2007年10月05日

自転車奇行・青梅〜飯能編2 〜迷走〜

9月21日午前4時、起床。
4時半過ぎ、待ち合わせ場所の新松戸駅に向けて自転車を漕ぎ出す。
05:15発の武蔵野線に乗る予定だ。

僕は寝る前に地図で、家から新松戸までの道のりを見ておいた。
まだ暗い中を、その道順で走る。

家を出てすぐは肌寒かったが、だんだんと汗ばんできた。
線路をくぐればもうすぐ新松戸駅というところで、後ろからバイクで二人乗りをした若者が追い抜いていった。
さらにもう1台が二人乗りで追い抜いていった。

辺りは暗いし、ガラの悪そうな連中なので絡まれたら嫌だなと思っていると、前方に1台のバイクが止まっている。
後ろに乗ってる方がバイクを降りて、こちらに向かってくる。

(ヤだな〜。絡んでくる気かな〜)
そう思いながら近付いていくと、僕の目の前でバイクを降りたヤツが屈んで地面に落ちてた物を拾った。

「ワハハ、落としちったよ〜」
そう言いながら、またバイクに乗った。
何の事はない。走ってて落とした物を拾っただけのようだ。

僕はその横を追い抜いていく。
赤信号でバイクは停まった。
ヤツらが停まっている内に距離を稼いでおこうと思い、懸命に漕ぐ。
もっとも、向かう方向が同じとは限らないが。

線路の高架線下をくぐって細い道を曲がっていくと、後ろからバイクの音が近付いてくる。
(同じ道を来やがったか…)

バイクの方が速いのですぐに追い付いてくる。
バイクを先に行かすため、僕は細い道の左側に寄った。
すると、バイクもスピードを落とし、道の左に寄ってきて、僕の真後ろに来た。

(今度こそ絡んでくる気か!?さっき追い抜いたから!?)
と思っていると、バイクは右折していった。
右折するために、スピードを落として道の左側に寄ったようだ。

しかも、僕の走る先は一方通行になっていた。
一方通行だから、ヤツらは右折していったのだ。
ガラが悪そうと思っていたが、交通ルールを守るヤツらだった。

その後も、バイクの音が聞こえてくる。
一本向こうの道を走っているのだろう。
また出会ったら嫌だと思っていたが、出会うことはなかった。

バイクから解放されて道を走っていく。もう汗だくだ。
そろそろ新松戸のはずだが、一向に駅に着かない。
線路沿いに走ってるはずなのに、おかしい…。
空は明るんできて、時刻は5時になる。
このままでは、キューピーさんとの集合時間に遅れてしまう。

(もしかしたら、行き過ぎたのかも…?)
バイクを気にしていて、ぐぐった線路の高架線を勘違いしたのかもしれない。
この辺りは千代田線、武蔵野線、流山電鉄、貨物線と4本の路線が交わっているのだ。

ちょうど通り掛かった高校生男子に道を尋ねる。
「新松戸駅はどちらでしょう?」
「ああ、向こうです」
予想通り、僕は駅を通り越してどんどん遠ざかっていたようだ。

「この道を真っ直ぐ行くと川があるので、橋を渡って次に踏切を…」
高校生は丁寧に教えてくれるが、今は時間がない。
「なるほど、分かりました。あっちですね」
話半分に終わらせて、自転車の向きを逆に変える。

「どうもありがとございま〜す!」
追い抜き様に高校生にお礼を言って、思いっ切り漕いで加速していく。
道を曲がって、もう一度曲がると川が見えてきた。
(あの向こうだな)

ここで走りながら、キューピーさんに遅れるという電話を入れる。
「すみませ〜ん、迷子になってて遅れます。もうすぐ着きます〜」
「はいは〜い」
キューピーさんは、すでに駅に着いていた。

川沿いに走っていると、向こうから走って来た人と目が合った。
「あっ!」
「あっ!」
さっきの高校生だ!
同じ方向に走っていた高校生と逆向きに擦れ違うという事は、どうやら僕はまた逆走していたようだ。

向こうからすれば、駅までの道を教えてあげたのに通じてなかったと思ったろう。
(マズい!ごまかそう!)
「ああ、さっきはありがとうございます。新松戸駅は向こうですよね」
僕は自分の背後を指差し、駅の位置は知ってて逆に向かってるんだというフリをした。

高校生がいなくなると、僕は急いで川を渡り、今度こそ駅に向かってスパートをかけた。
漕ぐたびに、汗がポタポタ垂れてくる。
シャツは汗でビショビショだ。

05:07、新松戸駅に到着。
「おはようです。遅れてすみませ〜ん!」
「おはようございま〜す」
キューピーさんに挨拶をし、すぐに自転車を折り畳む。

大汗をかきながら自転車を畳み終えた僕は、頭上に電車の発車ベルを聞いた。
見上げると、05:15発の武蔵野線が発車していった…。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車奇行2007
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