免許を取ってすぐの頃、夜の道を運転していた。
地元柏の16号線を走っていたが、夜は道が空いてて良い。
たまに族と出くわす事もある。
僕が16号を走っていると、対抗車線に100台近いバイクが走っていった。
見てると、大きな白い布を纏って走っている奴がいた。
さながら、オバケのQちゃんだ。
他の奴等も、釘バットやら、鉄パイプを持って武装している。
まぁ対抗車線を走っていたので、特に気にしなかったが、たまに前方にそんな集団がいる時がある。
奴等は、エンジン音の割りにスピードが出ていないので、普通に走っていると追いついてしまう。
だから、関わらないためには、こちらもスピードを落とすか、脇道にそれるかする。
奴等はスピードだけなら安全運転だから、後ろから追いついてくる事はないが、渋滞してると追いつかれる。
まぁ渋滞に乗り入れてくる、間抜けな族はいないだろう。奴等はけっこう道を知ってるはずだ。
さて、そんな夜のドライブをしている時だ。
その夜は道も空いていて、快適なドライブだった。
前方から、バイクの集団が見えてきた。
遠くでも、音がうるさい。
(ま〜た現れたか)
そう思っていると、ある事に気付いた。
(あいつら、こっちの車線にいる!?)
なんと、奴等は対抗車線ではなく、僕の走っている車線を逆走してきているのだ!
だんだん近付いてくると、奴等のバイクのライトが左右にぶれているのが分かった。
なんと奴等はスラローム走行をしていた!
道幅いっぱいを使って、車体を左右にブン回しながら、何十台ものバイクがゆっくりとこちらに迫ってくる。
左はガードレール、右は中央分離帯の植え込み、逃げ道はない。
(まいったぞ、こりゃあ…)
意味もなく襲ってくる事は、まずないだろうが、すれ違い様に何か気に障る事でもしたらマズイ。
僕は消えた走りをする事にした。
加速も減速もせず、変に道の端に寄る事もせず、気配のないドライバーに徹した。
目の前にバイクが迫る。
あと5m。
(まさか、僕の左側の狭いところを抜けようというつもりか?)
ブォォン!ブォォン!ブォォォォ〜ン!
パパラパラ♪パパラパパパパ〜♪
バイクは僕の右側に抜けた。
ウォンウォン!ギュイ〜〜〜ン!
ボボボボボボボ!
ドルゥルゥルルルン!
僕の右側を、何台ものバイクがスラロームしながらすれ違っていく。
(あのバットで殴られたらヤだな〜。その時は、こちらも覚悟して轢きにいかないとな…)
ドドドドドド…
全部のバイクがすれ違っていった。
懸念は無駄に終わった。良かった。
ボボボボ〜
…と思ったら、まだ集団から遅れた2台くらいがすれ違っていった。
(あいつら、殿(しんがり)なのか?それとも、スラロームがうまくないのか?どっちでもいいけど…)
何はともあれ、集団はみな去っていった。
(今日の連中は、なかなかビックリさせてくれるぜ…)
僕は静寂が訪れた16号を、引き続き走っていったのだった。
2006年02月10日
Drive物語21 〜16号線・近付いてくるスラロームな奴等〜
ニックネーム SNJ at 03:32| Comment(0)
| Drive物語T
この記事へのコメント
コメントを書く
![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)