いな〜」
浅野君には物足りなかったようだ…。
お土産も買って、いよいよフライトの時間だ。
「会えて嬉しかったよ」
三上君も別れがつらそうだ。
みんなで写真を撮った。

そして、僕と西沢、浅野は機上の人となった。
僕は子供の時以来の飛行機に緊張していた。
その時だった!
ゴォォォォォ!
飛行機が急降下をし始めたのだ。
ジェットコースターのような浮遊感。
窓の外を見ると、天気が悪い。
一面雲で真っ白だ。いや、雲はどんよりと鈍色だった。
アナウンスによると、低気圧に入り込んだらしい。
ゴォォォォォ!
またもや急降下だ。胃が上がってくる気がする。
添乗員を見てみたが、澄ました顔で座っている。さすがプロフェッショナルだ。
隣のおじさんを見ると、新聞を読んでいる。
出張のプロだろうか。内心は怖がっているのかもしれない。
僕は正直怖かった。何故、みんな焦ってキョロキョロしないのか不思議だった。
「うえ〜ん!怖いよ〜!」
前方の席から子供の泣き叫ぶ声が聞こえた。
やはり、この急降下はジェットコースターと同等であろう。
子供が怖がったので、代わりに僕は落ち着いてきた。
落ちるときは落ちる。腹を据えた。
でも落ちなかった。雲の隙間から無事に関東の大地が見えた。
そして羽田に到着。
先ほどまでの恐怖が夢の様に思えた。
(1時間ちょっと前までは青森にいたんだよな〜?)
飛行機は早い。
忘れられないフライトとなった。
何の計画も立てずに青森へ向かった。
決まっていたのは奥入瀬を見ること、そして浅野君が途中で合流することだけだった。
八甲田山に登ったり、酸ヶ湯に入るなんて思ってもいなかった。
行き当たりばったりの様な旅だったが、なんとなくうまく運んだ。
電車、車、飛行機と移動手段を変えていったのも面白かった。
そして、青森の旅路は記憶に刻まれる旅となったのだろう。
本州最北の県、青森。
実は僕は恐山に行ってみたかった。
三上君の住む五所川原市のある津軽半島からは、陸奥湾をはさんで対岸の下北半島に恐山は位置する。とても遠い。
今度、青森に行く機会があれば、そっちにも足を伸ばしたいとこだ。
ニックネーム SNJ at 00:37| Comment(5)
| Drive物語T
2006年04月23日
Drive物語・青森編4 〜青森の夜も更けて〜
酸ヶ湯の勧めでは、入浴後は湯の効用のためにそのまま寝た方が良いらしいが、僕らは三上宅に帰るとすぐにシャワーを浴びた。
体に染み付いた硫黄の匂いを消すためである。
シャワーを浴びて一息つくと、夜の街に飲みに繰り出した。
しかし、連休とあってどこの店も満員だった。
空いてる店を求めて歩き回ったが、なかなか見付からない。
歩き疲れてきた頃、地元人間である三上君が言った。
「ここ、入ってみる?」
三上君が提案したのは、ロシアンパブであった。
久しぶりに再会した同級生が飲んで語り合うには、あまり相応しくない。
却下。
また歩き回ってやっと空いてる店を見付けた。
こじんまりとした小料理屋だが、語らうにはちょうどいい。
飲み、食べ、語り、笑い、時間はいつの間にか過ぎていった。
かなり酔ったところで店を出た。
みんな酔っているのだが、僕はことさら酔っている。
みんなの歩くスピードに追いつけないまま、どんどん置いてかれた。
知らない街である。はぐれたら一大事だ。
僕が20m以上離されているのに、三人は笑いながらどんどん歩いていく。
酔いと動悸の激しさで僕は思うように歩けない。
大声でみんなを呼び止めようとしたら、浅野君が携帯で電話をし始め、やっと追いついた。
浅野君が電話した相手は千葉に残っているマナブ君だった。
「マナちゃ〜ん!アハハハ〜!元気か〜!」
「おお、楽しそうじゃん」
「今からマナちゃんもこっち来なっつ〜の!」
「無理だっつ〜の」
たぶんパイレーツが流行っていた頃だろう。
マナブ君は三上君と話したそうだった。
「三上もいるの?換わってよ」
浅野君が三上君に携帯を渡した。
「もしもし〜?」
・・・・・・
三上君が呼びかけたがマナブ君の応答がない。
「あれ?切れてるよ」
「ゴメ〜ン!オレ、切っちゃったかも〜」
どうやら浅野君が渡す時に切ってしまったようだった。
アハハハ!アハハハ!ワハハ!アハ〜!
夜の住宅街に浅野君の笑い声が響き渡る。
静かな街だ。夜も早いのだろう。
アハハ〜!
三上宅に戻ると、お笑いのビデオを観ながらまた飲んだ。
浅野君は自分で買ってきた北海道みやげの酒を自分で飲み干した。
アハハハハ〜!
そして酔って寝てしまった。
残された僕ら三人も寝る事にした。
明日はいよいよ千葉に帰る日だ。
遠いと思ってた青森も、何だか愛着が出て身近に思えてきた。
あっと言う間の二日間。もう一日居たいが、休みももう終わりだ。
奥入瀬や十和田湖、八甲田山の風景を思い返しながら、僕は眠りについた。
体に染み付いた硫黄の匂いを消すためである。
シャワーを浴びて一息つくと、夜の街に飲みに繰り出した。
しかし、連休とあってどこの店も満員だった。
空いてる店を求めて歩き回ったが、なかなか見付からない。
歩き疲れてきた頃、地元人間である三上君が言った。
「ここ、入ってみる?」
三上君が提案したのは、ロシアンパブであった。
久しぶりに再会した同級生が飲んで語り合うには、あまり相応しくない。
却下。
また歩き回ってやっと空いてる店を見付けた。
こじんまりとした小料理屋だが、語らうにはちょうどいい。
飲み、食べ、語り、笑い、時間はいつの間にか過ぎていった。
かなり酔ったところで店を出た。
みんな酔っているのだが、僕はことさら酔っている。
みんなの歩くスピードに追いつけないまま、どんどん置いてかれた。
知らない街である。はぐれたら一大事だ。
僕が20m以上離されているのに、三人は笑いながらどんどん歩いていく。
酔いと動悸の激しさで僕は思うように歩けない。
大声でみんなを呼び止めようとしたら、浅野君が携帯で電話をし始め、やっと追いついた。
浅野君が電話した相手は千葉に残っているマナブ君だった。
「マナちゃ〜ん!アハハハ〜!元気か〜!」
「おお、楽しそうじゃん」
「今からマナちゃんもこっち来なっつ〜の!」
「無理だっつ〜の」
たぶんパイレーツが流行っていた頃だろう。
マナブ君は三上君と話したそうだった。
「三上もいるの?換わってよ」
浅野君が三上君に携帯を渡した。
「もしもし〜?」
・・・・・・
三上君が呼びかけたがマナブ君の応答がない。
「あれ?切れてるよ」
「ゴメ〜ン!オレ、切っちゃったかも〜」
どうやら浅野君が渡す時に切ってしまったようだった。
アハハハ!アハハハ!ワハハ!アハ〜!
夜の住宅街に浅野君の笑い声が響き渡る。
静かな街だ。夜も早いのだろう。
アハハ〜!
三上宅に戻ると、お笑いのビデオを観ながらまた飲んだ。
浅野君は自分で買ってきた北海道みやげの酒を自分で飲み干した。
アハハハハ〜!
そして酔って寝てしまった。
残された僕ら三人も寝る事にした。
明日はいよいよ千葉に帰る日だ。
遠いと思ってた青森も、何だか愛着が出て身近に思えてきた。
あっと言う間の二日間。もう一日居たいが、休みももう終わりだ。
奥入瀬や十和田湖、八甲田山の風景を思い返しながら、僕は眠りについた。
ニックネーム SNJ at 23:36| Comment(3)
| Drive物語T
2006年04月22日
Drive物語・青森編3 〜酸ヶ湯インパクト〜
僕は『酸ヶ湯(すかゆ)』という存在を知らなかった。
浅野君の青森出身の友人が、ぜひ行ってみてと勧めたので立ち寄る事にした。
八甲田の山道を走っていると、硫黄の匂いが立ち込めてきた。
「近いな…」
酸ヶ湯が迫っている証拠だ。
カーブを曲がると酸ヶ湯が見えてきた。
雰囲気のある、まさしく湯治場といった佇まいだ。
硫黄の匂いも強烈になる。
酸ヶ湯には、千人風呂という大浴場がある。
千人は行き過ぎかもしれないが、かなの広さだ。
その広い敷地の中に、幾つかの浴槽がある。
一番大きな湯舟は混浴だ。
一応、真ん中から男側と女側に分かれているのだが、僕は知らずに女側に入ってしまった。
男側ばかりに客が集まり、女側が空いていたのだ。
浅野君らに、こっち来いと手招きされて気付いた。
女湯と書いてあったのだ。同じ湯舟なのに…。
女側の風呂の縁で寝転がっているおじいさんがいたのだが、実はおばあさんだった。
混浴だが、若い女性はまず入らない。女性専用の時間帯があるので、その時に入るのだろう。
女性はたいてい受付で、大浴場はやめて小浴場へと勧められる。
カップルもここの雰囲気では混浴はできないだろう。
酸ヶ湯は、硬派な湯治場なのだ。
泉質は匂いからも分かる通り、硫化水素泉だ。
少し舐めてみるとピリッとする。
実際、入浴していると肌もピリピリとしてきて、すべすべになる。酸性で肌も溶けているのだろう。
浴場には打たせ湯というのもある。
滝のように上から湯を垂らし、その下に座って浴びるというものだ。
僕と浅野君と三上君は、さっそく打たせ湯に打たれてみた。
頭から湯を被ると、酸性の湯がとても目に滲みる。目も開けてられないほどだ。
「いって〜!」
「しみる〜!」
僕らは口々にそう叫んでいた。
僕は隣の浅野君に話し掛けた。
「イタタ、ホントに滲みるよね〜。マジしみるって。痛いよねぇ?」
薄っすらと目を開けて横を見ると、浅野君の姿はなく、代わりに知らないおじさんが湯に打たれていた…。
浅野君と三上君はいつの間にかに打たせ湯を終え、湯舟に浸かっていた…。
湯を出ると、温泉の効能か、みんな体がポカポカしていた。
しかし、効能はそれだけではなかった。
みんな体から硫黄の匂いを発散させている。
浴場に、真水のシャワーがなかったので、硫黄の匂いが落とせなかったのだ。
三上君のデミオに乗り込むと、車内はたちまち硫黄の匂いに包まれた。
窓を開けても、硫黄は匂う。
男四人、硫黄の匂いを漂わせての長距離ドライブだ。
西沢君が寝た。硫黄臭で気を失ったのかもしれない。
帰りに立ち寄ったレストランにも硫黄の匂いを振り撒いた。常にゆでたまごを食べている気分だ。
その質素な佇まい、広い浴場、匂い、余韻、すべてが酸ヶ湯を忘れさせてくれない。
浅野君の青森出身の友人が、ぜひ行ってみてと勧めたので立ち寄る事にした。
八甲田の山道を走っていると、硫黄の匂いが立ち込めてきた。
「近いな…」
酸ヶ湯が迫っている証拠だ。
カーブを曲がると酸ヶ湯が見えてきた。
雰囲気のある、まさしく湯治場といった佇まいだ。
硫黄の匂いも強烈になる。
酸ヶ湯には、千人風呂という大浴場がある。
千人は行き過ぎかもしれないが、かなの広さだ。
その広い敷地の中に、幾つかの浴槽がある。
一番大きな湯舟は混浴だ。
一応、真ん中から男側と女側に分かれているのだが、僕は知らずに女側に入ってしまった。
男側ばかりに客が集まり、女側が空いていたのだ。
浅野君らに、こっち来いと手招きされて気付いた。
女湯と書いてあったのだ。同じ湯舟なのに…。
女側の風呂の縁で寝転がっているおじいさんがいたのだが、実はおばあさんだった。
混浴だが、若い女性はまず入らない。女性専用の時間帯があるので、その時に入るのだろう。
女性はたいてい受付で、大浴場はやめて小浴場へと勧められる。
カップルもここの雰囲気では混浴はできないだろう。
酸ヶ湯は、硬派な湯治場なのだ。
泉質は匂いからも分かる通り、硫化水素泉だ。
少し舐めてみるとピリッとする。
実際、入浴していると肌もピリピリとしてきて、すべすべになる。酸性で肌も溶けているのだろう。
浴場には打たせ湯というのもある。
滝のように上から湯を垂らし、その下に座って浴びるというものだ。
僕と浅野君と三上君は、さっそく打たせ湯に打たれてみた。
頭から湯を被ると、酸性の湯がとても目に滲みる。目も開けてられないほどだ。
「いって〜!」
「しみる〜!」
僕らは口々にそう叫んでいた。
僕は隣の浅野君に話し掛けた。
「イタタ、ホントに滲みるよね〜。マジしみるって。痛いよねぇ?」
薄っすらと目を開けて横を見ると、浅野君の姿はなく、代わりに知らないおじさんが湯に打たれていた…。
浅野君と三上君はいつの間にかに打たせ湯を終え、湯舟に浸かっていた…。
湯を出ると、温泉の効能か、みんな体がポカポカしていた。
しかし、効能はそれだけではなかった。
みんな体から硫黄の匂いを発散させている。
浴場に、真水のシャワーがなかったので、硫黄の匂いが落とせなかったのだ。
三上君のデミオに乗り込むと、車内はたちまち硫黄の匂いに包まれた。
窓を開けても、硫黄は匂う。
男四人、硫黄の匂いを漂わせての長距離ドライブだ。
西沢君が寝た。硫黄臭で気を失ったのかもしれない。
帰りに立ち寄ったレストランにも硫黄の匂いを振り撒いた。常にゆでたまごを食べている気分だ。
その質素な佇まい、広い浴場、匂い、余韻、すべてが酸ヶ湯を忘れさせてくれない。
ニックネーム SNJ at 13:53| Comment(3)
| Drive物語T
Drive物語・青森編2 〜青森駅から八甲田山へ〜
十和田湖を見た後は、夕食の買出しを済ませて三上宅に到着。
スパゲッティをたらふく食べる。
3人しかいないのに、6人前くらいあったのではなかろうか。
翌日に合流する浅野君に電話すると、社員旅行でしこたま飲んでる最中だった。
「あひゃひゃ〜、飲んでますよ〜!明日はちゃんと青森まで行くから迎えに来てよね〜」
テンションの高い浅野君との電話を終えると、会話も滞り僕らは就寝した。
翌朝起きると、また浅野君に電話した。
万が一、彼が寝過ごしたら困るからだ。
「あ〜い、おはよ〜っ!あひゃひゃひゃ〜!」
浅野君は朝からテンションが高かった。
「部長なんか朝から飲んでるけど、オレは飲んでないよ〜。うひゃひゃひゃ〜!」
電話をしている西沢君の横にいる僕の耳まで、浅野君の声は響いてくる。
なんで朝からそんなにテンション高いのか…。
僕らは低いテンションのまま、浅野君を迎えに青森駅へと向かった。
浅野君が青森駅に現れた。
北海道から青函トンネルを抜けて本州上陸だ。なんかカッコいい…。

僕と西沢君の二人旅から始まり、大館駅で三上君が加わり三人に、そして今、浅野君が合流してついに四人となった。
青森カルテットは一気にテンションも上がる。
「さぁて、八甲田山に向かうとしようか」
昔、八甲田山では日本軍が日露戦争へのシミュレーションとして、冬場に雪中行軍の訓練を行い、多数の死者を出した悲しい出来事があった。
それを思うと儚い山であると思うが、今ここに来ている僕らはテンションが高い。
ロープウェイで山頂へ向かおうという事になた。
季節は晩夏だったが、ロープウェイで山頂近くまで登ると気温は急激に下がった。
雪中ではないが、その寒い中、遊歩道を歩く事にした。
「オレ、革靴なんだよ」
そう言う浅野君を無視して、僕ら四人は寒風吹き荒ぶ遊歩道を山中へと入っていった。
歩いている内に体が温まり、寒くはなくなった。
むしろ、遊歩道の急勾配に歩き疲れて暑いくらいだ。浅野君は革靴で頑張っている。
やがて、遊歩道周辺は湿地帯になった。勾配もなくなり、気も楽になる。

遊歩道を一周してロープウェイ乗り場まで戻って来たが、なんと通常は一周するのに一時間半かかる遊歩道を、30分かからずに戻ってきた。
道理で体も暑くなるわけだ。浅野君は革靴で頑張った。
山頂から青森市街が一望できる。素晴らしい眺望だ。
市街の向こうは海である。

写真ではイマイチだが、実際は感動する景色である。
そんな感動を胸に、ロープウェイで八甲田山を下りていった。
気温も10℃くらい上がる。
さあ、次に向かうのは八甲田山の温泉地、『酸ヶ湯(すかゆ)』である。
スパゲッティをたらふく食べる。
3人しかいないのに、6人前くらいあったのではなかろうか。
翌日に合流する浅野君に電話すると、社員旅行でしこたま飲んでる最中だった。
「あひゃひゃ〜、飲んでますよ〜!明日はちゃんと青森まで行くから迎えに来てよね〜」
テンションの高い浅野君との電話を終えると、会話も滞り僕らは就寝した。
翌朝起きると、また浅野君に電話した。
万が一、彼が寝過ごしたら困るからだ。
「あ〜い、おはよ〜っ!あひゃひゃひゃ〜!」
浅野君は朝からテンションが高かった。
「部長なんか朝から飲んでるけど、オレは飲んでないよ〜。うひゃひゃひゃ〜!」
電話をしている西沢君の横にいる僕の耳まで、浅野君の声は響いてくる。
なんで朝からそんなにテンション高いのか…。
僕らは低いテンションのまま、浅野君を迎えに青森駅へと向かった。
浅野君が青森駅に現れた。
北海道から青函トンネルを抜けて本州上陸だ。なんかカッコいい…。

僕と西沢君の二人旅から始まり、大館駅で三上君が加わり三人に、そして今、浅野君が合流してついに四人となった。
青森カルテットは一気にテンションも上がる。
「さぁて、八甲田山に向かうとしようか」
昔、八甲田山では日本軍が日露戦争へのシミュレーションとして、冬場に雪中行軍の訓練を行い、多数の死者を出した悲しい出来事があった。
それを思うと儚い山であると思うが、今ここに来ている僕らはテンションが高い。
ロープウェイで山頂へ向かおうという事になた。
季節は晩夏だったが、ロープウェイで山頂近くまで登ると気温は急激に下がった。
雪中ではないが、その寒い中、遊歩道を歩く事にした。
「オレ、革靴なんだよ」
そう言う浅野君を無視して、僕ら四人は寒風吹き荒ぶ遊歩道を山中へと入っていった。
歩いている内に体が温まり、寒くはなくなった。
むしろ、遊歩道の急勾配に歩き疲れて暑いくらいだ。浅野君は革靴で頑張っている。
やがて、遊歩道周辺は湿地帯になった。勾配もなくなり、気も楽になる。

遊歩道を一周してロープウェイ乗り場まで戻って来たが、なんと通常は一周するのに一時間半かかる遊歩道を、30分かからずに戻ってきた。
道理で体も暑くなるわけだ。浅野君は革靴で頑張った。
山頂から青森市街が一望できる。素晴らしい眺望だ。
市街の向こうは海である。

写真ではイマイチだが、実際は感動する景色である。
そんな感動を胸に、ロープウェイで八甲田山を下りていった。
気温も10℃くらい上がる。
さあ、次に向かうのは八甲田山の温泉地、『酸ヶ湯(すかゆ)』である。
ニックネーム SNJ at 04:04| Comment(0)
| Drive物語T
2006年04月18日
Drive物語・青森編1 〜はるばる北ぞ、青森〜
Drive物語と言いながら、今回は電車での旅から始まる。
僕と友人の西沢君は、青森旅行に行く計画を立てた。
同級生の三上君が青森に転勤になったので、連休を利用して会いに行く事にしたのだ。
他に、同じく同級生の浅野君を誘ったが、連休中は会社で旅行に行っているとの事。
しかし、会社の旅行先が北海道だったため、北海道旅行が終わり次第、青森に向かってみんなに合流する予定と相成った。
敬老の日くらいだったろうか。
9月半ば、僕と西沢君は早朝から新幹線に乗り込み、はるばる北へと向かった。
終点の盛岡で新幹線を降りると、そこから先の電車の連結が悪かった。
待ち時間、30分以上。しかも、その電車を逃すと2時間待つ羽目になる。
無事に日本海側に向かう電車に乗って3時間。
盛岡から奥羽山脈を越えて秋田県の大館駅に降り立った。
この大館は忠犬ハチ公の故郷なので、駅前にはハチ公像が建っている。
犬好きの西沢君には嬉しい場所だ。
もちろん、ハチ公像の前で記念写真を撮った。

そのまま駅前で30分以上待っていると、やっと三上君が愛車のデミオで現れた。
三上宅は青森県の五所川原市なのだが、僕らが遊びに来るというのでガイドがてら迎えに来てくれたのだ。
「よく来てくれたね〜」
三上君は満面の笑みで車から降りてきた。
「どこか見たいとこある?」
三上君の質問に僕がリクエストを出した。
「十和田湖と奥入瀬がいい」
三上君の運転するデミオは、夏の過ぎ去った秋田の山道を十和田湖へと進んでゆく。
十和田湖に沿った道路は、十和田湖の湖面との上下差もほとんどなく、すぐ横に湖を見ながら走れる。周回道路として秀逸だ。
その十和田湖から流れ出る清流が『奥入瀬川』だ。
そのせせらぎに沿って、鬱蒼と繁る森の中を道路が走り、すぐ横に清流を感じながらドライブする事ができる。
僕と西沢君と三上君は、車を降りてその奥入瀬の流れを遡っていった。
せせらぎと言うには台風の後で増水してるが、やはり清流だ。

とても癒される遊歩道である。
すぐ横には車の通る道路があるのに、道路からほんの数m離れただけで何だか秘境に紛れ込んだ心地だ。
清流を楽しんだ後は、展望台から十和田湖を見る。
それほど大きく感じない湖だが、深さは327mもある。藍色の湖面が素晴らしい。

とりあえずの観光を済ませると、僕ら三人は三上宅へと向かった。
時刻は夕方になろうとしていた。三上宅に着く頃には夜になっているだろう。
僕と友人の西沢君は、青森旅行に行く計画を立てた。
同級生の三上君が青森に転勤になったので、連休を利用して会いに行く事にしたのだ。
他に、同じく同級生の浅野君を誘ったが、連休中は会社で旅行に行っているとの事。
しかし、会社の旅行先が北海道だったため、北海道旅行が終わり次第、青森に向かってみんなに合流する予定と相成った。
敬老の日くらいだったろうか。
9月半ば、僕と西沢君は早朝から新幹線に乗り込み、はるばる北へと向かった。
終点の盛岡で新幹線を降りると、そこから先の電車の連結が悪かった。
待ち時間、30分以上。しかも、その電車を逃すと2時間待つ羽目になる。
無事に日本海側に向かう電車に乗って3時間。
盛岡から奥羽山脈を越えて秋田県の大館駅に降り立った。
この大館は忠犬ハチ公の故郷なので、駅前にはハチ公像が建っている。
犬好きの西沢君には嬉しい場所だ。
もちろん、ハチ公像の前で記念写真を撮った。

そのまま駅前で30分以上待っていると、やっと三上君が愛車のデミオで現れた。
三上宅は青森県の五所川原市なのだが、僕らが遊びに来るというのでガイドがてら迎えに来てくれたのだ。
「よく来てくれたね〜」
三上君は満面の笑みで車から降りてきた。
「どこか見たいとこある?」
三上君の質問に僕がリクエストを出した。
「十和田湖と奥入瀬がいい」
三上君の運転するデミオは、夏の過ぎ去った秋田の山道を十和田湖へと進んでゆく。
十和田湖に沿った道路は、十和田湖の湖面との上下差もほとんどなく、すぐ横に湖を見ながら走れる。周回道路として秀逸だ。
その十和田湖から流れ出る清流が『奥入瀬川』だ。
そのせせらぎに沿って、鬱蒼と繁る森の中を道路が走り、すぐ横に清流を感じながらドライブする事ができる。
僕と西沢君と三上君は、車を降りてその奥入瀬の流れを遡っていった。
せせらぎと言うには台風の後で増水してるが、やはり清流だ。

とても癒される遊歩道である。
すぐ横には車の通る道路があるのに、道路からほんの数m離れただけで何だか秘境に紛れ込んだ心地だ。
清流を楽しんだ後は、展望台から十和田湖を見る。
それほど大きく感じない湖だが、深さは327mもある。藍色の湖面が素晴らしい。

とりあえずの観光を済ませると、僕ら三人は三上宅へと向かった。
時刻は夕方になろうとしていた。三上宅に着く頃には夜になっているだろう。
ニックネーム SNJ at 12:43| Comment(4)
| Drive物語T
2006年04月17日
Drive物語 〜ニコニコ日光・と〜
華厳の滝の滝壺へと足を運べなくなった僕たちは、エレベーター乗り場の横手から下りの階段があるのを見付けた。
階段を下りていくと簡易展望台のような場所があった。
数mしか下りられなかったが、それでも華厳の滝を見る事ができた。
「うっわ〜!すげぇ〜!」
たっつぁんは驚嘆の声を上げた。
「思ってたより凄いですわ〜」
タカギ将軍からもお褒めの言葉を頂いた。

これが落差100m近い華厳の滝である。
僕が小学生の時に見たより、滝は削れている気がする。
僕らは雪が残るほど寒いのも忘れて、華厳の滝を見続けた。
華厳の滝に満足すると、お土産を買って帰路に着いた。
「それではわたしは少し寝かせて頂きます」
たっつぁんはこの後の仕事に備えて寝る事にした。
僕は、いろは坂を下る直前に気が付いた。
「そうだ、中禅寺湖を見ていかないと」
すぐ引き返して中禅寺湖を見る。
夕日に染まる湖は美しかった。
「さて、それじゃ帰るか〜」
いろは坂を下りてゆく。
すさまじいカーブが続くが、たっつぁんは寝ている。
いろは坂を下り終え、日光をバックミラーに映しながら、そのまま高速へ。
「たっつぁんが寝てるから、僕は起きてますよ」
タカギ将軍は仰った。頼もしい将軍様である。
「くか〜」
気付くと将軍様は寝ていた。
30分ほど走っていたが、僕も少し眠くなってきたので、トイレがてら休憩するためにパーキングに入った。
「あ、危ない。また寝るとこだった」
車を停めると、将軍様が何もなかったように目覚めた。
「ふぁ〜、ここどこですか?…」
たっつぁんも目覚めた。
「まだ栃木県だから寝てていいよ。休憩しようと思って停まっただけだから」
「ほい、じゃあもう少し寝てます…」
パーキングを出ると、今度は将軍様は眠らなかった。
取り止めのない話をしながら、埼玉、東京と戻ってきた。
僕とタカギ将軍は夕飯も一緒に食べていこうという事になったのだが、たっつぁんは仕事なので食べる時間がないかもしれない。
「たっつぁん、お〜い、たっつぁん、もうすぐ家に着くけどご飯は食べてきます?」
「は、あ、いえ、僕は食べないで仕事行きます」
「そうか、あと20分くらいで着くからまだ寝てていいですよ」
たっつぁんはまた寝た。
20分後、細い路地を抜け、たっつぁんの家の前に着いた。
「たっつぁん、着きましたよ〜」
「え?あれ?どこですかここ?」
たっつぁんを起こすと、少し寝ぼけているのか、キョロキョロしながら自分の家が分からないようだった。
「どこって、たっつぁんの家の前ですよ」
「あれ〜?ホントだ、うちの前だ〜」
「どうも今日はありがとうございました。とっても楽しかったです」
たっつぁんは仕事のために一足先に去っていった。
僕とタカギ将軍は、びっくりドンキーでたらふく食べた後、別れた。
「ホンマ今日は充実してて楽しかったです。気を付けて帰って下さい」
「ほいほい、ではまた〜」
将軍を降ろすと、僕はひとり車を運転して環七通りを東へ飛ばした。
すると、僕の携帯が着信した。
表示を見ると、タカギ将軍だった。
「すんません!ホンマすんません!車の中にお土産を忘れてしまったみたいで…」
「了解。すぐ戻りますね〜」
先ほど別れた場所まで戻ると、タカギ将軍が平身低頭で詫びながら待っていた。
「最後にオチがついたみたいで、ホントにすみませんです。今度こそ忘れ物はありません。お気を付けて」
改めて別れを告げ、僕はまた東へ向かって帰っていった。眠くなりながら…。
僕とたっつぁんとタカギ将軍。
三人三様で写真を撮り、三人で三仏堂に入ったのも面白かった。
あんなに時間を掛けて東照宮を廻るとは思ってもみなかったなぁ。
本当は華厳の滝の他にも、湯滝、竜頭の滝など観たかったが、時間が足りなかった。
当初は日光江戸村や東武ワールドスクエアーなども行こうと欲張っていたし。
日光は思ってた以上にいろいろある観光地だった。
修学旅行の時には見えなかったモノが、いろいろ見えるようになってきて感慨深かった。
長い一日だったが、確かに充実していて良い一日でした。
階段を下りていくと簡易展望台のような場所があった。
数mしか下りられなかったが、それでも華厳の滝を見る事ができた。
「うっわ〜!すげぇ〜!」
たっつぁんは驚嘆の声を上げた。
「思ってたより凄いですわ〜」
タカギ将軍からもお褒めの言葉を頂いた。

これが落差100m近い華厳の滝である。
僕が小学生の時に見たより、滝は削れている気がする。
僕らは雪が残るほど寒いのも忘れて、華厳の滝を見続けた。
華厳の滝に満足すると、お土産を買って帰路に着いた。
「それではわたしは少し寝かせて頂きます」
たっつぁんはこの後の仕事に備えて寝る事にした。
僕は、いろは坂を下る直前に気が付いた。
「そうだ、中禅寺湖を見ていかないと」
すぐ引き返して中禅寺湖を見る。
夕日に染まる湖は美しかった。
「さて、それじゃ帰るか〜」
いろは坂を下りてゆく。
すさまじいカーブが続くが、たっつぁんは寝ている。
いろは坂を下り終え、日光をバックミラーに映しながら、そのまま高速へ。
「たっつぁんが寝てるから、僕は起きてますよ」
タカギ将軍は仰った。頼もしい将軍様である。
「くか〜」
気付くと将軍様は寝ていた。
30分ほど走っていたが、僕も少し眠くなってきたので、トイレがてら休憩するためにパーキングに入った。
「あ、危ない。また寝るとこだった」
車を停めると、将軍様が何もなかったように目覚めた。
「ふぁ〜、ここどこですか?…」
たっつぁんも目覚めた。
「まだ栃木県だから寝てていいよ。休憩しようと思って停まっただけだから」
「ほい、じゃあもう少し寝てます…」
パーキングを出ると、今度は将軍様は眠らなかった。
取り止めのない話をしながら、埼玉、東京と戻ってきた。
僕とタカギ将軍は夕飯も一緒に食べていこうという事になったのだが、たっつぁんは仕事なので食べる時間がないかもしれない。
「たっつぁん、お〜い、たっつぁん、もうすぐ家に着くけどご飯は食べてきます?」
「は、あ、いえ、僕は食べないで仕事行きます」
「そうか、あと20分くらいで着くからまだ寝てていいですよ」
たっつぁんはまた寝た。
20分後、細い路地を抜け、たっつぁんの家の前に着いた。
「たっつぁん、着きましたよ〜」
「え?あれ?どこですかここ?」
たっつぁんを起こすと、少し寝ぼけているのか、キョロキョロしながら自分の家が分からないようだった。
「どこって、たっつぁんの家の前ですよ」
「あれ〜?ホントだ、うちの前だ〜」
「どうも今日はありがとうございました。とっても楽しかったです」
たっつぁんは仕事のために一足先に去っていった。
僕とタカギ将軍は、びっくりドンキーでたらふく食べた後、別れた。
「ホンマ今日は充実してて楽しかったです。気を付けて帰って下さい」
「ほいほい、ではまた〜」
将軍を降ろすと、僕はひとり車を運転して環七通りを東へ飛ばした。
すると、僕の携帯が着信した。
表示を見ると、タカギ将軍だった。
「すんません!ホンマすんません!車の中にお土産を忘れてしまったみたいで…」
「了解。すぐ戻りますね〜」
先ほど別れた場所まで戻ると、タカギ将軍が平身低頭で詫びながら待っていた。
「最後にオチがついたみたいで、ホントにすみませんです。今度こそ忘れ物はありません。お気を付けて」
改めて別れを告げ、僕はまた東へ向かって帰っていった。眠くなりながら…。
僕とたっつぁんとタカギ将軍。
三人三様で写真を撮り、三人で三仏堂に入ったのも面白かった。
あんなに時間を掛けて東照宮を廻るとは思ってもみなかったなぁ。
本当は華厳の滝の他にも、湯滝、竜頭の滝など観たかったが、時間が足りなかった。
当初は日光江戸村や東武ワールドスクエアーなども行こうと欲張っていたし。
日光は思ってた以上にいろいろある観光地だった。
修学旅行の時には見えなかったモノが、いろいろ見えるようになってきて感慨深かった。
長い一日だったが、確かに充実していて良い一日でした。
ニックネーム SNJ at 00:38| Comment(5)
| Drive物語T
2006年04月14日
Drive物語 〜ニコニコ日光・へ〜
「5時まであと30分もない」
東照宮を逃げるように脱出し、日の傾いてきた日光路を華厳の滝へと飛ばす。
いろは坂が見えてくる。
いろは坂には、上り専用の第二いろは坂と下り専用の第一いろは坂とあり、坂ごとに「い、ろ、は、に、ほ、へ、と…」という様に名称が付いており、カーブの数は上り20下り28の、合わせて48。
一つ一つのカーブは、曲がりも急なら傾斜も急だ。
「うっわ〜、きっつ〜」
たっつぁんが驚くほどのカーブの連続だ。
運転している僕も、こんなカーブの連なりは初めてだ。
「ホントきっついカーブだな〜。こりゃ酔うな」
たっつぁんはつらそうだ。
僕はカーブの見事っぷりに少し楽しくなってきてたが、同乗者がいるので自主規制してペースダウンした。
なにしろ、将軍様も乗っているのだから。
「あっ!猿だ!」
タカギ将軍がいち早くそれに気付いた。
道の途中に猿が2匹たむろしている。
僕らは、その横を車の窓が閉じてるのを確認して、ゆっくり通り過ぎる。
「全然逃げへんな〜」
猿は車がすぐ横を通っても微動だにしない。
「きっと窓開いてたら入ってくるんやろ」
「エアガン持ってきてれば撃って追い払ったのに」
「テレビで観てると猿のやりたい放題だから、懲らしめてやりたくなりますね…」
何も悪さをしてこない猿へ悪態をつきながら、いろは坂を上り続ける。
明智平というところに差し掛かる。
明智平の展望台からの眺望はとても素晴らしいのだが、今は華厳の滝へと急いでるので停まらず通過する。
明智平を過ぎると、いろは坂は終了だ。
左手に中禅寺湖を見ながら右折し、華厳の滝の駐車場へ。
駐車場には雪が残っている。
車を飛び降りるようにして華厳の滝を目指す。
時刻は4:54分。
予定より5分短縮。かなり飛ばしてきたようだ。
華厳の滝の滝壺へはエレベーターで100m近く下りてゆく。
このエレベーターの営業時間が夕方5時までなのだ。
あと5分ある。
しかし…、
エレベーター乗り場へ向かって走る我々三人の前で、乗り場のシャッターがゆっくり下りていった…。
「あれ!?」
「まだ5時じゃないのに?」
「まさか!うそだろ!?」
エレベーターの営業は終わった。
僕らは華厳の滝の滝壺へ下りていく事は出来なかった。
しばしの間、三人は息を切らしながら茫然としていたのだった…。
〜続く〜
東照宮を逃げるように脱出し、日の傾いてきた日光路を華厳の滝へと飛ばす。
いろは坂が見えてくる。
いろは坂には、上り専用の第二いろは坂と下り専用の第一いろは坂とあり、坂ごとに「い、ろ、は、に、ほ、へ、と…」という様に名称が付いており、カーブの数は上り20下り28の、合わせて48。
一つ一つのカーブは、曲がりも急なら傾斜も急だ。
「うっわ〜、きっつ〜」
たっつぁんが驚くほどのカーブの連続だ。
運転している僕も、こんなカーブの連なりは初めてだ。
「ホントきっついカーブだな〜。こりゃ酔うな」
たっつぁんはつらそうだ。
僕はカーブの見事っぷりに少し楽しくなってきてたが、同乗者がいるので自主規制してペースダウンした。
なにしろ、将軍様も乗っているのだから。
「あっ!猿だ!」
タカギ将軍がいち早くそれに気付いた。
道の途中に猿が2匹たむろしている。
僕らは、その横を車の窓が閉じてるのを確認して、ゆっくり通り過ぎる。
「全然逃げへんな〜」
猿は車がすぐ横を通っても微動だにしない。
「きっと窓開いてたら入ってくるんやろ」
「エアガン持ってきてれば撃って追い払ったのに」
「テレビで観てると猿のやりたい放題だから、懲らしめてやりたくなりますね…」
何も悪さをしてこない猿へ悪態をつきながら、いろは坂を上り続ける。
明智平というところに差し掛かる。
明智平の展望台からの眺望はとても素晴らしいのだが、今は華厳の滝へと急いでるので停まらず通過する。
明智平を過ぎると、いろは坂は終了だ。
左手に中禅寺湖を見ながら右折し、華厳の滝の駐車場へ。
駐車場には雪が残っている。
車を飛び降りるようにして華厳の滝を目指す。
時刻は4:54分。
予定より5分短縮。かなり飛ばしてきたようだ。
華厳の滝の滝壺へはエレベーターで100m近く下りてゆく。
このエレベーターの営業時間が夕方5時までなのだ。
あと5分ある。
しかし…、
エレベーター乗り場へ向かって走る我々三人の前で、乗り場のシャッターがゆっくり下りていった…。
「あれ!?」
「まだ5時じゃないのに?」
「まさか!うそだろ!?」
エレベーターの営業は終わった。
僕らは華厳の滝の滝壺へ下りていく事は出来なかった。
しばしの間、三人は息を切らしながら茫然としていたのだった…。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 02:55| Comment(0)
| Drive物語T
2006年04月13日
復活
イースター!
トースター!でトースト焼いてイースト!イースター!
パンを3枚食べました。
いやまぁ、復活したので復活祭というわけですな。
なんとか熱も下がり、動けるようになりました。
水曜夜から実に6日間も38℃の熱を出し続けたわけですが、あまり痩せませんでした…。クソッ!
最初の3日間はあまり食べられなくて一気に痩せたのですが、残り食べて寝てたのでまた太りました。
せっかく一気に痩せたのに残念。
まだ残り咳があるのですが、すっかり良くなりました。
ただ寝てただけなので暇でしたが、高熱なので歩き回るわけにもいかず、暇にしてました。
その分、今週は忙しそうです。
トースター!でトースト焼いてイースト!イースター!
パンを3枚食べました。
いやまぁ、復活したので復活祭というわけですな。
なんとか熱も下がり、動けるようになりました。
水曜夜から実に6日間も38℃の熱を出し続けたわけですが、あまり痩せませんでした…。クソッ!
最初の3日間はあまり食べられなくて一気に痩せたのですが、残り食べて寝てたのでまた太りました。
せっかく一気に痩せたのに残念。
まだ残り咳があるのですが、すっかり良くなりました。
ただ寝てただけなので暇でしたが、高熱なので歩き回るわけにもいかず、暇にしてました。
その分、今週は忙しそうです。
ニックネーム SNJ at 01:27| Comment(3)
| 日記
2006年04月09日
39.2℃の新記録
朝起きたら今日も38.2℃でしたが、やっと、37.4℃まで下がってきました。
明け方は39.2℃まで上がり、少し焦りました。
初めて39℃を超えた気がします。少し嬉しいかも?
咳がひどくて、肺も喉も痛いです。
咳する度にヘッドバッキングみたいになって、首も痛い…。
明日には熱も下がるかな〜?
明け方は39.2℃まで上がり、少し焦りました。
初めて39℃を超えた気がします。少し嬉しいかも?
咳がひどくて、肺も喉も痛いです。
咳する度にヘッドバッキングみたいになって、首も痛い…。
明日には熱も下がるかな〜?
ニックネーム SNJ at 14:34| Comment(2)
| 日記
2006年04月06日
風邪をひきました
風邪をひいてしまい、昨日から38.9℃の熱が続いて何もできません。
頭が割れそうだし、肺も痛い…。
また寝ます。おやすみなさい。
頭が割れそうだし、肺も痛い…。
また寝ます。おやすみなさい。
ニックネーム SNJ at 23:56| Comment(3)
| 日記
2006年04月05日
Drive物語 〜ニコニコ日光・ほ〜
3時半になり、腹を空かせた「将軍」御一行は、大猷院を出るとすぐに「湯葉ラーメン」と書かれているお店に入った。
三人共に湯葉ラーメンを注文。
けっこう待たされてから、ようやく湯葉ラーメンが運ばれてきた。
僕は味は普通だったが、将軍様にはイマイチなお味だったようだ。
麺が素麺の様に細くて、まるでニュウ麺だ。スープの味もニュウ麺ぽい。
ただ、入ってる湯葉は今まで見た湯葉の中で一番大きかった。
食べ終えて店を出ると、すでに4時を過ぎていた。
世界遺産の「神橋」を見るために川の方へと下って行くと、そこかしこに「湯葉ラーメン」の幟が…。
どうやら、焦って食べなくとも、商店街まで来れば食べ物の選択肢はたくさんあったようだ。
三人共に少し後悔。

世界遺産の神橋は思ったより普通の橋であった。
特に渡る気も起きない。
駐車場へ戻ろうと長い階段を上っていくと、幼稚園の裏手に出た。
周りは行き止まりで、駐車場は幼稚園のすぐ向こうなのに、柵に邪魔されて通れない。
僕が、幼稚園の庭を横切っていくために門を開けようとすると、
「田中さん、待って下さい!うちらの年齢だと、幼稚園に入り込んで捕まったらシャレになりませんよ」
タカギ将軍が引き止めた。
将軍様の仰せだ。仕方なく、せっかく上ってきた階段をまた下りる。
駐車場に着いた時には4時半になっていた。
僕は華厳の滝を見て行きたかったので、たっつぁんとタカギ将軍に華厳の滝に行こうと勧めたが、二人は東照宮を見た事ですっかり満足して、あまり乗り気ではない。
「所詮はただの滝でしょう?」
たっつぁんがゴネる。
「い〜や、華厳の滝は日本三大名瀑の内の一つだから凄いんだって!華厳の滝は日本一の滝と行ってもケゴンではない」
僕は説得する。
「なるほど、ケゴンと過言をかけたんですね。そこまで言うのなら行ってみましょうか」
たっつぁんは承諾してくれた。
持参した旅の本を読むと、華厳の滝は午後5時までの営業となっていた。
今は4時半。
ナビで確認すると、華厳の滝への到着時刻予想が「4:59」となっている。
(もしかしたら華厳の滝に着いても、滝が見れないなんて事もあるかも…)
などと思いながら、僕らの乗った車はすでに華厳の滝に向けて出発していた。
果たして華厳の滝は見れるのか…?
〜続く〜
三人共に湯葉ラーメンを注文。
けっこう待たされてから、ようやく湯葉ラーメンが運ばれてきた。
僕は味は普通だったが、将軍様にはイマイチなお味だったようだ。
麺が素麺の様に細くて、まるでニュウ麺だ。スープの味もニュウ麺ぽい。
ただ、入ってる湯葉は今まで見た湯葉の中で一番大きかった。
食べ終えて店を出ると、すでに4時を過ぎていた。
世界遺産の「神橋」を見るために川の方へと下って行くと、そこかしこに「湯葉ラーメン」の幟が…。
どうやら、焦って食べなくとも、商店街まで来れば食べ物の選択肢はたくさんあったようだ。
三人共に少し後悔。

世界遺産の神橋は思ったより普通の橋であった。
特に渡る気も起きない。
駐車場へ戻ろうと長い階段を上っていくと、幼稚園の裏手に出た。
周りは行き止まりで、駐車場は幼稚園のすぐ向こうなのに、柵に邪魔されて通れない。
僕が、幼稚園の庭を横切っていくために門を開けようとすると、
「田中さん、待って下さい!うちらの年齢だと、幼稚園に入り込んで捕まったらシャレになりませんよ」
タカギ将軍が引き止めた。
将軍様の仰せだ。仕方なく、せっかく上ってきた階段をまた下りる。
駐車場に着いた時には4時半になっていた。
僕は華厳の滝を見て行きたかったので、たっつぁんとタカギ将軍に華厳の滝に行こうと勧めたが、二人は東照宮を見た事ですっかり満足して、あまり乗り気ではない。
「所詮はただの滝でしょう?」
たっつぁんがゴネる。
「い〜や、華厳の滝は日本三大名瀑の内の一つだから凄いんだって!華厳の滝は日本一の滝と行ってもケゴンではない」
僕は説得する。
「なるほど、ケゴンと過言をかけたんですね。そこまで言うのなら行ってみましょうか」
たっつぁんは承諾してくれた。
持参した旅の本を読むと、華厳の滝は午後5時までの営業となっていた。
今は4時半。
ナビで確認すると、華厳の滝への到着時刻予想が「4:59」となっている。
(もしかしたら華厳の滝に着いても、滝が見れないなんて事もあるかも…)
などと思いながら、僕らの乗った車はすでに華厳の滝に向けて出発していた。
果たして華厳の滝は見れるのか…?
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 00:44| Comment(2)
| Drive物語T
2006年04月03日
Drive物語 〜ニコニコ日光・に〜
二荒山神社の参拝を済ませると、輪王寺・大猷院(たいゆういん)へと赴いた。
時刻はすでに2時半を回り三人とも腹ペコだったが、昼を食べる前に全部観てしまおうという事にしたのだった。
大猷院は徳川家光の廟所だ。
徳川家康が東照宮に祀られているので、自分の死後も尊敬する祖父・家康の側で御仕えしたいという家光の遺言からここに祀られている。
家康に遠慮して装飾はすこし質素だが、一枚岩を削りだして作った石段など、実は高価な素材をふんだんに使っている。
たまたま大猷院のご住職が参拝客に説明しながら歩いていたので、僕らもその集団に紛れて観て回った。
東照宮の時とは違って三人一緒だ。結束も強まったか。

東照宮の陽明門に当たるのが大猷院の夜叉門だが、これもまた見事だ。

赤色の毘陀羅(びだら)、緑色の阿跋摩羅(あばつまら)、白色の鍵陀羅(けんだら)、青色の烏摩勒伽(うまろきゃ)という四夜叉が廟所を護っている。
日光へ来てからというもの、たっつぁんはしきりにこれらの彫刻に感心しきりだ。
「みんなキャラ立ってるな〜。うわ〜、すごい触りたいな〜。どんな質感してんだろう?」
たっつぁんの言う通り、確かにその造形は現代でいうところのフィギュアだ。
それらが大小さまざま、圧倒的なスケールで迫ってくるのだ。もう見惚れるしかない。
夜叉門を抜け、拝殿に上がる。
拝殿の奥が本殿で、その間は相の間で繋がっている。
相の間には、破魔矢や護符などのグッズが値札付きで飾られているが、値札を見ると現実感があり過ぎて少し興醒めしてしまう。
参拝客は拝殿に座り、値札付きのグッズ越しに本殿の方を眺めながらお坊さんの話を拝聴する。
大猷院の歴史や、狩野派による壁や天井の絵の事などを聞く。
絵はどれもこれも素晴らしいものだった。
天井の中心からは、豪華な天蓋が吊り下げられている。
「天蓋があるのはお寺です。天蓋がなければ神社です」
お坊さんは言う。
東照宮は神仏習合だが、大猷院は住職もいるし、完全に寺なのだ。
「当時、天蓋の下に座れたのはですね、将軍様だけなのです。
ですから今日は、そこのお兄さん!あなたが将軍様ですね」
天蓋の真下に座っていたのは、そう、タカギ氏だった。
なんと彼はたった今、「将軍」になったのだ。
まさか自分が将軍になるとは夢にも思っていなかったろう。将軍様は、少しはにかんでいた。
そうして「将軍」とお供二人は大猷院を後にした。
時刻は3時半になろうとしていたが、腹ペコなのを忘れるくらい大猷院は良かった。
時刻はすでに2時半を回り三人とも腹ペコだったが、昼を食べる前に全部観てしまおうという事にしたのだった。
大猷院は徳川家光の廟所だ。
徳川家康が東照宮に祀られているので、自分の死後も尊敬する祖父・家康の側で御仕えしたいという家光の遺言からここに祀られている。
家康に遠慮して装飾はすこし質素だが、一枚岩を削りだして作った石段など、実は高価な素材をふんだんに使っている。
たまたま大猷院のご住職が参拝客に説明しながら歩いていたので、僕らもその集団に紛れて観て回った。
東照宮の時とは違って三人一緒だ。結束も強まったか。

東照宮の陽明門に当たるのが大猷院の夜叉門だが、これもまた見事だ。

赤色の毘陀羅(びだら)、緑色の阿跋摩羅(あばつまら)、白色の鍵陀羅(けんだら)、青色の烏摩勒伽(うまろきゃ)という四夜叉が廟所を護っている。
日光へ来てからというもの、たっつぁんはしきりにこれらの彫刻に感心しきりだ。
「みんなキャラ立ってるな〜。うわ〜、すごい触りたいな〜。どんな質感してんだろう?」
たっつぁんの言う通り、確かにその造形は現代でいうところのフィギュアだ。
それらが大小さまざま、圧倒的なスケールで迫ってくるのだ。もう見惚れるしかない。
夜叉門を抜け、拝殿に上がる。
拝殿の奥が本殿で、その間は相の間で繋がっている。
相の間には、破魔矢や護符などのグッズが値札付きで飾られているが、値札を見ると現実感があり過ぎて少し興醒めしてしまう。
参拝客は拝殿に座り、値札付きのグッズ越しに本殿の方を眺めながらお坊さんの話を拝聴する。
大猷院の歴史や、狩野派による壁や天井の絵の事などを聞く。
絵はどれもこれも素晴らしいものだった。
天井の中心からは、豪華な天蓋が吊り下げられている。
「天蓋があるのはお寺です。天蓋がなければ神社です」
お坊さんは言う。
東照宮は神仏習合だが、大猷院は住職もいるし、完全に寺なのだ。
「当時、天蓋の下に座れたのはですね、将軍様だけなのです。
ですから今日は、そこのお兄さん!あなたが将軍様ですね」
天蓋の真下に座っていたのは、そう、タカギ氏だった。
なんと彼はたった今、「将軍」になったのだ。
まさか自分が将軍になるとは夢にも思っていなかったろう。将軍様は、少しはにかんでいた。
そうして「将軍」とお供二人は大猷院を後にした。
時刻は3時半になろうとしていたが、腹ペコなのを忘れるくらい大猷院は良かった。
ニックネーム SNJ at 01:21| Comment(0)
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