2006年02月28日

夢物語2 〜蛙の合唱〜

ある日、夢を見た。
それはこんな夢…。
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僕は広い原っぱに居た。
草が膝上辺りまで鬱蒼と茂っている。
時間は夜なのだが、月明かりで周りが見渡せる。
僕の傍には赤い鳥居があった。

僕はそこかしこで、蛙の鳴き声がするのに気付いた。

ゲコゲコ、ゲコゲコ

かなりの数の蛙がいるようだ。
草の向こうは水辺になっているのかもしれない。

やがて、蛙が跳び回り始めた。
草の間から、ピョンコピョンコ跳び上がるのが見える。
あっちにもこっちにも。
月明かりに照らされた大群の蛙は、とても不気味だった。

その内、どこからともなく、巨大な蛙が現れた。
身の丈10mほどの、二足歩行する蛙で、人の言葉も話す。
皮膚はイボイボしている。

蛙の群れは、そのボス蛙の回りに集い、飛び跳ね回る。
僕は何だとても怖くなっていたのだが、何とボス蛙がこちらに近付いてきた。

僕は草の陰に隠れるため、身を低くした。
さらにボス蛙が近付いてくる。
鳥居に行くのだろうか。僕はほふく全身で鳥居から離れていった。

ボス蛙がこちらを向いた。
「誰がいるのかぁ?」
間延びした低音の声だ。気持ち悪い。
僕はじっとやり過ごす。

ゲコゲコ、ゲコゲコ

蛙の群れの大合唱だけが響き渡る。
ボス蛙が鳥居の方を見た隙に、僕はまた少ずつ逃げていった。
「誰かいるんだなぁ?」
ボス蛙は、僕の気配に気付いているようだ。

草の向こうに水辺が見えた。
水辺には、40cmほどの高さの穴が開いていた。
僕はそこが、蛙の巣だと思った。

ゲコゲコ、ゲコゲコ

蛙の群れは、みんな鳥居の方にいる。
と、すれば今、蛙の巣穴はもぬけのカラ。隠れるならそこしかない。
僕は、蛙の巣穴に入って息を潜めた。奥行きも1mほどあったので、隠れるにはもってこいだ。

ズシン、ズシン

地響きを立ててボス蛙が歩き回っている。
僕は動悸が激しくなっていたが、何とか呼吸を整えた。

ジャブ〜ン、ジャボジャボ、ジャボジャボ

水に入ったようだ。

歩き回っているが、僕の方へは寄ってこない。
やがて、足音は遠退いていった。
やり過ごしたようだ。

しばしの沈黙。

すると突然!

ゲコゲコゲコゲコ!ゲコゲコゲコゲコ!

蛙の大合唱が始まった。
しかも、穴のすぐ傍で。

ゲコゲコ!ゲコゲコ!

大合唱に合わせて、穴の上から逆さまになったボス蛙の顔が下りてきた。
「いたな〜?」

僕はボス蛙に引きずり出されて捕まった…。
大合唱している蛙の大群が、僕に向かって合掌していた。
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その後、どうなったのかは、あまり覚えていない。
穴の中から、別の穴へ移されて監禁され、そこから逃げ出したところで、別の夢に切り替わってしまった。
街を歩き回り、ボス蛙の事を訴えたのだが、誰に話しても信じてくれない。
その内、寂れた夜の街を歩き回る夢に変わってしまったのだ。
ニックネーム SNJ at 01:45| Comment(0) | 夢物語
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