2006年10月27日

自転車奇行・箱根編9 〜富士吉田…〜

南下をし続け、都留市を抜けて富士吉田市に入った。
富士山が当たり前のように聳え立っているのが見える。
はるばる来たという実感が湧いてくる。

富士吉田.jpg

ここで休憩がてら、また食事を摂る。
富士吉田へ向かって道は下っているが、その向こうは上りになっているのが見える。
何と素晴らしい見通しだろうか。
僕は絶景を前にして憂鬱になった。

仕方なく自転車で進む。
また上りが始まる。
緩やかだが、着実に上り続けるこの悪夢。早く終わってくれないか。

この辺の住所を見ると、『下吉田』となっている。
明らかに『上吉田』があり、今いる場所は街の中の標高の低い所であると分かる。
なお、下吉田の駅で標高は753m。
都留市駅の標高467mから300mほど上ってきている計算だ。

僕は上り続ける。
富士山が見えている。
夕方になり、帰宅する学生が自転車で僕を抜いていった。
(こんな所を毎日通学していたら健脚になるだろうな…)

僕は上り続ける。
富士山がそこにある。
道路に沿って流れている用水路は、僕が向かう方向から流れてきている。
流れの速さを見ると、かなり下って流れてんだなと思う。
つまり僕からすれば、かなり上っていかなければならないという事だ。

僕は上り続ける。
富士山から向かい風が吹き降ろす。
いつの間にか、自転車を降りて押している。
だってお尻が痛いし、脚も痛い。
サドルの上に服やタオルを敷いて座ってみたが、痛みは変わらなかった。

僕は上り続ける。
富士山が怨めしい。
大月から30km近く、上りの道が続いている。
後ろを振り返ると、富士吉田の街並みが、眼下に広がる。
富士吉田市内だけでも、これほど上ってきている。

富士吉田b.jpg

さて、目の前に分岐が現れた。
左に行くと東側の山中湖、右に行くと河口湖を初め、西側の本栖湖など他の富士五湖のある方だ。
僕は山中湖方面に向かう予定だ。
もう上りたくない。あの分岐から下りになっていて欲しい。

分岐に近付くと、河口湖方面に向かって下っているのが見えた。
では、逆方向の山中湖方面はどうなのだろう?

左折する車が上って行くのが見えた。
僕は暗澹たる気分になった。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 21:44| Comment(0) | 自転車奇行2006
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