夜、終電間際の電車での帰宅途中。
車内は混んでいたが、一緒に乗っていた友人H氏が下りる駅で、多くの乗客が降りた。
少し空いた車内、僕のすぐ後ろに、酔った年配のおじさんがドアにもたれ掛かって立っているのに気付いた。
見ると、おじさんはかなり酩酊していて、電車が揺れるたびによろめいている。
むしろ、電車の揺れよりもおじさんは揺れている。
直径80cmほどの円を描くようにステップを踏んで、なんとかドアのところに留まっている感じだ。
まるで酔拳の動きだ。
手にはペットボトルの水を持ち、いとしそうに水を眺めてはキャップを開けて飲んでいる。
見る見る間に水は減っていく。
こぼさないかと見ていたが、おじさんは水をしっかりと手に持ち、大事に飲んでいく。
少し飲んではキャップを閉めて胸元にペットボトルを抱きしめ、それを少し見つめ続けるとまた飲む。
その一連の動作は素早く、なかなかよい動きをしている。
駅が近付いた。
電車は減速を始める。
よろめいていたおじさんはバランスを崩した。
おじさんは一歩脚を踏み出し、のけ反りながら踏みとどまろうとする。
もろ、マトリックスのポーズだ。
しかし、電車は尚も減速を続け、ついにおじさんは半回転しながら減速方向に崩れていった。
僕は、転びゆくおじさんの手首をギリギリ掴んだ。
おじさんの前方に居た人もおじさんを掴もうとしたが、僕が掴んだので掴まなかった。
電車が停まった。
なんとかおじさんは転ばずに済んだ。
おじさんの腕を掴んだまま、2秒ほどの間があった。
おじさんは、自分の腕を見て僕が掴んでいるのに気付き、「すみません」と言った。
おじさんは、またドアのポジションに戻った。
電車が発車する。
おじさんは揺れている。
おじさんの前方に位置する人は、またおじさんが突っ込んでこないかと気になるのか、本を読みながらもチラチラとおじさんを見ている。
おじさんは揺れ続ける。
もしかしたら気分も悪いのかもしれないが、そこまで酩酊して帰れるのは、なんだか幸せそうに思えるのだった。
2006年11月30日
2006年11月25日
特急

地元の柏には、『スーパーひたち』と『フレッシュひたち』いう特急が走っている。
つくばエクスプレスと同じく、130kmで走る特急だ。
上野から、茨城県の水戸市や日立市方面へと運行している。
以前の特急『ひたち』に『スーパー』の名が冠されて、さらに『フレッシュ』というのも登場し、車輌も一新されて長らく経つが、まだ乗った事がない。
水戸方面に行く用事がないのだ。
水戸の梅の名所『偕楽園』にでも、シーズンになったらフレッシュひたちで行こうかな。
地元を通る特急くらい乗ってみたいものだから。

しかし僕が一番好きな特急は、池袋から埼玉県の秩父市を結ぶ西武鉄道『レッドアロー』だ。
子供の時は秩父に田舎があったので、たびたび乗っていた。
車内放送時にはオルゴールが流れ、それが旅情を誘ったものだった。
子供の頃の初めての一人旅もこの特急だった。その為に思い入れがある。
飯能駅で、『r』の字を描くように駅に進入してから逆方向に発車するのが面白い特急だった。
なので、飯能からは椅子の背中側に向かって進んでいくことになる。
座席を回転させて前を向く人と、後ろ向きのままでいる人と向かい合ってボックス席みたいになって面白い。まるで仲良しだ。
池袋から所沢、飯能を経て、そこから一気に山間に入っていく。
子供の頃は、トンネルに入ると耳がおかしくなるのが面白かった。
山間から秩父市街に抜けてくると、大きくカーブして西武秩父駅に達する。
その景色の移り変わりが楽しかった。

このレッドアローは、以前はクリーム色地に赤いラインだったが、今ではグレー基調になっている。
僕は、思い入れもあって以前の角張ったデザインが好きだが、ニューレッドアロー(NRA)も結構良い。
旧レッドアローの車輌は、車体上部だけ富山地方鉄道に譲渡され、今でも現役で走っているらしい。
その富山地方鉄道では、足回りはJR九州からの譲渡品を組み合わせたそうだ。
西武とJRとの払い下げだが、富山で生まれ変わって走っているのが感慨深い。
ニューレッドアローになってから僕はまだ乗っていない。今度乗ろう。
つくばに、ひたちに、NRAと、いろいろ乗りたいものがあるな。
2006年11月24日
つくばエクスプレス
つくばエクスプレス(略称TX)が開通してから1年以上経つが、ほぼ沿線に住んでいるのにまだ乗った事がない。
TXの駅周辺は、何もない原っぱだったのが半年で大きなビルが出来たり、住宅が増えたりして、拓けていってる。
たまに駅周辺を通り掛かると、その過程が面白い。
駅舎は、情緒は薄いが利便の良い造りなので、沿線はこれから栄えていくだろう。
しかし、乗った事はない。
TXの形も好きだし、一度は乗ってみなければなるまい。

TXは特急ではないが、最高時速130kmで走る。
ほとんどが高架線や地下を走行し、路線も敷居で遮られている。だから高速運行が可能なのかもしれない。

マスコットキャラのスピーフィ君も良い。
公式ページの引用だと、
『ボディはアルミ合金製で、時速130キロで走ることができるパワーを持っています。スピードを上げて走るときは、顔の部分のサンバイザーを下ろしてヘルメットのように顔を覆います。
性格は、そこぬけに明るいタイプで、特徴のあるグリーンの目は、沿線の緑との共生を表現しています。』
と、ある。
良い。
つくばが近くなったが、つくば駅から筑波山まではバスで40分掛かる。
となると、自宅から筑波山まで車で行ってもそんなに変わらない気もする。むしろ早いか。
いやしかし、つくばエクスプレスに乗るというのが醍醐味なのだ。
年内に乗りたいが、つくば方面に用事はない。
紅葉でも観に行くか。来週まで紅葉持つかな…。
つくばには、思い出がある。
そう、『科学万博つくば'85』が開催された土地である。
科学万博の名の通り、当時の最先端の科学力を見せつけられたものだ。
僕は10回近く万博に行った。
嫌な思い出もたくさん出来た。
やはり、そろそろまた彼の地に行ってみなくては…。
TXの駅周辺は、何もない原っぱだったのが半年で大きなビルが出来たり、住宅が増えたりして、拓けていってる。
たまに駅周辺を通り掛かると、その過程が面白い。
駅舎は、情緒は薄いが利便の良い造りなので、沿線はこれから栄えていくだろう。
しかし、乗った事はない。
TXの形も好きだし、一度は乗ってみなければなるまい。

TXは特急ではないが、最高時速130kmで走る。
ほとんどが高架線や地下を走行し、路線も敷居で遮られている。だから高速運行が可能なのかもしれない。

マスコットキャラのスピーフィ君も良い。
公式ページの引用だと、
『ボディはアルミ合金製で、時速130キロで走ることができるパワーを持っています。スピードを上げて走るときは、顔の部分のサンバイザーを下ろしてヘルメットのように顔を覆います。
性格は、そこぬけに明るいタイプで、特徴のあるグリーンの目は、沿線の緑との共生を表現しています。』
と、ある。
良い。
つくばが近くなったが、つくば駅から筑波山まではバスで40分掛かる。
となると、自宅から筑波山まで車で行ってもそんなに変わらない気もする。むしろ早いか。
いやしかし、つくばエクスプレスに乗るというのが醍醐味なのだ。
年内に乗りたいが、つくば方面に用事はない。
紅葉でも観に行くか。来週まで紅葉持つかな…。
つくばには、思い出がある。
そう、『科学万博つくば'85』が開催された土地である。
科学万博の名の通り、当時の最先端の科学力を見せつけられたものだ。
僕は10回近く万博に行った。
嫌な思い出もたくさん出来た。
やはり、そろそろまた彼の地に行ってみなくては…。
ニックネーム SNJ at 13:22| Comment(4)
| 日記
2006年11月16日
自転車奇行・都内横断編3 〜川を越える〜
国道4号を走り続けて荒川を越える。
自宅に帰るためには、荒川、中川、江戸川と、大きな川を三つ越えなくてはならない。
しかし川は蛇行している上、他にも小さな川を渡るので、今どの川を越えているのか見失う時がある。
加えて、常磐線、東武伊勢崎線、京成線と複数の路線と交わっていくので、自分が何線沿いに走っているのかも分からなくなる。
地図は持っているが、のんびり気ままに帰ればいいので、たまに見る程度だ。

午前9時、北千住駅周辺で迷った挙句に、僕は荒川の土手を走っていた。
こんなとこを走るつもりはなかったが、空は晴れ渡って見晴らしが良い。
面白い。
実に面白い。
とりあえずは荒川は越えた。
次は中川を越えなければならない。
国道4号から環状7号に入る。
一気に回転を上げ、時速30kmまでスピードアップだ。
しかし、信号につかまる。
せっかく加速したのに、また加速のし直しだ。
やっぱりのんびり行こう。
埼玉県八潮市に入った。
つくばエクスプレスの路線に沿って北東に進みたかったが、道路は高架線になってる路線の下を右に左にくぐるばかりで全然進まない。
それどころか、どんどん住宅地の中に連れていかれて、つくばエクスプレスの路線は見えなくなった。

どこだ、ここは?
中川の遊歩道らしいが、川からは離れているし、どこまでも田園風景が広がっている。
とにもかくにも、遠くに見える高速道路に向かっていくしかない。

道は途中からダートになった。
やっと、つくばエクスプレスの路線を見付けるが、道路がない。
仕方なく、延々と続くダートを走っていった。
時速20km以上で後輪を滑らせながら走る。
こういう道でこそ、マウンテンバイクが活きてくるのだ。
都内、国道、住宅地、河原の土手、ダートと、走る道が目まぐるしく変わっていく。
面白い。
実に面白い。

しばらく行くと、中川の河原に出た。
遠くに車の通る橋が見える。
あそこまで行けば、このダートからも出られるだろう。
3km近くダートを走って舗装路に戻った。
橋を渡ろうとしたが、この橋は高速道路だ。
自転車通行不可の標識がある。
僕は橋の下をくぐり抜けていった。

そのまま北上して行くと、コンビニがあったので休憩。
オマケ付きの缶コーヒーを10本買う。
ここにきて、2kgの重量を背負う事になった。
面白い。
実に面白い。
そのまま北上して行くが、どうも影の向きがおかしい。
このまま行くと、自宅からどんどん離れていってる気がする。
北上し過ぎてしまったようだ。
地図帳を見ると、やはりさっきの橋を渡らなければ、他に橋はないようだ。

川沿いに道を戻って、さっきの橋まできた。
やっぱり自転車通行不可の標識があるが、よく見たら高速道路の横に一般道があって、その横に歩道があった。
その歩道を通って中川を越える。
これで残るは江戸川だけだ。

走っていくと、高速道路のジャンクションがあった。
このジャンクションで、僕は方向感覚を失った。
複数の道がグルッと回っている為、方向感覚が90度ずれたと思われる。
どこをどう通ったか分からないが、つくばエクスプレスの三郷中央駅を通過した。
つくばエクスプレスの駅は、どこも豪華な造りをしている。
だが、駅周辺は原っぱだ。
これから発展していくのだろう。
気が付くと、太陽が正面から照らしている。
つまり南下しているのだ。
さっきは北上し過ぎて、今度は南下し過ぎている。
『N』の字を描くように進んでいるという事だ。
面白い。
実に面白い。
…いや、面白くなんかないのだ。僕は迷子です。
とっとと迷子になっているのを認めて、地図帳をよく見れば良かった。

午前11時過ぎ、江戸川に辿り着いたが、橋はない。
橋のあるところまで、また北上しなければいけない。
走行距離は、いつの間にか50kmを越えた。

土手の上を走っていくと、いい感じのバンクがあった。
競輪のようにあそこを走ってみたいが、転ぶのがオチだ。やめておこう。

5kmほど走って、一般道に合流。
これで江戸川も越えた。
千葉県に入り、もうあとは地元みたいなもんだ。
気も緩む。
行く手に坂道があった。上り坂だ。
僕は躊躇なく、無意識にその上り坂を回避した。
特に通らなくてもいい道だったのだが、元気ならば上っていったはずだ。
無意識に避けるという事は、どうやら僕はすでに疲れているようだ。
走行距離は60kmを越えている。
そして12時を過ぎて地元の柏市に到着。
地元の友人の三上君のお店に立ち寄って挨拶をしてから、自宅に帰った。
この日の走行時間は5時間半、距離は67kmになった。
ちょろっと帰るつもりが、思わず長距離サイクリングになってしまった。
この日の夜、僕は風邪をひいた…。
自宅に帰るためには、荒川、中川、江戸川と、大きな川を三つ越えなくてはならない。
しかし川は蛇行している上、他にも小さな川を渡るので、今どの川を越えているのか見失う時がある。
加えて、常磐線、東武伊勢崎線、京成線と複数の路線と交わっていくので、自分が何線沿いに走っているのかも分からなくなる。
地図は持っているが、のんびり気ままに帰ればいいので、たまに見る程度だ。

午前9時、北千住駅周辺で迷った挙句に、僕は荒川の土手を走っていた。
こんなとこを走るつもりはなかったが、空は晴れ渡って見晴らしが良い。
面白い。
実に面白い。
とりあえずは荒川は越えた。
次は中川を越えなければならない。
国道4号から環状7号に入る。
一気に回転を上げ、時速30kmまでスピードアップだ。
しかし、信号につかまる。
せっかく加速したのに、また加速のし直しだ。
やっぱりのんびり行こう。
埼玉県八潮市に入った。
つくばエクスプレスの路線に沿って北東に進みたかったが、道路は高架線になってる路線の下を右に左にくぐるばかりで全然進まない。
それどころか、どんどん住宅地の中に連れていかれて、つくばエクスプレスの路線は見えなくなった。

どこだ、ここは?
中川の遊歩道らしいが、川からは離れているし、どこまでも田園風景が広がっている。
とにもかくにも、遠くに見える高速道路に向かっていくしかない。

道は途中からダートになった。
やっと、つくばエクスプレスの路線を見付けるが、道路がない。
仕方なく、延々と続くダートを走っていった。
時速20km以上で後輪を滑らせながら走る。
こういう道でこそ、マウンテンバイクが活きてくるのだ。
都内、国道、住宅地、河原の土手、ダートと、走る道が目まぐるしく変わっていく。
面白い。
実に面白い。

しばらく行くと、中川の河原に出た。
遠くに車の通る橋が見える。
あそこまで行けば、このダートからも出られるだろう。
3km近くダートを走って舗装路に戻った。
橋を渡ろうとしたが、この橋は高速道路だ。
自転車通行不可の標識がある。
僕は橋の下をくぐり抜けていった。

そのまま北上して行くと、コンビニがあったので休憩。
オマケ付きの缶コーヒーを10本買う。
ここにきて、2kgの重量を背負う事になった。
面白い。
実に面白い。
そのまま北上して行くが、どうも影の向きがおかしい。
このまま行くと、自宅からどんどん離れていってる気がする。
北上し過ぎてしまったようだ。
地図帳を見ると、やはりさっきの橋を渡らなければ、他に橋はないようだ。

川沿いに道を戻って、さっきの橋まできた。
やっぱり自転車通行不可の標識があるが、よく見たら高速道路の横に一般道があって、その横に歩道があった。
その歩道を通って中川を越える。
これで残るは江戸川だけだ。

走っていくと、高速道路のジャンクションがあった。
このジャンクションで、僕は方向感覚を失った。
複数の道がグルッと回っている為、方向感覚が90度ずれたと思われる。
どこをどう通ったか分からないが、つくばエクスプレスの三郷中央駅を通過した。
つくばエクスプレスの駅は、どこも豪華な造りをしている。
だが、駅周辺は原っぱだ。
これから発展していくのだろう。
気が付くと、太陽が正面から照らしている。
つまり南下しているのだ。
さっきは北上し過ぎて、今度は南下し過ぎている。
『N』の字を描くように進んでいるという事だ。
面白い。
実に面白い。
…いや、面白くなんかないのだ。僕は迷子です。
とっとと迷子になっているのを認めて、地図帳をよく見れば良かった。

午前11時過ぎ、江戸川に辿り着いたが、橋はない。
橋のあるところまで、また北上しなければいけない。
走行距離は、いつの間にか50kmを越えた。

土手の上を走っていくと、いい感じのバンクがあった。
競輪のようにあそこを走ってみたいが、転ぶのがオチだ。やめておこう。

5kmほど走って、一般道に合流。
これで江戸川も越えた。
千葉県に入り、もうあとは地元みたいなもんだ。
気も緩む。
行く手に坂道があった。上り坂だ。
僕は躊躇なく、無意識にその上り坂を回避した。
特に通らなくてもいい道だったのだが、元気ならば上っていったはずだ。
無意識に避けるという事は、どうやら僕はすでに疲れているようだ。
走行距離は60kmを越えている。
そして12時を過ぎて地元の柏市に到着。
地元の友人の三上君のお店に立ち寄って挨拶をしてから、自宅に帰った。
この日の走行時間は5時間半、距離は67kmになった。
ちょろっと帰るつもりが、思わず長距離サイクリングになってしまった。
この日の夜、僕は風邪をひいた…。
ニックネーム SNJ at 00:13| Comment(2)
| 自転車奇行2006
2006年11月15日
自転車奇行・都内横断編2 〜不忍池〜
フロントタイヤから聞こえる異音は、ブレーキがホイールのリム(側面)に当たっている音だった。
ブレーキを掛けてなくても、かすかにブレーキが掛かった状態になっているのである。
これではペダルを漕ぐ抵抗も大きくなる。
ネジを締めなおしてみたり、ワイヤーを調整してみたりしたが、どうしてもブレーキが僅かにタイヤの左側に触れてしまう。
下手に分解したのがまずかったのかもしれない。
まぁタイヤが外れる訳ではないので、そのまま走っていく事にした。
6時半、池袋駅西口に到達。
大勢の通勤、通学客が駅に向かっている。
早朝の池袋駅もまた良い。
自宅に帰るなら環状7号沿いに走れば最短距離なのだが、今日は時間制限もないので、都内をのんびりと通って行くつもりだ。
ガード下をくぐって東口側に抜け、そこから目白方面へ南下して行く。
池袋から目白までは、下り坂だ。
そのまま真っ直ぐ下って行けば、神田川に辿り着く。
神田川直前で東に曲がって住宅街に入り、また坂を下って行く。
下り坂は楽だ。
ふと後ろを振り返ると、勾配25度以上あろうかという急坂が100m以上の距離に渡ってそびえていた。
僕は躊躇わずにUターンして、その急勾配を上り始めた。
箱根を越えて以来、坂道を上るのが面白く思えるようになったのだ。
一番軽いギアで上ったが、坂の半ばで体重が後ろに掛かって前輪が浮き上がりそうになり、足をついてしまった。
改めて坂の角度を見てみるが、塀と道路の接地面の角度は30度近くあるように思えた。
東京都内と言えども侮れない。
さすがに山の手と言うだけある。
目白通りから不忍通りに入って、東に向かう。
この道をずっと行けば、上野の不忍池に着く。

途中、護国寺に立ち寄る。
境内にはたくさんのネコがいた。
ネコの写真を撮ろうとすると、ネコがこっちをジッと見返してくる。
(図太いネコだな)
そう思いつつ写真を撮ったら、ネコはフンをしている最中だった。
すまん邪魔した、ネコ。
護国寺を出て、また不忍通りを東に向かう。
不忍通りは、大きく北東へ迂回してから南下して上野に至るので、最短距離ではないが、道に迷う心配もないので安心だ。
千川通り、白山通り、本郷通りと交差していくが、意外に坂道が多い。
出発してからの距離も10kmを越えた。
少し疲れてきた。ここらで朝食を摂ろう。

朝食を済ませると、やっと不忍池に着いた。
ランニングしている人や、体操している人や、通勤通学の人で賑わっている。
池の横を通って通勤するのも、清々しくて良い感じだな。
野良ネコも朝食の真最中だ。

スワンボートがある。
その内、自転車からスワンに乗り換えて漕いでみたいもんだ。

池のほとりを回って、上野公園内に入る。
この辺を通るのも久しぶりだ。
前輪から相変わらずブレーキの擦れる音がしているので、蹴っ飛ばしてみたらあっさり直った。
ジョイントが少しズレていたのだろう。

寛永寺から鶯谷駅裏を通って、陸橋の上から上野駅を撮影。
列車が次々に発着を繰り返していく。
上野駅は多くの列車の終着駅になっているので、乗り換え客も多い。
慌ただしい朝の喧騒。
こちらは悠々と自転車で通り過ぎてゆくだけだ。
上野からは国道4号(日光街道)に向かった。
柏の自宅に帰るには国道6号(水戸街道)が最も近道だが、いったん埼玉県に入るのもいいだろう。

宇都宮まで102kmか。
行けない距離ではないな。
だが、今日はそこまではしないつもりだ。
のんびり気楽にサイクリングしようじゃないか。
〜続く〜
ブレーキを掛けてなくても、かすかにブレーキが掛かった状態になっているのである。
これではペダルを漕ぐ抵抗も大きくなる。
ネジを締めなおしてみたり、ワイヤーを調整してみたりしたが、どうしてもブレーキが僅かにタイヤの左側に触れてしまう。
下手に分解したのがまずかったのかもしれない。
まぁタイヤが外れる訳ではないので、そのまま走っていく事にした。
6時半、池袋駅西口に到達。
大勢の通勤、通学客が駅に向かっている。
早朝の池袋駅もまた良い。
自宅に帰るなら環状7号沿いに走れば最短距離なのだが、今日は時間制限もないので、都内をのんびりと通って行くつもりだ。
ガード下をくぐって東口側に抜け、そこから目白方面へ南下して行く。
池袋から目白までは、下り坂だ。
そのまま真っ直ぐ下って行けば、神田川に辿り着く。
神田川直前で東に曲がって住宅街に入り、また坂を下って行く。
下り坂は楽だ。
ふと後ろを振り返ると、勾配25度以上あろうかという急坂が100m以上の距離に渡ってそびえていた。
僕は躊躇わずにUターンして、その急勾配を上り始めた。
箱根を越えて以来、坂道を上るのが面白く思えるようになったのだ。
一番軽いギアで上ったが、坂の半ばで体重が後ろに掛かって前輪が浮き上がりそうになり、足をついてしまった。
改めて坂の角度を見てみるが、塀と道路の接地面の角度は30度近くあるように思えた。
東京都内と言えども侮れない。
さすがに山の手と言うだけある。
目白通りから不忍通りに入って、東に向かう。
この道をずっと行けば、上野の不忍池に着く。

途中、護国寺に立ち寄る。
境内にはたくさんのネコがいた。
ネコの写真を撮ろうとすると、ネコがこっちをジッと見返してくる。
(図太いネコだな)
そう思いつつ写真を撮ったら、ネコはフンをしている最中だった。
すまん邪魔した、ネコ。
護国寺を出て、また不忍通りを東に向かう。
不忍通りは、大きく北東へ迂回してから南下して上野に至るので、最短距離ではないが、道に迷う心配もないので安心だ。
千川通り、白山通り、本郷通りと交差していくが、意外に坂道が多い。
出発してからの距離も10kmを越えた。
少し疲れてきた。ここらで朝食を摂ろう。

朝食を済ませると、やっと不忍池に着いた。
ランニングしている人や、体操している人や、通勤通学の人で賑わっている。
池の横を通って通勤するのも、清々しくて良い感じだな。
野良ネコも朝食の真最中だ。

スワンボートがある。
その内、自転車からスワンに乗り換えて漕いでみたいもんだ。

池のほとりを回って、上野公園内に入る。
この辺を通るのも久しぶりだ。
前輪から相変わらずブレーキの擦れる音がしているので、蹴っ飛ばしてみたらあっさり直った。
ジョイントが少しズレていたのだろう。

寛永寺から鶯谷駅裏を通って、陸橋の上から上野駅を撮影。
列車が次々に発着を繰り返していく。
上野駅は多くの列車の終着駅になっているので、乗り換え客も多い。
慌ただしい朝の喧騒。
こちらは悠々と自転車で通り過ぎてゆくだけだ。
上野からは国道4号(日光街道)に向かった。
柏の自宅に帰るには国道6号(水戸街道)が最も近道だが、いったん埼玉県に入るのもいいだろう。

宇都宮まで102kmか。
行けない距離ではないな。
だが、今日はそこまではしないつもりだ。
のんびり気楽にサイクリングしようじゃないか。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 18:07| Comment(0)
| 自転車奇行2006
自転車奇行・都内横断編1 〜自宅へ帰る〜
自転車で箱根を越えてから3週間が過ぎた。
その自転車は仕事場に置き去りのままだ。
季節が寒くならない内に自宅まで乗って帰らねばなるまい。
池袋から自宅までは、35kmもないだろう。
普通に乗って帰れば2時間ちょっとだ。
しかし、ただ乗って帰っても面白くない。
僕は、自転車を電車で運んで、もう少し遠いところから帰る算段を立てた。
仕事が終わって翌朝。
2時間ちょいの仮眠で起床。
時間的には4時間は眠れたのだが、どこに行こうか地図を見たりして考えてる内に時間が経ってしまったのだ。
箱根に行った時も2時間の仮眠で出発した。
走り出してしまえば眠くもならない。
(まぁ行くか〜)
朝5時過ぎ、僕は仕事場から最寄の駅に向かい、そこで自転車を分解し始めた。電車に持ち込む為である。
タイヤを外して、持参した袋に詰め込もうとすると、袋が小さすぎて自転車が入らなかった。
これでは、電車に持ち込めない。
仕方なく僕は、たった今分解した自転車を組み直し始めた。
朝は早いが、何人かが僕の横を通り過ぎていく。
邪魔にならないようにしてるが、こんなところで自転車を組み立てているのが何だか気恥ずかしい。
前輪がなかなか上手く嵌まらない。
こういうのは大体、分解は簡単だが組み立てるのは難しいものだ。
駅から階段を下りて来た若者が僕の横に近付いてきて、僕の作業を見ている。
(何だよ、物珍しいのか?あっち行けよ〜)
そう思いながらチラッと若者を見ると、僕の知ってる人物だった。
一緒に日光旅行に行って、そこで将軍に即位したタカギ将軍だ。
「こんなとこで何してるんですか、田中さん!?」
「何って、自転車を組み立ててるんですよ。電車に持ち込もうと思ったら、袋に入りきらなくて。」
「マジっすか〜」
「ええ、電車で秩父の方にでも行って、そこから千葉県まで帰ろうかと思ってたんですよ」
「マジっすか〜?」
「この前は自転車で箱根にも行ったんで、まぁ大丈夫ですよ」
「マジっすか〜!?」
将軍はしきりに驚いている。
僕は話しながらも自転車を組み立てていく。
「タカギさんは、どうしてこんな朝早く?」
「僕はまぁ、仕事帰りですわ。田中さんは仕事終わったんですか?」
「ええ、昨夜終わって、2時間ちょっと寝てきたとこです」
「マジっすか〜、えらいガッツありますね。何か珍しいんで写真撮っていいすか?」
「どうぞどうぞ」
パシャッ!
自転車が組み直った。
とりあえず、駅からタカギ将軍の自宅方面まで自転車を押して歩いていく。
「そいじゃ、お疲れさ〜ん」
「田中さんも気ィ付けて帰って下さいよ〜」
将軍と別れると、僕は自転車に跨って走り出した。
走り出してすぐに気付いた。
さっき外したフロントタイヤから異音がする。
〜続く〜
その自転車は仕事場に置き去りのままだ。
季節が寒くならない内に自宅まで乗って帰らねばなるまい。
池袋から自宅までは、35kmもないだろう。
普通に乗って帰れば2時間ちょっとだ。
しかし、ただ乗って帰っても面白くない。
僕は、自転車を電車で運んで、もう少し遠いところから帰る算段を立てた。
仕事が終わって翌朝。
2時間ちょいの仮眠で起床。
時間的には4時間は眠れたのだが、どこに行こうか地図を見たりして考えてる内に時間が経ってしまったのだ。
箱根に行った時も2時間の仮眠で出発した。
走り出してしまえば眠くもならない。
(まぁ行くか〜)
朝5時過ぎ、僕は仕事場から最寄の駅に向かい、そこで自転車を分解し始めた。電車に持ち込む為である。
タイヤを外して、持参した袋に詰め込もうとすると、袋が小さすぎて自転車が入らなかった。
これでは、電車に持ち込めない。
仕方なく僕は、たった今分解した自転車を組み直し始めた。
朝は早いが、何人かが僕の横を通り過ぎていく。
邪魔にならないようにしてるが、こんなところで自転車を組み立てているのが何だか気恥ずかしい。
前輪がなかなか上手く嵌まらない。
こういうのは大体、分解は簡単だが組み立てるのは難しいものだ。
駅から階段を下りて来た若者が僕の横に近付いてきて、僕の作業を見ている。
(何だよ、物珍しいのか?あっち行けよ〜)
そう思いながらチラッと若者を見ると、僕の知ってる人物だった。
一緒に日光旅行に行って、そこで将軍に即位したタカギ将軍だ。
「こんなとこで何してるんですか、田中さん!?」
「何って、自転車を組み立ててるんですよ。電車に持ち込もうと思ったら、袋に入りきらなくて。」
「マジっすか〜」
「ええ、電車で秩父の方にでも行って、そこから千葉県まで帰ろうかと思ってたんですよ」
「マジっすか〜?」
「この前は自転車で箱根にも行ったんで、まぁ大丈夫ですよ」
「マジっすか〜!?」
将軍はしきりに驚いている。
僕は話しながらも自転車を組み立てていく。
「タカギさんは、どうしてこんな朝早く?」
「僕はまぁ、仕事帰りですわ。田中さんは仕事終わったんですか?」
「ええ、昨夜終わって、2時間ちょっと寝てきたとこです」
「マジっすか〜、えらいガッツありますね。何か珍しいんで写真撮っていいすか?」
「どうぞどうぞ」
パシャッ!
自転車が組み直った。
とりあえず、駅からタカギ将軍の自宅方面まで自転車を押して歩いていく。
「そいじゃ、お疲れさ〜ん」
「田中さんも気ィ付けて帰って下さいよ〜」
将軍と別れると、僕は自転車に跨って走り出した。
走り出してすぐに気付いた。
さっき外したフロントタイヤから異音がする。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 05:04| Comment(0)
| 自転車奇行2006
2006年11月10日
自転車奇行・箱根編25 〜箱根越えを終えて〜
10月19日朝4時から始まり、21日午後3時帰還までの59時間。
その二日半の間に進んだ距離は、
一日目約175km、二日目90km、三日目62kmの、計325kmほど。
学生時の自転車通学での一ヶ月分の走行距離と同等だ。
越えた主な峠は、東京都から神奈川県に抜ける、高尾山の脇の大垂水峠、山中湖から御殿場市に抜ける篭坂峠、そして箱根峠の三つ。
地図帳でルートを決めただけで、標高差などの下調べもしないまま旅に出てしまったが、それだけに行く道々での思い掛けない出来事は、僕にとって新鮮なモノとなった。
大垂水峠(392m)。
人生で初めて自転車で越えた峠だ。
帰宅後に調べてみたが、自転車乗りなら難なく越えられる峠だった。
初心者の僕にはちょうど良かったのかもしれないが、この峠ですら、ろくに上れなかった。
思い返せば、この峠に至る前の、日野駅から日野自動車工場へ上っていく坂で、僕はすでにやられていたと言える。
峠を上ったのも初めてなら、下ったのも初めてだった。
自転車での山からのダウンヒルが、こんなに楽しいもんだとは思わなかった。
それも、上りの苦しみがあってこそ、達成感と爽快感の相乗効果でより素晴らしく思えるのだ。
車でなら幾つもの峠を越えてきたが、アクセルを踏んでれば上っていくし、下りも勝手にスピードが出てしまうな、くらいの感想しかなかった。
それと比べると、本当に自転車で峠を越えて良かったと思う。
篭坂峠(1104m)。
夜道を上った為、見晴らしは分からないが、御殿場へ向けての夜の下りは、霧がかって幻想的でとても美しく、そして面白かった。
山中湖から篭坂峠は100mほどの標高差しかないが、その山中湖に至るまでの、山梨の大月市から600m以上の標高差を30km近くかけて上り続ける行程で、僕はハンガーノックに陥るなど限界を迎えた。
僕は、ランニングなど持久系の運動をほとんどしてこなかった為、スタミナがないのはもちろん、エネルギー補給も下手だと自覚した。
そういう状況の後だっただけに、切望の下りという感じで楽しめたが、もし御殿場側から上っていたら、この1104mの峠はかなりの難敵となったろう。
この峠を下り終えた後のだらだら続く下り坂で、歩道の縁石に前輪を引っ掛けて転倒したのだ。
3週間経つ内に傷は癒えたが、傷跡は残りそうだ。
それもまた勲章か。
箱根峠(846m)。
ここを越える事が、この旅の一番の目的だった。
前日の、長い行程の後の峠と違って、峠の麓の三島市内からのスタートだったので、2時間で上り切るつもりでいたのだが、脚が攣るなど悪戦苦闘の末に4時間掛かってしまった。
それだけに達成感も大きかった。
峠を越えて眼下に見えた芦ノ湖は、決して忘れられないだろう。
僕は走るのが苦手だ。
自分の脚だけでは、1kmも走れない。
自転車と共に走る事で、進める距離は何十倍、何百倍にも膨れ上がる。
総走行距離、たかだか325km。
車で高速道路に乗れば3時間ちょいで移動できる距離だ。
だが、自分の脚をエンジンにして―性能はとても悪いのだけど―進んでいく事で、諦めずに一歩一歩進んで行けば、いつかは達成できるという事を学んだ。
自転車よ、ありがとう!
長らく書いてきましたが、これにて自転車奇行箱根編を終わります。
その二日半の間に進んだ距離は、
一日目約175km、二日目90km、三日目62kmの、計325kmほど。
学生時の自転車通学での一ヶ月分の走行距離と同等だ。
越えた主な峠は、東京都から神奈川県に抜ける、高尾山の脇の大垂水峠、山中湖から御殿場市に抜ける篭坂峠、そして箱根峠の三つ。
地図帳でルートを決めただけで、標高差などの下調べもしないまま旅に出てしまったが、それだけに行く道々での思い掛けない出来事は、僕にとって新鮮なモノとなった。
大垂水峠(392m)。
人生で初めて自転車で越えた峠だ。
帰宅後に調べてみたが、自転車乗りなら難なく越えられる峠だった。
初心者の僕にはちょうど良かったのかもしれないが、この峠ですら、ろくに上れなかった。
思い返せば、この峠に至る前の、日野駅から日野自動車工場へ上っていく坂で、僕はすでにやられていたと言える。
峠を上ったのも初めてなら、下ったのも初めてだった。
自転車での山からのダウンヒルが、こんなに楽しいもんだとは思わなかった。
それも、上りの苦しみがあってこそ、達成感と爽快感の相乗効果でより素晴らしく思えるのだ。
車でなら幾つもの峠を越えてきたが、アクセルを踏んでれば上っていくし、下りも勝手にスピードが出てしまうな、くらいの感想しかなかった。
それと比べると、本当に自転車で峠を越えて良かったと思う。
篭坂峠(1104m)。
夜道を上った為、見晴らしは分からないが、御殿場へ向けての夜の下りは、霧がかって幻想的でとても美しく、そして面白かった。
山中湖から篭坂峠は100mほどの標高差しかないが、その山中湖に至るまでの、山梨の大月市から600m以上の標高差を30km近くかけて上り続ける行程で、僕はハンガーノックに陥るなど限界を迎えた。
僕は、ランニングなど持久系の運動をほとんどしてこなかった為、スタミナがないのはもちろん、エネルギー補給も下手だと自覚した。
そういう状況の後だっただけに、切望の下りという感じで楽しめたが、もし御殿場側から上っていたら、この1104mの峠はかなりの難敵となったろう。
この峠を下り終えた後のだらだら続く下り坂で、歩道の縁石に前輪を引っ掛けて転倒したのだ。
3週間経つ内に傷は癒えたが、傷跡は残りそうだ。
それもまた勲章か。
箱根峠(846m)。
ここを越える事が、この旅の一番の目的だった。
前日の、長い行程の後の峠と違って、峠の麓の三島市内からのスタートだったので、2時間で上り切るつもりでいたのだが、脚が攣るなど悪戦苦闘の末に4時間掛かってしまった。
それだけに達成感も大きかった。
峠を越えて眼下に見えた芦ノ湖は、決して忘れられないだろう。
僕は走るのが苦手だ。
自分の脚だけでは、1kmも走れない。
自転車と共に走る事で、進める距離は何十倍、何百倍にも膨れ上がる。
総走行距離、たかだか325km。
車で高速道路に乗れば3時間ちょいで移動できる距離だ。
だが、自分の脚をエンジンにして―性能はとても悪いのだけど―進んでいく事で、諦めずに一歩一歩進んで行けば、いつかは達成できるという事を学んだ。
自転車よ、ありがとう!
長らく書いてきましたが、これにて自転車奇行箱根編を終わります。
ニックネーム SNJ at 22:23| Comment(4)
| 自転車奇行2006
自転車奇行・箱根編24 〜都内へ帰還〜

藤沢から国道467号をひたすら北上して、大和市に入った。
この辺には知人もいたので、時間があったら会って行きたかったが、今は仕事時間の午後2時に遅れないように走るのみだ。
次に国道246号に入る。
これを30kmほど行けば渋谷に着く。
すでに20km以上走っている。
出発してからの胸が詰まったような体調は、だいぶ良くなってきた。
大和市から横浜市に入ると、坂道も多くなってくる。
青葉区では、青葉台駅の辺りが長い上り坂になっていて、僕は今日もまた自転車を押して上るしかなかった。
途中から長らく目が痛かったのだが、目をこすったらムシが潰れて出てきた。
1時間くらい目に入っていやがった。
車の交通量も増えて、路肩を走るのが難しくなってきた。
しかし今日は土曜日なので、歩道は歩道で通行人が多くて走りにくい。
少し加速してはブレーキの繰り返しで、全くスピードが稼げない。
度重なる加速で、脚も疲れ果てた。
上り坂の度に、自転車を降りるようになった。
まだ半分くらいしか来ていない。
それにしても、箱根の坂に比べれば大した坂ではない。
(昨日は箱根を上っていたのか…)
何だか遠い昔のような気がする。
(一昨日には富士山も見えていたんだっけ…)
もっと遠い昔のような気がする。
(そんで転んだんだっけな〜…)
一気にいろんな状況を見てきたせいか、すぐ前の記憶すら遠退いている。

時折、道路は自動車専用になり、自転車は遠回りをしなければならない。
歩行者や自転車の他に、リアカーの通行も禁止してある。リアカーで通る人いるのか?
やっと多摩川を越えて東京都に入った。
時刻は1時半を回った。
仕事場に、1時間遅れるとの連絡を入れた。
練馬の仕事場までは、国道246号から環状7号に入れば良い。
世田谷区で斜めに突っ切るショートカットを試みて、迷子になった。
斜めに突っ切るはずが、曲がり角ばかりでスピードが出せずに逆効果になった。
環七通りに入った。
後はこのまま道沿いに行けば良いだけだ。
途中、駅前で祭りをやっていて、人込みの中を通るしかないとこがあった。
歩道を走らずに、自転車通行禁止の標識を無視して駅を突っ切ってしまえば数秒で済んだのに、5分以上のロスだ。
練馬区に入った。
時刻は3時になった。
3時にも間に合わなかった。
そして、この旅に出る時に警官に尋問された道を通って、やっと仕事場に戻ってきた。
午後3時5分、お土産を掲げながら仕事場着。
この日の走行距離62km。所要時間5時間。
途中、休憩はあったものの、平均時速は14kmしかなかった。
ニックネーム SNJ at 10:53| Comment(2)
| 自転車奇行2006
2006年11月09日
自転車奇行・箱根編23 〜藤沢周辺〜
藤沢のホテルにチェックインしてすぐに、コインランドリーに向かった。
ランドリーはホテルから自転車で8分くらい行ったとこにあった。
箱根で疲れた脚だったが、また走る羽目になった。
洗っている間に一旦ホテルに戻って、洗い終わった頃にもう一度ランドリーに行った。
今度は乾燥機に入れ替えるが、小銭がない。
夜ご飯を買ってきて小銭を増やし、乾燥機に200円を投入し、横で待っていた。
20分後、乾燥機が止まった。
乾燥機のドアを開けると、熱くない。
洗濯物を触ると、全然乾いてなかった。
乾燥機の故障か、洗濯物はただ回っていただけだった。
他の乾燥機に移し変え、200円損したので、ケチって100円だけ投入した。
10分後、乾燥機が止まった。
今度はちゃんと熱くなっていた。生乾きだったが。
洗濯の待ち時間で、30分以上費やしてしまった。
急いでホテルに戻り、夕食。
今日こそは豪勢に食べようと思っていたのに、カップラーメンだった。
飲めないが一応、ビールだけ飲んだ。すぐ酔った。
時刻を見ると、もう0時を回っていた。洗濯に時間が掛かったのがもったいない。
ようやく風呂に入ったが、相変わらず傷に滲みる。
しかし、箱根の坂には参った。
三島から箱根の区間15kmの内、自転車に乗って進んだ距離は1kmちょっとしかないんじゃなかろうか?
これでは箱根を制したとは言えない。
箱根から箱根湯本への下りの勾配と比べると、僕が上った三島側からのルートは、坂が緩やかだったんじゃないかと思う。
逆から上ってたら、4時間じゃ済まなかったかもしれない。
箱根の事を思い返しながら長風呂をしてたら、1時半を過ぎていた。
デジカメのデータ整理や、日記の更新、明日の走行ルート決めなどやる事はたくさんある。
ベッドに横たわって、明日の朝は早起き出来たら江ノ島方面でも走ってみるかと思っている内に、気が付いたら朝の8時40分。
2時までは覚えているが、いつの間にか眠ってしまったようだ。酔いと疲れと寝不足がたたったのかもしれない。
すぐ寝るんだったら、ネット環境のあるホテルでなくて良かった…。
今日は仕事だ。昼の2時までに練馬区まで戻らないといけない。
急がなくては。
とりあえず、昨夜たくさん食べるつもりで買って、結局余ってしまったカップ麺やおにぎりを食べた。
持っていくと重荷になるからだ。
箱根で買ったお土産は、かなり邪魔になった。
下り坂では、ハンドルに引っ掛けたお土産が風圧に煽られて、足にバンバンぶつかって鬱陶しいったらありゃしない。
お腹は空いていないが、なるべく身軽にしなければ。
そうして10時近くになって、走行ルートもままならぬまま、やっとチェックアウト。
けっこう豪華なホテルの前の植え込みの陰に停めておいた自転車が、ちょっと場違いな気がした。
都内に向かうには、藤沢から国道467号線を北上して行けば良いはずだが、出発してすぐに道を間違えた。
1kmくらい西に行き過ぎてしまった。
そこから467号に向かったが、キツい上り坂が二つあった。
ほんの少し道を間違えたために、下って上る谷のような地形を通る事になったのだ。
それに今日は何だか、最初から胸が苦しい。あまり体調が良くないのかもしれない。
先が思いやられる…。
〜続く〜
ランドリーはホテルから自転車で8分くらい行ったとこにあった。
箱根で疲れた脚だったが、また走る羽目になった。
洗っている間に一旦ホテルに戻って、洗い終わった頃にもう一度ランドリーに行った。
今度は乾燥機に入れ替えるが、小銭がない。
夜ご飯を買ってきて小銭を増やし、乾燥機に200円を投入し、横で待っていた。
20分後、乾燥機が止まった。
乾燥機のドアを開けると、熱くない。
洗濯物を触ると、全然乾いてなかった。
乾燥機の故障か、洗濯物はただ回っていただけだった。
他の乾燥機に移し変え、200円損したので、ケチって100円だけ投入した。
10分後、乾燥機が止まった。
今度はちゃんと熱くなっていた。生乾きだったが。
洗濯の待ち時間で、30分以上費やしてしまった。
急いでホテルに戻り、夕食。
今日こそは豪勢に食べようと思っていたのに、カップラーメンだった。
飲めないが一応、ビールだけ飲んだ。すぐ酔った。
時刻を見ると、もう0時を回っていた。洗濯に時間が掛かったのがもったいない。
ようやく風呂に入ったが、相変わらず傷に滲みる。
しかし、箱根の坂には参った。
三島から箱根の区間15kmの内、自転車に乗って進んだ距離は1kmちょっとしかないんじゃなかろうか?
これでは箱根を制したとは言えない。
箱根から箱根湯本への下りの勾配と比べると、僕が上った三島側からのルートは、坂が緩やかだったんじゃないかと思う。
逆から上ってたら、4時間じゃ済まなかったかもしれない。
箱根の事を思い返しながら長風呂をしてたら、1時半を過ぎていた。
デジカメのデータ整理や、日記の更新、明日の走行ルート決めなどやる事はたくさんある。
ベッドに横たわって、明日の朝は早起き出来たら江ノ島方面でも走ってみるかと思っている内に、気が付いたら朝の8時40分。
2時までは覚えているが、いつの間にか眠ってしまったようだ。酔いと疲れと寝不足がたたったのかもしれない。
すぐ寝るんだったら、ネット環境のあるホテルでなくて良かった…。
今日は仕事だ。昼の2時までに練馬区まで戻らないといけない。
急がなくては。
とりあえず、昨夜たくさん食べるつもりで買って、結局余ってしまったカップ麺やおにぎりを食べた。
持っていくと重荷になるからだ。
箱根で買ったお土産は、かなり邪魔になった。
下り坂では、ハンドルに引っ掛けたお土産が風圧に煽られて、足にバンバンぶつかって鬱陶しいったらありゃしない。
お腹は空いていないが、なるべく身軽にしなければ。
そうして10時近くになって、走行ルートもままならぬまま、やっとチェックアウト。
けっこう豪華なホテルの前の植え込みの陰に停めておいた自転車が、ちょっと場違いな気がした。
都内に向かうには、藤沢から国道467号線を北上して行けば良いはずだが、出発してすぐに道を間違えた。
1kmくらい西に行き過ぎてしまった。
そこから467号に向かったが、キツい上り坂が二つあった。
ほんの少し道を間違えたために、下って上る谷のような地形を通る事になったのだ。
それに今日は何だか、最初から胸が苦しい。あまり体調が良くないのかもしれない。
先が思いやられる…。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 16:00| Comment(0)
| 自転車奇行2006
2006年11月04日
自転車奇行・箱根編22 〜東進〜
小田原からは道はほぼ平坦になり、たまに長い上り坂もあるものの、たいした坂ではなかった。
時速20km以上をキープしながら走り続けたが、長時間乗っていたので、やはり脚も痛けりゃお尻も痛い。
擦れて痛いのではなく、サドルの硬い角に太股の付け根が当たってて痛いのだ。
肩も痛い。
重さ10kgもないリュックなのに、ずっと背負って走っていると摩擦やら振動やらでダメージが蓄積してくる。
片手をハンドルに掛け、もう一方の手をリュックの下に回し、軽く持ち上げながら走った。
どうせなら海岸沿いに走りたかったので国道1号を外れてみたが、海岸沿いの道路は自動車専用道路で、自転車の通行は不可だった。
やむなく国道1号に戻る。
戻る途中、住宅街から出られなくなった。
こうやってうろうろしている時間で、より一層疲れる。
二宮駅周辺で、何故か箱根で嗅いだような肥料の匂いが漂っていた。
周りに牧場があるようには見えないが、もしかしたら暗闇の向こうに畑でもあったのかもしれない。
二宮を過ぎると、大磯ロングビーチがある。
僕は、今度こそ海岸沿いを走れるかと国道1号を外れていったが、この辺の海岸沿い一帯は大磯プリンスホテルの敷地のようで、入る事は出来なかった。
仕方ないので、また国道1号へ戻る。
もちろん、無駄な行動にまた疲れる。
行って、行き止まりなどで同じ道を戻ってくるのは精神的に疲れるものだ。
しかも、海岸沿いの道へはだいたい下っているので、戻ってくる時は上り坂なのだ。
やっと、サイクリングロードの看板があった。
車の進入できない、海岸沿いに走れる道だ。
夜の海岸沿いも乙である。
僕は喜び勇んでサイクリングロードに向かった。
夜のサイクリングロードは真っ暗だった。
入り口で、後輪が砂に取られて滑った。
やはり海岸沿いのこういう道は、砂が吹き溜まっているもんだ。
僕は国道1号へと引き返した。
昨夜、暗くて転んでいるので、慎重になっている。
(やっぱりこういう道は昼間に走るもんだし…)
平塚を通過した。
平塚の道は歩道も広く、よく整備されていて走りやすい。
なので、僕は歩道を走っていた。
…と思ったら、歩道が柵に覆われていて、歩道橋でしか向こう側に渡れない交差点があった。
しかも、スロープがなくて階段しかない。
自転車を持って登るのは嫌だったので、とりあえず横に向かって、歩道の柵の切れ目から渡ろうと思った。
しかし、行けども柵は途切れない。
結局300m以上行ったとこに交差点があった。しかもそこまで上り坂だった。
そこから国道1号に戻るのも癪なので、そのまま東に進んで行くと、国道1号に合流した。
三角形の底辺を行けば済むところを、わざわざ他の2辺を通っていった形だ。
まったくこれでは、距離ばかりが増えていく。
相模川を渡って茅ヶ崎市に入る。
この辺りは今まで来た事はないが、知っている地名ばかりだ。
湘南という地域のアピールが成功している事を思わせる。
横浜まではまだ遠い。
僕の脚もお尻も限界だ。肩も痛いし、腰も痛い。
もちろん、昨日打撲したところも痛い。
僕は、横浜を諦めて藤沢に目的地を変えた。
それでもまだ、10km以上ある。
気が遠くなる。
茅ヶ崎駅を通り過ぎ、辻堂駅も通り過ぎた。
ここから国道1号を外れて、藤沢駅に向かった。
そして夜9時過ぎ、藤沢のホテルに到着。
思ったより豪華な外装のホテルだ。
ホテルの前に自転車を停めて、汚らしい恰好でホテルに侵入してフロントで申し込むと、1泊1万円以上。
だが、携帯から申し込むと7千円台に割り引かれた。
高価過ぎるが、箱根を越えた今日は、自分へのご褒美で奮発した。
三島から藤沢まで来て、本日の走行距離は90kmとなった。
90kmを11時間半で走破。
遅い…。
〜続く〜
時速20km以上をキープしながら走り続けたが、長時間乗っていたので、やはり脚も痛けりゃお尻も痛い。
擦れて痛いのではなく、サドルの硬い角に太股の付け根が当たってて痛いのだ。
肩も痛い。
重さ10kgもないリュックなのに、ずっと背負って走っていると摩擦やら振動やらでダメージが蓄積してくる。
片手をハンドルに掛け、もう一方の手をリュックの下に回し、軽く持ち上げながら走った。
どうせなら海岸沿いに走りたかったので国道1号を外れてみたが、海岸沿いの道路は自動車専用道路で、自転車の通行は不可だった。
やむなく国道1号に戻る。
戻る途中、住宅街から出られなくなった。
こうやってうろうろしている時間で、より一層疲れる。
二宮駅周辺で、何故か箱根で嗅いだような肥料の匂いが漂っていた。
周りに牧場があるようには見えないが、もしかしたら暗闇の向こうに畑でもあったのかもしれない。
二宮を過ぎると、大磯ロングビーチがある。
僕は、今度こそ海岸沿いを走れるかと国道1号を外れていったが、この辺の海岸沿い一帯は大磯プリンスホテルの敷地のようで、入る事は出来なかった。
仕方ないので、また国道1号へ戻る。
もちろん、無駄な行動にまた疲れる。
行って、行き止まりなどで同じ道を戻ってくるのは精神的に疲れるものだ。
しかも、海岸沿いの道へはだいたい下っているので、戻ってくる時は上り坂なのだ。
やっと、サイクリングロードの看板があった。
車の進入できない、海岸沿いに走れる道だ。
夜の海岸沿いも乙である。
僕は喜び勇んでサイクリングロードに向かった。
夜のサイクリングロードは真っ暗だった。
入り口で、後輪が砂に取られて滑った。
やはり海岸沿いのこういう道は、砂が吹き溜まっているもんだ。
僕は国道1号へと引き返した。
昨夜、暗くて転んでいるので、慎重になっている。
(やっぱりこういう道は昼間に走るもんだし…)
平塚を通過した。
平塚の道は歩道も広く、よく整備されていて走りやすい。
なので、僕は歩道を走っていた。
…と思ったら、歩道が柵に覆われていて、歩道橋でしか向こう側に渡れない交差点があった。
しかも、スロープがなくて階段しかない。
自転車を持って登るのは嫌だったので、とりあえず横に向かって、歩道の柵の切れ目から渡ろうと思った。
しかし、行けども柵は途切れない。
結局300m以上行ったとこに交差点があった。しかもそこまで上り坂だった。
そこから国道1号に戻るのも癪なので、そのまま東に進んで行くと、国道1号に合流した。
三角形の底辺を行けば済むところを、わざわざ他の2辺を通っていった形だ。
まったくこれでは、距離ばかりが増えていく。
相模川を渡って茅ヶ崎市に入る。
この辺りは今まで来た事はないが、知っている地名ばかりだ。
湘南という地域のアピールが成功している事を思わせる。
横浜まではまだ遠い。
僕の脚もお尻も限界だ。肩も痛いし、腰も痛い。
もちろん、昨日打撲したところも痛い。
僕は、横浜を諦めて藤沢に目的地を変えた。
それでもまだ、10km以上ある。
気が遠くなる。
茅ヶ崎駅を通り過ぎ、辻堂駅も通り過ぎた。
ここから国道1号を外れて、藤沢駅に向かった。
そして夜9時過ぎ、藤沢のホテルに到着。
思ったより豪華な外装のホテルだ。
ホテルの前に自転車を停めて、汚らしい恰好でホテルに侵入してフロントで申し込むと、1泊1万円以上。
だが、携帯から申し込むと7千円台に割り引かれた。
高価過ぎるが、箱根を越えた今日は、自分へのご褒美で奮発した。
三島から藤沢まで来て、本日の走行距離は90kmとなった。
90kmを11時間半で走破。
遅い…。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 14:03| Comment(5)
| 自転車奇行2006
自転車奇行・箱根編21 〜小田原評定〜
箱根湯本から小田原までの道のりは、ずっと下り坂で6kmほどしかなかったので、15分で小田原に着いた。
時刻は5時。

途中、先ほど箱根湯本駅に停車していたロマンスカーが、僕を抜いていった。
ロマンスカーは僕の横まで徐行運転で来たので、伴走しようかとスピードを上げたのだが、急に加速していって見えなくなった。
電車と並んで走るのも、よいものである。
小田原に着いてまず考えたのは、小田原城に行こうという事だった。
しかし持っている地図が広域すぎて、どこが小田原城か分からない。
城山公園と城址公園があるようだ。
駅周辺を回ってみると、住所が城山となっており、上り坂ばっかりだ。
僕はもう上るのは嫌だったので、小田原城は諦めた。
第一、もうすっかり暗くなっている。
実際は、駅周辺全てが小田原城だったとこなのだが。
今日は箱根越えで疲れたので、さっさとこの小田原で宿をとるつもりだった。
そうして、美味しいものでも食べてゆっくり寝ようと思っていた。
駅周辺を見て回ったが、ホテルがどこにあるか分からなかった。
探し回るのも疲れるので携帯で検索してみたが、希望に沿う宿がない。
なるべく、ネット環境があるところが良かった。この日記の更新等ができるからだ。
ずっと近辺のホテルを携帯で検索していたが、宿が見付からなかった。
時刻は6時になろうとしている。
横浜駅まで行けば、キャンペーン中で安いホテルがあったのだが、横浜駅までは60kmくらいある。
今の残りの体力では4時間以上かかるだろう。
だが、こうしていても時間ばかりが過ぎていくだけだ。
1時間も小田原駅前をうろうろしていた。
僕は小田原での宿泊は諦めて、再び国道1号線で東に向かっていった。
〜続く〜
時刻は5時。

途中、先ほど箱根湯本駅に停車していたロマンスカーが、僕を抜いていった。
ロマンスカーは僕の横まで徐行運転で来たので、伴走しようかとスピードを上げたのだが、急に加速していって見えなくなった。
電車と並んで走るのも、よいものである。
小田原に着いてまず考えたのは、小田原城に行こうという事だった。
しかし持っている地図が広域すぎて、どこが小田原城か分からない。
城山公園と城址公園があるようだ。
駅周辺を回ってみると、住所が城山となっており、上り坂ばっかりだ。
僕はもう上るのは嫌だったので、小田原城は諦めた。
第一、もうすっかり暗くなっている。
実際は、駅周辺全てが小田原城だったとこなのだが。
今日は箱根越えで疲れたので、さっさとこの小田原で宿をとるつもりだった。
そうして、美味しいものでも食べてゆっくり寝ようと思っていた。
駅周辺を見て回ったが、ホテルがどこにあるか分からなかった。
探し回るのも疲れるので携帯で検索してみたが、希望に沿う宿がない。
なるべく、ネット環境があるところが良かった。この日記の更新等ができるからだ。
ずっと近辺のホテルを携帯で検索していたが、宿が見付からなかった。
時刻は6時になろうとしている。
横浜駅まで行けば、キャンペーン中で安いホテルがあったのだが、横浜駅までは60kmくらいある。
今の残りの体力では4時間以上かかるだろう。
だが、こうしていても時間ばかりが過ぎていくだけだ。
1時間も小田原駅前をうろうろしていた。
僕は小田原での宿泊は諦めて、再び国道1号線で東に向かっていった。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 11:53| Comment(2)
| 自転車奇行2006
自転車奇行・箱根編20 〜箱根の下り〜
楽しい。
下りは楽しい。
ツラい上りがあったからこそ、この下りがある。
僕は、1コーナー1コーナーを味わいながら下っていった。
昨日初めて越えた高尾山の大垂水峠の下りより、山中湖から越えた夜の篭坂峠の下りより、箱根の下りは変化に富んでいた。
少し車が多かったが、180度のヘアピンの連続など、素晴らしいコーナーが待ち構えている。
上りで一切回らなかった脚のはずだが、この下りでは良く回る。
だが昨日、下り坂で転んでいるので、スピードは抑え目だ。
抑え目でも50km近く出てるけど。
これだけ出ると、急ブレーキで自転車が揺れ、実に危なっかしい。
自転車本体の4倍以上の体重が上に乗っているのだ。
いくら腰を落としても、このスピードでは不安定になって当然だ。
一回、急ブレーキで車体が浮きそうになった。
思えばダウンヒルのテクニックなど、僕にはない。
ブレーキ掛けっぱなしのダウンヒルでも良いくらいだ。
でも、ブレーキが磨り減って急に利かなくなったら死ぬな。

あっという間に20個近いコーナーを抜け、多数のお風呂が楽しめる箱根ユネッサンの前を通り、小涌谷の集落を駆けていった。
小涌谷には美術館や温泉宿が多いのだが、見る見る内に僕の後方へ過ぎ去っていく。
やがて、宮ノ下の国道1号と138号の分岐の交差点が見えてくると、車が渋滞しだした。

だが、こちらは小回りの利く自転車だ。
車の間をすり抜けながら進んでいった。
もちろん、急に車のドアが開いてもぶつからないよう、車の中の人の動きは見ている。

一旦は渋滞がなくなって快適に下れたが、大平台という集落でまた渋滞した。
渋滞で身動きの取れないバスを何台も追い抜いた。
芦ノ湖からの上りで僕を追い越していったバス達だろう。
ここでは僕に軍配が挙がったようだ。
急カーブでミラーがない箇所もあった。
しかも渋滞に囲まれて身動きが取れない。
そんな時は、空いている対向車線にはみ出てかわしていくのだが、左コーナーなら対向車は見えるが、対向車線に出ての右コーナーはブラインドだ。
耳を澄ませて、対向車のエンジン音を聞きながら右コーナーを曲がっていった。
他にも、車の窓をミラー代わりに、右コーナーの向こうを映し見ながら曲がっていった。

そうやって次々に車を追い抜いて、箱根湯本の街中に下りてきた。
渋滞ながらも素晴らしい下りだった。
渋滞のお蔭で、ちゃんと景色も見れたし。

箱根湯本駅には、小田急ロマンスカーが停車していた。
なかなか良い駅だ。ロマンスカーが引き立っている。

そのまま僕は箱根湯本を通り過ぎていった。
温泉に立ち寄りたかったが、昨日転んだ傷が滲みるのでやめた。
こうして箱根八里、天下の険を上って下っての32kmは終わった。
バイバイ、箱根。
〜続く〜
下りは楽しい。
ツラい上りがあったからこそ、この下りがある。
僕は、1コーナー1コーナーを味わいながら下っていった。
昨日初めて越えた高尾山の大垂水峠の下りより、山中湖から越えた夜の篭坂峠の下りより、箱根の下りは変化に富んでいた。
少し車が多かったが、180度のヘアピンの連続など、素晴らしいコーナーが待ち構えている。
上りで一切回らなかった脚のはずだが、この下りでは良く回る。
だが昨日、下り坂で転んでいるので、スピードは抑え目だ。
抑え目でも50km近く出てるけど。
これだけ出ると、急ブレーキで自転車が揺れ、実に危なっかしい。
自転車本体の4倍以上の体重が上に乗っているのだ。
いくら腰を落としても、このスピードでは不安定になって当然だ。
一回、急ブレーキで車体が浮きそうになった。
思えばダウンヒルのテクニックなど、僕にはない。
ブレーキ掛けっぱなしのダウンヒルでも良いくらいだ。
でも、ブレーキが磨り減って急に利かなくなったら死ぬな。

あっという間に20個近いコーナーを抜け、多数のお風呂が楽しめる箱根ユネッサンの前を通り、小涌谷の集落を駆けていった。
小涌谷には美術館や温泉宿が多いのだが、見る見る内に僕の後方へ過ぎ去っていく。
やがて、宮ノ下の国道1号と138号の分岐の交差点が見えてくると、車が渋滞しだした。

だが、こちらは小回りの利く自転車だ。
車の間をすり抜けながら進んでいった。
もちろん、急に車のドアが開いてもぶつからないよう、車の中の人の動きは見ている。

一旦は渋滞がなくなって快適に下れたが、大平台という集落でまた渋滞した。
渋滞で身動きの取れないバスを何台も追い抜いた。
芦ノ湖からの上りで僕を追い越していったバス達だろう。
ここでは僕に軍配が挙がったようだ。
急カーブでミラーがない箇所もあった。
しかも渋滞に囲まれて身動きが取れない。
そんな時は、空いている対向車線にはみ出てかわしていくのだが、左コーナーなら対向車は見えるが、対向車線に出ての右コーナーはブラインドだ。
耳を澄ませて、対向車のエンジン音を聞きながら右コーナーを曲がっていった。
他にも、車の窓をミラー代わりに、右コーナーの向こうを映し見ながら曲がっていった。

そうやって次々に車を追い抜いて、箱根湯本の街中に下りてきた。
渋滞ながらも素晴らしい下りだった。
渋滞のお蔭で、ちゃんと景色も見れたし。

箱根湯本駅には、小田急ロマンスカーが停車していた。
なかなか良い駅だ。ロマンスカーが引き立っている。

そのまま僕は箱根湯本を通り過ぎていった。
温泉に立ち寄りたかったが、昨日転んだ傷が滲みるのでやめた。
こうして箱根八里、天下の険を上って下っての32kmは終わった。
バイバイ、箱根。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 03:00| Comment(2)
| 自転車奇行2006
自転車奇行・箱根編19 〜国道1号最高地点〜
箱根湯本に向けての芦ノ湖からの上りに、僕は果敢に挑戦した。
たまには自転車に乗って上らないと、自転車はただのお荷物になってしまう。
コーナーを一つクリアした。
二つ目のコーナー手前で道路工事をしている。
交通整理のおじさんが、僕に止まるよう指示をした。
だが僕は、その指示に従うまでもなく、自転車を止めて降りた。
情けないことに、コーナー二つ目手前でギブアップなのだ。

そこからまた、歩いての上りが続く。
箱根関所発、箱根湯本行きやら小田原行きのバスが、何台も僕を追い越していく。
僕も小田原を目指している。
バスの、重そうだが確実に上っていく機動力が、羨ましく見えた。
僕は箱根峠までで、もう限界だ。休み休み行くしかない。
僕が坂の途中で休んでいると、後方から観光客らしいおじいさんが歩いて来るのが見えた。
歩くのも大変そうだな〜と思いつつ、僕がリュックの中を見て顔を上げると、もうおじいさんは僕の側に来ていた。
早い!早過ぎる。
「すみません、この辺に双子茶屋ってありませんかね?『双』っていう字を書くんですがね」
おじいさんは、疲れ果てている僕に尋ねてきた。
僕はリュックから地図を取り出して、その双子茶屋とやらを探してみたが見当たらない。
僕は、前方80mくらいのところに見える商店で尋ねてみたらどうかと勧めた。
「ああ、そうですね。ありがとうございます」
おじいさんはそう言って、お店の方へ歩いていった。
僕が再び自転車に乗って前方を見ると、おじいさんはもう商店の前に着こうとしている。
僕は、おじいさんからほんの数秒しか目を離していない。
何と素早いおじいさんだろうか。すごい機動力だ。
僕も負けじと頑張らなければなるまい。
少し上っていくと双子茶屋があった。
おじいさんは間違ってなかったようだ。

双子茶屋からさらに行くと、精進池という名の水溜まりみたいな池が出現。
観光客が池の周りを散策している。
この辺は道の左右に史跡が点在しているので、徒歩で廻っている人も多い。
僕は全部素通りだ。
この池の先に突然、『国道1号最高地点 874m』の看板があった。
何という事だ!箱根峠よりこちらの方が28m標高が高いとは!
しかも最高地点という標識だけで、何の峠でもない。
三島から上ってきた僕は、少しがっかりした。
でもまぁ、ここからは下りという事だ。
上りは30分で終了。3kmも続かなかった。助かった。
上りで脱いでいた上着を羽織って下っていく。
芦之湯という温泉宿に向かって、急な下りがあった。
その向こうに、また急な上りが見えたので、僕は下りの勢いで上ってしまおうと思って、一気に下っていった。
しかし、芦之湯から車が出てきたので、僕はブレーキを掛けてしまった。
上り坂はツラい事となった…。
ここを過ぎると本格的に下りとなる。
よ〜し、待ちに待ったダウンヒルの開始だ。
僕は一気に加速していった。
〜続く〜
たまには自転車に乗って上らないと、自転車はただのお荷物になってしまう。
コーナーを一つクリアした。
二つ目のコーナー手前で道路工事をしている。
交通整理のおじさんが、僕に止まるよう指示をした。
だが僕は、その指示に従うまでもなく、自転車を止めて降りた。
情けないことに、コーナー二つ目手前でギブアップなのだ。

そこからまた、歩いての上りが続く。
箱根関所発、箱根湯本行きやら小田原行きのバスが、何台も僕を追い越していく。
僕も小田原を目指している。
バスの、重そうだが確実に上っていく機動力が、羨ましく見えた。
僕は箱根峠までで、もう限界だ。休み休み行くしかない。
僕が坂の途中で休んでいると、後方から観光客らしいおじいさんが歩いて来るのが見えた。
歩くのも大変そうだな〜と思いつつ、僕がリュックの中を見て顔を上げると、もうおじいさんは僕の側に来ていた。
早い!早過ぎる。
「すみません、この辺に双子茶屋ってありませんかね?『双』っていう字を書くんですがね」
おじいさんは、疲れ果てている僕に尋ねてきた。
僕はリュックから地図を取り出して、その双子茶屋とやらを探してみたが見当たらない。
僕は、前方80mくらいのところに見える商店で尋ねてみたらどうかと勧めた。
「ああ、そうですね。ありがとうございます」
おじいさんはそう言って、お店の方へ歩いていった。
僕が再び自転車に乗って前方を見ると、おじいさんはもう商店の前に着こうとしている。
僕は、おじいさんからほんの数秒しか目を離していない。
何と素早いおじいさんだろうか。すごい機動力だ。
僕も負けじと頑張らなければなるまい。
少し上っていくと双子茶屋があった。
おじいさんは間違ってなかったようだ。

双子茶屋からさらに行くと、精進池という名の水溜まりみたいな池が出現。
観光客が池の周りを散策している。
この辺は道の左右に史跡が点在しているので、徒歩で廻っている人も多い。
僕は全部素通りだ。
この池の先に突然、『国道1号最高地点 874m』の看板があった。
何という事だ!箱根峠よりこちらの方が28m標高が高いとは!
しかも最高地点という標識だけで、何の峠でもない。
三島から上ってきた僕は、少しがっかりした。
でもまぁ、ここからは下りという事だ。
上りは30分で終了。3kmも続かなかった。助かった。
上りで脱いでいた上着を羽織って下っていく。
芦之湯という温泉宿に向かって、急な下りがあった。
その向こうに、また急な上りが見えたので、僕は下りの勢いで上ってしまおうと思って、一気に下っていった。
しかし、芦之湯から車が出てきたので、僕はブレーキを掛けてしまった。
上り坂はツラい事となった…。
ここを過ぎると本格的に下りとなる。
よ〜し、待ちに待ったダウンヒルの開始だ。
僕は一気に加速していった。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 01:33| Comment(0)
| 自転車奇行2006
2006年11月03日
自転車奇行・箱根編18 〜箱根峠から芦ノ湖へ〜
最後の1kmが長かった。
もう峠に辿り着いたかと思ってカーブを曲がると、そこには上り坂がある。
僕は憂鬱になる。

この憂鬱を何度も繰り返した後、ようやく峠の頂上が見えた。
あの交差点の手前が箱根峠の頂点だ。

箱根峠。標高846m。
午後2時ジャスト、三島から予定の2倍の4時間を掛けて、無事(?)到達!
遂に…、遂に上り切ったのだ!
脚が痛くて何度も諦めようと思ったけど、箱根を上り切って良かった。
バンザイ。
この峠の向こうは下り坂になっている。
今まで坂の上ばかり見えていたのが、ここで一気に視界が開けた。
僕は箱根峠を越えた喜びを噛み締めると、上着を着込んで下りに入った。

左手の木々の隙間に芦ノ湖を見下ろしながらの下りだ。
左コーナーを曲がると、芦ノ湖は右手に移行する。
そして、そこにあった道の駅で自転車を停めると、僕は温かいなめこ蕎麦を注文した。
窓際の席から芦ノ湖を見下ろしつつ食べたなめこ蕎麦は少しぬるかったが、今まで食べたどの蕎麦より美味しく感じられた。

道の駅から望む芦ノ湖。
天気はあまり良くないが、峠を越えた僕の心は晴れ晴れとしている。

道の駅から1kmほど下り坂を行くと、芦ノ湖湖畔に到着。
芦ノ湖の海賊船に乗りたかったが、4時間も上りに費やしてしまった為、諦める。
箱根の関所も、お土産だけ買って素通り。
かつての旅人と同じく、この関所を見て行きたかったが、意外に観光客で混んでたので避けた。
『入鉄砲に出女』
箱根の関所では、関東に入ってくる鉄砲に注意するのはもちろん、実質江戸への人質である大名の奥方などが関東から逃げ出さないように見張った。
僕は今日は関東に入ってきたので、さながら鉄砲というところだ。
鉄砲のごとく、箱根から下ってってやる。

芦ノ湖のほとりに佇んでみる。
向こう岸に箱根神社が見える。
行ってみたかったが、明るい内に小田原まで下りたいので却下。
遊覧船が行くのが見える。
ホント、乗りたかったが嫌な予感もあるので却下。
さぁて行くか、と思った矢先に僕の目に見えたのは、芦ノ湖から上っていく道路だった。
嫌な予感は現実になった。
国道1号線は、芦ノ湖から山を越えてその先へと続いていた。これでは鉄砲のごとく下っていけない。
また上りが始まる…。
〜続く〜
もう峠に辿り着いたかと思ってカーブを曲がると、そこには上り坂がある。
僕は憂鬱になる。

この憂鬱を何度も繰り返した後、ようやく峠の頂上が見えた。
あの交差点の手前が箱根峠の頂点だ。

箱根峠。標高846m。
午後2時ジャスト、三島から予定の2倍の4時間を掛けて、無事(?)到達!
遂に…、遂に上り切ったのだ!
脚が痛くて何度も諦めようと思ったけど、箱根を上り切って良かった。
バンザイ。
この峠の向こうは下り坂になっている。
今まで坂の上ばかり見えていたのが、ここで一気に視界が開けた。
僕は箱根峠を越えた喜びを噛み締めると、上着を着込んで下りに入った。

左手の木々の隙間に芦ノ湖を見下ろしながらの下りだ。
左コーナーを曲がると、芦ノ湖は右手に移行する。
そして、そこにあった道の駅で自転車を停めると、僕は温かいなめこ蕎麦を注文した。
窓際の席から芦ノ湖を見下ろしつつ食べたなめこ蕎麦は少しぬるかったが、今まで食べたどの蕎麦より美味しく感じられた。

道の駅から望む芦ノ湖。
天気はあまり良くないが、峠を越えた僕の心は晴れ晴れとしている。

道の駅から1kmほど下り坂を行くと、芦ノ湖湖畔に到着。
芦ノ湖の海賊船に乗りたかったが、4時間も上りに費やしてしまった為、諦める。
箱根の関所も、お土産だけ買って素通り。
かつての旅人と同じく、この関所を見て行きたかったが、意外に観光客で混んでたので避けた。
『入鉄砲に出女』
箱根の関所では、関東に入ってくる鉄砲に注意するのはもちろん、実質江戸への人質である大名の奥方などが関東から逃げ出さないように見張った。
僕は今日は関東に入ってきたので、さながら鉄砲というところだ。
鉄砲のごとく、箱根から下ってってやる。

芦ノ湖のほとりに佇んでみる。
向こう岸に箱根神社が見える。
行ってみたかったが、明るい内に小田原まで下りたいので却下。
遊覧船が行くのが見える。
ホント、乗りたかったが嫌な予感もあるので却下。
さぁて行くか、と思った矢先に僕の目に見えたのは、芦ノ湖から上っていく道路だった。
嫌な予感は現実になった。
国道1号線は、芦ノ湖から山を越えてその先へと続いていた。これでは鉄砲のごとく下っていけない。
また上りが始まる…。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 21:49| Comment(0)
| 自転車奇行2006
自転車奇行・箱根編17 〜上って上って〜
箱根の坂を上り続けて汗まみれになったので、途中の富士見平ドライブインの駐車場で休憩がてら着替えをした。
これで、気分も新たに上っていける。
少し上っては休み、また少し上っては休む。
これでは時速4kmのペースも割っているだろう。
だが、とにかくこの箱根の山を登ってきた。

登って…

登って…

また登り…ていうか、荷物が多過ぎ!
体にまとった脂肪も、何より大きな荷物だ。

上り続けて3時間ほど経った頃、山中城跡に到着。
ここの標高が600mくらいなので、この城跡まで来れば4分の3ほど上った事になる。
山中城は、武田信玄のライバルの北条氏康が、小田原の西の防衛ラインとして築城した堅固な城だった。
後に、豊臣秀吉の小田原攻めの際に7万の兵力で攻められて、4千ほどの城兵は奮戦空しく半日で落城。
箱根の山中での戦いがどんなものだったのかは詳しく分からないが、僕みたいなヘタレの兵士は、登ってきて疲れてるところを討たれそうです。
この山中城、すっごい観ていきたかったが、城跡は広大な敷地だ。
疲れ果てていた僕は素通りをした。

『法生寺 人は何の為に生きるのか』
そうだ、僕は何の為に上るのか…。

遠くの山の上の方を見ると、かすかに紅葉している。
僕も高揚してくる。
残り4km。あと少しだ。
さらに上っていくと気温が下がってきた。
電光掲示板の表示は10℃になっている。
肌寒いのが、汗をかいている今は心地良い。
道端の草むらでは、時々カサカサと物音がしている。
風ではなく何かいる。
音からすると、小動物が動きまわっている音に思える。
蛇だったら嫌だ。
そういや、昨日は都留市内で蛇とニアミスした。向こうが逃げていったけど、ビックリした。
上り坂も残り僅かと思って、自転車に乗ってラストスパートをかけてみた。
500mくらいで勾配が急になって失速。
僕は自転車を降りた。
〜続く〜
これで、気分も新たに上っていける。
少し上っては休み、また少し上っては休む。
これでは時速4kmのペースも割っているだろう。
だが、とにかくこの箱根の山を登ってきた。

登って…

登って…

また登り…ていうか、荷物が多過ぎ!
体にまとった脂肪も、何より大きな荷物だ。

上り続けて3時間ほど経った頃、山中城跡に到着。
ここの標高が600mくらいなので、この城跡まで来れば4分の3ほど上った事になる。
山中城は、武田信玄のライバルの北条氏康が、小田原の西の防衛ラインとして築城した堅固な城だった。
後に、豊臣秀吉の小田原攻めの際に7万の兵力で攻められて、4千ほどの城兵は奮戦空しく半日で落城。
箱根の山中での戦いがどんなものだったのかは詳しく分からないが、僕みたいなヘタレの兵士は、登ってきて疲れてるところを討たれそうです。
この山中城、すっごい観ていきたかったが、城跡は広大な敷地だ。
疲れ果てていた僕は素通りをした。

『法生寺 人は何の為に生きるのか』
そうだ、僕は何の為に上るのか…。

遠くの山の上の方を見ると、かすかに紅葉している。
僕も高揚してくる。
残り4km。あと少しだ。
さらに上っていくと気温が下がってきた。
電光掲示板の表示は10℃になっている。
肌寒いのが、汗をかいている今は心地良い。
道端の草むらでは、時々カサカサと物音がしている。
風ではなく何かいる。
音からすると、小動物が動きまわっている音に思える。
蛇だったら嫌だ。
そういや、昨日は都留市内で蛇とニアミスした。向こうが逃げていったけど、ビックリした。
上り坂も残り僅かと思って、自転車に乗ってラストスパートをかけてみた。
500mくらいで勾配が急になって失速。
僕は自転車を降りた。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 20:19| Comment(0)
| 自転車奇行2006
自転車奇行・箱根編16 〜揺らぐ決意〜
どのくらい歩いたろうか…。
どのくらい上ったろうか…。
ただ確実に言える事は、僕は時速4kmでしか進んでいないという事だ。
たまに自転車に乗っても10kmほどしか出ない。
畑がたくさんあって、相変わらず肥料の匂いが立ち込める。
それでも歩いていくしかない。
本当は自転車に乗っていきたいのだけど、脚がダメだ…。
汗が目に滲みる。
昨日も大汗をかいて、リュックの肩紐が汗に含まれる塩分で白く染まってしまったので洗ったのだが、今日もまた汗でびっしょりだ。
行く道々の自販機で、飲み物だけは補給している。
たくさん買うと重いので1本ずつ買うのだが、自販機がない区間がツラい。
歩道が工事中で使えない区間もあった。
車がけっこう走っていたし、道も狭かったので、その区間は怖いものがあった。
カーブの向こうが見えないが、トラックのエンジン音がする。
僕は草むらに入ってそれを避ける。
自転車に乗れてれば、こんな区間もすぐ通り過ぎてしまえるのに…。
背後から大型ダンプが来る。
前方からも来る。
歩道はガードレールで塞がっていて入れない。
僕は走って自転車を押し、ようやく道路の切れ目でトラックをやり過ごす。
そして今日も脚が攣った。
もはや自転車を押しながらの登山になっている。
膝裏や太股裏の筋肉に負担が掛かっているのだろう。
対処法を考えた。
今、攣っているのは膝の真裏の辺りの筋肉だ。
ならば、歩き方を内股やガニ股にすれば、負荷の掛かり方が違ってきて、膝の真裏が休めるのではないか…。
僕は歩き出した。
時に内股、時にガニ股、時に超ガニ股。
そして真っ直ぐ歩くのと、4段階の角度調整で脚への負担を分散させた。
内股歩きはカッコ悪いし、特に超ガニ股は重心も低く他の筋肉への負担も大きいし、カッコ悪い事この上ないのだが、その分、脚の真裏が休める。
そうやって騙し騙し進んでいたが、勾配のある急カーブの途中で遂に脚全体が攣った。
僕は歩道の中で自転車を停めて立ち止まると、ストレッチをした。
汗が顔から滴り落ちる。
半分は来たろうが、まだ先は長い。
僕は考える。
この脚じゃ、上るのはもう無理な気がする。
今すぐ自転車に跨ってこの坂道を下って、三島まで戻ってしまおうかと思う。
下りは楽だもの。
そうして、ときおり僕を追い抜いていくバスに乗って箱根を越えてしまえば簡単じゃないか…。
そんな甘えが、頭をよぎる。
そんな心境の僕を、背後からクラクションが叩いた。
振り返って見ると、上ってきたバイクが僕の横を通り過ぎようとするとこだった。
(僕は歩道の中にいるのに、何でクラクション鳴らしたんだ?対向車も来てないのに。このカーブじゃ見通しも悪くないだろうに…)
一瞬、そう思った。
だが、すぐに思い改めた。そうじゃない。
「上ってるのか、頑張れよ〜」
フルフェイスのメットで声は聞こえなかったが、ライダーはそう言ってくれた気がした。
僕は通り過ぎるライダーに向かって、思わず会釈を返した。
ライダーはあっという間にカーブを曲がって見えなくなった。
僕はライダーの消えていった上り坂を見上げると、ジーンズを脱いで短パンになり、筋肉痛の薬を塗りたくった。
脚が涼しくなった。
そして、僕はまた歩き出した。
もちろん、脚は箱根に向いている。
〜続く〜
どのくらい上ったろうか…。
ただ確実に言える事は、僕は時速4kmでしか進んでいないという事だ。
たまに自転車に乗っても10kmほどしか出ない。
畑がたくさんあって、相変わらず肥料の匂いが立ち込める。
それでも歩いていくしかない。
本当は自転車に乗っていきたいのだけど、脚がダメだ…。
汗が目に滲みる。
昨日も大汗をかいて、リュックの肩紐が汗に含まれる塩分で白く染まってしまったので洗ったのだが、今日もまた汗でびっしょりだ。
行く道々の自販機で、飲み物だけは補給している。
たくさん買うと重いので1本ずつ買うのだが、自販機がない区間がツラい。
歩道が工事中で使えない区間もあった。
車がけっこう走っていたし、道も狭かったので、その区間は怖いものがあった。
カーブの向こうが見えないが、トラックのエンジン音がする。
僕は草むらに入ってそれを避ける。
自転車に乗れてれば、こんな区間もすぐ通り過ぎてしまえるのに…。
背後から大型ダンプが来る。
前方からも来る。
歩道はガードレールで塞がっていて入れない。
僕は走って自転車を押し、ようやく道路の切れ目でトラックをやり過ごす。
そして今日も脚が攣った。
もはや自転車を押しながらの登山になっている。
膝裏や太股裏の筋肉に負担が掛かっているのだろう。
対処法を考えた。
今、攣っているのは膝の真裏の辺りの筋肉だ。
ならば、歩き方を内股やガニ股にすれば、負荷の掛かり方が違ってきて、膝の真裏が休めるのではないか…。
僕は歩き出した。
時に内股、時にガニ股、時に超ガニ股。
そして真っ直ぐ歩くのと、4段階の角度調整で脚への負担を分散させた。
内股歩きはカッコ悪いし、特に超ガニ股は重心も低く他の筋肉への負担も大きいし、カッコ悪い事この上ないのだが、その分、脚の真裏が休める。
そうやって騙し騙し進んでいたが、勾配のある急カーブの途中で遂に脚全体が攣った。
僕は歩道の中で自転車を停めて立ち止まると、ストレッチをした。
汗が顔から滴り落ちる。
半分は来たろうが、まだ先は長い。
僕は考える。
この脚じゃ、上るのはもう無理な気がする。
今すぐ自転車に跨ってこの坂道を下って、三島まで戻ってしまおうかと思う。
下りは楽だもの。
そうして、ときおり僕を追い抜いていくバスに乗って箱根を越えてしまえば簡単じゃないか…。
そんな甘えが、頭をよぎる。
そんな心境の僕を、背後からクラクションが叩いた。
振り返って見ると、上ってきたバイクが僕の横を通り過ぎようとするとこだった。
(僕は歩道の中にいるのに、何でクラクション鳴らしたんだ?対向車も来てないのに。このカーブじゃ見通しも悪くないだろうに…)
一瞬、そう思った。
だが、すぐに思い改めた。そうじゃない。
「上ってるのか、頑張れよ〜」
フルフェイスのメットで声は聞こえなかったが、ライダーはそう言ってくれた気がした。
僕は通り過ぎるライダーに向かって、思わず会釈を返した。
ライダーはあっという間にカーブを曲がって見えなくなった。
僕はライダーの消えていった上り坂を見上げると、ジーンズを脱いで短パンになり、筋肉痛の薬を塗りたくった。
脚が涼しくなった。
そして、僕はまた歩き出した。
もちろん、脚は箱根に向いている。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 01:33| Comment(2)
| 自転車奇行2006
自転車奇行・箱根編15 〜箱根へ向かう道〜
箱根の西の麓である三島から、箱根を目指して国道1号線を上り始めた僕であるが、早くも息を切らしていた。
上り始めて進んだ距離は1kmもないだろう。

上ってすぐのとこからの三島市街の眺望だ。
下を通る線路は東海道本線。
眺望と言うほど、標高は高くない。
昨日の疲れもあったのだろう、この先の上りで僕は力尽きた。
トラックを避けて歩道を進んだのだが、この歩道が敷石でデコボコして走りにくいのだ。
タイヤの回転エネルギーが段差で食われて、ペダルを回すのに余計な力を使う。
息も絶え絶えなら、脚も途絶えた。
三島から箱根までは約15km。
平地なら1時間も掛からない距離だ。
だが、15kmで800m上る。
上る前は、僕は2時間で上り切る気でいた。
なのに10分ほどで息絶えた僕は、途方に暮れながら徒歩で自転車を押していた。
後ろを見れば、三島市街がすぐそこにある。
全っ然、進んでない。
新興住宅地を過ぎると、後ろを振り返っても三島の市街地は見えなくなっていた。
勾配もキツくなり、ますます自転車に乗れなくなってくる。
そして畑が増えて、肥料の匂いが漂ってくる。
風は穏やかだ。
化学肥料ではない肥料の匂いが立ち込める。
僕は、とっとと通過してしまいたいのだが、脚が動かない。
息を止めつつ歩く。
苦しくなって大きく息をする。
肥料の香りで、むせかえる。
ますます苦しくなる。
早く通り過ぎたい。
小走りになる。
呼吸回数が増える。
苦しい。
呼吸を浅くする。
苦しい。
吸い込めば匂う。
苦しい。
ああ、何をどうやっても苦しいのだ!
苦しいものは苦しい。
僕はただ静かに歩いていくしかなかった。
〜続く〜
上り始めて進んだ距離は1kmもないだろう。

上ってすぐのとこからの三島市街の眺望だ。
下を通る線路は東海道本線。
眺望と言うほど、標高は高くない。
昨日の疲れもあったのだろう、この先の上りで僕は力尽きた。
トラックを避けて歩道を進んだのだが、この歩道が敷石でデコボコして走りにくいのだ。
タイヤの回転エネルギーが段差で食われて、ペダルを回すのに余計な力を使う。
息も絶え絶えなら、脚も途絶えた。
三島から箱根までは約15km。
平地なら1時間も掛からない距離だ。
だが、15kmで800m上る。
上る前は、僕は2時間で上り切る気でいた。
なのに10分ほどで息絶えた僕は、途方に暮れながら徒歩で自転車を押していた。
後ろを見れば、三島市街がすぐそこにある。
全っ然、進んでない。
新興住宅地を過ぎると、後ろを振り返っても三島の市街地は見えなくなっていた。
勾配もキツくなり、ますます自転車に乗れなくなってくる。
そして畑が増えて、肥料の匂いが漂ってくる。
風は穏やかだ。
化学肥料ではない肥料の匂いが立ち込める。
僕は、とっとと通過してしまいたいのだが、脚が動かない。
息を止めつつ歩く。
苦しくなって大きく息をする。
肥料の香りで、むせかえる。
ますます苦しくなる。
早く通り過ぎたい。
小走りになる。
呼吸回数が増える。
苦しい。
呼吸を浅くする。
苦しい。
吸い込めば匂う。
苦しい。
ああ、何をどうやっても苦しいのだ!
苦しいものは苦しい。
僕はただ静かに歩いていくしかなかった。
〜続く〜
ニックネーム SNJ at 00:11| Comment(0)
| 自転車奇行2006
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