2007年12月29日

Drive物語・伊豆編2 〜修善寺〜

東名高速に乗って西に向かう。
途中のパーキングで、僕からキューピーさんに運転を交代した。
僕もキューピーさんも旅行前日は興奮して眠れないタイプなので、朝4時起きだったしお互い3時間も寝てない状態だ。

東名を西へ.jpg

予報は雨だが、晴れ間は見えている。
このまま降らなければ良いのだが。

キューピーさんがいつも運転しているのは軽自動車なので、僕の家の車を運転するのは怖いらしい。
車幅が30cmくらい違うのだ。
なので高速道路を担当してもらうことにした。

沼津インターで無事に高速を降りて、下田街道を修善寺へ向かう。
街中に入ったので、また僕に運転を交代した。

修善寺が近付いてきて下田街道から修善寺方面へ道を外れると、途端に道幅が狭くなる。
「雰囲気あるな〜」
修善寺は温泉街で、情緒溢れる道沿いに多くの商店が並んでいる。

対向車と擦れ違うのも一苦労の道を抜け、駐車場に停める。
午前9時半、修善寺到着だ。

修禅寺.jpg

弘法大師の開基で、1200年の歴史を誇る修禅寺。
温泉としての地名は修善寺だが、お寺の方は修禅寺と書く。
源頼朝の弟の範頼、頼朝の子の頼家が幽閉されて暗殺され、岡本綺堂『修禅寺物語』の舞台としても有名だ。

頼家は23歳の時、入浴中に暗殺されている。
しかし、入浴中はまずいだろう。
丸腰どころか、丸出しなのだ。自前の大刀で勝負といっても……いや、下ネタはやめとこう。


境内には手水があった。
「きゃっ!」
手を清めようとしたタカちんとトモっちが声を上げた。

「どったの?」
近付いてみると、なんと手水がお湯だ!
水だと思って触ったら熱かったのでビックリしたようだ。
さすが温泉地。抜かりない。

修禅寺2.jpg

本堂の中を覗くと、かなりキレイだ。
去年まで改修工事をしていたらしい。

修禅寺3.jpg

キューピーさんに階段の上から賽銭を投げ入れてもらった。
賽銭は賽銭箱に当たってはね返って地面に落ちた。
初詣などの混雑時はみんな投げ入れているが、逆側から投げ入れるのは罰が当たりそうだ。
地面に落ちたお金を拾って、賽銭箱に入れた。
お金はキューピーさんの。入れたのは僕。

修禅寺4.jpg

石仏と同化するキューピーさん。

修禅寺鐘楼堂.jpg

竹林をバックに、雰囲気の良い鐘楼堂。

修禅寺鐘楼堂2.jpg

鐘楼堂によじ登るキューピーさん。
キューピーさんの身体の陰に毛虫がいて、このあと驚いて落ちた。
賽銭の罰が当たったかな。


独鈷の湯.jpg

修禅寺を出て、修禅寺の門前にある伊豆最古の温泉と言われる『独鈷(とっこ)の湯』に向かう。
弘法大師が、病気の父親の身体を冷たい川の水で洗う少年を見て、「川の水では冷たかろう」と川の中の岩を独鈷で打つと、温泉が湧き出したという。
その温泉で父親の病気は治り、湯治場としての修善寺の歴史も始まったのだ。
寺は開くは、温泉は出すは、弘法大師さまさまである。
何でも作っちゃって、もう工房大師って感じ。

入浴は不可だが、手足くらいは大丈夫だろう。
あえて落ちてみれば、入浴にもなる。
タカちんがしばらく湯に足を浸けていたが、足が真っ赤になっていた。
「けっこう熱い…」

桂橋.jpg

独鈷の湯から川沿いに歩いていく。
緑の中の赤い橋が印象的に映る。
きっと雨が似合うだろうな。紅葉もキレイそうだ。

竹林の小径.jpg

竹林の小径を歩いていく。
竹林の中にはライトがあり、夜はライトアップされるようだ。

鐘楼に登る.jpg

鐘楼に登るキューピーさん。
絵になる男だ。

また川を渡って、今度は石段を登っていく。
僕とキューピーさんとトモっちは石段でバテていたが、タカちんだけが平然と登っていく。4人の中でタカちんだけが若いのだ。

息も乱さず登るタカちんに対して、僕は息が上がってハアハア言ってたからだろうか、タカちんには吠えなかった犬が僕には吠えてきた。

ワン!ワンワンワン!ワン、ワン!
ホ〜〜、ホケキョ!
ワン!ケキョ!

犬とウグイスの鳴き声が響き渡る。
僕の携帯の着信音がウグイスなので、メールでも来たのかと何度も確認してしまった。

犬から逃げるように石段を登っていくとお墓があった。
「誰のですかね〜?」
タカちんが立て看板を見て言う。
僕もよく知らなかったけど、源範頼のお墓だ。
範頼は心配りの人で、兄の頼朝にも弟の義経にも気遣いをしてしまったため、頼朝に疎まれて幽閉された。
兄と弟の対立に挟まれて辛い立場だったろう。

こうして急ぎ足ではあるが、散策路を回り終えた。
駐車場に戻り、次の目的地の天城方面へ向けて出発。

「お昼はどこで食べようか?」
トモっちが、ネットで修善寺周辺の雰囲気の良さそうなお店を探して、写真付きでプリントして持ってきてくれていた。

「このお店、美味しそうだね〜。高いけど」
「こっちのお店も良さそう!」

懐石風の料理がとても魅力的だ。
お昼をどこで食べるかを話し合っているところを、運転しながら僕がぶち壊した。
「ゴメン、お昼の時間にはもう修善寺にいないと思う…」

時刻はまだ10時半で、開店は11時半からだった。
「次の目的地の滝に行ってから食べようか…」

我々は修善寺を後にした。
トモっちがせっかく調べてきてくれたのに。ああ、ゴメンよ…。

修善寺では温泉に入らなかったが、泊まりで来ればのんびり出来そうな温泉地である。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | Drive物語U
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