2007年03月30日

自転車奇行・鹿島鉄道編6 〜大洗の海〜

コンビニを発って10分もしない内だったろうか。
左にカーブして、日本原子力研究所の横の下り坂に差し掛かった時だ。

さんふらわぁ号.jpg

海が見えた。
フェリーの、さんふらわぁ号が見えた。
「海だ!ハセガワさん、海ですよ〜!」

僕らは右手に鹿島灘を臨みながら、長い下り坂を駆け下りていった。
左手には原子力研究所の鉄条網が、ずっと続いている。
海が見えて爽快だが、歩道と車道の間に縁石がないので危険な道だ。
すぐ横を猛スピードでトラックやらトレーラーなどの大型車が通過していく。

車が途絶えた隙を見計らって、気分を良くした僕は一気に加速した。
思いっ切り漕いだら自転車がグラグラとブレて危険だったが、49.6kmまで加速できた。
後ろを見ると、キューピーさんはまだ遥か後方にいた。
下りでスピードは出るが、お尻が痛いのだ。

坂を下ると、海岸方面へ右折。
砂浜が広がっている。
さんふらわぁ号も、遠くに見える港に入港中だ。

大洗へ.jpg

砂浜へ向けて坂を下りていくキューピーさん。
ここまで20km以上走って、最も気分の良い瞬間だろう。

そのまま砂浜に自転車で乗り込む。
「うわぁ!走れない!」
砂にタイヤを取られて、思うように走れない。
初めての砂浜走行にビックリだ。

「軽いギアにすれば、なんとか進めますよ」
キューピーさんは、意外に乗れている。
僕の自転車の後輪は、砂に沈んだり、横に滑ったり暴れている。

二人で砂浜にタイヤのシュプールを描きながら海辺へ向かう。
波打ち際はすぐそこに見えているのに、いくら走っても辿り着かない。
漕いでる割に進んでいないのと、砂浜と海で遠近感が狂っているのだろう。
太平洋は雄大だ。

やっと波打ち際に着いた。
しかし、キューピーさんはそのまま進んでいく。
「あれ?海に入っちゃうんですか?」
「いえ、入りませんよ〜」
キューピーさんは波が来ると、ギリギリのところで止まった。
しかし次の波が大きく、急いでUターンして逃げる。

僕もマネして、波ギリギリで写真を撮ってもらおうとした。
砂浜には自転車のスタンドが沈んでしまって停められなかったが、キューピーさんが貝を見付けて『貝殻ストッッパー』という技で停車に成功。
「撮りますよ〜。あ、波きてます!」
キューピーさんが警告したが、僕の自転車はタイヤの3分の1ほど水没した。

大洗の海.jpg

砂浜走行は楽しかった。
大洗の海岸だったが、波に飲まれてタイヤは大汚れ。
チェーンにも砂が付き、ブレーキも利きにくくなった。
洗い場を探したが、水道はなかった。途中でペットボトルの水で洗おう。
家に帰ったら、大洗いだ。

「あ、ああ〜」
キューピーさんのズボンの裾からタオルが出てきた。
クッション代わりにサドルとの間に敷いていたが、それだと腰を浮かせた時に落ちてしまうので、ズボンに入れてたのだ。
それが、砂浜のデコボコなどでズリ落ちてきたのだろう。
僕は一瞬、パンツが脱げたのかと思った…。


さて、無事に海まで来ることが出来た。
鹿島鉄道、海と来て、この旅の目的は残すところあと一つ。

水戸の偕楽園。

そこが最後の目的地だ。
僕らは大洗の海岸を後にし、水戸方面へと進んでいった。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車奇行2007
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