
大汗をかいて、ようやく顔振(かあぶり)峠に到達。
標高は500mだ。
とっても疲れた。
そのまま前に来た時のように、次々に峠をクリアしていく。
…と書くと順調そうだが、休み休みだ。
脚はすでに使い果たした。
向かう先から雷音が聞こえているが、雨でも降ったらいやだな。

5個目の峠、刈場坂(かばさか)峠に到着。
標高は818mだ。
奥武蔵グリーンラインで最も眺めが良いが、雨が降ってきた。
僕より先にいたライダーが、雨から逃げるように峠から去っていった。
幸いにも雨はすぐに止んだ。
写真は雨の後のものだ。
さて、刈場坂峠の次は、標高850mの大野峠だ。
その間は距離もないし楽である。
大野峠の看板に近付いていくと、5、6人のおばちゃん軍団が看板を見て話し込んでいる。
「駅はこっちじゃないの?」
「そーね、きっとそっちよ〜」
「行きましょう」
どうやら、進行ルートに悩んでいるようだ。
でも、おばちゃんが『駅』と言ってる方向に駅はない。
おばちゃんが進もうとしているのは、僕の進みたいルートで、僕は駅がないのを知っている。
「どうしました〜?」
僕はおばちゃん達に話し掛けた。
「芦ヶ久保駅に行きたいのよ〜」
「駅はこっち側ですよ。向こうに駅はありません」
「あら、そうなの〜?」
大野峠の看板を見ると、ハイキングコースが書かれている。
看板のすぐ横からコースに入れるようだが、道はない。
ちょうどそこに地元の車らしい軽トラックが通り掛かった。
「あら、あの人たちに聞いてみましょう」
「すいませ〜ん!」
おばちゃん達がトラックに近寄っていく。
だが、トラックは止まらずに去っていった。
「待ってよ〜」
「聞こえないの〜?」
「気付いてくれなかったわ〜」
何人ものおばちゃん達が近寄ってきたので、逃げたのかもしれない。
看板とおばちゃんの持ってるハイキングマップを見比べてみる。
どちらも同じ表記で、やっぱり看板の横に道がある。
僕は試しに、看板の横から木々の中へ入ってみた。
しかし、どうにも道はない。
歩けなくはないが、ハイキングの推奨コースとは全然思えない。
「こっちに道はないですね。もうちょっと向こうに道はないですかね?」
僕はおばちゃんのとこに戻って伝えた。
おばちゃんが、看板から少し離れたとこまで歩いていった。
「あ、あったわよ!芦ヶ久保駅って書いてある!」
どうやら道があったようだ。
看板の横に、何メートル先にルートがあると書いてあればいいのに…。
「ありがとね〜!」
おばちゃん達と別れる。
おばちゃん達は丸山という山に登って、これから降りていくという。
元気だな〜。
こういう出会いも良いもんだ。
さて、僕が次に向かうのは白石峠。
前回来た時は白石に向かわなかったので、今回はそちらから回ってみようと思う。
〜続く〜
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