2007年04月20日

自転車奇行・春の日高編6 〜次の山へ〜

日和田山の金刀比羅神社の前には、さっきから尺八の音が響いている。
岩の陰に、尺八を吹いている人がいた。
僕はしばらく尺八の音を聴きながら、巾着田やその向こうの風景を眺めていた。
(こういうとこでハーモニカを吹くのもいいな…)

日和田山金刀比羅神ミ.jpg

神社の裏手から、山頂に延びる道がある。
僕は自転車で途中まで登ったが、あまりにも岩場なので神社の横に自転車を停め、徒歩で登ることにした。

山頂から下りてきた家族の子供が僕の自転車を見て、「自転車だ、自転車だ〜」と叫んでいる。
僕は「そうだよ、自転車だよ」と言ったが、子供に無視された。

日和田山山頂へ.jpg

山頂へと続く岩場。
岩場に手を掛け、体を持ち上げる。
足場を見つけてさらに上に登る。
自分の目の前は岩壁で、背後には空間がある。

久しぶりに味わう感覚だ。
子供の頃は石垣をスイスイ登ったりしていたが、今は自重があるので怖い。

木の根を掴んで登る。
木の根が千切れそうで怖い。
子供も老人もここを登り下りしていたので、そんなに大変ではないはずだが、僕には怖かった。

日和田山山頂から.jpg

岩場を登り終えると山頂だ。
先ほどの神社のとこより見晴らしは良くないが、神社とは逆側の眺望がある。
東松山市の方向だろう。その奥は栃木県の日光方面の山々かな。
ともあれ、日和田山305m、登頂完了だ。

山頂から自転車のとこに戻ると、今度は日和田山の裏手に回った。
日和田山から続く物見山(ものみやま)という山に向かうためだ。

待望の下りだったが、道は獣道みたいで細い。
結局、歩いて押していくしかない。

日和田山下り.jpg

自転車に乗っても、右側が急斜面で左が崖という道では、ペダルを漕ぐことも出来ない。
右の斜面にペダルが当たってしまうのだ。

それでもたまに乗って下りてみる。
最初は怖かったが、木の階段や岩の段差も自転車で下りていけるようになった。
高麗峠からの下りでは怖くて出来なかったことが、今は出来る。
成長だ。
慣れか。

分岐を左に曲がって木の階段をスピーディーに下りていくと、登ってくる人がいたので自転車を降りて道を空ける。
ついでに聞いてみた。
「こんにちは、物見山に向かうのはこの道であってますか?」
「物見山?物見山はあっちだよ。この道は下りて行っちゃうよ」

どうやら僕は道を間違えた。
「では、あれが物見山ですか?」
「あれは違うよ。物見山の前に高指山(たかざすやま)ってのがあって、そのさらに向こうだよ。あの電波塔の向こう」

そういえば、日和田山と物見山の間にも高指山があったのを忘れていた。
小さい地図には高指山の名が載っていないのだ。

僕は意気揚々と下ってきた木の階段を、自転車を押して引き返していった。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 14:15| Comment(0) | TrackBack(1) | 自転車奇行2007
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