先週のフットサルで突き指し、指の根元がかなり腫れ上がっていた。
長引くかと思いきや、二日ほどで痛みが引いた。
代わりに他の場所が痛くなってきた。
試合の翌日から腰が痛くなりだし、腰もすぐに痛くなくなったが左太股が痛みだした。
そんなに痛いわけではないが、仕事で座っているのがつらかった。
打撲や筋肉痛ではなさそうだから、腰からくる太股の痛みだと長引きそうだ。
ついてない…。
いや、突き指したから、ついているのか?贅肉もついているぞ。
憑いている…?
いや、運が悪いからついてないはずだ。
憑いているのか、憑いていないのか?
それはまた後日…。
今日は仕事帰りに、初めての献血をした。
以前から献血はしてみようと思っていたが、献血所の前を通り掛かる時は徹夜明けなどで体調が芳しくなくて、献血を見送っていた。
決して、注射が怖かった訳ではない!…はず…。
だが、昨日のラジオで若者の献血が減っていると言っていたし、今日は体調も良かったので、ついに意を決して献血ルームに飛び込んだ。
緊張の面持ちで献血ルームに入っていく。
「こんにちは、献血カードは持ってらっしゃいますか?」
「いえ、ありません。初めてです」
問診表などに記入し、無料でジュースなどが飲めるので、飲みながら待つ。
ハンバーガーやクッキーも置いてある。献血後に食べていこうかな。
本棚には漫画本があり、あたち充の『H2』もあった。
先週、ラーメン屋で12巻を読めなかったのを思い出し、12巻を探すも見当たらない。
11巻まではあるし、14巻以降も見付けたが、12巻と13巻が見付からない。
なぜ僕は、H2の12巻が読めないのか?
「田中さ〜ん」
「はい〜」
受付けに呼ばれて行くと、血圧を測る。
緊張で脈拍が早くなってるが、血圧は正常だ。
後は、血を抜くだけである。
採血する前に、医師が問診表をチェックする。
「ふんふん、だいたい大丈夫ですね〜……あ!」
医師が何かに気付いた。
「これね、最後に食事を摂った時間が昨日の夜12時となってますね」
「はい」
今は昼の12時過ぎだ。
昨夜、寝る前に食べたので、12時間以上食べていない。
「献血の前には、きちんと食事を摂って、睡眠も十分でなければいけません。万が一にでも、倒れられたら営業停止になってしまいますから。善意で献血に来て頂いたのに、裏目に出てしまいます」
「そうですか、ではあそこにあるハンバーガーでも食べます」
「う〜ん、食事というのはですね〜…」
医師が言うには、ハンバーガー1個とかでなく、ちゃんとした昼食を食べて来なさいという事だった。
「そういうの、厚生省がうるさいのよ…」
医師は口の横に手を持ってきて、こっそりと言った。
僕は仕方なく一旦外に出て、回転寿司を食べにいった。
20分ほどで食べ終わって、また献血ルームに戻ってきた。
「食べて来ました!」
「もう食べたの?早いね〜」
医師の許可を貰い、まずは検査のための採血場所に座る。
「献血は初めてでございますね?」
「はい」
「それでは、血液型を確かめます。血液型は何型ですか?」
「A型です」
少量の血を抜かれる。
右腕に針が刺さった途端に、右腕に力が入らなくなる。
献血なんか怖くないと思いながらも、実は注射を怖れていたのだろう。
自分の血が注射器に吸い取られていくのを見て、全身に力が入らなくなってきた。
顔の力が抜け、笑った感じになってしまった。
いや、むしろ笑って噴き出しそうになっている。
「痛かったでしょ〜?」
採血する女性に訊かれ、半分笑いながら「大丈夫です」と答える。
「A型ですね〜」
検査でA型と確定し、いよいよ400mlの採血場所へ。
そちらにはベッドが置いてあり、今の検査の注射器よりも太い注射針が待ち構えている。
全身の力は戻ってきたが、右腕だけ力が入らない。
顔は笑っている。
「こちらへどうぞ〜」
靴を履いたまま、ベッドに寝かされる。
脚を上げて上体を起こし、Vの字というか、逆ヘの字の状態になる。
血が多く循環している脚を、心臓より高い位置に持ってくるためだろうか。
寝かされたベッドの左側に針があるので、どうやら左腕から抜かれるようだ。
右腕に続いて、左腕も力が入らなくなりそうだ。
僕は観念して目を閉じた。
ヒヤリッ!
消毒液の冷たい刺激が、目を閉じていたので一瞬、針を刺された刺激かと勘違いした。
身構えている証拠だ。
「それでは刺しますね〜」
チクッ!
針が太いだけに、けっこう痛かった。
もう顔は笑いっぱなしだ。
何とか無表情を装わなければと思うが、意識し過ぎると逆に噴き出しそうになってしまう。
「あとは自動で機械で混ぜながら抜き取るので、引っ張られるような感じがありますが大丈夫ですから」
「はい〜」
確かに、血を抜き取られる感触が伝わってくる。
血を抜かれてると思うと、また全身の力も抜けていく。
んで、顔は笑う。
5分ほど経った。
「はい、半分ほど入りましたので、あと半分ですね〜」
まだ200mlしか抜かれていないようだ。
もう限界が近いのに、まだ半分だけとは!
痛みではなくて、笑うのを我慢する限界だ。
長い……、時が進むのが長く感じる。
採血する女性が向こうを向いた隙に、僕も横を向いて笑った。無言で。
針が痛いのに、何で笑えてくるのだろう?
全身の力が抜けて、腑抜けているのだろうか?
10分以上経って、ようやく400mlの献血が終わった。
「これで終わりですので、ゆっくり立ち上がってくださ〜い」
僕はゆっくり立ち上がる。笑顔で。
「頭がクラクラしませんか?」
「しません。大丈夫です」
僕は笑顔で答えた。
献血後に水分補給を勧められたので、無料のジュースとハンバーガーで栄養補給。
400mlも血を抜かれたら、それなりにフラフラになるかと思っていたが、何も感じない。
こうして初めての献血は終わった。
笑いそうになるのを堪えるのが、いちばんの難関だった…。
2007年10月04日
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