仕事終わりに池袋でマウンテンバイクを購入した後、また仕事場に戻った。
(この自転車でどこかに行っちゃおうかな…)
そんな考えもあったが、昨夜は1時間しか寝ていない。
とりあえず寝て、後の事はそれからだ。
夜の9時半に仕事場に戻って、寝たのは11時だった。
明け方4時くらいまで寝ていようと思ったが、来客があり起きてしまった。
時刻は午前1時。2時間しか寝ていない。
しかし、目覚めは良かった。
(これなら出掛けられるかも…)
午前3時、仕事場のたっつぁんに見送られながら僕は旅立った。
たっつぁんは、やめた方がいいと言っていたが、もう自転車は買ってしまったのだ。
買ったからには使わないともったいない。
仕事場から西に進んでいく。
練馬駅の手前で、パトロール中の二人組みの警官に呼び止められた。
「すみません、荷物のチェックさせて下さい。もし、ナイフとか持っていたら先に申し出て下さい」
僕はカッターナイフを持っていた。
先ほど新品の下着を開封するのに使ったのだ。
僕がカッターを差し出すと、警官は苦い顔をした。イマイチ、ナイフという感じではなかったからだろう。
「う〜ん、このカッターの使用目的は何ですか?」
「パンツの札を切り取りました。あと、これから山に向かうので何かの時に使うかと」
「山ァ〜?自転車で行くんですか?」
「ええ、とりあえず八王子まで行くつもりです」
「八王子ィ〜?」
警官は得体の知れないものを見るような顔をした。
「う〜ん、山に行くのはともかく、所持の動機が弱いですね」
「じゃあ、そちらでこのカッター預かってくれませんか?」
「そういうのは出来ないんですよ。やるなら署の方で書類など書いてもらわないと」
「そうか、それは面倒ですね。じゃあ一旦戻ってカッター置いてきます。それか捨てるかですね」
「まぁ、本当は使用目的不明でこのカッターを持ってる時点でもアウトなんですけどね。今回は大目に見ますが、もしハサミでもあれば、次からはそちらにして下さい」
「はい、でも置いてきた方がいいのかなぁ。この先また尋問されたら困りますし」
僕は戻る気になっていたが、警官はどちらでもいいようだ。
「ところでこの自転車、防犯登録されてますか?」
警官は矛先を変えてきた。
「ええ、登録してありますよ。昨日、ビックカメラで買った時に。買ったのは夜の8時頃でしたが」
「昨日ですか、ではまだ登録完了されてないかなぁ」
「防犯のシールはどこに貼ってありますか?」
「え〜と…」
しかし、シールは貼られてなかった。たしかに昨夜登録したのに。
「ないですね〜。防犯のシールとかもらってませんか?」
「ああ、防犯登録の書類ならありますよ」
「では、見せてくれませんか?」
「え〜と…………やっぱりないですね…」
書類は持っていなかった。
今回の尋問は今までで一番ヤバい。胡散臭さ爆発だ。
「書類置いてきてしまったみたいです。ギアとかの説明書なら持ってますが」
「書類がないと確認できませんね〜」
「そうですね…。ではやっぱり戻る事にします。カッター置いて、書類を持ってきます」
「うん、そうして下さい」
僕は出発してすぐに戻るハメになった。
仕事場に戻ると、僕は疲れてすっかりやる気をなくし、横になって目を閉じた。
一昨日が1時間、昨日が2時間しか寝てないのだ。
どこかに出掛けようなんて、どだい無理な話だったのだ…。
2006年10月20日
自転車奇行・箱根編2 〜出発して戻る〜
ニックネーム SNJ at 03:36| Comment(2)
| 自転車奇行2006
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