同じ道を戻るのもなんなので、車道へ向かって階段を登っていく。
これがまた、長い登りだった。
トモっち、キューピーさん、僕はすぐにバテてしまい、足取りも重い。
タカちんは相変わらず平然と登っていく。先ほど滑って転んだダメージは感じさせない。
サンダルが高性能なのではない事はもう分かっている。タカちんの登坂能力が高いのだ。
「ああ〜、もう疲れますね〜」
キューピーさんは高校時代は登山部だが、その名残りもなくバテバテだ。
「私、テニスやめてから重くなったかも〜」
トモっちは半年前にテニスをやめている。
「けっこう疲れますよ〜」
と言いつつも、タカちんはペースを落とさず登っていく。
若さか?誰も若いタカちんに付いていけないのか?
僕だけでも踏ん張らなければ!
キューピーさんを置き去りにし、「休み休みいくから先に行って〜」と言うトモっちを抜き、タカちんの後ろに喰らいついて登っていく。
僕の顔から汗が垂れてくる。
走れば追い付けるかもしれない。
しかし、暑くて疲れて走る気力がない。
タカちんにどんどん離されて、大量リードを許してゴール。
「なんでそんなに身軽なの…?」
さて、滝の上の駐車場に出たが、僕らの車は遙か下流の駐車場に停めてある。
そこまで歩いていくには、遠すぎる。
ここで登場するのが、さっき置き去りにした自転車だ。
駐車場の上の車道脇に停まってるはずなのだ。
その自転車に乗って車道を降りていけば、5、6分で楽に下流の駐車場まで行ける。
そんで僕が車を運転してここに戻ってくれば、待っているみんなを乗せられるという作戦だ。
僕は、駐車場から自転車を停めた車道へと向かった。
「こっちの道じゃないですか〜?」
と言うタカちんに対して、
「たぶんあっちだよ」
と逆の方へ歩いていく僕。
しかし、歩けども歩けども上の車道に登っていく道がない。
(もしかして逆か?)
やがて、道が下りだした。
上の車道に行かなければならないのに、下ってはマズイ。明らかに道を間違えている。
僕は数百メートル歩いてきた道を、走って戻った。
「やっぱりそっちの道だったみたい…」
さっき偉そうに逆方向へ歩いていったので、とても気恥かしかった。
自転車を見付けて跨ると、一気に坂道を下っていく。
さっき車で通ったループ橋を自転車で降りていく。
爽快だ〜!
ループ橋を降りきると、駐車場までは上り坂だ。
標高差は20mほどだが、階段を登ったり道を間違えて走ったりでヘロヘロになっているので、坂がキツイ。
大汗をかいて、下流の駐車場に辿り着いた。
自転車を折り畳んで車に積み、汗で濡れた服を着替える。
こうしてる間にも、みんなが待ちくたびれてるかもしれない。
車に乗って駐車場を出ると、道に夏みかんが落ちていたので、踏まないように気を付ける。
ループ橋を登り、坂道を登り、みんなの待つ滝の上の駐車場へ。
「おまたせ〜」
15分ほど待たしてしまったかな。
みんなを乗せて、またループ橋を降りていく。僕はこの日、通るのは4回目だ。
先ほど見忘れていた、七滝の最初の大滝を見ていくため、また下流の駐車場へ。
さっき見た夏みかんが、まだ転がっている。
車を停めて大滝への道を探すと、階段があった。
滝は、かなり下にあるようだ。

階段を降りていくと、大滝。
落差30mで、七滝では最大だ。
帰りはもちろん登り階段。
さっき着替えたばかりなのにもう汗をかいた。
今度こそ、七滝見学終了。
次へ向かおう。
駐車場を出ると、さっきの夏みかんが潰れていた。
道を間違えてみんなを待たすわ、大汗かいてるわ、僕の面目も潰れた。
〜続く〜
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