時速45km。
ここは舗装路なので、大丈夫だ。
宝登山神社の参道との合流でブレーキを掛け減速し、そのままのんびりと長瀞(ながとろ)駅まで下っていく。

長瀞駅は宝登山帰りの人でいっぱい。
長瀞には国の天然記念物である荒川沿いの岩畳などもあるが、ほとんどはロウバイを観に訪れた人たちだろう。
僕も、この長瀞駅から電車に乗ってしまっても良かったのだが、まだ4時前なのでもう少し走っておこうと思う。
荒川沿いに北上し、川に沿って東に曲がっていくと寄居駅がある。
電車に乗るのはその辺でいいだろう。
国道140号で北上すれば迷子にはならないが、あえて川に近い裏道を行くのも良い。

ところどころ川原が見える。
どうせなら、川の向こうに渡りたい。
川は東に向かって右カーブするので、川の右側を通ればカーブの内側を通ることになり、走る距離が縮む。
どこかに橋はないかと、地図を見ながら信号で止まっていると、
「どっち〜?」
横から自転車を押して歩いてきたおじいさんが話し掛けてきた。
僕は地図を見せながらおじいさんに尋ねた。
「寄居の方へ行きたいんですけど、川の向こうの道を通って行きたいんですよ。今、この辺ですかねぇ?」
「そうね〜、ここを行けば橋がありますから〜、それを渡ると丁字路に当たるんで〜、左に行って下さい」
「そうですか、左に行けば寄居ですね」
「そうです〜、途中にカナオ峠がありますけど〜」
「ありがとうございました〜」
おじいさんに礼を言って橋を渡る。
でも、おじいさんは気になる事を言っていたな。
『カナオ峠がありますけど』
まぁ、いいか。
寄居までは10kmほど。大した事はないだろう。
僕はのんびり走っていった。

大した事あった!
途中からなんとなく道が上り始めたと思ったら、この有り様だ。
頑張って喰らいついたが、峠まであと少しで地面に足をついてしまった。
もう上る体力がない。

金尾峠からの眺め。
上った標高差は100mもないが、大した事ないと思い込んでいたので手強く感じた。
素直に、下に見える街中の国道140号を走っていれば良かった。
ショートカットのつもりが思わぬ遠回りに。
もう上りはいいです。

峠から下ると、寄居町の街中だ。
寄居橋を渡って国道140号に合流。
橋の上に見える建物は、かんぽの宿といって、温泉施設がある。
最後にそこに寄って、温泉で汗を流してから帰ろう。
いや、しかし、上に見えてるぞ。
かんぽの宿に近付くと、本日最大級の急勾配が待ち構えていた。
(これを上るのか〜)
上らなければ温泉には入れない。
〜続く〜
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君のブログは坂道の苦闘が多いよね。
まぁ結果的に、上りは写真を撮ってるが、下りはスピードが出てて写真が撮れないので、上りばかりのイメージになってるのかも。
ロウバイは良かったね。もう匂いを忘れたけど。
嗅いだらロウバイと分かるかな?