電車の中で若い女性と冴えない風体の60歳近いおじさんが、並んで座っていた。
僕はその二人の前で吊革に捕まって立っていた。
若い女性は顔立ちの美しい人だった。
目は切れ長でつり上がっていて、キツい印象だ。
そのキツい目で、隣りのおじさんが携帯をいじっているのをジッと見ている。
おじさんは横から見られているとはつゆ知らず、一心にメールを打っている。
一駅が過ぎた。
おじさんは、まだ携帯をいじっている。
若い女性も、まだ横目でジッと携帯画面を見つめている。
僕は気になってきた。
(何でそんなに見ているんだ?
よほど面白い文章を打っているのかな?
それともおじさんは、携帯ゲームでもやっているのかな?
そんで女性も気になってるんだろうか?)
僕の立ち位置からは携帯画面は見えない。
女性は相変わらず、鋭い目でジッと見ている。
電車が揺れて、チラッと携帯画面が見えた。
読めはしないが、3行ほどの文章があった。
あんなに打ってて、まだ3行だ。
女性は飽きずにジッと見ている。
僕も飽きずに二人を見ている。
おじさんも飽きずにメールを打っている。
二駅目に電車が停まった。
おじさんは降りていった。
おじさんの座ってた席に若い男が座った。
男は携帯をいじり出した。
女性はまた携帯画面を見ている。
(この女、またか!?)
…と思ったら若い男と話し始めた。
耳に口を付けるようにして話している。
知り合いだったようだ。カレシだろう。
でも、おじさんは知り合いじゃなかったはずだ。
おじさんの携帯画面には、どんな文章が綴ってあったのだろう?
2007年03月19日
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おじいさん偉いね。年配になってくるとこういう事から逃げてしまうのに。
今は家にいないので、携帯から書き込んでます。
おじさんのメールは時間かかってたけど、何をメールしてたんだろね?
微笑ましい光景でした。横から見られてたけど。
携帯メールは初心者のため、おじさんの苦戦もわかるよ。慣れなんだろうね。
僕も携帯機種によってはブラインドでメールできたな〜。
今は無理だけど。
おじさんがメール打ち早かったらビックリするね(=^▽^=)