ホテルのそばに酒屋があったので、土産物の日本酒を買うためだ。
本日のメインは僕的には黒部峡谷だったが、オノ君と浅野君にとっては日本酒がメインだ。
昨日飲んだ富山産の日本酒は美味しいものが多かった。
オノ君が気に入ったのは『勝駒』という銘柄だったが、酒屋には置いていなかった。
『立山』などの有名な銘柄は種類も豊富だ。
「勝駒がない!立山じゃ味が薄い!明日、他で買おう!」
という事でお土産は後回しにして、昨夜に引き続いて飲みに出る。
NK君が探してくれていた店に行くと、予約客でいっぱいで断られた。
仕方なく他の店を探しに歩く。
昨日と同じ展開だ。
昨日は良い店が見付かったが、今日はどうか?

歩き回って魚津駅の方に行くと、変なイルミネーションが見える。
イカだ!
魚津はホタルイカが名産だ。
キャバクラの呼び込みを避けながら店を探し、若者向けな感じの店に入った。
この店の料理は美味しかったが、かなり混んでて注文した品がなかなか来ない。
昨日の飛騨牛に続き、氷見牛の焼肉も食べたが美味しかった。
石の上で自分で焼く石焼だったのだが、肉を焼いてる途中で石が冷めてしまって、石を変えてもらったら15分くらい待たされて、肉が二度焼きになってしまった。
他の料理も全体的に味はいいのだが、若者向きで脂っこい物が多い。
日本酒を味わいたいオノ君たちには、味が濃すぎるだろう。
それに日本酒の種類も少なく、飲んでる割りにみんな物足りなそうだ。
それでもけっこう注文したようで、僕はお腹いっぱいになった。
もちろん、今日も許容量を超えて飲んでいるのでフラフラだ。
「もう一軒行こうか?飲み足りないし」
NK君が言うと、
「いいね、行こう行こう」
僕以外のみんなも賛同する。
また歩き回って店を探すも、やはりいい店が見付からない。
僕は酔いが回って足元がおぼつかない。
先ほど満席で断られた店に行ってみると、今度は入れた。
入ってすぐに日本酒のビンが並んでいるのが見えた。期待できる。
お腹いっぱいなので、漬け物や枝豆などツマミだけ頼んで、後は日本酒の飲み比べだ。
昨日の店は3つの銘柄セットを注文できたが、ここは6つの銘柄セットだ。
一つ一つの量は少ないが、多くの味を楽しめる。
オノ君と浅野君は、意外にも6つの銘柄のセットを頼まずに1銘柄ずつ頼んだ。
NK君も普通に1銘柄。
酔い潰れていた僕だけが、6銘柄のセットを頼んでしまった。
旅先では気が大きくなる。
6銘柄をみんなで味見したので、僕が飲む量はそんなにはなかったが、それでもお猪口6個分だから酔いは進む。
二日続けてこんなに飲んだのは初めてだ。
隣りの席では、夫婦がケンカをしている。
さらに奥さんの母親らしき人と、夫婦の子供もいる。
子供は3歳くらいだろうか。夜10時過ぎの居酒屋だ。
「アンタとこの先、人生を共にしていく気はないわよ!」
「…………」
「何とか言いなさいよ!」
「………」
奥さんが大声で罵り、旦那は黙って俯いている。
「あんた達いい加減にしなさいよ!本当に可哀相なのはこの子だよ!」
奥さんの隣りに座っている母親らしき女性が、仲裁役というか、聞き役だ。
奥さんと母親、向かいに旦那、そのテーブルの横で3歳くらいの男の子が立って遊んでいる。
両親のケンカをどう思っているのか、子供は箸を両手に持ってお皿を叩いている。
「アンタは最低な男だよ!アンタと一緒になったアタシも最低だ」
「………」
チン、チン、チン
子供は皿を叩いている。
「ダメ人間だよ!」
「………」
カチャン、カチャン、カチャン
子供は皿を両手に持って、カスタネットのように叩き合わせて遊んでいる。
「あんたら恥ずかしいよ、ホントに」
仲裁の母親らしき女性が、二人のやりとりに厭きれる。
カチャン、カチャン、チン
「………」
「………」
夫婦は押し黙ってしまった。
カチャン、カチャン、カチャン、チ〜ン
やがて、その家族は帰っていった。
飲んでケンカ腰になったのか、本音の話し合いに飲みに来たのかは不明だ。
ちょっと気になった…。
少し経って、僕らも店を出た。
ホテルに戻ると、11時。
僕は意識朦朧としている。
この日記を更新して、テレビ観てお風呂に入って、たぶん1時半頃に寝た。
〜続く〜
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日本酒では、僕はそこまで飲んだら大変。翌朝は観光できないだろうな
。日本酒は美味しく飲めるようになったけど、グルグル回ってしまうんだよね。
飲み比べたら負けそうだ。
そんな勝負があっても、酒飲みの3人から見れば、子供みたいなものかな?
僕は酒の量より味の種類が欲しいね。
日本酒だけで、ワインは味が分からないけど。