昔、ロケット鉛筆というのがあった。
芯を5mmくらいずつ区切ってプラスチックの型に嵌め込み、それがプラスチックの筒に10個くらい入れてある。
芯が丸くなったら先から引き抜いて、それを鉛筆の後ろから押し入れると、押し出された新しい芯が先っぽに来る。
その様が、ロケットの様に見えるので、ロケット鉛筆というのだろう。
それとは別に、色鉛筆のバージョンもあった。
5mmほどの長さの、たくさんの色の芯が、横向きにプラスチックの筒に刺さる様に収まっている。
使いたい色を引き抜き、先っぽに刺して使えば、1本で何本分もの色鉛筆の役を果たしてくれる優れものだ。
僕はそれが気に入っていて、学校にも持っていってた。
小学2年の時の事だ。
教室の後ろの棚のランドセルに入れてあった、僕のその色鉛筆が無くなった。
机も床も探したがどこにもない。
ふと、教室の後ろの棚に入ってるランドセル郡を眺めていると、その色鉛筆が入ったランドセルがあった。隙間からランドセルの中が見えたのだ。
そのランドセルはE籐君のものだった。
「その色鉛筆、どうしたの?」
僕は、彼のランドセルの中の色鉛筆の事を訊いてみた。
「え、これは…」
E籐君は口ごもる。
僕は色鉛筆を手に取ってみたが、僕が使ってた色の減りと一緒だった。
「これ僕のじゃない?E籐、持ってなかったよね?いつ買ったの?」
僕はさらに突っ込んだ。
「こ、これは弟のだよ。借りて持ってきたんだ」
E籐君は嘘をついた。
彼の嘘はあからさまだったが、その当時の僕には彼を封じ込める手立てがなかった…。
全く子供の頃は、盗んだモン勝ち、言い張ったモン勝ちで困った。
2006年01月28日
スグレモノ色鉛筆
ニックネーム SNJ at 04:11| Comment(0)
| 思い出ボロボロ
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