2006年01月05日

Sporting Chance12 HEY!柔道 その三

投げ技や寝技の練習をした後、いよいよ組み合いの練習になった。

まずは1対1で背中合わせで座った状態から、立たずに相手を組み敷く練習だ。
勝ち抜き戦で、勝った者から抜けていく。

僕は、どうやって組み敷くのか分からないし、変に対抗してケガしてもイヤだったので、相手のなすがままに組み敷かれ、連敗を続けていく。
全く以って、柔道は何が面白いのか分からない。

いよいよ、隣のクラスの冴えない子と僕の二人が残った。
最弱決定戦だ。

背中合わせから、開始の合図と共に相手に向き直り、襟や袖などを掴んでいく。
だが、冴えない二人だ。どちらも決め手はない。
立ってはいけないし、座ったままではなかなか勝負は付かない。
僕は負けても良かったのだが、相手も弱い。そうそう勝ってはくれない。

相手が僕に乗ってきた。
ちょっと体を捻ってみたら、勢い余った相手が僕の体の下に入った。
でも、組み伏せ方が分からなかったので、抜けられた。
その時、相手は鼻を畳で擦ったようで、鼻を押さえながら、なんか顔が怒っていた。
きっと下になった時に、僕の体重が掛かったのだろう。

僕が攻めなかったので、先生から「何で攻めないんだ?」と言われた。
相手の柔道着が乱れていたので、「服を直すまでは攻めれない」と僕は言った。
でも柔道は、服が乱れても特に中断はしないスポーツであったのだ。

故か周りから、「優しいな、アイツ」と言われた。攻めなかったからか?

怒った顔の相手が向かってきた。服は乱れている。
もうメンドクサイので、力押しで押し返して上に乗ったら、勝てた。
なんか、技とか以前に、力で勝った。相手は疲れていたのだろう。服も乱れているし。

最弱決定戦は終わった。
周りからは、僕があっさり勝ったので、今まで手を抜いてたんじゃないかと言われた。


次は、立った状態からの組み合いだ。
押されたら引き、引かれたら押す。
頭では分かってても、原理がよく解らない。

よく解らないまま、一年間が過ぎた。
そうして、高校3年生になると、ついに試合形式の授業が始まった。
最弱の座は誰に?…。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 02:34| Comment(0) | Sporting Chance
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