飲んでる時、30分ほど横になったが、ほとんど寝てない状態だ。
忘年会へは自転車で来てるので、帰る時は自転車を持って帰らなければいけない。
時刻は朝7時過ぎ。
(さて、どうしよっかな〜?)
僕には野望があった。
飲んでいる間も、その事を考えていた。
去年の10月、自転車で箱根を越えた。
今年の秋もどこかの峠を越えようかと思っていたが、いろいろあって結局どこも行ってない。
今年も残りわずか。
行くなら行かないと。
どこへ?
峠へ。
僕は野望を実行に移した。
27日朝7時半、自転車に乗って練馬区から赤羽駅に向かった。
8kmほど走って、8時過ぎに赤羽駅に到着。
通勤ラッシュの時間帯だが、東京から遠ざかる分にはそれほど混んでいないだろう。
僕は自転車を分解して袋に詰め、改札を抜けた。
ホームに上がると、けっこうまだ混んでいる。
乗り込む電車は高崎線。高崎行きは20分待ちだ。
なぜ群馬県の高崎市に行くかと言えば、碓氷峠に登ろうと思ったからだ。
碓氷峠は標高958m。峠の向こうは長野県の軽井沢だ。
ホームの端っこで寒がりながら待っていると、高崎行きがホームに入ってきた。
車内は空いている。
僕は席に座ると、目を閉じた。
高崎まで1時間以上あるので、少しは眠れるはずだ。
しかし、流れた車内アナウンスにびっくりした。
『高崎行き、前5両は籠原止まりです。籠原から先に行かれる方は、後ろの車両に乗り換えて下さい』
乗り換えるのはいいが、自転車を持って5両も移動するのが憂鬱だ。
あと、熟睡してて乗り換えに間に合わないとまずいので、ほとんど眠れなかった。
10時16分、高崎駅到着。
信越本線に乗り換えて横川駅まで行けば、ほとんど碓氷峠の麓だ。
あとは登るだけでいい。
しかし、乗り換えは3分間。
僕が信越本線のホームへの階段を降りている前を、1両編成の電車が出発していった。
(まぁ、次の電車に乗ればいいか)
『横川行き11:19』
ガビ〜ン!1時間待ち!
高崎から横川まで電車で32分なので、1時間待っていたら横川に着くのは12時くらいになってしまう。
(待ってるのもヒマだし、これなら高崎駅から自転車で走った方がいいか)
僕は自転車を組み立て、10時45分に高崎駅を出発した。
荷物は軽い方がいいので、駅のロッカーにほとんど置いてきた。
この判断が、後で重くのしかかってくる。

高崎はけっこう都会だが、駅周辺から外れると浅間山が見える。
軽井沢は浅間山の麓だから、浅間山を目指していけば良いだろう。

碓氷川のサイクリングロードを往く。
快適だと思っていたら、すぐにCRは終わった。
どうやら川の対岸にはCRは続いているようだが、橋がないと渡れない。

しばらく車道を走っていると、少林山達磨寺が見えてきた。
そういや、高崎はだるまが有名だった。
しかし、かなり煙にまかれてるけど大丈夫なのか?お焚き上げ?
立ち寄るか悩んだが、煙たくて退散した。

橋を渡って対岸の碓氷川CRに。
しばらく走ると、なんだか銃声が響いてきた。
クレー射撃の音だ。
川沿いにクレー射撃場があった。
パァン!パァン!…パァン…
射撃場は塀に覆われて内部は見えないが、岩山に向かって作られているので、銃声が岩にこだまする。
そういえば、鍋パーティーで使うのを忘れていたクラッカーを持っていたっけな。
峠を越えたら鳴らそうかと、ロッカーに入れずに持ってきていたんだった。
僕はクレー射撃の銃声に対抗して、クラッカーを鳴らした。
パァン!………
全然こだましない。
パァン!パァン!…パァン…
相変わらず銃声は響き渡っている。
僕も負けじとクラッカーを鳴らす。
パァン!………
音量が違いすぎるので、クレー射撃をしている人に聞こえてるか分からない。
アピールが足りないな…。
結局、川原で5個のクラッカーを鳴らし終えた。
なんか、空しかったな…。
止まっていたら寒くなってきた。
〜続く〜













































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