2005年10月28日

Drive物語11 〜冬の学園都市・幻の銚子〜

昔、二十歳くらいの頃、友人の西沢君宅に遊びに行った時、他に松本君という友達も来た。

松本君は通称「まっちゃん」、183cmの長身な上に、線も細いので、よりいっそう高く見える。
そして二枚目だ。
仲間内で1、2を争う二枚目っぷり。
さらにナルシストというか、自分に酔いどれ天使だ。
バイクも乗りこなすぞ。
どれくらい乗りこなすかと言えば、ツーリングに行き、2時間の内、1時間はエンジンがかからないくらい乗りこなしている。

そんな、松ちゃんと僕と西沢君で遊んでいたが、やる事もないので、西沢君の愛車「プレリュード」でドライブに行く事にした。
季節は冬のさなか、3月の頃だ。

目指すは、筑波学園都市。
特に目指したわけじゃないが、B’Zやピチカートファイブ、その頃台頭してきていたミスチルなどを聴いている内に、気付いたらそちらに向かって進んでいた。

なお、僕は自分の作ったオリジナル曲を車内で歌ったが、二人には不評だった。
曲目は、
1.みんな変態
2.今さらながら
3.一生の後悔
4.思い出の中で君は…
などなど、後ろ向きな曲が多かった。そりゃあ不評だろう。歌も下手だし、歌詞もうろ覚えだった。

学園都市に着く頃には、日も落ちていた。
冬の落日は早い。

学園都市の辺りは、昔、筑波科学万博'85が開催されていたが、今は跡地は跡形もなく畑に戻っている。
マクドナルドで夕食を済まし、またドライブに戻る。

そのまま帰るのもなんだったので、南東へ進んでみた。
ずっと東に行くと銚子がある。
夜の海が見たいとか、そういうんじゃなく、なんとなく南東へ進んだ。
地元の柏から北東に向かい、筑波学園都市。そこから南東に向かい、銚子という、三角形を描くルートだ。

いろいろ話しながらカーブの多い道を進んでゆく。
松ちゃんはよくしゃべるし、話題も豊富だ。
時刻は夜の9時を回って、10時を過ぎた。
松ちゃんは言った。
「このまま行くと、銚子に着いたとして11時、帰りは2時くらいになっちゃうよ」

帰った。すぐUターンして帰った。
西沢君は無言だった。
ここまで運転してきて戻るのもなんだったが、運転で疲れていたのもあるか。
元々、銚子に行くこと自体、乗り気じゃなかったのだろう。

さっきまでしゃべっていた松ちゃんも無言になった。僕も無言だった。
時刻は夜の11時を回る。

なんで、銚子になんか向かったのだろうか?
ただ帰りを延ばしたかっただけだったのだろうか?

もう少し話していたい、このドライブを終わらせたくない、まだまだ語りたい事はたくさんある…そんな想いが銚子に向かわせたのだろうが、一転して無言劇の開幕だ。

帰りの2時間は長かった気がする。
西沢君に話し掛けても空返事。松ちゃんに話し掛けても、話題が膨らまない。

たぶん、12時過ぎくらいに帰宅したのだろうが、覚えていない…。

何故か、僕の脳裏には、松ちゃんが夜の銚子の浜辺に立ち、灯台をバックにタバコを燻らせている姿が浮かぶ。
そのままタバコを投げ捨て、そのタバコが波にさらわれてゆく。
そんな映像が浮かぶのだが、でも銚子には行かなかった気がする。
僕が無言劇の記憶を消すために、補完した記憶なのだろうか…。
記憶の中で、松ちゃんは浜辺に立っているが、僕と西沢君が夜の浜辺に立った姿は浮かんでこないのだ。

ただ、ハッキリ言えるのは、あの時は僕も松ちゃんもガソリン代を出さなかった事である。
すべて西沢君持ちだった。
結構な距離を走って運転させた上に、二人とも代金の踏み倒しである。

…すみません。
ニックネーム SNJ at 04:21| Comment(3) | Drive物語T
この記事へのコメント
まっちゃんか、懐かしいね。
飲み会での暴走や、若さと恋心ゆえの過ち(?)など、数々の話題を提供してくれた彼だが、今は何をしているやら、、、

このドライブ、後半部分は覚えてないな。
他の人とも何度か銚子方面に行ったことがあるので、ごっちゃになっているかも。
あの頃はこまめにドライブに出かけてたもんだね。
Posted by NK at 2005年10月28日 12:59
ほんと懐かしいね。まっちゃんの結婚式が最後で、あれから会ってないよね。今思うと結婚式もよく呼んでくれたなって感じだね。
Posted by RA at 2005年10月28日 21:39
結婚式の後、会ってないが、30過ぎた今、どうしてるかね〜。
まだ武勇伝を巻き起こしてるかな。

銚子は僕も何度も行ってるから、記憶が混乱する。
柏からだと、銚子か浦安近辺になっちゃうからね。

南へ行けば、房総があるが、遠いからな〜。
Posted by SNJ at 2005年10月29日 00:53
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