電車の中に、乳母車に乗った1歳児と、その兄貴5歳くらい、そして母親がいた。
1歳児は、ハッピーターンだか、ばかうけのような形のお菓子を両手に握って食べている。乳児用のお菓子だろう。
メガネをかけた兄貴5歳は、手擦りに掴まって行儀が良い。
1歳児は、両手でがっつりとお菓子を掴み、寄り目でそれを見つめてニンマリしている。
兄貴5歳は、まじめな顔で窓の外を見ている。
1歳児は、両手で握ったお菓子を口に持っていってかじった。
もしゃもしゃと食べながら、美味しかったのかとても嬉しそうな顔をしている。
メガネの兄貴は、まじめな顔をしている。
1歳児はどんどんと食べる。
メガネは手擦りに掴まって、時折、体を横に傾けて手擦りを軸に回ったりしているが、窓の外を見ている。
1歳児は、お菓子を食べ終わった。
満腹になったのだろう、満足気な顔をしている。
1歳児は、自分の手を見つめた。
そして、もうお菓子のなくなった手を、にぎにぎした。
1歳児の顔が、見る見る内に悲しい顔になっていく。
「ア〜ァ!」
乳母車の横に立っていた母親が、すぐに1歳児の手をティッシュで拭いてあげた。
べたつきが取れて1歳児は嬉しそうな顔をした。
まじめメガネの兄貴はそれを横目で見つつ、また窓の外に視線を戻した。
一部始終を見届けると、僕も視線を窓の外に向けた。
電車は、車窓もいいけど、車内もいい。
2006年08月30日
電車の中の親子
ニックネーム SNJ at 01:53| Comment(4)
| 街角・日常編
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座れないときは立って寝る。
昔は車内で本も読んでたけど、今は音楽聴いてるだけかな。
僕は集中力がないので、何かに没頭することはできないんだ。周りが気になってね。
SNJ先生みたいに、親子連れに優しい視線を送ってくれる人ばっかりだといいんだけどな!
なんとなく、子供連れだと、うざいと思われるのではないかとか、迷惑なんだよと言われるのではないかとかいろいろ考えてしまいます。
なんでいつも電車に乗るときは、とても気を遣います。うるさくしないように、飽きて騒いだり、泣かないようにと、お菓子だ、シールだ、絵本だと、ごまかしグッズをたくさん持ち込みます。
子連れだと出掛けるの大変だろうね。僕には子連れは務まらないだろうな。
昔はいとこをあやしてたけど、泣かれるとお手上げだったよ。何かで子供の気を惹かないとね。