ここで、短パンに着替えて登坂モードにチェンジ。
寒いが、漕ぐ抵抗が減るので楽だ。

碓氷湖が見えたが、下にあるので降りていくのはやめておこう。
再び自転車を漕ぎ出して、ポケットに手を入れて気付いた。
(地図がない!)
どこかで落としたようだ。
戻って探すと、また坂を登らなければならない。
地図は諦めよう。
後は登るだけなので、道に迷うことはない。

碓氷峠を登っていくと、横にトンネルが見える。
これは廃線跡だ。
今は舗装されて遊歩道になっているが、自転車は乗り入れ禁止である。
昔は横川から軽井沢まで、アプト式という方式で急勾配を登っていた。
簡単に言えば、2本のレールの間に設置された突起のあるレールに、車体下部の歯車を噛ませて登っていたわけだ。
詳しく書くと長くなるので省くが、鉄道のような直線路では距離に対しての標高差が大きく、急勾配になってしまうということだ。
僕が走っている車道も、曲がりくねって標高を上げていく。
坂を登っていて気付いたが、カーブごとに『C18』とかいう標識が立っている。
進んでいくとC25とか増えていくのだが、これはカーブの数だという事を思い出した。
(確か180ちょっとのカーブがあったっけな)
つまりC180を越えれば、碓氷峠を越えられるという事だ。
C30を越えると、6分の1ほど登ったという目安になる。

廃線跡の、めがね橋の下を通る。
あの上も歩いてみたいなぁ。

ようやくC60。
3分の1ほど登ったかな。
この辺でお尻が痛くなってきた。ロードのサドルが硬いんだよな〜。
写真を撮ってると、バイクに二人乗りしたカップルが追い抜いていった。
女の方が、すっごい僕のこと見てた…。
脚は攣らないが、お尻はどんどん痛くなる。
座ってるのが痛いからと立ち漕ぎすると、すぐに息が上がってしまう。
バランスが難しい。
路面も荒れているし、振動も辛い。
MTBと違って、ロードは振動を拾いすぎだ。
ハンドルを握る腕も、常に続く振動で疲労してくる。
とにかく登る。
去年の箱根の時のように、自転車を降りて押し歩きで登るのはもうゴメンだ。
あれは惨めな気分になる…。
C90を過ぎる。
半分きたかな。
正直、かなりキツくなっている。
今すぐにでも自転車の向きを変えて坂を降っていきたくなる。
写真を撮ったり、飲み物を飲む時に、休憩がてら立ち止まる。
C120〜C140辺りが、カーブからカーブまでの間が直線的で長い。
あと半分からが、とても長い。
(まぁいいや。疲れたらカーブ10個ごとに止まって休めばいいや)
カーブに目安があるのはありがたい。
箱根の時は、曲がっても曲がっても続く上り坂にウンザリしていたっけ。

標高が上がってくると、雪も残っている。
登った後は帰りに同じ道を通るので、雪の状況をチェックしとかないとな。
先ほどの二人乗りバイクが向こうから降りてきた。
峠を登りきって、戻ってきたのだろう。
バイクは楽そうだが、寒そうだ。
僕は汗をかきながら登っている。寒いけど暑い。
C150くらいで飲み物が費えた。
後は気力勝負だ。
C160…C170…次々にカーブを曲がっていく。
疲れたら休もうと思っていたが、クリアは目前だ!
もう行くしかない!(ホントは疲れてて休みたいけど)
C180!
(あと何個だ〜?)
181…182…183…
184!
そこで石碑が見えた!
どうやらここが峠っぽい!

14時20分、標高958mの碓氷峠に到着。
坂の向こうは長野県軽井沢町。
眺望はない。

群馬側を見ても、眺めはよく分からない。
(どこが高崎だ?)
高崎は40km以上向こうなので、霞んで見えない。
眺めはイマイチだが、とにかく登りきった!
やった〜〜!
〜続く〜
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