2007年05月31日

Drive物語・熊野街道編12 〜帰宅〜

お伊勢参りを済ますと、僕の靴は雨でビチャビチャになってしまったので、オノ君のサンダルを借りた。

運転はオノ君に交替したが、高速道路で眠くなったらしく、また僕に交替した。
サンダルで高速道路を運転するのは初めてだ。

車が撥ね上げる水飛沫で視界が悪い。
車間距離を空けると、他の車が横から入ってきて、車間距離がなくなる。
しかも10m先で水飛沫を上げられると、白く霞んで前方は見えない。
そういう事もあって、サンダルでの運転は少し怖かった。

三重県から愛知県に入った。
熊野街道も伊勢路も終わり、東海道の尾張の国だ。
このまま東名高速に乗れば帰れるが、まだ3時半だったので名古屋市内の『徳川美術館』に寄る。

徳川の名が冠せられている通り、歴代の尾張藩主の功績が展示されている。
庶民のことはあまり分からなかったが、尾張藩のことはよく分かる。

美術館の横には『徳川園』という日本庭園があったので、そこも寄る。
時刻は4時半を回っていた。
5時で閉館なので、小走りで庭園内を観回る。
ラッキーなことに、降っていた雨はやんでいた。

徳川園.jpg

庭園は立体的な造りで、歩いていて楽しかった。

徳川園3.jpg

池あり錦鯉あり、橋あり川あり、滝あり岩あり、森あり芝生あり、坂あり階段あり、茶屋あり花畑ありで、至れり尽くせりだ。
雨上がりの佇まいも趣きがあって良い。

徳川園2.jpg

ただ、雨に濡れた鯉のぼりは、水分を含んで重くなったのだろう、しな垂れていた。
もの悲しさがある…ていうか、薄暗いと怖い。

美術館を後にすると、夕飯はみそカツを食べた。
名古屋でみそカツを食べるのは初めてだ。
みそカツのある店を見付けるのに渋滞で手間取ったが、それだけに美味しかった。

後は千葉まで帰るだけだ。
ほぼ渋滞もなく静岡県に入る。
夜の12時には帰宅できそうだ。

いや、帰宅できそうだったが、渋滞が現れた。
事故渋滞らしい。
電工掲示板には、通過に100分かかると表示されている。

高速を降りて一般道で帰った方が良かったのだが、この情報を見たのは御殿場インターを通り過ぎた後だった。
次の大井松田インターは事故現場の向こう側だ。もう高速からは降りられない。
逃げ出すことも出来ず、渋滞と真っ向勝負になってしまった。

御殿場インターと大井松田インターは、東名高速の中でも距離が離れている区間なので、一番やっかいなところで渋滞に巻き込まれた。
去年の四国旅行の時も、帰りに事故渋滞に巻き込まれて2時間を無駄にした。
今年も、まただ。

電工掲示板で情報を見てから、きっちり100分。事故現場を通り過ぎた。
3台の玉突き事故だった。
(玉突きするくらいなら、車間距離とれよ〜)

渋滞を抜けてからは快調。
僕は疲れて頭痛がしていたので、後半はオノ君に運転を任せっきりだ。

深夜2時、帰宅。
渋滞がなければ、予定通りの12時に帰れたのに…。

総走行距離は1600km。
けっこう走ったが、それ以上に歩きまくった旅だった。
歩いたし、食べたなぁ。
僕らの旅にしては珍しく、食を堪能した旅であった。

特に印象に残ったのは、那智の滝、神倉神社、めはり寿司、漬け丼かな。

   〜熊野街道編・完〜
ニックネーム SNJ at 20:01| Comment(0) | TrackBack(1) | Drive物語U

2007年05月30日

Drive物語・熊野街道編11 〜伊勢神宮〜

朝起きると、雨だった。
窓の外にいた大量の蚊はいなくなっている。
今日は5月6日、G.W.最終日、家に帰る日だ。

喉が痛くて、体がダルい。
パンツ一丁で寝たのがいけなかったのだろう。
疲れも溜まっているはずだ。

7時半、宿をテェックアウトし、まずは熊野市内にある『花の窟(はなのいわや)神社』に向かう。
花の窟神社は、高さ45mの岩がご神体の神社だ。

花の窟神ミ.jpg

雨の中、鳥居をくぐって森の中をゆくと、巨大な岩が現れる。
上を見ると、雨と共に巨岩が視界を埋める。
遠くから見れば、街並の中にこの巨岩だけが目立つ事だろう。

これで、熊野市ともサヨナラだ。
熊野街道に沿って北に向かう。
途中の道の駅で朝食。また、めはり寿司を食べた。

道は山道になった。
山を越えたら、別の街。
街との別れがあれば、新たなる街への出会いがある。

次の道の駅で、僕に運転を交替した。
また、めはり寿司を買った。この旅中、4回目のめはり寿司だ。
関東ではあまり見ないので、つい買ってしまう。

途中の渋滞を、山道を通って回避する。
迂回しても掛かる時間は同じかもしれないが、景色が流れるので飽きない。

国道42号から伊勢自動車道へ乗り、そのまま伊勢神宮に向かう。
伊勢神宮には、内宮(ないくう)と外宮(げくう)がある。
まずは内宮へ。

雨は大降りだが、伊勢神宮周辺は混んでいた。
駐車場から内宮までは距離があり、徒歩で15分程度かかる。
歩き出してすぐ、靴はビチョビチョになった。

おかげ横丁.jpg

みやげ物店、飲食店、資料館などが立ち並ぶ、おかげ横丁という通りを歩いていく。
道沿いに店舗がずらっと並んだ商店街みたいなものだが、店の作りは時代がかっていて雰囲気がある。

内宮に到着。
鳥居をくぐって橋を渡り、砂利道を歩いていく。
参拝客は多い。

内宮正宮.jpg

広い敷地を延々と歩いていくと、ようやく正宮に辿り着く。
日本の最高神『天照大御神』が祀られているが、社殿は観ることが出来ない。
社殿の前に門があり、さらに門があるので、遠くに社殿の屋根が見える程度だ。
門の前にある布の中に賽銭を入れるしかない。
ガードマンがいて、社殿の写真を撮ることも出来ない。

ここには、三種の神器の一つ『八咫鏡(やたのかがみ)』が納められているようだが、もちろん見せてはくれない。
位が高いのだろうが、高貴すぎて僕には面白く感じられない。

昨日行った神倉神社の方が面白かった。
とっとと内宮を後にする。
帰り際、おかげ横丁で、伊勢うどんを食べた。
たまり醤油のつゆが美味しかった。

駐車場に戻ると、外宮へ向かった。
内宮から外宮までは、車で15分程度だ。

外宮には、食物を司る『豊受大御神(とようけのおおみかみ)』が祀られている。
衣食住の守護神だ。
内宮では社殿が観れなかったので、外宮では観れると思ったが、造りは内宮とほぼ一緒で、やはり観れなかった。

江戸時代は、誰も彼もお伊勢参りだったが、歴史や神話に想いを馳せないと、僕には面白くも何ともない。
最高神の祀られている最高位の神宮だったが、僕の中ではランクが低くなった。

こうして、お伊勢参りは終わった。
しかも、外宮から内宮へと参拝していくのが慣わしだったようだ。
間違ってばかり…。
もう帰ろう。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 18:27| Comment(2) | TrackBack(0) | Drive物語U

2007年05月26日

Drive物語・熊野街道編10 〜熊野市〜

神倉神社に参拝してくたくたになった後は、同じ新宮市内にある『熊野速玉大社』に向かった。

昨日行った熊野本宮大社、先ほど行った熊野那智大社と続いて、これで熊野三山を制覇だ。

熊野速玉大ミ.jpg

本宮大社、那智大社は石段の上にあったが、速玉大社は街中の平野部にあり、参拝するのは楽だ。
この直前の神倉神社が凄かったので、楽すぎて物足りないくらいだ。

速玉大社を後にすると、熊野川を越えて三重県に入る。
石段だらけだった和歌山の旅路も、もう終わりである。

国道42号を、熊野市まで北上する。
今夜の宿は熊野市内だ。

ホテルに着くと、さっそくシャワーを浴びた。
今日も石段を2千段くらい登ったかもしれない。

部屋の窓を開けると、蚊が入ってきた。
見ると、窓の外には大量の蚊が張り付いている。
ホテル客が窓を開けるのを待ち構えているかのようだ。

慌てて窓を閉めたが、何匹かがすでに侵入している。
とりあえず、一匹を始末する。

窓が開けられないので冷房をつけようとしたが、暖房と送風しかない。
部屋の中はどんどん暑くなってくる。
暑さから逃げるように部屋を出て、夕飯にお好み焼きを食べに行く。

食べ終わると、夜食を買い込み、コインランドリーで洗濯し、ホテルの部屋に戻る。
「じゃ、明日は7時半出発で」
オノ君と、それぞれ部屋に籠もる。
去年の四国旅行の時は、深夜まで一緒にPS2のサッカーゲームで対戦していたが、今年は夜は別々だ。

僕は旅で浮かれて、夜食を買い込みすぎてしまった。
飲み物は4リットル以上買ってしまった。
ペットボトルは明日に残せばいいが、1リットルのヨーグルト牛乳は飲み切ってしまわないといけない。

時刻は夜の9時。
まだ部屋の中は暑い。
蚊をもう一匹始末した。

テレビでは映画『ブレイブストーリー』が放映中だ。
それを観ながら、買ってきた夜食を食べる。
お腹いっぱいだが、カップ麺とデザートを食べる。
お腹いっぱいだが、ヨーグルト牛乳を1リットル飲む。
お腹いっぱいだが、ビールも飲んだ。

ビールを飲んだせいか、カップ麺が熱かったからか、また汗をかいてきた。
あまりに暑いので、パンツ一丁になった。

映画を観ながら、この日記も書いた。
パンツ一丁で書いた。

映画も終わり、食べ物も食べ終え、日記も書き終えた。
ただ、部屋の暑さだけは終わっていない。
また蚊を退治した。
パンツ一丁で退治した。

暑くて汗をかいたので、もう一回風呂に入った。
風呂から出ても暑いので、一旦は浴衣を羽織ったものの、やっぱりパンツ一丁になった。
牛乳とビールの残りがぬるくなってしまったが、もったいないので飲む。
パンツ一丁で飲んだ。

時刻は深夜2時。
暑いので布団も被れない。
パンツ一丁で寝た。

深夜、雨の降る音がする。
明日は雨だろうか。

どこかで蚊の飛ぶ音がする。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 18:03| Comment(2) | TrackBack(0) | Drive物語U

2007年05月24日

Drive物語・熊野街道編9 〜神倉神社〜

那智の滝を観た後は、国道42号を東に向かう。
国道がだんだんと北に向きを変えていくと、新宮市に入る。

今夜の宿は、さらに北方、和歌山県から三重県に県境を越えた熊野市にとってあった。
本日のメインの那智の滝は観終えたのだが、時刻はまだ午後4時前なので時間はある。

そのため、一応の予定に入っていた『神倉神社』に向かった。
雑誌で見かけて、雰囲気が良さそうだったので立ち寄り場所リストに入れていたが、時間がなければ却下しようとしていた神社だ。

狭い路地を通って神社に辿り着いた。
さっそく、石段のお出ましだったが、僕らは焦った。

神倉神ミ1.jpg

今まで通ってきた、どの石段より急な石段がそこにあったのだ!
石段はうねりながら右上へ消えているが、この角度は何だ!?

僕「こりゃ、予想以上の石段だね」
オノ「雑誌の写真は、こんなに急には見えなかったけどな」

僕らは登り始めた。
一つ一つの石が大きく、段差がある。
後ろを振り返ると、崖のような石段が下に続いている。
(登るのはいいとして、下りるのが怖いなぁ)

神倉神ミ2.jpg

上から、男の子を二人連れた母親が下りてきた。
子供のヒザから下より石段の高さの方が丈があるが、一段一段下りて来る。
子供は怖がっている様子はない。
僕が怖がっていてはいけない。

途中まで登ると広場があり、休憩できる。
一息つくとまた登りだが、この広場までに比べれば、急角度ではない。
例によって、僕は走って登った。

神倉神ミ3.jpg

大汗をかいて上まで登ると、岩に挟まれるように社殿があった。

神倉神ミ4.jpg

たいした標高ではないが、538段の石段を登ってきた。
新宮の港が見える。
汗が滝の様に流れ落ちる。
大きな蚊がたくさん飛んでいて、僕に寄ってくる。
動いては写真がブレるのだが、蚊を払うために片手を振り回しながら撮影。

神倉神ミ5.jpg

社殿まで登り、賽銭箱に賽銭を投げ入れた。

コン、カラン、カラン、カラ〜ン

しかし賽銭箱は格子戸の向こうにあり、僕が投げた賽銭は格子に当たって跳ね返り、岩場を転がり落ちていった。
僕「あ〜、落ちてっちゃった〜」
オノ「山への賽銭ということにしとけ」
下で見ていたカップルが笑っていた。

そのまま鈴紐を振り、目を閉じて礼をすると、鈴紐が頭に当たった。
僕「紐が頭に当たったよ。賽銭を入れ損なったからか?」
オノ「もう一回、賽銭入れとけ」

もう一度賽銭を入れて、お参りを済ます。
その後、岩場を下りて、落ちた賽銭をみみっちく回収。
蚊が寄ってくる。
蚊から逃げるように下山。

神倉神ミ下り.jpg

上から見ると、やはり急だ。
この石段は真っ直ぐ続いているのだが、急すぎて先が見えない。
デジカメの動画を撮りながら下りていったが、怖くてすぐ撮るのをやめた。


無事に下山完了。
手水で顔を洗っていると、おばあさんとおじいさんが登っていこうとしていたが、大丈夫なのか?

車に戻ると、汗だくだったので着替えた。
さっきも那智の滝で着替えたばかりだ。

こうして石段地獄は幕を閉じた。
急な石段は疲れたが、この神倉神社はとても印象に残る神社だった。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 01:17| Comment(2) | TrackBack(0) | Drive物語U

2007年05月19日

Drive物語・熊野街道編8 〜那智の滝〜

那智の滝に向かいがてら、途中の串本海中公園センターに立ち寄った。
普通の水族館だが、海中展望塔があり、水深6mほどの海中が覗ける。

串本海中公園.jpg

海中では、小魚たちが海流に流されていた。
泳いでいったかと思うと、引き波でバックするように戻ってくる。
海面がけっこうな荒波なのだが、海中も荒波のようだ。

水族館の後は、いよいよ那智の滝だ。
渋滞している紀伊勝浦の街を過ぎ、山道を上っていく。
そのまま車で上まで行けるのだが、それでは面白くない。
僕らは途中の駐車場に車を停めると、徒歩で上を目指した。

大門坂へ.jpg

民家の庭から熊野古道に分け入ると、さっそく石段のお出ましだ。
大門坂というのだが、昨日に比べれば楽な石段だ。

大門坂.jpg

昨日は、石段の途中ですれ違った人たちと挨拶を交わしていたが、ここでは挨拶もない。
登山のようではないからだろう。

那智大ミ手前.jpg

熊野那智大社の手前まで登ると雷鳴が聞こえたので、雨が降る前に那智の滝に向かった。

青岸渡寺三重塔.jpg

那智山青岸渡寺の三重塔の横手に、那智の滝が見える。

青岸渡寺三重塔2.jpg

那智の滝より目立っているこの像は何だ?

那智への下り.jpg

せっかくここまで登ってきたのに、那智の滝に向けて下っていく。
さっきの大門坂よりキツい石段だ。

那智への下り2.jpg

どんどん下りる。

那智の滝.jpg

やっと那智の滝の下に辿り着く。
(ようやく会えたぜ、ナッチー!)

那智の滝は、栃木の華厳の滝、茨城の袋田の滝と並んで、日本三大名瀑のひとつ。
その中でも、最も高い落差133mを誇る。

那智の滝2.jpg

ナッチーの手前に葉っぱを入れて撮影したら、とても100m以上あるとは思えない構図になった。

その時、ふと気付いた。
(あれ、このカップル!?)

僕の後ろから来たカップルに見覚えがある。
さっき、水族館で僕らの前にいたカップルだ。
背の低い男性と背の高い女性のカップルで、仲睦まじく魚を観賞していた。

確か、水族館ではそのカップルを追い抜いて、僕らの方が先に那智の滝に向かったはずだ。
それが今、追い付かれている。
(なんで同じ目的地を回っているんだ!?)

僕らが滝を後にして歩きだすと、そのカップルも僕らの後をついてきた。
(ヤバイ、バレる)
向こうは覚えてないだろうが、なんとなく顔を見られるのがイヤだった。

カメラで顔を隠してやりすごす。
(危ないとこだったぜ…)

那智の滝から、先ほど下りてきた石段を登る。
登ったり下りたり、昨日以上かもしれない。

熊野那智大ミ.jpg

上まで登り、熊野那智大社に参拝。
その後は駐車場まで、大門坂を下る。

駐車場に着いた時には汗だくだった。
疲れきって駐車場に寝転ぶ。

(ふぅ〜、今日のメインイベントも終わりだ〜。後はのんびりと宿に向かうか)

しかし石段地獄はまだ終わってはいなかった。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 00:32| Comment(2) | TrackBack(0) | Drive物語U

2007年05月18日

Drive物語・熊野街道編7 〜また白浜〜

白浜から戻る途中、市場の中に飲食店がある『とれとれ市場』というとこで夕飯。
堅田丼という、タイとハマチの漬け丼が美味しかった。
堅田(かたた)とはこの辺の地名で、この市場も堅田漁業組合の運営だ。

宿に戻ると、9時近かった。
風呂に入って、脚をマッサージ。
半分寝ながら1時間くらい風呂に入っていた。

デジカメの写真をノートPCに移して、この日記を書こうと思ったが、眠くて何も思い浮かばない。
0時を過ぎて、就寝。
30時間以上起きていた。長い一日だった。


翌朝は6時半起床、7時半出発。
今日は、和歌山県の海岸沿いに那智の滝まで向かう予定だ。
また昨日のように石段を歩くに違いない。

オノ「昨日見れなかったからさ、また白浜に寄っていかない?やっぱあの白い砂浜を見ないとな」
僕「いいね。朝なら空いてるだろうし。じゃあ、朝食は昨日漬け丼食べたとこに行こう。美味しかったからね」

というわけで、また白浜に向かった。
今日は雨の予報だったが、けっこう晴れている。

とれとれ市場.jpg

朝食を食べに市場に行くと、開店前だった。
開店は8時半。
今は8時前なので、白い浜を見てから戻ってくればちょうどいいだろう。

白良浜.jpg

白い浜に到着。
白良浜というようだ。
白い。
砂が白い。

靴に砂が入ってくるけど、砂の質がきめ細かいのか、気にならない。
朝から水着姿で海に入ってる人もいれば、釣りをしている人もいる。
リゾートだ。

円月島2.jpg

白い砂浜を楽しんだ後は、再び円月島へ。
昨日の写真と変わりなく見えるな…。

円月島を後に、朝食のために市場へ。
しかし市場は開店していたものの、漬け丼は10時からの売り出しだった。
美味しかったので、もう一回食べたかったが仕方ない。

代わりに鰻のおにぎりと、めはり寿司を買った。
僕は、昨日食べためはり寿司を気に入ったので、これはこれで良い。

オノ君が運転。
僕は、鰻のおにぎりを頬張る。
白浜の街はバックミラーに消えてゆき、右手に海が見えてくる。

紀伊半島の南側の海岸には、太平洋の荒波に削られた奇岩が立ち並ぶ。
白浜の円月島や千畳敷なども、その類だ。

全ての岩に立ち止まって見ていくわけにもいかないので、素通りだ。
オノ君は運転。
僕は横を向いたり、後ろを振り返ったりしながら、岩を見ている。
さっき買った、めはり寿司も食べた。

僕ばかり食べてるのも悪いので、僕に運転を交替。
オノ君はようやく朝食にあり付いた。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 00:20| Comment(2) | TrackBack(0) | Drive物語U

2007年05月17日

Drive物語・熊野街道編6 〜白浜〜

山道を1時間ほど走る。
僕らが目指す白浜方面は海岸沿いのエリアだが、周りは山ばかりで海辺の気配は全くない。

白浜に行く前に、白浜の北方にある紀伊田辺駅周辺のホテルに向かった。
宿に荷物を置いて、電車で白浜に向かおうと思ったのだ。
白浜で駐車場がないと困るから。

カーブを曲がると、突如目の前が開けて海の気配がしてきた。
けっこう栄えた感じだが、山と海に挟まれた、あまり広くはない市街地だ。

午後4時過ぎ、ホテルに車を停めて徒歩で駅に向かう。
紀伊田辺駅に着き、切符を買ってホームに向かうと、目の前で列車が発車していった。

次の列車を待てばいいかと思ったが、次の列車は70分待ちだった。
今買ったばかりの切符を払い戻して、駅を出る。
駅にレンタサイクルが置いてあったので、それを借りて白浜に向かおうと思ったが、白浜まで8km以上あるので日が暮れてしまうかもしれない。

宿に戻って再び車に乗り込み、白浜を目指す。
しかし、今日はもう車に乗らないつもりでナビゲーションシステムを外してしまったので、地図で道を見ながら走らないといけなかった。

僕が地図を見ながらナビゲートしたが、迷子になった。
なかなか田辺市から出られない。
狭い街だと思っていたのに、出られない。
駅の周りを3周して漁港が見えると、ようやく白浜方面への国道に出た。

白浜までは渋滞。今日初めての渋滞だ。
時刻は5時を過ぎている。
このままでは、白浜の海岸に着く前に日が暮れてしまう。
明日は雨の予報で空は曇っているが、やはり海岸で日暮れを見たい。

5時45分、渋滞から抜け出して海岸の周回道路に入った。
海を見ながら走るが、空も海も澱んでいる。

円月島曇り.jpg

観光スポットの『円月島』に到着。
晴れていれば夕日が似合うのだろうが、今はどんよりとした島影を見せるのみだ。

円月島から、白浜の中心エリアに向かう。
白浜は、リゾート地なので大きなホテルが多い。
この辺は料金が高いので、僕らは隣りの田辺市に宿をとったのだ。

南に向かって走っていくと、右手に砂浜が見えた。
真っ白な砂浜で、とてもキレイだ。
さすが白浜。

砂浜の幅は700mもないので、すぐに通り過ぎてしまう。
オノ「今の砂浜、観ときたいね」
僕「よし、Uターンして戻ろう」

戻ってきて、再び白い浜を見る。
すぐに通り過ぎる。

オノ「駐車場ない?」
僕「空いてるとこないね」

もう一回戻ってきて白い浜を見る。
すぐに通り過ぎる。

オノ「駐車場がないな。あるけど、閉鎖してあるよ」
僕「午後6時で閉めちゃうみたいだね」

また戻ってくる。2往復目だ。
やはり駐車場がない。
道端は路駐でギッシリだ。

結局3往復して、白い砂浜を歩くのを諦めた。

さらに南に向かうと『千畳敷』という観光スポットがある。
砂浜ではなく、広い岩盤がある。
ここには駐車場があったので、寄っていく。

千畳敷.jpg

なかなかの景観だ。
人も多い。
岩盤には、削って書かれた落書きが多い。
落書きのほとんどが、カップルの相合傘だ。

時刻は6時半くらいだったろうか。
ここにきて突然、雲間から夕日が見えた。

千畳敷夕日.jpg

最後に夕日が見れて良かった。
渋滞の中、ここまで来た甲斐があったというものだ。

水際まで岩場を下りていったら、藻で滑って転びそうになった。
滑った瞬間、カメラを持ったまま平行移動した。

カップルが口付けを交わしている。夕日と海をバックに。
女性の長い髪が風になびいて、二人の顔を覆い隠していた。
ちょっとカッコいい♪

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | Drive物語U

Drive物語・熊野街道編5 〜バスより早く〜

熊野本宮大社の裏手から住宅地を歩いていくと、民家の裏山のように古道が現れる。
石段の上り坂だ。

道の駅へ.jpg

先ほど歩いた大日越えよりは緩やかな石段だが、緩やかながらも長々と続いている。
石段に木の根っこが絡み付き、雰囲気が良い。
これぞ、熊野古道。世界遺産。
少し雨でも降れば、もっと趣きが出るかもしれない。

「さっきの石段の方が何倍もキツかったよ」

そんなナメた口を利いているが、僕もオノ君も脚にきている。
既に3時間以上歩いているのだ。

展望広場への分岐があったので、そちらに向かう。
石段は急にキツくなった。
僕は思い切って走った。
走ってリズム良く登っていく。

広場に出た時は、息も絶え絶えだった。
汗も一気に滴り落ちてくる。

道の駅へ2.jpg

開けた眺望の中に、古道を歩いて最初に見た大斎原(おおゆのはら)の鳥居が見える。
大きな鳥居だったが、小さく見える。

展望広場を後に、下りに入る。
脚にきている僕らは、下りの勢いを止められず、さらに脚にくる。
膝も足首もクッションの役割りを果たせず、腰も痛くなってくる。

僕「もう脚がヤバイね。明日も歩けるかな?」
オノ「湯の峰温泉から奥に向かわなくて良かったよ。合計6時間歩く羽目になってたろう」

何人もの人々と挨拶を交わしながら、どんどん標高を下げると、舗装路に出た。
後は道の駅まで舗装路を行けば良いのだが、舗装路は三叉路になっており、どちらに向かえばいいか分からない。

オノ「ここで間違えると、エラい事になるぞ」
僕「道のカーブしていく方向から考えると、こっちだろう」
オノ「たぶんね。それじゃ行きますか」

僕らは舗装路を下っていった。
下り坂だし、この道で合っているに違いない。
ただ、下りなので脚にくる。
僕は使う筋肉を分散させるため、後ろ向きや横向きに体勢を変えながら下っていった。

時刻は2時になった。
湯の峰温泉を13:58発のバスが、湯の峰から出発している頃だ。
湯の峰バス停から熊野本宮大社バス停まで、10分かからないかもしれない。

本宮大社から道の駅までは5分だ。
2時10分までに道の駅に戻らないと、僕らはバスに抜かれそうだ。
バスを待たずに歩いてきたのだから、バスより早く着きたい。

僕「急ごう。バスが来るぞ」
オノ「抜かれたらがっかりだな」

細い山道から、国道168号に出た。
道は合っていた。道の駅までもう少し。
時刻は2時5分。
バスはこの道をやってくる。

バスのエンジン音に注意しながら歩く。
乗用車ばかり走っきてバスの気配はしないが、後ろに見えたらまず抜かれるだろう。

道の駅が見えた。
バスはまだ来ない。

バスのエンジン音がした。
しかし、前方からだった。このバスではない。

カーブを曲がると道の駅が見えた。
バスは来ない。

道の駅まであと100mを切った。
バスのエンジン音は聞こえない。

(よし!勝った!)

午後2時10分、僕らは道の駅に着いた。
バスはまだ来てない。
僕らの勝利だ!

4時間歩いてクタクタになった僕らは、道の駅のトイレで顔を洗って着替えると、道の駅を後にしたのだった。

僕らが駐車場を出てすぐ、バスとすれ違った。
僕らより15分以上遅い到着。
どうやらバスは遅れてたようだ。

オノ君の運転で、先ほど歩いた国道を戻っていく。
「せっかく歩いた分を、車であっけなく辿ってってるよ」
なんか、頑張って歩いた分だけ空しい。

運転するオノ君は疲弊しきっている。
カードレールすれすれに走ったりして危なっかしい。
昨晩は寝てない上、4時間歩いたのだ。

僕「運転替わろうか?」
オノ「頼む。もう限界だ」

僕が山道を運転する。
オノ「眠くないの?」
僕「眠かったけど、歩いたら眠くなくなった」
オノ「タフだなぁ」
僕「僕が運転してる内に、休んどきなよ」

次の目的地は白浜だが、運転を替わってすぐ、僕も眠たくなってきた。
二人ともヘロヘロだ。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 00:21| Comment(0) | TrackBack(1) | Drive物語U

2007年05月09日

Drive物語・熊野街道編4 〜古道ではなく、国道を〜

せっかくの湯の峰温泉を素通りし、車道を歩く。
熊野本宮大社まで戻るには、先ほど越えてきた大日山を迂回しなければならない。

湯の峰温泉のバス停の時刻表では、道の駅行きバスは、13:58発となっていた。
現在時刻は、11:30。
2時間以上待たなくてはならないので、やはり歩くことにしたのだ。

もしかしたら、歩いている途中でバスに追い越されるかもしれない。
そしたら哀しい。
バスが来る前に戻りたいとこだ。

大日山迂回.jpg

山道を歩く。
しかも車道だ。
意外に上り下りが激しい。
こんなんだったら、来た古道を戻っておけば良かったと思いながらも、けっこう歩いてきたので、もう後戻りもできない。

大日山迂回2.jpg

これから歩いていくはずの道が遠くに見える。
歩いている割りには、道が曲がりくねっているので景色は変わらない。

大日山迂回3.jpg

歩き始めて30分が経った。
向かいに見える山が、湯の峰温泉に来る時に越えてきた大日山で、只今この山を迂回中だ。
熊野本宮大社は、あの山の向こうなのだ。

トンネルを抜ける頃には、1時間が経っていた。
山を越えるよりは楽だが、地味に長い。
だが、何とか熊野川沿いの国道168号線に戻ってきた。
熊野本宮大社までは、残り2kmもない。

大社までもう少しの所で、標識に気付いた。
左折すると『湯の峰』と書いてある。
なんと、僕らが歩いてきた道の他に、もう一本迂回路があったのだった。

しかも、地図をよく見ると、大日山の北側を通るそっちの道の方が距離は短い。
逆から行けば、歩く距離は2km短くて済んだのに、僕らは大日山の南側を遠回りしてきただけだった。

そういや去年の四国旅行中、高知駅周辺でコンビニを探した時も、ホテルから1時間近く探し歩いたのに、逆から歩けばホテルから50mも歩かずにコンビニがあったのだ。

オノ「去年を思い出すな…」
僕「また同じ事してるね」


熊野本宮大社に戻ってきた時には、湯の峰温泉から1時間半が経っていた。
古道を歩いたのと合わせて、3時間近く歩いている。

現在時刻は、13:00。
僕らの車は、道の駅に停めてある。
道の駅まで、バスで5分。
だが、バスは1時間待たないとやって来ない。
このまま国道を歩いても30分ほどだろう。

実は、この熊野本宮大社の裏手の山にも古道がある。
その山を越えると、道の駅に着く。
すでに歩き疲れているが、国道を歩いて終わるのも哀しい。

僕「まだ歩く?それとも、バスを1時間待つ?」
オノ「せっかく古道があるんだから歩くか」
僕「バスに抜かれるかもよ?」
オノ「バスと勝負、といくか」
僕「古道だと山越えだからな。ギリギリの勝負だろうね」

僕らは、再び熊野古道に入っていった。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 22:20| Comment(0) | TrackBack(1) | Drive物語U

2007年05月08日

Drive物語・熊野街道編3 〜熊野本宮大社から古道へ〜

十津川村から山道を走る。
この辺は山道ばかりだ。
何人かの自転車乗りとすれ違ったが、よくもまぁこんな山の中まで登ってくるものだ。
テントなどを携帯した重装備の自転車もいたが、重くて坂が大変そうだった。

トンネルを抜けると和歌山県だ。
道の駅に車を停め、休憩。
夜通し走ってきてすごく眠いが、これから熊野古道を歩かなければいけない。

歩く前に食事も摂っておく。
この辺の名物の『めはり寿司』という、高菜を細かく切ったものをご飯に詰めて、それを高菜で包んだものを食べた。
さっぱりしていて、とても美味しかった。

この旅に出る前は、熊野古道とは一本道なのかと思っていたが、実は紀伊半島全域に広がる道だった。
もちろん、何ルートもの古道があるので、一日では歩ききれない。

僕らは、熊野本宮大社近辺の古道を歩くつもりでいた。
熊野本宮大社の駐車場が混んでるといけないので、道の駅からバスで本宮大社に向かった。
バスの中で寝ようかと思ったが、5分ほどで大社前に到着。

熊野本宮大ミ.jpg

熊野本宮大社にお参りを済ます。
ここで石段を上り下りしたが、この後に続く石段地獄の序章でしかなかった。
ここから古道を歩く。

大斎原鳥居.jpg

まずは、『大斎原(おおゆのはら)』というところに向かう。
熊野川沿いに大鳥居が建つが、鳥居以外は明治の水害で流されて、今は敷地に芝が生え揃うのみだ。

大斎原鳥居2.jpg

大斎原を過ぎると、いよいよ民家の脇から山へと入ってゆく。
標高369mの大日山を越えていくルートだが、山頂を越えるわけではないので、そんなに時間は掛からない。

大日越え1.jpg

初っ端から、急な石段の登り。
すぐに息が切れる。
石段は苔むしていて、雰囲気が良い。

石段はどんどん急になる。
休み休み登るも、息は絶え絶えだ。
寝てないのも原因か。

月見丘神社というとこまで登ると、少し楽になる。
ここで、ガイドのボランティアをしているおじいさんに会った。
毎日のように古道を歩いては、出会った人に古道の説明をしているらしい。

「どっから来たの?」
「千葉から来ました」
「千葉かぁ。千葉は熊野神社多いんですよ」
「へ〜、そうなんですか〜」

僕らも、おじいさんから説明を受けながら登っていく。
「あともうちょっとで楽になるから、頑張って」
おじいさんは、そうやって励ますようだ。
あとちょっとが、長い。

「登る時は、先を見すぎるとダメなんです。足元を見て一歩一歩リズム良く登ってると、いつの間にか登っているんですね」

「私ね、働いてる時に体を悪くしたんだけど、退職して古道を歩いていたら元気になりました」

「ここからはもう楽ですよ」
おじいさんと話している内に、峠を越えたようだ。

下りも急な石段だったが、登るよりは楽だった。
下り終えると、湯の峰温泉というところに出た。
おじいさんの正体は、ここの温泉街の旅館のご主人であった。

おじいさんと別れて、ここからの道先を考える。
さらに熊野古道を奥に進むか、今来た山道を戻るか、別の道から戻るかだ。

熊野古道を奥に進むとまた山越えで、4時間以上は掛かる。
ここまで歩いてきた所要時間が1時間ちょいなので、さらに4時間歩くのは寝不足の身にもしんどい。
今来た道を戻るのも面白味がない。

というわけで、残るルートの『別の道から戻る』を選択。
温泉に入りたかったが、まだこの先歩くのでやめた。

僕らは湯の峰温泉を後にして、車道沿いに歩いていった。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 20:57| Comment(2) | TrackBack(0) | Drive物語U

2007年05月07日

Drive物語・熊野街道編2 〜谷瀬の吊橋〜

朝5時、吉野町を抜けていく。
ここまでずっと見えていた月が、光の中に消えてゆく。
夜明けだ。

吉野町は、桜の名所だ。
もう少し早い時期にくれば、山を埋め尽くす桜が見れる。
東京の染井の桜、ソメイヨシノはここの桜の改良種だ。

吉野川沿い.jpg

吉野川沿いに走る。
吉野川を渡る頃には朝焼けになった。
朝になったが、僕らは眠い。
この先、持つのだろうか?

吉野町から五條市の山中を抜けると、温泉が有名な十津川村だ。
僕らの第一目的地はここだ。
でも温泉が目的ではない。

谷瀬の吊橋1.jpg

ここだ!
ここ、『谷瀬(たにせ)の吊橋』を渡りに来たのだ。
吊り橋の高さは54m、長さは297.7mにも及ぶ。
横浜のランドマークタワーが296mなので、それが横たわったくらいの長さである。

まだ朝の6時過ぎだが、渡っている人は何人かいた。
やはり、なかなか有名な観光スポットのようだ。
橋の下の川原では、キャンプの人々が100以上のテントを張っている。
家族連れも多く、300人以上がG.W.の川遊びを楽しんでいる。
彼らはもちろん、前日や早朝にこの吊橋を渡っているはずだ。

谷瀬の吊橋2.jpg

一度に20人以上渡るのは危険らしい。
重量もあるだろうが、揺れや通行の滞りが問題なのだろう。
地元の人は自転車やバイクで渡るらしいが、観光客は徒歩のみだ。
もっとも、自転車では渡る気にもなれない。

橋を見ると、誰も渡っていない。
(渡るなら、今だ!)
僕らは吊橋へと足を踏み出した。

橋の足場は、幅1mもない板張りだ。
板の横には網があり、橋の横も網で覆われて、転んでも落下することはなさそうだ。
僕は高い所が得意ではないが、橋の上を渡り始めても怖くはなかった。

橋の横から頭を出して下を見ると、やはり高い。
板ではなく、網の上に足を乗せたら少し怖かった。

けっこう渡ったと思って前方を見ると、まだ半分も渡っていない。
向こうから男の二人組みが歩いてきた。
そのせいか、ちょうど最も揺れる橋の真ん中に来たからか、橋が大きく横に揺れだした。

ここで初めて、この吊橋が怖ろしいものに思えてきた。
(あれ、吊橋ってやっぱり揺れるんだな…)

足場の板も気になってくる。
針金で板同士を繋げてあるが、板の端を踏むと逆の端が浮き上がる。
ところどころ、木が削れている。

谷瀬の吊橋3.jpg

板の隙間から、54m下のキャンプ場が見える。
板が外れて落ちたら、キャンプの人々にも危害が及ぶ。
まぁ、強度の点検はしてるんだろうけど。

前方から歩いてくる二人組みは、横に並んで歩いている。
僕の前まで来たが、避ける気はないのか並んだままだ。
僕は板の上から横の網の方へ、足を乗せる。
(お前ら!こっちはみ出してるんだぞ〜!)

二人組みのせいで揺れてるんだと思いながら、橋を渡り終えた。
渡り終えて地面に立ったのに、まだ横に揺れている感覚が残る。
寝不足でもフラフラなのかもしれない。

谷瀬の吊橋5.jpg

駐車場に戻るには、もう一度渡らないといけない。
渡ろうとすると、看板に『橋は一方通行』と書いてあるのに気付いた。
逆からも渡ると、人の多い日には20人以上の渋滞になってしまうからだろう。

僕らはそれに従って、迂回して戻ることにした。
迂回しながら橋を見ると、橋を渡ってきた人がそのまま橋を戻っていた。

オノ「あれ?そのまま戻っても、注意されないみたいじゃん」
僕「人が少ない時はいいんじゃない?」
オノ「何だよ〜。もう一度渡りたかったな」
僕「橋に戻るにも、けっこう歩いて来ちゃったし、このまま行くしかないか」

谷瀬の吊橋4.jpg

別の橋を渡る。
この橋は川原からの高さは20mもない。
つまり、吊橋から30m下ってきて、また30m以上登らないといけないという事だ。

迂回路は、1.8kmくらいあった。
寝てない僕らには長すぎる距離だ。
迂回中、遠くから吊橋を見ると、16、7人が渡っていた。
朝7時前だというのに、なかなか盛況だ。

駐車場に戻ってきた頃には、かなり歩き疲れていた。
橋を戻っていれば300mで済んだのに…。

オノ「思ったより良かったな」
僕「そうね、とりあえず第一目的クリアだな」

僕らは車に乗り込むと、日本一広い面積の村である十津川村を後にした。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 20:58| Comment(2) | TrackBack(0) | Drive物語U

Drive物語・熊野街道編1 〜順調に奈良県へ〜

四国旅行から一年、今年のG.W.はどこに行こうか?

去年の夏には東北に行ったので、南西がいい。
それならば、去年の四国旅行の時に立ち寄りたかったが時間的に排除した『那智の滝』が見たい。

という事で、今年のG.W.の旅行先は和歌山県に決定だ。


共に四国を旅した友人のオノ君と、4月に入ってから旅の予定を立てる。
ちょっと遅い予定立てだ。

日曜ごとに、お好み焼きを食べに行き、焼肉を食べに行き、寿司を食べに行き、すっかり食を堪能した。
食に気を取られて、旅の予定は立っていない。

宿は予約できたが、旅の詳細も決めないまま、旅立ちの5月3日は近付いてくる。
僕は3日の昼まで仕事だった。
仕事の寝不足で、あまり旅行に出掛けたい気分でない。
(なんか、遠出するのが面倒に思えてきたな…)

それでも旅行の日はやってくる。
5月3日、昼過ぎに帰宅。
出発は夜9時だったので、徹夜のドライブに備えて睡眠を取る。
仕事で睡眠不足だったので6時間は寝ようと思ったのだが、緊張して3時間しか眠れず。
これから24時間以上起きていないといけないので不安だ。

慌てて荷物をまとめて、夜9時、オノ君の愛車『RAV4』で出発。
去年、四国旅行で犯した失敗を繰り返さないように心掛ける。

その甲斐あって、行程は順調。
首都高を通り、東名高速を西へ。
渋滞もない。
途中、暗闇の中に富士山のシルエットも確認できた。
去年は霧がかっていて、何も見えなかった記憶がある。

不思議と去年と同じく、静岡県の日本平サービスエリアで僕に運転を交代。
時刻は日付が変わって、4日の午前0時10分。
天気は曇りがちだが、月が見えている。

静岡県から愛知県に入り、名古屋手前で東名高速から伊勢湾岸自動車道に進路を取る。
愛知県から三重県に延びる、伊勢湾沿いの高速道路で、いくつもの川の河口に交差しているので、橋が多いのが特徴だ。

周りには、都会的な港明かりが眩しく輝いていて美しい。
こういう時は、高速道路を使って良かったと思える。
普段は高速道路は、僕にとっては退屈な道なのだ。

海沿いの伊勢湾岸自動車道から、内陸の東名阪自動車道に入る。
四日市市の御在所(ございしょ)サービスエリアで、給油がてら食事を摂り、再びオノ君に運転交代。
時刻はまだ2時半を回ったばかりだ。

三重県津市の南、久居インターで高速を降りる。
そこから西へと向かうと、山の中の道になる。

この辺の道には、何故かゴミがたくさん落ちていた。
しかも大きな袋に入ったまま、道のど真ん中に落ちているのだ。

「危ない!デカいゴミ落ちてる!」

最初は大きなゴミに驚いたが、慣れてくると障害物レースのような気分になってくる。
深夜3時半とかなので車通りも少なく、ゴミを避けやすい。

蛙の鳴き声を聞きながら走っていくと、伊賀市に入った。
山間の道で、街灯もあまりない。
風景は、山のシルエットのみが確認できるだけだ。

僕「伊賀だ。忍者出るよ」
オノ「………」

僕「闇の向こうから忍者が襲ってくるんじゃない?」
オノ「………」

僕「またゴミだよ。なるほど、撒きびしというわけだな」
オノ「………」


伊賀から名張市を過ぎると、奈良県の宇陀市に入る。
出発から約8時間、奈良県突入だ。
夜は明け始め、時刻は午前5時になろうとしている。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 12:57| Comment(0) | TrackBack(4) | Drive物語U