2006年12月31日

自転車奇行・秩父編 第三陣〜北向地蔵〜

薄暗い山道から民家と畑の間を登っていくと勾配も緩くなり、そして急に展望が開けた。

北向前.jpg

中央左の街並みが僕が出発してきた飯能市街、中央奥から右にかけての山並みは青梅や八王子の辺りだろう。
手前の山と山の間を、僕は登ってきたと思う。
ここは特に峠というわけではないが、一瞬、第一目的地の顔振峠に乗り込んだのかとぬか喜びした。

北向前2.jpg

写真を撮ってる僕を、畑仕事のご主人と来たのであろう犬が、日向ぼっこをしながら見ている。
ここまでですでに疲れていたが、この眺望の様に気分も晴れ渡り、また自転車を漕いでいけた。

上り初めに思っていた、こんなとこ来なければよかったとか、いつ引き返そうかとか、そんな甘えは考えなくなった。
ここに来た以上は、この山を楽しまなければいけない。

北向地蔵.jpg

1km近く行くと、北向地蔵に到着。
北を向いて建っているので、後光が差しています。
天明年間に流行した悪疫を防ぐために建立されたお地蔵様だ。
現在では、男女逢瀬を取り持つ縁起地蔵として親しまれているらしい。

僕が北向地蔵に着くのとほぼ同時に、ハイキングコースから大学生らしい男二人組みが登ってきた。
たぶん、僕が途中で引き返したダートコースが、その登山道に繋がっているのだろう。

僕の自転車を見て片方が、
「俺、今年は富士山5合目まで自転車で登ったんだよ。しかもママチャリで」
「すげェじゃん」
「だから来年はもっと上まで登ろうと思ってんだ」
などと話している。

男女逢瀬を取り持つ地蔵の前で、山にまみれた男3人が出くわした。
…無言のまま、互いに意識しつつ別れた…。
たぶん、僕と同じような志しを持っている若者だろう。
挨拶くらいしとけば良かった。

北向地蔵からさらに登る。
自転車を降りたり漕いだり、無理のないよう進んでいくが、いっこうに顔振峠に着く気配はない。

熊に.jpg

『熊に注意』

熊!?熊が出る可能性もあるということか。
確かにこの山並みなら、いてもおかしくない。
そうそう出くわしはしないだろうが、少し怖い。
ここは国道や県道ではなく、林道なのだ。

この写真を撮る時に熊の顔にズームしたら、熊が僕に向かって襲ってきた。
(え!?絵の熊の中から本物の熊!?)
…と思ったら、ありえないけど思ったら、向こう側からの風で熊の絵が僕の方にめくれ上がっただけだった…。

顔振峠まで2.65kmとある。
先は長い。
敵の最前線に辿り着く前に怖気付いたりしてはならない。

熊は敵の突撃部隊と考える。
突進してきたら、軽くさばいて崖下に落としてやればいい。
この前、合気道の映像を観たばかりだ。観ただけで出来ないけど。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車奇行2006
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