仙台の次はどこに向かうか迷った。
とりあえず、昨日の栗駒の温泉に続いて温泉をもう一つ行っておきたい。
いくつかの温泉が候補に挙がったが、時間とその後の行程を考えて『蔵王温泉』というところに決めた。
仙台から東北自動車道で南に向かった後、山形自動車道で西に向かう。
運転手のRA君が疲れたと言うので、NK君に運転を替わった。
昨日はRA君は運転中に半分寝てしまい、危うく事故るとこだったので、今日は早めの交替だ。
昨日、久しぶりの運転だというのに雨に降られたNK君だったが、今日もまた途中で雨が降ってきた。
昨日から降られっぱなしである。
RA君の愛車パジェロioのナビゲーション通りに進み、途中で高速を降りると、道を間違えた。
ナビの表示が、急に残り20kmから60kmに増えたのだ。
「あれ?すごい遠回りになってるよ」
RA君は寝ている。
「何だよ、全く性能の悪いナビだな」
「まぁ、こんな山奥だからね。ある程度の誤差はしょうがないよ」
車の持ち主のRA君は寝ている。
結局、高速に乗り直して山形蔵王インターで降りる。
西蔵王高原ラインという有料道路で、蔵王温泉を目指す。
雨は途中で止んだ。
リスが車の前を横切った。
のどかな高原ラインである。
そういや、前日はイタチが横切ったんだっけ。
硫黄の匂いが立ち込める蔵王温泉のエリアに辿り着いたが、温泉がたくさんありすぎて迷う。
細い路地を入っていった先の『源七露天の湯』という温泉で入浴。
メインの通りより、奥まったとこの方が雰囲気が良いとの理由だ。
さっと体を洗うと、内湯ではなく露天風呂に出る。
露天には先客が何人かいた。
見ると、みなさんお身体にペイントが入っていらっしゃる。
肩から腕にかけて絵の入った若い男と、ボディにも絵の入った兄貴分らしき男。
背中に般若が描かれた年配の人、日本語を話さない人、様々だ。
露天の形は楕円形で、真ん中を遮るように岩が置かれている。
そのど真ん中で般若の顔を僕の方に向けながら、年配の方が鎮座している。
僕と小野君はけっこう長湯をしたが、絵の入った方々も長湯である。
そろそろ出ようと、3つしかない洗い場に行くと、これまた絵の方々と同じタイミングである。
僕の方が少し早かったので先に洗ったが、絵の方々を待たせてるので、何だか気が引けた。
風呂から出ると、出たばかりなのにもう汗びっしょりになった。
気温というより、温泉の成分で体が温まっているのだろう。
長湯しすぎたようだ。
温泉から出て車に戻ると、また雨が降ってきた。
しかも、かなりの豪雨で前が見えないほどだ。
全く、この旅に出てから雨ばかり降るが、何故か降るのは車に乗ってる時だけだ。
もし、露天に入っている時に降っていたら、長湯は出来なかったろう。
雨が止むまで駐車場で待機してから出発。
時刻は午後6時過ぎ。
雨雲のせいもあって、少し暗くなってきた。
次の運転手は僕だ。
雨で滝のようになった坂道を慎重に下って、温泉地を後にした。
蔵王温泉から下りてくると、上山(かみのやま)市に入る。
ここにも上山温泉があるが、温泉街の方は通らずに国道13号線で一気に南下していく。
この辺の13号は、真っ直ぐで新しそうな何もない道であった。
渋滞はないが、上山温泉を素通りしてしまうのも、もったいなく思えた。
しかし、次の目的地はすでに決まっている。
「みんな、米沢牛というのはどうかね?」
「いいね、いいね」
「米沢牛なんて食べたことないよ〜」
そう、僕らは米沢に向かっているのだ。
仙台の牛タンに続き、米沢牛。
この旅最後で最高の食事になるだろう。
〜続く〜
2007年01月24日
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