2007年06月16日

自転車奇行・日光〜足尾編5 〜いろは坂〜

いろは坂には、第一と第二がある。
我々は、下り専用の第一いろは坂を自転車で下りだした。

「はぐれても先に行ってていいですよ」

僕は写真を撮りながらいくので、キューピーさんにそう伝えてから下りていった。

4月に山道を下った時、デジカメ動画で下りの風景を撮りながら走ったので、今回もまたデジカメを片手に走り出す。
さすが、いろは坂。見る見る内に加速していく。

右手にデジカメを持ってると、前輪ブレーキを思いっきり掛けられないので、スピードが出過ぎたと思ったら右手をハンドルに押し付けて、薬指でブレーキを掛ける事にした。
画像はブレブレになるが、仕方ない。

いくつかのコーナーを抜けると、急コーナー途中でキューピーさんが待っていた。
QP「スピード出ちゃいますねェ」
僕「コーナーがすごい角度ですよ。十分に減速しないと危険ですね」

ふと、デジカメを見ると、動画が撮れてなかった。
録画ボタンを押し損なってたようだ。
撮れてないのに、片手でデジカメを構えて走っていた。

第一いろは坂.jpg

改めて録画しながら下りだす。
一気に40kmくらいまで加速し、キューピーさんは前方に遠のいていく。
いろは坂は道路の状態がヒビ割れててあまり良くないが、道は広いので好きなラインで走っていける。

第一いろは坂には、28個の急カーブがある。
緩やかなカーブもあるので、コーナー数はもっと多い。

急カーブは200度くらい曲がるヘアピンカーブばかりで、減速しなければ曲がれない。
だが、急カーブで減速するのは当たり前なので、まだいい。
問題は、急カーブの繋ぎにある緩やかなカーブだ。

車だと道に沿って曲がっていくので減速するが、自転車では2つのコーナーの真ん中のラインを狙えば、真っ直ぐ抜けていける。
ここでは対抗車は来ないので、道幅いっぱい使える。
これで4つのコーナーを真っ直ぐ走った場合、どんどんスピードが速くなってしまうのだ。

何だか速いな〜と思って速度計を見ると、時速50kmを超えていた。
目の前に急なコーナーが迫る。
片手にはデジカメ。

(マズい!)
後輪ブレーキを強めに掛けたが、スカーッと音がして減速しきれない。
デジカメ動画を無視して右手も前ブレーキを掛けた。
ガードレールが迫る。

(曲がれ〜ッ!)
ガードレールぎりぎりで曲がれた。
急カーブではなくても危険だ。
これ以降は、さらに早めな減速を心掛ける。

ガードレールにぶつかりそうになったショックか、しばらくデジカメ動画がブレまくりだった。
コーナーの曲がり方も下手になっている。動揺が激しい。

動画を撮りながら走っていくと、キューピーさんに追い付いた。
後ろから2台の車が来たので先に行かす。

僕「さっき、50km出てましたよ〜」
QP「ええ?」
僕「52kmまで出ましたよ〜!」
QP「ええ?」

会話しながら下りていくが、風の音でほとんど聞こえない。
キューピーさんと抜きつ抜かれつしながら、次々にコーナーをクリアしていく。
もう半分以上は下ってしまっただろう。

第一いろは坂2.jpg

コーナーにも慣れて、コーナリングがスムーズになってくると、さっき前に行かせた車に追い付いた。
前の車はミキサー車だったので、車体が重くてコーナリングスピードが遅いのだろう。

車に付いて走っていくと、やがて急カーブがなくなった。
いろは坂の終わりも近い。

短いトンネルがあって、トンネルに入った車が下方向に消えた。
トンネルはかなりの急勾配のようだ。
我々もトンネルに入る。

一切漕がずに急加速する。
メーターを見ると、時速59km。
(何じゃ、コラァ!?)

今まで記録した最高速が57.5kmだった。
しかもそれは、26インチのマウンテンバイクで記録したものだ。
今、乗っているのは20インチの折り畳み。
目を疑うスピードだ。

トンネルを抜けると、左コーナー。
前を行く車のテールランプが赤く点灯する。
僕も減速する。
僕の横に、後ろを走っていたキューピーさんが並んだ。

僕「ヤバい角度でしたよ、トンネル」
ゴォォォォォ!

話し掛けるも、風の音で聞こえない。
左コーナーの向こうに橋が見える。
橋の継ぎ目の段差が怖い。
僕は片手にデジカメを持っているのだ。

ガタタン!

橋の継ぎ目を乗り越え、橋を渡る。
橋の向こうは右コーナー。

僕「凄いスピード出てましたよ。片手ハンドルじゃなければ、もっと出たんですけど」
ゴォォォォォォ!

話し掛けるも、やっぱり風の音で聞こえない。
この辺は、左手に屏風岩というのが見えるが、我々は下るのに集中していて、一切そんな存在に気付かない。
デジカメには風景もちゃんと撮れていた。

急勾配の右コーナーで加速しながら、次の橋へ。
さっきの橋より継ぎ目の段差がある。

ガタタタン!!

かなり怖かったが、無事に段差を乗り越えた。
メーターを見ると、60kmを超えている。
この辺は『馬返』という地名だ。
馬が上れないくらいの急勾配という意味合いだったのだろう。

ここでデジカメの動画は途切れていた。
一度に撮れる録画時間限界の400秒を超えてしまっていたのだ。
僕はそうとも知らずに、デジカメを構えて走っている。

橋を渡り終える時も、継ぎ目の段差がある。
無事に乗り越えてメーターを見ると、時速62.9km。
僕はデジカメ動画でメーターを撮った。
でも、録画時間を過ぎているので撮れてない。

勾配が緩やかになって、第二いろは坂との分岐に戻ってきた。
これで、いろは坂は終了だ。12分くらいで下り切ってしまった。
僕は合計9分もデジカメ動画を撮っていた。
長い坂だった。
そういや、猿は見かけなかったな。

一旦、自転車を停めて休憩。
僕は手袋をしてなかったので、手がかじかんでいる。
半袖だったが、緊張で寒さはあまり感じなかった。

僕が、最高速62.9kmを記録したが、キューピーさんも62.5kmを記録していた。
キューピーさんは初めてのダウンヒルだったのに、こんなに出てしまった。
二人とも、漕いでないのに。

QP「50kmくらいになると、漕いでも空回りして無駄ですねェ」

どんだけ急勾配なんだ、いろは坂は…。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車奇行2007
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