2006年02月10日

Drive物語21 〜16号線・近付いてくるスラロームな奴等〜

免許を取ってすぐの頃、夜の道を運転していた。
地元柏の16号線を走っていたが、夜は道が空いてて良い。

たまに族と出くわす事もある。
僕が16号を走っていると、対抗車線に100台近いバイクが走っていった。
見てると、大きな白い布を纏って走っている奴がいた。
さながら、オバケのQちゃんだ。
他の奴等も、釘バットやら、鉄パイプを持って武装している。

まぁ対抗車線を走っていたので、特に気にしなかったが、たまに前方にそんな集団がいる時がある。
奴等は、エンジン音の割りにスピードが出ていないので、普通に走っていると追いついてしまう。
だから、関わらないためには、こちらもスピードを落とすか、脇道にそれるかする。

奴等はスピードだけなら安全運転だから、後ろから追いついてくる事はないが、渋滞してると追いつかれる。
まぁ渋滞に乗り入れてくる、間抜けな族はいないだろう。奴等はけっこう道を知ってるはずだ。

さて、そんな夜のドライブをしている時だ。
その夜は道も空いていて、快適なドライブだった。
前方から、バイクの集団が見えてきた。
遠くでも、音がうるさい。
(ま〜た現れたか)

そう思っていると、ある事に気付いた。
(あいつら、こっちの車線にいる!?)
なんと、奴等は対抗車線ではなく、僕の走っている車線を逆走してきているのだ!

だんだん近付いてくると、奴等のバイクのライトが左右にぶれているのが分かった。
なんと奴等はスラローム走行をしていた!
道幅いっぱいを使って、車体を左右にブン回しながら、何十台ものバイクがゆっくりとこちらに迫ってくる。
左はガードレール、右は中央分離帯の植え込み、逃げ道はない。

(まいったぞ、こりゃあ…)
意味もなく襲ってくる事は、まずないだろうが、すれ違い様に何か気に障る事でもしたらマズイ。
僕は消えた走りをする事にした。
加速も減速もせず、変に道の端に寄る事もせず、気配のないドライバーに徹した。

目の前にバイクが迫る。
あと5m。
(まさか、僕の左側の狭いところを抜けようというつもりか?)

ブォォン!ブォォン!ブォォォォ〜ン!
パパラパラ♪パパラパパパパ〜♪

バイクは僕の右側に抜けた。

ウォンウォン!ギュイ〜〜〜ン!
ボボボボボボボ!
ドルゥルゥルルルン!

僕の右側を、何台ものバイクがスラロームしながらすれ違っていく。
(あのバットで殴られたらヤだな〜。その時は、こちらも覚悟して轢きにいかないとな…)

ドドドドドド…

全部のバイクがすれ違っていった。
懸念は無駄に終わった。良かった。

ボボボボ〜

…と思ったら、まだ集団から遅れた2台くらいがすれ違っていった。
(あいつら、殿(しんがり)なのか?それとも、スラロームがうまくないのか?どっちでもいいけど…)

何はともあれ、集団はみな去っていった。
(今日の連中は、なかなかビックリさせてくれるぜ…)
僕は静寂が訪れた16号を、引き続き走っていったのだった。
ニックネーム SNJ at 03:32| Comment(0) | Drive物語T
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