2008年02月06日

ベトナム編3 〜ホーチミン到着〜

機体はホーチミンのタンソンニャット空港への着陸態勢に入った。
高度が下がると民家の窓の灯りが近付いてきて、それが高速で後ろに流れていく。

機首を上げて後輪、前輪の順に着地していく。
前輪が地に着いた大きなショックの後、轟音と共に減速していく。

ゴゴゴゴゴゴ〜!!

揺れと轟音が収まり、着陸成功だ。
一時は、僕は空の上で死ぬかと思ったが、無事にホーチミンに到着した。
成田を経った時は気温6℃だったが、ホーチミンは26℃あった。


入国手続き、荷物の受け取りを済ませ、空港の外へ向かう。
窓の外が見えた瞬間、僕は驚愕した。

到着ロビーの外に、数百もの人が幾重にも連なって並んで手を振っているのだ!
その数は、飛行機で到着した人数よりも多い。

名前の書かれたボードを掲げる人、飛び跳ねながら待ち人を探す人、大声を上げて手を振る人、様々だ。
なんでも、ベトナム人は一家一族総出で空港にお迎えに来ているらしい。
なので、一人の到着を待つのに5、6人も来て待っているのだ。
その様は、ゾンビ映画を思い出す。
空港内はクーラーが効いていたが、外に出た途端に汗をかいた。

タンソンニャット空港到着.jpg

僕らは大量の荷物を2台のカートに積んで、その中を分け入っていく。
通路を塞ぐ輩は、係員がピーピー笛を鳴らして注意する。
人ごみで進めない上に、そこかしこからタクシーの客引きが話し掛けてくる。

ピッピ、ピピーッ!
プ〜ッ!プップ〜!
ボボ〜〜ッ!

ホイッスルとクラクションと人々の喧騒が響き渡る。
まるで何かのお祭りだ。

空港には、義弟の妹、つまり僕にとっては義妹が迎えに来ていた。
僕は義妹の顔を知らない。
妹夫婦が義妹を見付けたらしいが、人だかりのどこにいるのか僕にはさっぱり分からない。

どうにか人だかりを抜けると、義妹が近寄ってきた。
大型タクシーに大量の荷物を積んで乗り込み、マンションへ向かう。
日本を出てから7時間半が経っているが、時差がマイナス2時間なので深夜0時だ。

タンソンニャット空港は、ホーチミン市街の北方に位置する。
向かうマンションはホーチミンの南西部なので、市街地を抜けていく。

深夜0時だというのに、通り沿いにはけっこう人がいた。
暑くて眠れないのか、家の前に出てイスに座って話し込んでいる。
上空から見てずいぶん明るい街だと思ったが、こんだけ夜も賑やかなら頷ける。

だがそれ以上に驚いたのが、道路の交通事情だ。
日本とは逆に右側通行なのだが、僕らの乗ってるタクシーのすぐ前に、突然バイクが飛び出してくる。
しかも二人乗りだ。
いや、ほとんどのバイクが二人乗り以上である。
ベトナムでは車が少なく、その分バイク大国なのだ。

ホーチミンは砂埃や粉塵がすごいので、バイクに乗っている人は、防塵対策でマスクをしている人が多い。
大型のマスクなので、西部劇の強盗みたいに見える。
二人乗りのバイクがマスクで顔を隠し、タクシーを囲んでくる。
まるで強盗団に狙われてる気分だ。

それらのバイクがクラクションを鳴らしながら、我先にと走っているのだ。
負けじとタクシーもクラクションを鳴らす。
後ろ、前、横、いろんな方向からクラクションが聞こえてくる。


交差点が近付くが、信号はない。
タクシーはそのまま交差点に向かっていく。
交差点には数十台のバイクが横切っている。
(どうすんの、これ!?)

タクシーはクラクションを鳴らしながら、バイクの群れに突っ込んでいった。
バイクがタクシーの横から、クラクションを鳴らして向かってくる。
ぶつかりそうになりながらも、バイクはよけていった。
次々にバイクと交錯していくが、一台もぶつからない。

これがベトナムの交通ルールだ!
僕はとんでもない所に来てしまったと思った。


深夜12時半過ぎにマンションに到着。
この日は、そそくさとシャワーを浴びて寝ることにした。

だが!
暑くて眠れない…。
扇風機はあるが、クーラーはない。
窓を開けてあって風は通るのだが、いかんせん気温が高いのだ。

それどころか!
マンションの前の道は、現在ベトナムで最も大きい道路だ。
交通量も激しい。
前述の通り、クラクションを鳴らしまくるのが基本なので、夜通しクラクションが鳴り響く。
うるさくて眠れない…。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅は靴擦れ
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