
いつもの道と違って川沿いに向かってみる。
偶然見付けた道だが、なかなか良い。
川にも水鳥がいて和む。
和むが、道はオフロードでデコボコなので、サス付きのマウンテンバイクながらも振動は堪える。

途中で国道16号を横切らなければいけないが、中央分離帯があるので大きく迂回しないと向こう側に渡れない。
ここさえクリアすれば、あとは小さい農道をいくつか横切るだけだ。
そして手賀沼に到着。
正月らしく、凧揚げをする家族連れが多かった。
いつものように遊歩道を走っていると、サドルがグラグラになった。
サドルの角度調整などをしたのでネジが緩んでいて、さらにダートを走った振動でグラ付きが出たようだ。
あいにく六角レンチは持ってきていなかった。
サドルはどんどんガタガタになり、座ると傾く程になった。
仕方なく引き上げる。
帰りも川沿いに帰った。
デコボコ道のせいで一層サドルが緩むが、ダートは座らない方が走りやすいので好都合だ。
立ち漕ぎのまま、どうにかホームセンターまで辿り着き、レンチを購入。
サドルを締めたが、もう走る気はなくなったので帰宅。
翌4日、再び手賀沼に向かう。
同じく川沿いに走り、手賀沼に到着。
このルートなら20分強で手賀沼に辿り着ける。
走りにくいが、車が通れないので一般道よりいいかもしれない。
前日とは打って変わって凧揚げしてる人は数人ほど。
(正月も終わりか〜)

水鳥たちは正月も関係なく戯れている。
水面に映る姿が美しい。さすが水鳥だ。
遊歩道脇にはススキが生い茂って、今は枯れススキになっている。
僕がススキに沿って走っていると、ススキの中で休んでいた何十羽ものスズメたちが、逃げるようにススキの向こうに飛び降りていった。
何だか僕は嫌われ者みたいだ。
遊歩道を走って水門まで来ると、少し手賀沼沿いから外れて『手賀の丘公園』に向かった。
公園までは少しの上り坂。
公園は木々に囲まれて薄暗いものの、テニスコートやバーベキュー、アスレチックを備えた大きな公園だ。

公園内に入ると、たくさんの家族連れが芝生の上でお弁当を食べていた。
カップルまでいる。
その横を申し訳なさそうに走り抜け、手賀沼の見える展望台に登った。

沼との標高差は20mくらいしかないのであまり壮大ではないが、向かいに位置する五本松公園よりは見晴らしが良い。
公園を後にして手賀沼まで戻ると、今度は水門から先にある手賀川沿いに走る。
いつもは水門のある曙橋を渡ってしまうので、こちらに来るのは初めてだ。
この川がどこまで続いているのか知りたくなった。

時速26kmペースで快調に飛ばしながら延々と走っていくと、道はダートになった。
周りには何もない。

横を見ると、枯れた葦のスクリーンに僕の影が投影されている。
自分の影を見ると脚が回転運動をしていて、走ってんだな〜と思う。
飽きないのか、とも思う。
飽きずに走っていくと川が三叉路になっていて、そのまま直線的に走って行くと、手賀川から弁天川に名称が変わった。

住宅地も現れるが、道は畑と川の間に消えていった。
(行き止まりか…?)
目の前を遮る土手を上がると、線路が横切っている。
線路を渡れば向こう側にいけそうだ。
だが、自転車を持ち上げて線路を渡るのもいいが、横の川で釣りをしているおじさんに何か言われたらイヤなので引き返すことに…。
(待てよ…線路を渡す橋の下をくぐれないだろうか?)
見ると、川べりはコンクリートで補強されてて通れそうだ。
僕は自転車を押して、線路をくぐっていった。
対岸では釣りのおじさんが、行ったり来たりする僕を迷惑そうに見ている。
線路を抜けると神社の裏手に出たので、初詣を済ます。
賽銭を入れ、手を合わせながら願ったのは、
(裏から入ってスミマセン、しかも自転車で…。許して下さい)

風景は、水郷の町らしくなってきた。
ここは、印西市の木下地区だ。
木下(きおろし)は、かつて利根川水運で栄えた歴史ある土地だ。
町並みも、平坦で狭いながらも情緒がある。

利根川に到着。
手賀沼からここまで水は流れていたわけだ。
土手に登ると遠くに筑波山が見えた。
(待ってろよ、筑波山)
箱根、秩父と来て、次のターゲットはたぶん筑波山だろう。
写真に撮ったが、霞んでキレイに写らなかった。残念。
『海まで74.5km』の標識がある。
このまま利根川を行けば漁港のある銚子市に着くが、今は行かない。
時刻は4時になる。そろそろ戻らないと日が暮れそうだ。
木下駅前のスーパーで飲み物などを買ってエネルギー補給。
店員が美人だった。また来よう。

来た道を引き返す。
ダート走行は後輪が滑って面白い。
舗装路まで戻ると、横の道から折り畳み自転車に乗った若者が僕の前に入ってきた。
相手は折り畳みなのですぐに追い付くかと思ったが、差は縮まらない。
メーターは時速24km。
(なかなか飛ばしてるな)
こちらが27kmまで加速すると、差は縮み始めた。
向こうは25kmほどで走っているのだろう。
追い抜きそうになったが、僕は減速した。
もし追い抜いたら、相手も抜き返してくるかもしれない。
そうなった場合、抜き返されたらこう思われるだろう。
(その自転車に乗ってて、その程度かよ。こっちゃ折り畳みだぜ)
向こうは僕の存在に気付いたらしく、案の定加速した。
自転車乗りのプライドというものだ。
だんだんと差が開いていくが、僕は写真を撮ったりしてたので、まぁ別にいい。
水門まで戻ってくると、折り畳みの若者は僕を振り返った。
やはり、明らかに意識していた。
若者が自転車を停める横を、僕は目も合わさず通り過ぎていった。

もう日暮れだ。このまま帰宅してしまおう。
また川沿いに走って、5時に家に着く。木下駅から1時間で戻れた。
この日の走行時間は3時間半。距離は50kmだった。
もし銚子に行くことがあれば、木下まではこのルートが良さそうだ。
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成田から銚子まで歩いたら8時間以上掛かるんじゃない?
たどり着けたのかな?
何度か自転車で銚子に行こうとしたけど遠すぎて断念してます。
往復200キロクラスだからね。
>しゅう君
木下は車だと道が狭いね。
その分、町並みには旧きが残ってて情緒がある。
木下に行くときは誘ってくれれば、自転車で一時間だよ。
僕は徒歩では無理だね。自転車があれば何とか行きたいが…。
今の時期は寒いから、風がよく通る川の土手は走りたくないとこだが、車がいないので走りやすいんだよね。
自転車も電車で運べば、往路だけで済むよ。電車に自転車を積むのは恥ずかしいけど。