先ほど登った日和田山は標高305m。
高指山は330mだ。
日和田山から高指山は尾根続きなので、麓まで下りるのではなく、少し下ってまた登るという事になる。
昨日の雨で湿った林道を、自転車で下りていく。
後輪が滑るが、それもまた楽しい。
日和田山の裏手に当たるので日も翳っていて、植物もシダ類が多くなる。
下りはすぐに終わり、また登りが始まる。
下りから登りになるところで一人歩きの女性を抜いたが、抜いた途端に登りで自転車を降りてはカッコ悪いので、何とか踏ん張る。
カーブを曲がったところで自転車を降りても、走って登る。
抜いた歩行者に追い付かれるのは、自転車乗りとして許されないのだ。
湿った林道を登っていくと、久しぶりの舗装路に出た。
そこからさらに登ると、高指山の頂上だ。

山頂には鉄塔が建っていて、登頂した気は全く起きない。
それでも一応は登頂完了だ。
僕は上着を脱ぎ、ジーンズも脱いで短パンになった。
登りで暑くなっていたのだ。
それで自転車の下からの写真を撮るために、道路に寝転んでシャッターを押した。
その時、郵便配達のバイクが登ってきたので、慌てて飛び起きる。
道路に寝転んでいたら、病人かと思われるかもしれない。
郵便配達をやり過ごすと、高指山からの下りに突入。
舗装路なので、一気に時速40kmをオーバー。
汗が冷えて急に寒くなったので、急停止して上着を羽織る。
さっき脱がなきゃ良かった。
上着を着てると、おじさんが道を歩いてきたので少し話した。
「自転車で登ってきたの?」
「はい、日和田山を越えて来ました」
「最近は、こういう自転車が流行ってるよね。越生(おごせ)町の方なんか、若い人がたくさん自転車で登ってるよ」
「そうですね」
なるほど、最近はマウンテンバイクが流行っているようだ。
この地域は良い山が多い。
「こ〜んな坂も登ってっちゃうんだから、大したもんだ」
おじさんは手で角度を示したが、70度くらいある。
「すごいですよね〜。僕には無理ですけど」
さすがに70度はないだろうと思いながらも、相槌を打つ。
「この自転車はギアは何段あんの?」
「6段しかないんですよ〜。18段くらいないと山道は辛いですね」
「ふ〜ん、6段じゃ大変だね。どこまで行くの?」
「この後は物見山(ものみやま)に登ろうと思ってます」
「物見山はすぐそこだよ。ちょっと登ればお仕舞いだから頑張ってな」
「ありがとうございま〜す」
おじさんと別れて少し下ると、物見山の登山道への標識があった。
そこからまた林道だ。
木の根の張った林道を登っていくが、勾配がキツイ。
もう脚も疲れている。
自転車を降りて押して登るが、木の根に引っ掛かって登りにくい。
おじさんは「ちょっと登るだけ」と言っていたので、それを信じて登る。
飲み物も尽きて喉が渇いた頃、物見山の登頂完了。
本日、4つ目のピークだ。

ベンチがあるだけで何もない。
標高は375mで見晴らしも良くないが、遠くに新宿のビル群らしきものが見える。
設定を変えながら何枚も写真を撮ったが、写らなかった。
望遠レンズがあれば…。

電線が邪魔だ。
鉄塔が二つ見えるのは、先ほど越えてきた高指山だろう。
(はるばる来たようで、あまり進んでいない気もする…)
しばらくここに佇んでいたが、寒くなってきたのでもう帰ることにした。
後は下って飯能駅まで帰るだけだ。
〜続く〜
![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)