日光という場所がそうさせているのだろう。
輪王寺の大きな門があったので、僕とタカギ氏がそこで三人で集合写真を撮ろうとしたら、たっつぁんはすでに門の向こうに消えていた。
集合写真は撮れるのだろうか?

拝観券を買い、まずは輪王寺の逍遙園という庭を観る。
庭を一周するのに5分とかからない広さだが、三人は写真を撮りつつ15分ほどかけて歩いた。
次は隣りの宝物殿に入る。
徳川家所縁の宝物が展示されているのだが、僕がざっと見て館内を一周してくると、タカギ氏とたっつぁんはまだ2個目の展示物を観ていた。
なんと熱心に見入っていることか。
僕はもう既に見終えた展示物を、二人と一緒にもう一回観ることになった。
宝物殿を出たところで、ようやく通りすがりの方に三人一緒の写真を撮ってもらった。
記念写真の撮影に成功だ。
集合写真を撮り終えた途端に三人はばらけて、思い思いの風景写真を撮り始めた。

三仏堂という本殿に入る。
ここで、千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音の三体の大仏様がいる事など、日光の起源を学んだ。
出口のところに、自分の体の悪いところをさすると治るという仏像があった。
「頭をさすらないと!」
たっつぁんが言った。
僕はすでに頭を撫でていたが、ついでに顔も撫でまくった。
最終的には仏像の全身を撫でた。

輪王寺を1時間半以上かけて見学し終え、やっと東照宮に辿り着いた。
僕は小学生時にここへ来たはずだが、何も覚えていない。
鳥居をくぐると五重塔が出迎えてくれたが、この五重塔すら覚えていない。

三人はまたバラバラになって写真を撮りまくっていた。
たまにすれ違うが、無言で写真を撮り続けた。
周りから見ると、この三人が一緒に東照宮に来ているとは思えないだろう。
『見ざる・言わざる・聞かざる』の三猿があった。
これは昔に見た記憶があるが、こんなに小さかったのかと思った。
僕は、せっかく三人で来たのだから、三人並んで『見ざる・言わざる・聞かざる』のポーズで写真を撮りたかったが、どうにも他の二人が見当たらない。
やっとこさ、たっつぁんを見付けて、僕一人の『聞かざる』を撮ってもらった。

カッコいい服でも着て、『着飾る』ならいいんだけど…。
『言わざる』は、何か岩猿で孫悟空のイメージだな。
『見ざる』は………ミ、ミザリー?
映画『ミザリー』のおばさんはストーカーだから、見てるか。
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