外環から東北自動車道に乗ると、最初のパーキングが見えてきた。
運転手のRA君が言った。
「最初のパーキングは混んでるもんだから、ここは飛ばして次のパーキングで運転交替しよう」
二つ目のパーキングが見えてきた。
RA君の言った通り、二つ目のパーキングは空いていた。
ここで、RA君から次のドライバーの小野君にチェンジした。
三つ目のパーキングが見えてきた。
驚いたことに混んでいる。
この頃には、東北道はすっかり渋滞してしまって、みんなパーキングに寄りたくなっているのだ。
RA君の直感で、空いたパーキングで交替できて良かった。
しかし渋滞はかなりひどく、東北道ではなく、常磐自動車道から回っていった方が良かったのかもしれない。
RA君は言った。
「やっぱり常磐で行った方が良かったね。会社の人も東北はやめた方がいいって言ってたもん。常磐は水戸を過ぎたらガラガラだよって」
……。
「早く言ってよ〜」
一同後悔。
電光掲示板の表示では、宇都宮まで2時間となっていた。
その時点で1時前。
まさか宇都宮まで2時間も掛かるはずがないと思っていた。
空いてれば、1時間も掛からない。
3時になった。
まだ宇都宮を越えていなかった。
運転を交替してから眠っていたRA君が目覚めた。
「あれ?まだ宇都宮?寝て起きたら、もう福島くらいかと思ってたのにな」
車中のみんなは、宇都宮を過ぎれば道は空き始めるんじゃないかと思っていた。
しかし、宇都宮を過ぎるとますます動かなくなった。
『事故車あり。6km先3km渋滞』
…などの電光掲示板がある。
みんなでがっくりする。
実は、最初の目的地は岩手県盛岡市からず〜っと東に行った海岸線の『浄土ヶ浜』という所だった。
その他、リアス式海岸の景勝地を巡る予定だったが、どうも時間的に無理になってきた。
「却下だな」
リアス式海岸に行くのはやめた。
それでもまだ、盛岡から東に行ったとこにある『龍泉洞』という鍾乳洞には行くつもりだった。
そこには、水深90m以上の地底湖があり、水中からライトアップされ、幻想的な景観となっているのだ。
僕はぜひとも、龍泉洞が見たかった。
運転は僕に替わっていた。
道は空いてきて、110kmで飛ばせた。
「このペースなら、浄土ヶ浜まで行けたろうにな〜」
『郡山で事故渋滞15km』
「却下だな」
龍泉洞も消えた。
渋滞はいよいよ全く動かなくなった。
郡山というのは、東北道と常磐自動車道から続いてきた磐越自動車道がクロスするジャンクションの手前である。
「常磐で来てればな〜。この事故渋滞の先に出てこれる訳だからね」
みんな東北道が嫌いになった。
郡山を越えたが、どこで事故があったのかは分からなかった。
「なんだか、この旅は運が悪い気がしてきたね」
夜が明けた。
眠れぬ夜を過ごしたのだが、寝ないできた割には、進んだ距離が短すぎる。
渋滞は解消されてきたが、みんな憔悴しきっていた。
朝8時頃、やっと仙台を過ぎた。
「もう盛岡まで行くのは無理だ。却下しよう」
盛岡も却下された。
本場の盛岡冷麺やわんこそば、盛岡の地酒も消えることになった。
いったいどこまで、この旅の予定は削れていくのだろうか?
〜続く〜
2006年08月15日
Drive物語・東北編2 〜渋滞オンパレード〜
ニックネーム SNJ at 06:11| Comment(2)
| Drive物語U
![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)
地底湖見たかったです。