2006年04月14日

Drive物語 〜ニコニコ日光・へ〜

「5時まであと30分もない」
東照宮を逃げるように脱出し、日の傾いてきた日光路を華厳の滝へと飛ばす。

いろは坂が見えてくる。
いろは坂には、上り専用の第二いろは坂と下り専用の第一いろは坂とあり、坂ごとに「い、ろ、は、に、ほ、へ、と…」という様に名称が付いており、カーブの数は上り20下り28の、合わせて48。
一つ一つのカーブは、曲がりも急なら傾斜も急だ。

「うっわ〜、きっつ〜」
たっつぁんが驚くほどのカーブの連続だ。
運転している僕も、こんなカーブの連なりは初めてだ。

「ホントきっついカーブだな〜。こりゃ酔うな」
たっつぁんはつらそうだ。
僕はカーブの見事っぷりに少し楽しくなってきてたが、同乗者がいるので自主規制してペースダウンした。
なにしろ、将軍様も乗っているのだから。

「あっ!猿だ!」
タカギ将軍がいち早くそれに気付いた。
道の途中に猿が2匹たむろしている。
僕らは、その横を車の窓が閉じてるのを確認して、ゆっくり通り過ぎる。

「全然逃げへんな〜」
猿は車がすぐ横を通っても微動だにしない。
「きっと窓開いてたら入ってくるんやろ」
「エアガン持ってきてれば撃って追い払ったのに」
「テレビで観てると猿のやりたい放題だから、懲らしめてやりたくなりますね…」
何も悪さをしてこない猿へ悪態をつきながら、いろは坂を上り続ける。

明智平というところに差し掛かる。
明智平の展望台からの眺望はとても素晴らしいのだが、今は華厳の滝へと急いでるので停まらず通過する。

明智平を過ぎると、いろは坂は終了だ。
左手に中禅寺湖を見ながら右折し、華厳の滝の駐車場へ。
駐車場には雪が残っている。

車を飛び降りるようにして華厳の滝を目指す。
時刻は4:54分。
予定より5分短縮。かなり飛ばしてきたようだ。

華厳の滝の滝壺へはエレベーターで100m近く下りてゆく。
このエレベーターの営業時間が夕方5時までなのだ。
あと5分ある。

しかし…、

エレベーター乗り場へ向かって走る我々三人の前で、乗り場のシャッターがゆっくり下りていった…。
「あれ!?」
「まだ5時じゃないのに?」
「まさか!うそだろ!?」

エレベーターの営業は終わった。
僕らは華厳の滝の滝壺へ下りていく事は出来なかった。
しばしの間、三人は息を切らしながら茫然としていたのだった…。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 02:55| Comment(0) | Drive物語T
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