2007年09月06日

Drive物語・富山編10 〜散策して温泉〜

欅平駅から黒部川に架かる橋を渡ると、『人喰岩』というのがある。

人喰岩.jpg

岩が頭上にオーバーハングしているのだが、ここに川の流れる音が反響して、上から水が落ちてくるように思える。

上り坂になっているので僕はゆっくり歩いていたが、僕以外の3人は、どんどん道を進んでいく。
「ちょっと待って〜。この道を行っても引き返すだけだよ」
「マジ?」

この道を1時間ほど行けば良い温泉があるだが、遠いので今回はやめた。
まぁ次回は、たぶんないと思うけど。

引き返して、川原の方へと階段を下りていくと温泉がある。
温泉の前に分岐があり、右に階段を下りれば足湯、左に行けば『猿飛峡』となっている。
足の調子が悪いNK君を残して、僕とオノ君と浅野君で猿飛峡に向かう。

猿飛峡までは川沿いの遊歩道になっていて、片道20分ほど。
遊歩道だが、川は流れが激しく近づけず、上り下りが激しい山道である。
僕は汗だくになって、早足で歩いていった。

後ろから、少し遅れてオノ君と浅野君が走ってきた。
急いでるから走っているのではなく、下りで勢いがつき過ぎただけだ。

猿飛峡.jpg

10分足らずで息せき切って猿飛峡に到着。
猿が飛び越えるほど崖と崖の間が狭いから、この名が付いている。
何枚か写真を撮って僕はすぐ引き返したが、オノ君と浅野君はベンチで少し休んでから戻るとのこと。

また10分ほど早歩きをして分岐まで戻り、足湯で待っているはずのNK君のところに向かった。
NK君は足湯の横のベンチに一人腰掛けて佇んでいた。

「早いね。もう行ってきたんだ?」
「早歩きで行ったからね。往復で20分くらいだったね。二人は少し休んでから戻るってさ」

足湯から.jpg

足湯は川原のそばにあるが、川の流れが速いので水の中には入れないよう柵が設けられている。
足湯から上を見ると、先ほど渡った橋が見える。
なかなか良い眺めだ。

僕は汗だらだらだったが、少し経つと寒くなってきた。
NK君も30分くらい座りっぱなしなので、寒くなったそうだ。
すぐ横にある足湯に浸かりたかったが、足湯は家族連れで混んでいて僕らの入る余地はない。
まぁ、残りの二人が戻ってきたら足湯に浸かろう。
その後は温泉に入るので、汗で服が濡れていても大丈夫だ。

しかし20分経っても、残りの二人が戻ってこない。
休んでから戻ると言っていたが、ずいぶん疲れていたのだろうか?

NK君が二人に電話を掛けてみるも、留守電に繋がるだけだった。
僕以外の3人は携帯会社が同じなので、電波は届いているらしい。
確か猿飛峡で、二人とも携帯のカメラで写真を撮っていたから、携帯を持ってないはずはない。
少し心配になる。

「もしかして、分岐のところで上の駅の方まで戻っちゃったのかな?」
駅の方向を見上げるも、それらしき人影は見えない。
オノ君は足湯を楽しみにしていたし、NK君は足湯で待っているわけだし、足湯を無視するとは思えないのだが…。

「のんびりと歩いて来てるんじゃない?」
川原の下流の方を見通すも、木々の間に見える人影は違う人のようだ。
ということは、まだ猿飛峡にいるのだろうか?

「寒くなってきたし、先に温泉に入っちゃおうか?」
僕は濡れた服が冷たいので、早く温泉に浸かりたくなっていた。

「でもねぇ…。僕らだけ先に入っちゃって、後の二人が足湯まで来て入れ違いになったら悪いしね…」
「とか言って、あの二人が先に温泉に入っちゃってたりして?」
「う〜〜ん、あり得る…。でも温泉まで来てたら、足湯まですぐなんだから、こっちに来るでしょう?」

分岐のところに温泉があり、温泉から階段を下りればすぐに足湯である。
温泉入り口から足湯を見れば、すぐに分かるはずだ。

僕が戻ってから30分以上が経ち、3時を回った。
電車の時間が16:01なので、そろそろ温泉に入っとかないとまずい。
「このまま待ってても時間がなくなっちゃうから、温泉入っちゃおうか」

とりあえず、僕とNK君で温泉の前まで行ってみた。
分岐のとこなので、ここなら気付かないはずがない。
下流を見ても、やっぱり二人の姿は見えない。
時間が過ぎてゆく。

「もう、入っちゃおうか?」
かなり温泉に入る方に傾いた時であった。

「アヒャヒャヒャヒャ!」
笑い声が聞こえた。
聞き覚えのある笑い声。浅野君の声だ。

(どこだ?)
僕は周りを見渡すも、見えない。

「あっ!!」
NK君が驚きの声を上げた。
Nk君の視線の先を見ると、温泉の入り口に向いている。

「あっ!!」
僕もビックリした。
温泉入り口の隙間から見えたのは浅野君だった。
浅野君もこちらに気付いて驚いた顔をしている。

なんとオノ君と浅野君は、先に温泉に入っていた。
猿飛峡から戻ったものの、足湯手前の温泉にそのまま入ってしまったようだ。
しかも、もう出るところであった。

NK「え〜、足湯で待ってたのに!1時間くらい待ってたよ」
浅野「ゴメ〜ン、気付かなかったよ。てっきり先に温泉に入ってるかと思ってた」
僕「足湯に入りたいとか言ってなかったっけ?」
オノ「汗かいてたから、先に温泉だなと思ってさ。そちらもすでに入ってるかと思って入ったら、誰もいなかったからビックリしたよ」

NK「何度も電話したんだよ」
浅野&オノ「全然気付かなかった。…てか電話するということさえ忘れてた」

二人は先に出たので僕とNK君は、さっと温泉に浸かって軽く身体を洗って出た。
温泉は、せっかくの川沿いなのに、眺めがあまり良くなかったのが残念だった。
時刻は3時半前だったので、急がなくても良かったかな…。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | Drive物語U
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