標高差は250mもないが、何度もアップダウンを繰り返すので、積算300m以上登るのかもしれない。
東側の関東平野の眺望から、ヘアピンカーブを曲がると再び木々に囲まれる。
右手の林の中から音が聞こえる。
『明日の天気です…』
他にも鈴の音が聞こえる。
(幻聴?疲れ果てたからか?)
ビックリしたが、木々の間に目を凝らすと人が歩いていた。
何のことはない。登山者が熊除けのために鈴やラジオを鳴らしていたのだ。
(なるほど、そうやって危険防止しているのだな)
木々の中を自転車に乗ったり、手押しをしたりしながら一気に100mの標高を登り、少し下ってまた登る。
この、少し下るというのが、せっかく稼いだ標高を失うのでもったいない。
漕がないでも時速40km出るので、下りは下りで楽でいいのだが、折り畳み自転車で40kmを超えると怖いものがある。
しかも、今まで下ったことのある国道や県道の山道と違って、ここは林道だ。
車がすれ違える幅がなかったり、ガードレールもないとこがほとんどだ。
崖に向かって40kmで突っ込み、ブレーキをかけつつ26kmで曲がっていく。
28km以上では僕の技術だとオーバースピードで、思い描いたラインより外に膨らんでしまうようだ。
だんだんと折り畳み自転車の性能とスピードに慣れてきたが、メーターを見たら45km以上出ていた瞬間があった。
(出過ぎ!?)
慌ててブレーキを掛ける。
減速しきれないままコーナーに突入。
目の前は崖。ガードレールはない。
(曲がれ〜!!)
車体を傾けつつ、崖まで50cm残して曲がりきった。
もちろん、思い描いたラインではない。
45km/hは危険と認識。
以後、45km以上出さないことにする。
飯盛峠までの中間地点である『高山不動尊』に到着。
お参りして必勝祈願でもしていきたかったが、道路から標高で50mくらい下ったとこにあったので、体力と時間を考えて参拝を断念。

傘杉峠付近の東側に対して、この辺は西側の眺めが良くなる。
空気の層による見事なグラデーション。
まるで打ち寄せる波のようだ。
どこまで続いてるのか、山の間に街はあるのかいろいろ気になる。

高山不動尊から登坂中。
もうヘロヘロだ。この後は手押しになった。
北に向かって『N』の字を描くようにヘアピンがある。
こういうところは急坂である。
手押しで歩いていると、森の中からガサガサと大きな音がした。
(何?熊?鳥?)
耳を澄ませても、その後は何も聞こえない。
キョロキョロしながらそ〜っと歩いていると、後方から車の音がしたので安心した。
しかし、いつまで経っても車はやってこない。
(何?今度こそ幻聴?)
どうやら音の正体は、風の音のようだ。
風が森を通り抜ける、サァ〜という音が、遠くに聞こえるロードノイズに思えただけだ。
結局、誰もいないのだ。
僕は少し不安になってきた。
もし日が落ちたら、ここには明かりもないし怖いだろうな。
ヘアピンを抜けると、高山不動尊から100mほど登ったことになり、ここには『関八州見晴台』というのがある。
しかし見晴台まで、徒歩で山道を登らなければならない。
どのくらい登るのか分からないので、ここも素通り。
ちょっと進むとまた登山道があり、見晴台に続いてると書いてあったので、やっぱり登ってみた。
手には缶コーヒー。見晴台で気分良く飲もうかと思ったのだ。
地面は雨の影響か、滑りやすかった。
普通の運動靴では厳しい。
(これじゃ登山じゃん?)
第一目的は日没までに秩父に到着することだ。
日が暮れたらマズいので、登っていく途中で引き返した。
滑る地面は、下りる方が難しい。
無事に下りきると、缶コーヒーを飲み干してしまった。
これで残りの飲料水は、500mlペットボトルの水1本となった。
持つのか?水と体力。
〜続く〜
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あの、、、結婚宣言した仲間を教えてね。多分、、、、君だと思うんだけど。
はらちゃんさんが素直で気分の良くなるコメントをくれているんだね。よかったね。
霧があるとまた下の方も霞んでいいんだけど。
実際に目で見ると、もっと遠くまで見えるんだけどな〜。
カメラで撮って、さらに画像は縮小してるから細かいとこは分からなくなるね。
自分の目で、さらに自分の脚で登ってから見ると、これがまた良いわけですよ。
結婚は、フフ、誰でしょうか…。
まぁ、長年の夢が叶ったというとこでしょうね。
コメントなどあると、しゅう君以外にも見てくれてた人がいたんだと実感します。