青森空港から午後の便で羽田に飛び立つのだが、それまでやる事がない。
三上君のデミオに乗り込み、四人で当てもなくドライブをした。
青森市には、浅虫水族館というのがあるのだが、万が一、渋滞にでもハマったら飛行機に間に合わなくなる。
なので、空港周辺のドライブになった。
空港は山の端にあるので、山の方へと行ってみた。
どんどん山道を行くと、やがて道なき道へと迷い込んだ。
「どこなの、ここ?」
「迷子になったかも」
「空港どっちだっけ?」
少し焦りながら、来た道を戻った。
そしてダム予定地に辿り着いた。
まだ水を張ってないので、変に整備された傾斜が広がっている。
僕らはそこに入り込み、走り回って遊んだ。
たぶん楽しかった…。
飛行機の時間が迫ってきたので空港に向かった。
空港内で地酒の試飲をやっていたので、僕と浅野君が飲んだ。
「三年ものの古酒です」
古酒だけあって、僕にはかなり濃い味に思えた。
「薄いな〜」
浅野君には物足りなかったようだ…。
お土産も買って、いよいよフライトの時間だ。
「会えて嬉しかったよ」
三上君も別れがつらそうだ。
みんなで写真を撮った。

そして、僕と西沢、浅野は機上の人となった。
僕は子供の時以来の飛行機に緊張していた。
その時だった!
ゴォォォォォ!
飛行機が急降下をし始めたのだ。
ジェットコースターのような浮遊感。
窓の外を見ると、天気が悪い。
一面雲で真っ白だ。いや、雲はどんよりと鈍色だった。
アナウンスによると、低気圧に入り込んだらしい。
ゴォォォォォ!
またもや急降下だ。胃が上がってくる気がする。
添乗員を見てみたが、澄ました顔で座っている。さすがプロフェッショナルだ。
隣のおじさんを見ると、新聞を読んでいる。
出張のプロだろうか。内心は怖がっているのかもしれない。
僕は正直怖かった。何故、みんな焦ってキョロキョロしないのか不思議だった。
「うえ〜ん!怖いよ〜!」
前方の席から子供の泣き叫ぶ声が聞こえた。
やはり、この急降下はジェットコースターと同等であろう。
子供が怖がったので、代わりに僕は落ち着いてきた。
落ちるときは落ちる。腹を据えた。
でも落ちなかった。雲の隙間から無事に関東の大地が見えた。
そして羽田に到着。
先ほどまでの恐怖が夢の様に思えた。
(1時間ちょっと前までは青森にいたんだよな〜?)
飛行機は早い。
忘れられないフライトとなった。
何の計画も立てずに青森へ向かった。
決まっていたのは奥入瀬を見ること、そして浅野君が途中で合流することだけだった。
八甲田山に登ったり、酸ヶ湯に入るなんて思ってもいなかった。
行き当たりばったりの様な旅だったが、なんとなくうまく運んだ。
電車、車、飛行機と移動手段を変えていったのも面白かった。
そして、青森の旅路は記憶に刻まれる旅となったのだろう。
本州最北の県、青森。
実は僕は恐山に行ってみたかった。
三上君の住む五所川原市のある津軽半島からは、陸奥湾をはさんで対岸の下北半島に恐山は位置する。とても遠い。
今度、青森に行く機会があれば、そっちにも足を伸ばしたいとこだ。
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青森もけっこういろいろ回ったね。
弘前城も行きたかったなぁ。
次はまた長距離ドライブに挑戦だ!
青森は良い意味で田舎だったから、あれもこれも見に行かなきゃってならなかったのも、逆に良かったんじゃないかな。
4人旅を楽しみ、青森の自然と酒(←青森産はあんま無かったけど)に癒されました。
良い旅でした。
自然に親しむ旅だった。
地酒が種類あればもっと良かったなぁ。