夕食を終えて、やることもない。
近所に住む親類が集まってきて話して込んでいるが、僕は会話に参加できない。

子供たちも6、7人遊びに来ているが、兄弟姉妹で顔が似てるので何人の子が遊びに来てるのか不明だ。
写真を撮ってあげると、子供たちは大喜びだ。
普段は写真を撮ることも少ないのだろう。
子供たちはデジカメのモニターに自分たちが写っているのを見て、大爆笑している。
そんで、もう一枚撮ってくれというように並んで待っている。
もう一枚撮ると、またモニターを見て大爆笑。
さらにもう一枚を要求して並んでいる。
15枚以上撮ったが、なんか面白かったからOK。
僕は子供たちに手品でも披露しようかと思い立った。
だが、トランプなどはない。
あるのはお金だけだ。
(苦手なコインマジックか…)
「見て見て〜」
僕は子供たちを並ばせて、指の背でコインを転がすコインロールを見せた。
子供たちは大喜びだ。
とりあえずウケて良かった…。
次はコイン消失マジックを見せた。
これまた子供たちはビックリしていた。
手品もほとんど見たことがないのだろう。
(やれやれ、何とか成功したか…)
と思っていると、子供たちがもう一回やってくれとせがんでくる。
もう一回やると、またビックリしている。
すると、畑の向こうから子供が3人走ってきた。
どうやら仲間を呼びにいったらしい。
もう一回みせてくれとせがまれる。
もう一回披露すると、また大ウケ。
さらに畑の向こうからもう一人が集まってきた。
子供たちはいったい何人いるんだ?
何度もやりすぎて最後はタネがバレた…。
こうして、やることもなかった夜だったが、子供たちとふれあいも出来た。
多少なりとも手品を覚えといて良かったと思える一幕だった。
やがて子供たちは帰っていき、大人たちだけが残って義弟や妹と話し込んでいる。
言葉が分からない僕と母は手持ち無沙汰だ。
時刻はまだ21時前だが、朝も早かったので母は先に寝た。
僕は外に出て本を読んでいた。
空には月明かり。
月明かりで本が読めるなんて初めてだ。
2匹の飼い犬が何度か僕の近くに遊びに来た他は、何もない。
向こうでは笑い声が聞こえているが、とても静かな夜を感じた。
長い夜だ。
22時前、僕も寝ることにした。
蚊帳の中で寝るのも初めてだった。
隣りの部屋の話し声が聞こえてくるが、ホーチミンの夜のクラクションなどの騒音に比べれば静かに眠れそうだ。
暑いけど、ベトナムに来てようやく熟睡できるかな。
ワンワンワンワン!
静かだと思っていたら、親類が帰るたびに犬が吠える。
吠えて追いかけてってから知ってる人だと気付いたらしく、犬は大人しくなる。
ワンワンワンワン!
しばらく経つと、また誰かが帰ったらしく犬が吠えて走り回っている。
ワンワンワンワン!
うるさい夜だな…。
〜続く〜
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手品はたいしたもんです。
誰でも出来るものではないからね。
芸があるのはいいことだ。
ベトナムは、インドとおなじく経済発展が著しい国なので、イメージよりも贅沢かと思っていたけど。
一部なのかな?
これから田舎も発展するだろう。
良いことかは分からないけどね。豊かにはなるだろね。
人が逞しくて、暖かい国だね。
「水曜どうでしょう」をリアルに感じるよ。(笑)
君のコイン手品は上手だから、子供達びっくりしただろうね。読んでるこっちも楽しいよ☆
月明かりの読書なんてのも、素敵です。
良い経験してるなー。
後半は展開が早まるとは思うけど、いつ書き終わるかな?
なんだか月をまぶしく思いましたね〜。
オリオン座は向こうでも見えてました。