なので、午後3時頃にまた自転車で出掛けた。
いつもは水場である手賀沼に行くが、今日は違うとこにした。
僕の住む柏市の隣りの流山市。
その流山市の中に、つくばエクスプレスの『流山おおたかの森駅』がある。

この駅が出来る前は森ばかりの一帯だったが、つくばエクスプレスの路線を敷くために森は切り拓かれ、ほとんど消えた。
名前の由来は、野生のオオタカが生息する森だったからだ。
もちろん今でも生息している。

駅周辺は今も開発の真っ最中。
今年の春からショッピングセンターも開店する予定だ。
枯れたススキと、新たな物を創り出すクレーンが並んで立つ対比。
おおたかの森は特に公園のようにはなっておらず、国有地や市有地の立入り禁止の看板ばかりで、ほとんど入れない。
森へ続く小道はあるものの、民家の奥だったりして入っていいのか分からない。
僕は森の周りをうろうろと走り、やっと森への入り口を見付けた。

しかし、森に入るも、かつての大きな森はもうなかった。
聞こえるのは鳥のさえずりではなく、伐採工事の音ばかりだ。
木を切る音、木が倒れる音、重機のエンジン音が響き渡る。

伐採された樹木が細かく切断されて地面に転がっている。
切り株だけがずらっと並んでいる様は少し哀しい。
発展と引き換えに、消えていくものもたくさんあるという事だ。
地域が活性化していくのはいい事だと思うが、流山おおたかの森駅なのにおおたかの森がないなんて事にならないで欲しいなぁ。
一応、この伐採後に公園として整備される予定らしいが、そうして少しずつ森を削っていくのかもしれない。

それでも、もう少し奥まで踏み入れば森は残っている。
そして鳥のさえずりも聞こえた。
僕は森に入るまで音楽を聴いていたが、この雰囲気を味わうためにヘッドホンを外した。

原生林のような佇まい。
実は不法投棄のゴミだらけだ。
わざわざこんな奥までゴミを運んでから捨てるとは…。
自転車も捨ててあったが、自転車を盗んでゴミを運んで、そのまま両方とも捨てて帰ったんじゃなかろうか?
森は残って欲しいが、不法投棄の隠れ蓑にされるのは残念だ。

背丈よりも高い笹に囲まれて楽しい。
夏だったら虫だらけで大変そうだ。
横の草むらで音がするが、鳥でもいるのだろうかと思っていると、『マムシに注意』の看板があった。
そうか、蛇もいるんだろうな。いいことだ。
この先は下り坂になっていて、その向こうに工場が広がっていた。
森の中に広い敷地の工場があったとは驚きだ。
反対側に位置する工場の入り口の方も木に覆われているので、まるで得体の知れない工場に思えるが、工場の隣りは警察署である。
木々の間から工場を左手に見ながら右に折れていくと、唐突に森は終わった。
森の中の短い小道だったが、良い道だった。
人もほとんど通らないのだろう。むしろこの森は通らない方がいいのかもしれない。
この規模ではオオタカがいなくなるのも時間の問題だ。
その後は、流山市内の丘をいくつか上り下りしてから帰った。
流山は意外に森が多く、普段は車で主要道路しか走らないので、いろいろ発見があって良かった。
それにしても暖かい日和だったな。春かと思った。


















































