僕らが目指す白浜方面は海岸沿いのエリアだが、周りは山ばかりで海辺の気配は全くない。
白浜に行く前に、白浜の北方にある紀伊田辺駅周辺のホテルに向かった。
宿に荷物を置いて、電車で白浜に向かおうと思ったのだ。
白浜で駐車場がないと困るから。
カーブを曲がると、突如目の前が開けて海の気配がしてきた。
けっこう栄えた感じだが、山と海に挟まれた、あまり広くはない市街地だ。
午後4時過ぎ、ホテルに車を停めて徒歩で駅に向かう。
紀伊田辺駅に着き、切符を買ってホームに向かうと、目の前で列車が発車していった。
次の列車を待てばいいかと思ったが、次の列車は70分待ちだった。
今買ったばかりの切符を払い戻して、駅を出る。
駅にレンタサイクルが置いてあったので、それを借りて白浜に向かおうと思ったが、白浜まで8km以上あるので日が暮れてしまうかもしれない。
宿に戻って再び車に乗り込み、白浜を目指す。
しかし、今日はもう車に乗らないつもりでナビゲーションシステムを外してしまったので、地図で道を見ながら走らないといけなかった。
僕が地図を見ながらナビゲートしたが、迷子になった。
なかなか田辺市から出られない。
狭い街だと思っていたのに、出られない。
駅の周りを3周して漁港が見えると、ようやく白浜方面への国道に出た。
白浜までは渋滞。今日初めての渋滞だ。
時刻は5時を過ぎている。
このままでは、白浜の海岸に着く前に日が暮れてしまう。
明日は雨の予報で空は曇っているが、やはり海岸で日暮れを見たい。
5時45分、渋滞から抜け出して海岸の周回道路に入った。
海を見ながら走るが、空も海も澱んでいる。

観光スポットの『円月島』に到着。
晴れていれば夕日が似合うのだろうが、今はどんよりとした島影を見せるのみだ。
円月島から、白浜の中心エリアに向かう。
白浜は、リゾート地なので大きなホテルが多い。
この辺は料金が高いので、僕らは隣りの田辺市に宿をとったのだ。
南に向かって走っていくと、右手に砂浜が見えた。
真っ白な砂浜で、とてもキレイだ。
さすが白浜。
砂浜の幅は700mもないので、すぐに通り過ぎてしまう。
オノ「今の砂浜、観ときたいね」
僕「よし、Uターンして戻ろう」
戻ってきて、再び白い浜を見る。
すぐに通り過ぎる。
オノ「駐車場ない?」
僕「空いてるとこないね」
もう一回戻ってきて白い浜を見る。
すぐに通り過ぎる。
オノ「駐車場がないな。あるけど、閉鎖してあるよ」
僕「午後6時で閉めちゃうみたいだね」
また戻ってくる。2往復目だ。
やはり駐車場がない。
道端は路駐でギッシリだ。
結局3往復して、白い砂浜を歩くのを諦めた。
さらに南に向かうと『千畳敷』という観光スポットがある。
砂浜ではなく、広い岩盤がある。
ここには駐車場があったので、寄っていく。

なかなかの景観だ。
人も多い。
岩盤には、削って書かれた落書きが多い。
落書きのほとんどが、カップルの相合傘だ。
時刻は6時半くらいだったろうか。
ここにきて突然、雲間から夕日が見えた。

最後に夕日が見れて良かった。
渋滞の中、ここまで来た甲斐があったというものだ。
水際まで岩場を下りていったら、藻で滑って転びそうになった。
滑った瞬間、カメラを持ったまま平行移動した。
カップルが口付けを交わしている。夕日と海をバックに。
女性の長い髪が風になびいて、二人の顔を覆い隠していた。
ちょっとカッコいい♪
〜続く〜
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