今日は帰宅する日だ。
この旅に出る前は富山県なんて未知の土地だったが、それなりに土地を覚えてきた。
もう帰ってしまうのが惜しいが、NK君は明日から仕事なので今日中に帰らなくてはならない。
8時半、ホテルをチェックアウト。
魚津の街もチェックアウトだ。
このまま富山県から出てってしまっては、浅野&オノ両氏のお土産『地酒の日本酒』が手に入らない。
なので土産物店を探しながら、東へ向かっていく。
しかし、道すがら見回しても、田んぼばかりで何もない。
スーパーや道の駅なども見たが、売っている日本酒の種類が少なく、両氏のお眼鏡にかなわない。
東に向かうと、もうすぐ富山県から出てしまう。
僕は、二人とも諦めるのかもしれない、と思っていた。
すると、道端にショッピングセンターの看板があった。
「ここにしよう!」
そこなら地酒も売っていそうだ。
だが、ショッピングセンターまでの距離は、看板に『9km以上』と表記されていただけで、詳しい場所は分からない。
車で走りながら、チラッと看板を見ただけなので、ホントにショッピングセンターだったかも怪しい。
しかもその看板以降は、案内の看板がない。
「この道で合ってるのかな〜?」
もしかしたら、道を間違えているのかもしれない。
すでに10kmほど走っている。
もう見付けられないだろうと思った頃、
「あの建物は!?」
遠くに少し大きめの建物が見えた。
周りに高い建物がないので、遠くまで見通せる。
「行ってみよう!」
その建物に近付いてみると、ショッピングセンターだった。
店内に入ると、日本酒も種類が揃っていた。
そこで無事に地酒を購入。
これでようやく富山県から出られる。

高速道路に乗って、パーキングで朝食。
日本海が見渡せて、見晴らしの良いパーキングだ。
僕は『氷見うどん』というのを食べた。
秋田の稲庭うどん程のコシは無かったが、名物だけあって結構イケる。
僕は、途中の道の駅で富山名物の鱒寿しも食べていたので、お腹いっぱいになってしまった。
富山と新潟の県境の難所、『親不知・子不知』も高速道路ですんなり通過。
足掛け3日間滞在した富山県を後にした。
富山県もチェックアウトだ。
(さらば、富山県!)
この辺は海岸線が険しい崖なのだが、高速道路は海の上にせり出していて眺めが良い。
海と山の間の狭い部分に国道8号とJR線があるので、海の上に通して作られたのだ。
親不知を抜けると、糸魚川インターで高速を下りて南に進路を取る。
国道148号を南に向かうと、長野県に入る。
南下しながら、右手に白馬岳を望む。
白馬岳の向こう側は、昨日訪れた黒部峡谷だ。
直線距離は20kmほどと短いが、白馬岳を初め、北アルプスの山々に遮られて、親不知を迂回するしかない。
その北アルプスの向こう側に、黒部ダムというのがある。
ダムは黒部湖になっており、僕ら4人はそこに向かっている。
昨日乗ったトロッコ電車から、発電所が見えた。
宇奈月駅の付近に黒部川第二発電所があり、終点の欅平駅に第三発電所があった。
そして黒部ダムは黒部川第四発電所、通称『くろよん』と呼ばれている。
つまり、昨日の欅平のさらに奥、黒部川の上流という事だ。

長野県の大町市から大町アルペンラインを上っていくと、背後に山を背負った扇沢駅という場所に着く。
ここから先はマイカー乗り入れ禁止になっているので、バスに乗り換えなければ先に行けない。
ここにあるバスは、排ガスを出さないトロリーバスというもので、バスの上に電車のようにパンタグラフが設置されている。
電線の下を走るこのバスで長いトンネルをくぐり抜けて、黒部ダムに辿り着くわけだ。
バスの出発まで時間があったので、お餅など食べながら待つ。
出発が迫ると、バス待ちの人が並びだした。
けっこう混んでる。
夏のシーズンだし、今日は土曜日だ。

満員のバスに乗り込むと、バスはゆっくりと進みだし、坂を上ってトンネルに飲み込まれていった。
なお、黒部ダムは富山県にあるので、トンネルの中で富山県に入る。
(こんにちは、富山県!)
我々は、また富山県にチェックインした。
〜続く〜
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