2008年01月03日

Drive物語・伊豆編7 〜岩壁の露天風呂〜

西伊豆の堂ヶ島には、『天窓洞』というのがある。
海から続く洞窟が、一部ぽっかりと穴が開いて空が見える。
遊覧船で洞窟に入っていって下から天窓を見れるのだが、今日はもう周航時間は終了している。

天窓洞.jpg

天窓の周りを蚊に襲われながら一周してみるが、穴の中から響き渡る波音が怖い。
けっこうな高さもあって迫力もあるが、やはり船に乗って下から見た方が面白いだろう。


そして、天窓洞近くの沢田公園内の温泉へ。
町営の温泉で、入浴料は500円。
設備も全然キレイではないが、眺めは素晴らしい。

沢田公園露天.jpg

夕暮れ時の海を眺めながらの入浴だ。
風呂の周りは柵で覆われているが、柵の下は20m近い断崖絶壁。
沖には時折り船が通るので向こうから見えてしまうが、その時は湯舟に浸かってれば大丈夫だ。

あまりに爽快な眺めなので、キューピーさんとお湯の掛け合いをした。
一人が柵の縁に海を向いて立ち、もう一人が桶にお湯を汲んで背中から思いっ切りぶっ掛ける。

ザッパ〜ン!
「爽快だ〜〜ッ!!」

ザッパ〜ン!
「いや〜、爽快ダァ〜ッ!!」

水飛沫は海に落ちていく。
これはホントに爽快である!

露天風呂で夕日をバックに.jpg

夕日をバックにキューピーさん。
やはり絵になる男だ。
もちろん全裸である。腰にタオルは巻いているが、逆光で透けているのでかなり危険だ。

ゲラゲラ笑いながら温泉から上がる。
潮風が心地良い。


温泉を後に、西伊豆を北上していく。
この辺に、夕日のキレイな『黄金崎』というのがある。
夕暮れ時は特に、岩が黄金色に光って美しいのだ。

西伊豆の道は、夕方の時間帯に走るには最高だ。
風呂ではしゃぎすぎた疲れからか、キューピーさんは寝てしまった。

黄金崎はまだかと車を走らせていると、『恋人岬』という場所があった。
ちょうど夕日が最もキレイな瞬間だった。
「キレ〜イ…」
タカちんが思わず呟いた。それほどに美しい夕日が岬の向こうに見えた。
ホント、晴れていて良かったな。

恋人岬にも立ち寄りたかったが、黄金崎を目指していたので素通りした。
しかし、行けども黄金崎が見えてこない。
地図を見ると、すでに恋人岬の前に通り過ぎていた。
そういえば、トンネルを抜けた辺りが怪しかった。あそこが黄金崎だろう。
これなら恋人岬に寄ってれば良かった…。


7時過ぎ、日もとっぷりと暮れ、そろそろ夕食の時間だ。
長々と山道を走って修善寺まで戻ってきていたが、閉まってる店ばかりだ。夜が早いのか?

開いてる鰻屋を見付けて入店。
この辺りは鰻の産地だ。僕はもちろん鰻を頼んだ。
高かったが美味しかった。

帰り道、沼津インターから高速に乗る。
高速はキューピーさんに運転してもらってたが、あまりに眠そうなので僕に交代した。

運転交代後、キューピーさんは何とか起きていたが、トモっちは寝てしまった。
確か、運転してもいいよと言ってたのに…(泣)

タカちんも寝てしまった。
確か、僕が眠くならないように、何かしてくれると言ってたのに…(泣)
僕も寝るか〜(ウソ)。

まぁ、朝が早かったから仕方あるまい。
今日は存分に楽しんだし、後は安全に帰るだけだ。
旅の出発時とは逆に一人ずつ家に送り届けて、午前2時帰宅。

伊豆は初めて訪れたが、良かったなぁ。
思ってたより伊豆半島は大きくて、とても一日じゃ回れない。
東伊豆も南伊豆も見てないし、またいつか伊豆方面に行ってみたい。

   〜伊豆編・完〜
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2008年01月02日

Drive物語・伊豆編6 〜亀族館〜

河津七滝から釣り人の多い河津川に沿って南に向かうと、やがて海に出る。
海の向こうには伊豆諸島も見える。

ここから少し南に、亀の水族館『伊豆アンディランド』がある。
亀族館というのも珍しいので、行ってみた。

館内には珍しいカメがいっぱい。
白くて大きなスッポンもいたなぁ。アルビノかな?
マタマタという刺々しい顔のカメも面白かった。

ワニガメ.jpg

このワニガメは顔が怖すぎだ。
全然動かないが、捕食する時は素早いのかな?
舌にある突起を動かして、疑似餌として魚をおびき寄せるようだ。

甲羅が1m以上ある巨大なゾウガメなんかは、体重300kg近くあるらしい。
ちょうどエサの時間なのか、そのゾウガメが8匹くらいで草を食べている姿が迫力だった。


館内には写真や展示物があり、カメの歴史を窺い知れる。
中には交尾をしている堂々たるゾウガメの写真があって、みんなで笑ってしまった。

とあるフロアでは、カメが何匹か同じ水槽で飼育されていたのだが、その中の雄カメが雌カメに乗りかかろうとしているところだった。
みんなで成り行きを見守る。

雄カメは雌カメに乗ったまま、動かない。
「アンタ、アタイをどうしたいんだい?」
「別に〜。お前、オレに惚れてんだろう?」
「バカ言ってんじゃないよ」

そこに別の雄カメが近寄ってきた。
「おーおー、見せ付けてくれてんじゃねぇか」
「何だと、テメェ」

雄同士が威嚇しあう。
呆れたのか、雌かめが雄カメを払い落とした。
雄カメは水の中に落ちていった…。


200円でエサを買えば、カメにエサを手渡しできるゾーンがあった。
キューピーさんがエサを購入し、キャベツやニンジンなどをカメに食べさせる。

カメにエサを.jpg

2匹のカメがキューピーさんの手からエサを奪い合う。
キューピーさんの手から落ちたエサをカメが踏ん付ける。
自分の足の下にエサがあるのに、手元のエサを見てるカメ達。
さらに甲羅の上にエサが落ちても気付かない。

なかなか愛らしいカメ達だった。

亀族館から出ると、日差しは強さを増していた。
車の中のチョコレートは溶けてしまっていた。
雨の予報だったのに、バリバリに晴れている。
僕が買った10本以上のポケモンフィギュア付きの飲み物も、温まってしまってとても飲めない。

さて、次はそろそろ温泉に向かおうかな。
亀族館から下田まで南下して、そこから山を越えて西伊豆へ。
堂ヶ島という地域に出た。

   〜続く〜
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2008年01月02日

Drive物語・伊豆編5 〜行ったり来たり〜

釜滝を見た後は、遊歩道がここで終わりなので、戻るか上の車道への階段を登らなければならない。
同じ道を戻るのもなんなので、車道へ向かって階段を登っていく。

これがまた、長い登りだった。
トモっち、キューピーさん、僕はすぐにバテてしまい、足取りも重い。
タカちんは相変わらず平然と登っていく。先ほど滑って転んだダメージは感じさせない。
サンダルが高性能なのではない事はもう分かっている。タカちんの登坂能力が高いのだ。

「ああ〜、もう疲れますね〜」
キューピーさんは高校時代は登山部だが、その名残りもなくバテバテだ。

「私、テニスやめてから重くなったかも〜」
トモっちは半年前にテニスをやめている。

「けっこう疲れますよ〜」
と言いつつも、タカちんはペースを落とさず登っていく。

若さか?誰も若いタカちんに付いていけないのか?
僕だけでも踏ん張らなければ!

キューピーさんを置き去りにし、「休み休みいくから先に行って〜」と言うトモっちを抜き、タカちんの後ろに喰らいついて登っていく。
僕の顔から汗が垂れてくる。

走れば追い付けるかもしれない。
しかし、暑くて疲れて走る気力がない。
タカちんにどんどん離されて、大量リードを許してゴール。
「なんでそんなに身軽なの…?」


さて、滝の上の駐車場に出たが、僕らの車は遙か下流の駐車場に停めてある。
そこまで歩いていくには、遠すぎる。

ここで登場するのが、さっき置き去りにした自転車だ。
駐車場の上の車道脇に停まってるはずなのだ。
その自転車に乗って車道を降りていけば、5、6分で楽に下流の駐車場まで行ける。
そんで僕が車を運転してここに戻ってくれば、待っているみんなを乗せられるという作戦だ。

僕は、駐車場から自転車を停めた車道へと向かった。

「こっちの道じゃないですか〜?」
と言うタカちんに対して、
「たぶんあっちだよ」
と逆の方へ歩いていく僕。

しかし、歩けども歩けども上の車道に登っていく道がない。
(もしかして逆か?)

やがて、道が下りだした。
上の車道に行かなければならないのに、下ってはマズイ。明らかに道を間違えている。

僕は数百メートル歩いてきた道を、走って戻った。
「やっぱりそっちの道だったみたい…」
さっき偉そうに逆方向へ歩いていったので、とても気恥かしかった。

自転車を見付けて跨ると、一気に坂道を下っていく。
さっき車で通ったループ橋を自転車で降りていく。
爽快だ〜!

ループ橋を降りきると、駐車場までは上り坂だ。
標高差は20mほどだが、階段を登ったり道を間違えて走ったりでヘロヘロになっているので、坂がキツイ。

大汗をかいて、下流の駐車場に辿り着いた。
自転車を折り畳んで車に積み、汗で濡れた服を着替える。
こうしてる間にも、みんなが待ちくたびれてるかもしれない。

車に乗って駐車場を出ると、道に夏みかんが落ちていたので、踏まないように気を付ける。
ループ橋を登り、坂道を登り、みんなの待つ滝の上の駐車場へ。
「おまたせ〜」
15分ほど待たしてしまったかな。

みんなを乗せて、またループ橋を降りていく。僕はこの日、通るのは4回目だ。
先ほど見忘れていた、七滝の最初の大滝を見ていくため、また下流の駐車場へ。
さっき見た夏みかんが、まだ転がっている。

車を停めて大滝への道を探すと、階段があった。
滝は、かなり下にあるようだ。

大滝.jpg

階段を降りていくと、大滝。
落差30mで、七滝では最大だ。
帰りはもちろん登り階段。
さっき着替えたばかりなのにもう汗をかいた。

今度こそ、七滝見学終了。
次へ向かおう。
駐車場を出ると、さっきの夏みかんが潰れていた。
道を間違えてみんなを待たすわ、大汗かいてるわ、僕の面目も潰れた。

   〜続く〜
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2007年12月30日

Drive物語・伊豆編4 〜七滝〜

河津七滝(ななたる)を上流へと歩いて遡っていく。
下流から順に、大滝、出合滝、カニ滝、初景滝、蛇滝、エビ滝、釜滝となっている。滝は全部『たる』と読む。

最初の大滝を忘れて、歩き始めたのが出合滝からだった。
遊歩道から階段を降りていくと、二つの流れが合流する滝がある。だから出合滝だ。
いい角度で写真が撮れなかった。

相変わらずタカちんは、階段に強い。
でも、足元を見ると、サンダルなのだ。
確か旅行前、僕はみんなに「滝を見るのに山道を歩くので、歩きやすい靴を用意してきて下さい」と言ってあったのだが。

(おかしいな、あのサンダルはかなり高性能なサンダルなのか?)
僕はとても不思議だったが、我々4人の中で最も階段に強いのがタカちんなのだ。
(きっと高級サンダルなんだな)
僕はそう思うことにした。

滝周辺は蚊が多く、油断すると刺される。
後ろを振り返ると、キューピーさんが踊っていた。
(滝を見て浮かれているのかな?)

「何してんすか?」
「蚊がいるんで常に動いてないと…」
なるほど、蚊除けのダンスだったか。


カニ滝.jpg

遊歩道に戻って、上流へと歩いていくとカニ滝だ。
川の中に散在する岩が、カニの甲羅に見えるということだ。
滝というよりは、急流といった感じだが。


初景滝.jpg

さらに上流へ歩くと、落差10m、幅7mの初景滝(しょけいだる)だ。
ちょうど小学生がたくさんいて、混んでいた。
小学生がいなくなった隙に、落ちていた枯れ木を拾って記念撮影。子供には見せられない姿だ。

初景滝2.jpg

滝の前に伊豆の踊り子の像がある。
この像があるので、みんなここで写真を撮っていく。
像にはカタツムリがくっついていた。

さて、次の滝に向かいたいが、この辺から一気に標高を上げていく。
上り階段が続き、けっこうキツイ。
僕はあえて、走って登っていった。

階段を過ぎるとまた平地になったので、息を切らしながらも僕は川原へ降りてみた。
その瞬間、岩の苔で靴が滑った!
柵を掴んでいたので転びはしなかったが、岩は一面苔に覆われているので、これでは川原に降りていけない。

足元のおぼつかない僕の横を、すたすた歩いていったのがタカちんだった。
苔むした岩の上でもバランスを崩していない。
(やっぱり高性能なサンダルなんだ!)

タカちんは岩の上に立ち、水の流れを挟んだ向こうの岩に飛び移ろうとしている。
簡単に飛び移れる距離だが、向こうの岩にも苔は生えているのだ。
踏み切る時に滑るか、着地で滑る危険性がある。

「危ないんじゃない?」
僕は引き止めたが、タカちんは軽々と飛び移った。
(どんだけ高性能なんだ!?)

僕も向こうの岩に飛び移りたいが、万が一滑って転んだら水に落ちる。
それだけならいいが、横は滝っぽくなっているのでそちらに落ちたら大怪我をしかねない。
タカちんは川の真ん中辺りまで行って、気分良さそうに自然を満喫している。
(くっそ〜、すぐそこなのにくやし〜)

僕が万が一を考えて動けない内に、タカちんがまたこちらの岩に飛び移って戻ってきた。
「すごいね、よく滑らないね」
「子供の時はよく川で遊んだんで懐かしかったです」

僕も子供の頃は川で遊んでたが、この差はなんだ?
サンダルの差か?
僕の靴は1500円の安物なのだ。


蛇滝.jpg

お次は蛇滝。
滝は大したことないが、滝の上流が曲がりくねっている。
さらに川底の石がウロコみたいなので、蛇滝という。


エビ滝.jpg

次はエビ滝だが、ここが分かれ道になっている。
右を見ると、エビ滝を見下ろしながらの遊歩道が続いている。吊り橋も見える。
左を見ると、木々の合い間に上り階段が続いている。

ここで僕の悪い癖が出た。
みんなが右の道を行くところ、僕だけ左の階段を登っていった。

階段はけっこう急で、どんどん上に登っていくが木々の隙間からみんなの姿は見えている。
僕は、このまま登って降りればみんなと合流できるはずと思って進んでいく。

ところが、みんなが後ろを振り返りながら歩いているのが見えた。
(しまった!みんなが心配してる!?また迷惑かけた…)
声を出して自分の位置を伝えようとしたが、滝があるので水音で声が通らない。

(やっべ〜)
僕は走って階段を昇り降りし、みんなの前方から現れた。
「ゴメ〜ン、こっちです〜」
「あれ、いつの間に?」
みんなが気付いた。

釜滝.jpg

そして最も上流にある、落差22mの釜滝を見る。
横に大岩があるので、反響音が凄い。

ここで遊歩道は終わりだ。
吊り橋を戻ろう。

吊り橋は、前日までの雨で中央部分が水浸しになっていたので、端を渡っていく。
トモっち、キューピーさんと渡り終え、サンダルのタカちんも渡っていく。

その時、僕の3m前方でタカちんが足を滑らせた!
タカちんの足が吊り橋のロープの外側に出た!
(あっ、落ちた!?)


僕は一瞬、凍りついたが、タカちんはとっさに吊り橋のロープを掴んで尻もちだけで済んだ。
もし横にずれていたら、5m下に転落だった。

「だ、大丈夫〜?」
「大丈夫です〜。ああ、ビックリした〜」
ちょうど橋の端っこに尻もちをついたので、溜まった雨水で濡れることもなかった。
ただ、スネをぶつけたらしいが、大事なくて良かった良かった。
みんなで一安心。

(高性能なサンダルじゃなかったんだ…)

   〜続く〜
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2007年12月29日

Drive物語・伊豆編3 〜浄蓮の滝から旧天城トンネル〜

修善寺から下田街道を南に向かうと、だんだんと上り坂になる。
このまま行けば天城峠だ。

天城峠の手前にある、浄蓮の滝に立ち寄る。
滝は遙か下方にあって、階段を降りていかなければならない。
降りるのは良いが、後で登るのが大変そうだ。

「凄い水の量!」
滝が近付いてくると、轟音が響いてくる。

浄蓮の滝.jpg

高さ25mの浄蓮の滝だ。
滝壺の深さは15mもあるという。

滝の周りはワサビ田になっていて、たくさんのワサビが栽培中だ。
ワサビ田があるということは、水がキレイなんだろう。
売店では、ワサビの漬け物などを売っている。
美味しそうなので、買っていこう。

買ってから気付いた。
車の中に財布を忘れてきた!
階段があるので、すぐに取りにいける距離ではない。

「すみません、タカちん。お金貸して下さい」
「なんかお母さんになった気分ですよ」
横にいた年下のタカちん母さんからお金を借りて、無事に購入。

階段を登って戻る。
僕は大汗をかいていたが、修善寺の階段の時のようにタカちんは涼しい顔をしている。
頼もしいタカちん母さんにお金を返して、出発。

天城トンネル手前から左の脇道に入ると、未舗装路になる。
未舗装路は走りにくいが、木々に囲まれて雰囲気が良い。

旧天城トンネル.jpg

そして、旧天城トンネルに到着。
川端康成の『伊豆の踊り子』で有名だ。
心霊スポットとしても有名だが、ハイキングコースにもなっている。

「なんか怖いね〜」
「私もさっき、ちょっと入ってみましたが、怖かったですよ〜」
トモっちとタカちんが話している。

その横で僕は、車から秘密兵器を取り出した。
折り畳み自転車だ!
下り坂だけ走ろうかと、積んできたのだった。

ここで僕は離脱。
運転はキューピーさんに任せる。

車が先にトンネルに入り、僕はその後を追う。
ライトを点けても真っ暗なトンネル内を、自転車で走っていく。
首筋に水滴が垂れてくるのが、少し怖かった。

旧天城トンネルから.jpg

トンネルを抜けると、オフロードのダウンヒルだ。
車のみんなには悪いが、これがまた楽しい。
道が狭くて曲がりくねっているので、車より自転車の方が速いくらいだ。

やがてオフロードが終わり、舗装路に合流。
こうなると、車の方が速い。
先行逃げ切りをしようとしたが、すぐに抜かれた。

その時、デジカメ動画でみんなを撮っていたのに、バグって撮れてなかった。
せっかく片手ハンドルで自転車を漕ぎ、後ろから来る車が僕を抜いて消え去るまで録画していたのに…。

みんなには合流地点で待っていてもらい、そこで僕も拾ってもらう手筈になっていた。
無事にみんなと合流して、自転車をそこに置き去りにして出発。
なぜ置き去りかと言えば、後でまたここに来るからだ。

ループ橋.jpg

標高差45mを、直径80mで2回転しながら降りていく河津七滝(ななたる)ループ橋を通って、河津七滝の温泉街へ。
このループ橋は、目が回りそうだがなかなか面白かった。

天ぷらとそば.jpg

12時半、昼食。
ワサビを摩り下ろして食べる3種類のそばうどんセットが美味しい。
旬の野菜天ぷらも4人前注文したが、これも美味しかった。
ちょっと食べすぎたかな?

満腹になったところで、ここの名物である七滝(ななたる)を見にいく。
河津川に七つの滝があり、遊歩道を歩いて滝を見ていけるのだ。

   〜続く〜
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2007年12月29日

Drive物語・伊豆編2 〜修善寺〜

東名高速に乗って西に向かう。
途中のパーキングで、僕からキューピーさんに運転を交代した。
僕もキューピーさんも旅行前日は興奮して眠れないタイプなので、朝4時起きだったしお互い3時間も寝てない状態だ。

東名を西へ.jpg

予報は雨だが、晴れ間は見えている。
このまま降らなければ良いのだが。

キューピーさんがいつも運転しているのは軽自動車なので、僕の家の車を運転するのは怖いらしい。
車幅が30cmくらい違うのだ。
なので高速道路を担当してもらうことにした。

沼津インターで無事に高速を降りて、下田街道を修善寺へ向かう。
街中に入ったので、また僕に運転を交代した。

修善寺が近付いてきて下田街道から修善寺方面へ道を外れると、途端に道幅が狭くなる。
「雰囲気あるな〜」
修善寺は温泉街で、情緒溢れる道沿いに多くの商店が並んでいる。

対向車と擦れ違うのも一苦労の道を抜け、駐車場に停める。
午前9時半、修善寺到着だ。

修禅寺.jpg

弘法大師の開基で、1200年の歴史を誇る修禅寺。
温泉としての地名は修善寺だが、お寺の方は修禅寺と書く。
源頼朝の弟の範頼、頼朝の子の頼家が幽閉されて暗殺され、岡本綺堂『修禅寺物語』の舞台としても有名だ。

頼家は23歳の時、入浴中に暗殺されている。
しかし、入浴中はまずいだろう。
丸腰どころか、丸出しなのだ。自前の大刀で勝負といっても……いや、下ネタはやめとこう。


境内には手水があった。
「きゃっ!」
手を清めようとしたタカちんとトモっちが声を上げた。

「どったの?」
近付いてみると、なんと手水がお湯だ!
水だと思って触ったら熱かったのでビックリしたようだ。
さすが温泉地。抜かりない。

修禅寺2.jpg

本堂の中を覗くと、かなりキレイだ。
去年まで改修工事をしていたらしい。

修禅寺3.jpg

キューピーさんに階段の上から賽銭を投げ入れてもらった。
賽銭は賽銭箱に当たってはね返って地面に落ちた。
初詣などの混雑時はみんな投げ入れているが、逆側から投げ入れるのは罰が当たりそうだ。
地面に落ちたお金を拾って、賽銭箱に入れた。
お金はキューピーさんの。入れたのは僕。

修禅寺4.jpg

石仏と同化するキューピーさん。

修禅寺鐘楼堂.jpg

竹林をバックに、雰囲気の良い鐘楼堂。

修禅寺鐘楼堂2.jpg

鐘楼堂によじ登るキューピーさん。
キューピーさんの身体の陰に毛虫がいて、このあと驚いて落ちた。
賽銭の罰が当たったかな。


独鈷の湯.jpg

修禅寺を出て、修禅寺の門前にある伊豆最古の温泉と言われる『独鈷(とっこ)の湯』に向かう。
弘法大師が、病気の父親の身体を冷たい川の水で洗う少年を見て、「川の水では冷たかろう」と川の中の岩を独鈷で打つと、温泉が湧き出したという。
その温泉で父親の病気は治り、湯治場としての修善寺の歴史も始まったのだ。
寺は開くは、温泉は出すは、弘法大師さまさまである。
何でも作っちゃって、もう工房大師って感じ。

独鈷の湯2.jpg

入浴は不可だが、手足くらいは大丈夫だろう。
あえて落ちてみれば、入浴にもなる。
タカちんがしばらく湯に足を浸けていたが、足が真っ赤になっていた。
「けっこう熱い…」

桂橋.jpg

独鈷の湯から川沿いに歩いていく。
緑の中の赤い橋が印象的に映る。
きっと雨が似合うだろうな。紅葉もキレイそうだ。

竹林の小径.jpg

竹林の小径を歩いていく。
竹林の中にはライトがあり、夜はライトアップされるようだ。

鐘楼に登る.jpg

鐘楼に登るキューピーさん。
絵になる男だ。

また川を渡って、今度は石段を登っていく。
僕とキューピーさんとトモっちは石段でバテていたが、タカちんだけが平然と登っていく。4人の中でタカちんだけが若いのだ。

息も乱さず登るタカちんに対して、僕は息が上がってハアハア言ってたからだろうか、タカちんには吠えなかった犬が僕には吠えてきた。

ワン!ワンワンワン!ワン、ワン!
ホ〜〜、ホケキョ!
ワン!ケキョ!

犬とウグイスの鳴き声が響き渡る。
僕の携帯の着信音がウグイスなので、メールでも来たのかと何度も確認してしまった。

犬から逃げるように石段を登っていくとお墓があった。
「誰のですかね〜?」
タカちんが立て看板を見て言う。
僕もよく知らなかったけど、源範頼のお墓だ。
範頼は心配りの人で、兄の頼朝にも弟の義経にも気遣いをしてしまったため、頼朝に疎まれて幽閉された。
兄と弟の対立に挟まれて辛い立場だったろう。

こうして急ぎ足ではあるが、散策路を回り終えた。
駐車場に戻り、次の目的地の天城方面へ向けて出発。

「お昼はどこで食べようか?」
トモっちが、ネットで修善寺周辺の雰囲気の良さそうなお店を探して、写真付きでプリントして持ってきてくれていた。

「このお店、美味しそうだね〜。高いけど」
「こっちのお店も良さそう!」

懐石風の料理がとても魅力的だ。
お昼をどこで食べるかを話し合っているところを、運転しながら僕がぶち壊した。
「ゴメン、お昼の時間にはもう修善寺にいないと思う…」

時刻はまだ10時半で、開店は11時半からだった。
「次の目的地の滝に行ってから食べようか…」

我々は修善寺を後にした。
トモっちがせっかく調べてきてくれたのに。ああ、ゴメンよ…。

修善寺では温泉に入らなかったが、泊まりで来ればのんびり出来そうな温泉地である。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | Drive物語U

2007年12月28日

Drive物語・伊豆編1 〜伊豆へ〜

自転車のことばかりなので、たまには車のことも書かないとな。
ドライブ旅行ネタは書いてないのがいっぱいあるのだが、けっこう出来事を忘れていて書けないのも多い。

忘れる前に書いておかねばなるまい。
もうずいぶん前、7月の頃だが伊豆にドライブに行った。
経緯は、こうだ。


仕事場の友人キューピー長谷川さんと、常々「どこか行きたいね〜」と話していた。
それで3月には水戸まで自転車で出掛けたわけだが、車でもどこかに行きたい。

ちょうど、別の仕事場で友人トモっちとも「旅行とか行きたいね〜」と話していた。
さらに、旅行好きの友人タカちんも「昔はいろいろ旅行してたけど、最近行ってない」という。

「じゃあ4人で…」


まずは5月、旅行の打ち合わせも兼ねての飲み会だ!
4人だけなので、僕は久しぶりに手品でも披露しようかと企んだ。
あまり人数が多いと、手品とかはやりづらいのだ。

僕の横にキューピーさんが座り、向かいに女性陣が座った。
この状態で手品をすると、キューピーさんからタネが見えてしまう可能性が高い。

いくつかの手品を披露したが、僕は酔っていて手元が怪しい。
でも、見てる方も酔っていて、失敗しても気付かれなかった。

一回、バレるの覚悟でキューピーさんから丸見えのタネを使った時は、ちょうどキューピーさんは寝ていた。
寝てるなよ、おいっ!

僕のマジックで和気あいあいと親睦も深まり?、旅行先は伊豆が濃厚になった。
「では、次は旅行で会いましょう☆」


旅行日は、みんなのスケジュールから7月5日になった。
しかしその日が近付くと、伊豆地方の天気予報は雨。
その前後の日にちも雨の予報だ。

梅雨の時期だから仕方ないが、せっかくのドライブ旅行なのに雨とは…。
まぁ雨なら雨で、雨が似合いそうな修善寺を旅先に入れれば良いだろう。


そして7月5日がやってきた!
天気予報は雨だが、雨は降ってない。

朝4時半出発。
まずは僕が運転し、コンビニで朝食とポケモンフギュア付きの飲み物を14本買って、近所のキューピーさんと合流。
飲み物買いすぎだが、4人いるのでみんなに飲んでもらえば減るだろう。
なお、朝食用に買った銀しゃりおにぎりに塩が振ってなかった…。

味のないおにぎりを食べながら運転して都内を抜け、次にタカちんを乗せる。
さらに横浜まで南下して、午前7時過ぎ、トモっちを乗せる。
これで4人揃った。

さぁ、伊豆へ向けてレッツゴーだ!
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2007年09月15日

Drive物語・富山編16 〜富山旅行終了〜

雨上がりの夜の山道を運転していく。
霧は薄らいできたが、街灯もなく真っ暗な道が続く。

こんなに曲がりくねっていては、せっかく渋滞を迂回したのに時間が掛かっているかもしれない。
少し森が開けてきた。
その時であった!

進行方向右手に、明るいものが見えた!
稲光ではない、花火だ!
打ち上げ花火が森のシルエットの向こうで、花開いている!

ドーン!
パーン!


「おお、花火だ〜!」
「今年初めての花火だよ。こんなとこで見れるとはね」
「この道を来て良かったじゃん」

時は午後8時。
その花火は、相模湖ピクニックランドのものだろう。
山道の終わりと共に、良いものを見れた。
…と同時に、山道から大通りに出ると渋滞に引っ掛かってしまった。

その道は相模湖ピクニックランドに近すぎて、花火が見えない。
音と光は感じれるが、渋滞でよそ見できるのに花火が見えないのが残念だった。

現在位置は相模湖の南側にいるのだが、という事は渋滞していた小仏トンネルの南側という事で、高速道路の渋滞は回避できたようだ。
やがて、相模湖から津久井湖を過ぎ、時刻は9時前。

勝った!

あのまま高速に乗ってたら今頃は渋滞の小仏トンネルの辺りだろうが、それより先に進んでいる。
この後は横浜に向かうので、神奈川県にいる事はむしろ都合も良い。

「やったよ〜、選択ミスにならなかったよ〜」
「あの大雨の中、戦ってきた甲斐があったね」

10時過ぎ、横浜のファミレスで遅めの夕食。
ドリンクバーを頼んだ浅野君が、コップに氷を入れていたところ、どうにもおかしい。
氷が茶色かったり、ベタ付いたりしている。

「あれ〜、クリームみたいの付いてるよ〜」
「浅野、それ使い終わった氷を捨てるとこだよ!」
オノ君が気付いた。

「ええっ!?」
なんと浅野君は、新品の氷ボックスの横にある、使い終わった氷を捨てる場所から氷を取っていた…。

食べ終わると、旅の交通費などの精算を済ませ、NK君を家まで送り届ける。

「お疲れ〜」

そして横浜から、柏に向かう。
夜12時、帰宅。
ギリギリ日を越さずに帰ることが出来た。
こうしていろいろ楽しかった富山旅行は終わった。

旅は無事に終えたが、何か忘れてる気がする…。
……あ、結婚式の曲の練習をしてなかった…。
初日に1時間くらい練習しただけで、残りの日は何もしていない…。

結婚式は13日後の9月1日。
大丈夫かな…?


今回の旅は、食に満ちていた。
飛騨牛、地酒、刺し身、氷見牛、氷見うどん、鱒寿しなど、ホタルイカ以外は土地の名産品をけっこう食べた。
帰宅後は、体重は2kg以上増加していた。

食は良かったが、温泉は物足りなかった。
去年の温泉が良過ぎたので、どうしても比べてしまう。

心残りは他にもある。
寝坊して、早朝に高岡の街を歩けなかった事、立山連峰がキレイに見えなかった事などだ。
マウンテンバイクで惨敗したのも、心残りか。

他は概ね満足だが、世界遺産である岐阜の白川郷から富山の五箇山にかけては省いてしまったので、機会があればそちらにも行ってみたい。

   〜富山編・完〜
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2007年09月14日

Drive物語・富山編15 〜最後の難関〜

黒部ダムを後にし、長野自動車道から中央高速を東京方面へ向かう。
僕が運転していたが眠くなってきたので、諏訪湖サービスエリアでNK君に運転を交代した。

諏訪湖SA.jpg

諏訪湖だ。ちょっと雲行きが怪しい。
諏訪湖を見るのは何年振りだろう。
確か、2002年に旅行で長野に来ているので、5年振りか。

NK君に運転を代わってしばらくすると、雨が降ってきた。
東に見える八ヶ岳の方では、太い稲妻が山に落ちている。
夕立みたいなもんだろうが、あの雷雲がこちらに来たら嫌である。

ここで渋滞情報が入った。
『小仏トンネルで渋滞25km』
通過には3時間掛かるとの見込み。
現在が午後6時なので、東京都に入る頃には9時を過ぎてしまう。
八王子界隈も渋滞していたら、都内に戻るのは11時くらいになりかねない。

NK君は明日は仕事が控えている。
NK君の家は横浜なので、都内で降ろすと帰宅するのが12時を回ってしまうかもしれない。
ついでなので、横浜まで送っていくことにした。

選択を考える。
今年のG.W.の和歌山旅行では渋滞を回避できずに、抜けるのに100分掛かった。
今回は回避してみる選択もある。

高速を下り、国道20号を行くか?
しかし、国道20号は高速と沿って並んでいるので、渋滞を嫌って高速から下りてきた車で渋滞するはずだ。

小仏トンネルから25kmとなると、大月インターの辺りだ。
そこから渋滞しているとなると、その前に高速を下りた方がいいかもしれない。

そして国道20号も渋滞していた場合、国道20号から南に山を越えた都留市、秋山村を通るルートがある。
ナビで確認しても、曲がりくねった道だ。
かなり山道かもしれないが、という事は渋滞はないだろう。

「どうする?高速を下りる?」
「そんで20号が混んでたら、その山道を行くか?」
「どうせ、このまま行っても9時過ぎになるんだから、行ってみよう」

我々は、大月インターの手前の勝沼インターで高速を下りた。
雨はやんだが、稲光は続いている。
夕暮れ時で薄暗くなってきており、稲光の瞬間だけ明るくなる。
渋滞との戦いの他に、雷雲とも戦わなければならないのか。

国道20号から高速を見上げると、全然渋滞していない。
「下りるの早過ぎたかな?」
「いやいや、ああ見えてきっと急に渋滞するんだよ」

9時前に東京都に入れれば、この選択は勝ち。
山梨を出るのが9時半過ぎとかになってしまったら、負けだ。

国道20号を進んで行くと、だんだんと20号も混んできた。
渋滞の気配がある。
さて、どうなるものか?

大月インターが近付いてくると、高速から下りてくる車で交差点が渋滞していた。
高速を見ると、車が連なりだしているようだ。

「やっぱり下りてくる人が多いね」
「このままでは、国道20号もダメだな」
「てことは、山越え?」
「行くしかないな」

大月駅手前を右折、南に進路を取った。
NK君は明日仕事なので、疲れさせないようにそろそろNK君から僕に運転を代わろうと思ってたら、また雨が降ってきた。
雨はみるみる内に大降りになった。
土砂降り。
そして、稲妻が夜の闇を切り裂く。

「これじゃ、車を降りられないね」
「小降りになったら交代しよう」

リニアモーターカーの高架線の下をくぐって左折、東に進路を取る。
ここから山道のルートだ。
街灯が少なくなる。
その分、稲光は明るくなる。

10m先は見えないほどの大雨だ。
車のヘッドライトに照らされるのは、大粒の雨のみ。
だが、民家もあるし、道は直線的で案外走りやすい。

道は大雨で川の流れのようになっており、側溝は水が溢れかえっていてどこからドブなのか分からない。
対抗車と擦れ違うのにも、側溝に落ちないように気を遣う。
NK君は明日仕事だ。疲れてはいけない。

やがて、民家が途絶えて曲がりくねった山道になった。
雨はますます激しさを増し、霧も出てきた。
視界はさらに狭くなる。
この旅で最大の難関が、最後に待っていようとは!
NK君は明日仕事だ。

こんな状況なのに、背後から猛スピードで迫ってくる車があった。
先に行かすと、軽自動車だ。
軽なのに、速い。

また背後から車が来て、先に行かす。
地元の人なのだろうが、雨と霧で先も見えないのに、よくもまぁコーナーに突っ込んでいけるもんだ。

試しにあまり減速せずにコーナーに差し掛かると、突然、対抗車がはみ出しながら曲がってくる。
なんでみんなあんなに速いんだ?



……とても長い時間に感じられた。
ようやく雨がやみ、雷鳴も遠ざかっていった。

「交代しようか?」
「うん、何か肩が凝った…」

長かったNK君の戦いが終わった。
NK君は明日仕事だ。

   〜続く〜
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2007年09月14日

Drive物語・富山編14 〜黒部ダム〜

黒部ダムへの関電トンネルを、トロリーバスで抜けていく。
電気のバスなので、トンネル上部には架線が吊り下がっている。
客が多いからか、バスは5、6台が連なって走っており、まるで列車のようだ。
レールがあればモロに列車だが、トンネル内は勾配があるので鉄の車輪よりはゴムタイヤの方が良いのだろう。

トンネルは、バスが擦れ違うには狭い。
トンネルを抜けるには15分ほど掛かるので、対抗車が来たときにバス同士が擦れ違うための道幅の広い区間がある。

その区間にさしかかるとバスは速度を落とす。
天井で、ガコンと物音がする。
架線のポイント切り替えが行われたのだろう。

道幅の広くなったところでバスが停車すると、対抗車線のバスが6台連なって走ってきた。
対抗車線を全車が通過すると、僕らの乗ったバスは再び加速を始める。

このトンネル内には『破砕帯』という部分があって、トンネルを掘る時に困難を極めたそうだ。
破砕の通り、細かい岩で構成された岩盤で、そこに水温4℃の地下水が溜まっていて、土砂が噴き出して工事は中止になりかけた。

そんな状況を切り開いてこの関電トンネルが開通したと思うと、昨日のトロッコ電車と同じく感謝の気持ちが湧いてくる。
黒部ダム建設の殉職者は171名。

詳細は黒部ダムの公式HPでムービーなどが観れるので、良かったらどうぞ。
http://www.kurobe-dam.com/movie/index.html


そして黒部ダム駅に到着。
220段の階段を登っていくと、僕らの前に黒部ダムが姿を現した。

黒部ダム.jpg

デッケェ〜!
高さは全国1位の186m。
米粒みたいのが人の大きさだから、どれほどの高さか分かる。
貯水量は約2億立方m。よく分からない数字だ。

黒部ダム2.jpg

周りを見渡すと、後立山連邦の山々。
壮観だが、冬には全部が雪に埋もれる。
そう考えると、なんと厳しい場所であろうか。

黒部ダム放水.jpg

堤の上から放水を見下ろしてみる。
高すぎて高低差が実感できないが、186mある。
滝を上から見たらこんな感じだろう。

堤防を渡ると、ケーブルカーの駅がある。
このケーブルカーに乗り、ロープウェイに乗り換え、立山トンネルをトロリーバスで抜け、高原バス、ケーブルカーと乗り継ぐと富山県側の平野部に下りていける。
僕らは今日はここで引き返すので、ケーブルカーには乗らずに散策路を歩いていった。

黒部ダム吊り橋.jpg

吊り橋を渡ると、天気が怪しくなってきたので戻る。

黒部ダム3.jpg

逆側からダムを見ると、こんな感じだ。
山肌を見ると、切り立った崖である。
この辺の山は、ほとんどが急峻な山だ。
よくもまぁ、こんなとこに施設を作れたものだ。

発電所は、景観を損ねる関係から地下150mに設置されているらしい。
要塞みたいでカッコいい…。

引き返している途中に、雷鳴が聞こえた。
雷鳴のせいか、時間のせいか、周りの人々も引き返す人が多い。

案の定、バスは満員で立ち乗りになった。
関電トンネルを戻る。

トンネルを抜けると、扇沢駅側は大雨だった。
早めに引き返して良かった。

これで予定していた旅の目的は全て果たした。
あとは帰るだけだ。
帰り際に、僕は売店でお焼きを買って食べたが、あまり美味しくなかった。
ナスのお焼きだったが、味がほとんどないのだ。他の味にしておけば良かった。

雨の中を駐車場の車まで走って出発すると、雨がやんだ。
もう少し売店で待ってれば良かった。

雨上がりに、遅めの昼食。
長野県なので、蕎麦にした。
と言っても、僕はちょくちょくツマミ食いをしていたので、お腹は空いてない。
みんなでお焼きの付いたセットを頼んだのだが、こちらのお焼きは美味しかった。

   〜続く〜
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2007年09月13日

Drive物語・富山編13 〜さらば、富山県〜

朝7時半、起床。
今日は帰宅する日だ。
この旅に出る前は富山県なんて未知の土地だったが、それなりに土地を覚えてきた。
もう帰ってしまうのが惜しいが、NK君は明日から仕事なので今日中に帰らなくてはならない。

8時半、ホテルをチェックアウト。
魚津の街もチェックアウトだ。

このまま富山県から出てってしまっては、浅野&オノ両氏のお土産『地酒の日本酒』が手に入らない。
なので土産物店を探しながら、東へ向かっていく。

しかし、道すがら見回しても、田んぼばかりで何もない。
スーパーや道の駅なども見たが、売っている日本酒の種類が少なく、両氏のお眼鏡にかなわない。
東に向かうと、もうすぐ富山県から出てしまう。

僕は、二人とも諦めるのかもしれない、と思っていた。
すると、道端にショッピングセンターの看板があった。
「ここにしよう!」
そこなら地酒も売っていそうだ。

だが、ショッピングセンターまでの距離は、看板に『9km以上』と表記されていただけで、詳しい場所は分からない。
車で走りながら、チラッと看板を見ただけなので、ホントにショッピングセンターだったかも怪しい。
しかもその看板以降は、案内の看板がない。

「この道で合ってるのかな〜?」
もしかしたら、道を間違えているのかもしれない。
すでに10kmほど走っている。

もう見付けられないだろうと思った頃、
「あの建物は!?」

遠くに少し大きめの建物が見えた。
周りに高い建物がないので、遠くまで見通せる。
「行ってみよう!」

その建物に近付いてみると、ショッピングセンターだった。
店内に入ると、日本酒も種類が揃っていた。
そこで無事に地酒を購入。
これでようやく富山県から出られる。

越中境PA.jpg

高速道路に乗って、パーキングで朝食。
日本海が見渡せて、見晴らしの良いパーキングだ。
僕は『氷見うどん』というのを食べた。
秋田の稲庭うどん程のコシは無かったが、名物だけあって結構イケる。
僕は、途中の道の駅で富山名物の鱒寿しも食べていたので、お腹いっぱいになってしまった。

富山と新潟の県境の難所、『親不知・子不知』も高速道路ですんなり通過。
足掛け3日間滞在した富山県を後にした。
富山県もチェックアウトだ。
(さらば、富山県!)

この辺は海岸線が険しい崖なのだが、高速道路は海の上にせり出していて眺めが良い。
海と山の間の狭い部分に国道8号とJR線があるので、海の上に通して作られたのだ。

親不知を抜けると、糸魚川インターで高速を下りて南に進路を取る。
国道148号を南に向かうと、長野県に入る。

南下しながら、右手に白馬岳を望む。
白馬岳の向こう側は、昨日訪れた黒部峡谷だ。
直線距離は20kmほどと短いが、白馬岳を初め、北アルプスの山々に遮られて、親不知を迂回するしかない。

その北アルプスの向こう側に、黒部ダムというのがある。
ダムは黒部湖になっており、僕ら4人はそこに向かっている。

昨日乗ったトロッコ電車から、発電所が見えた。
宇奈月駅の付近に黒部川第二発電所があり、終点の欅平駅に第三発電所があった。
そして黒部ダムは黒部川第四発電所、通称『くろよん』と呼ばれている。
つまり、昨日の欅平のさらに奥、黒部川の上流という事だ。

扇沢駅.jpg

長野県の大町市から大町アルペンラインを上っていくと、背後に山を背負った扇沢駅という場所に着く。
ここから先はマイカー乗り入れ禁止になっているので、バスに乗り換えなければ先に行けない。

ここにあるバスは、排ガスを出さないトロリーバスというもので、バスの上に電車のようにパンタグラフが設置されている。
電線の下を走るこのバスで長いトンネルをくぐり抜けて、黒部ダムに辿り着くわけだ。

バスの出発まで時間があったので、お餅など食べながら待つ。
出発が迫ると、バス待ちの人が並びだした。
けっこう混んでる。
夏のシーズンだし、今日は土曜日だ。

トロリーバス.jpg

満員のバスに乗り込むと、バスはゆっくりと進みだし、坂を上ってトンネルに飲み込まれていった。
なお、黒部ダムは富山県にあるので、トンネルの中で富山県に入る。

(こんにちは、富山県!)

我々は、また富山県にチェックインした。

   〜続く〜
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2007年09月08日

Drive物語・富山編12 〜魚津で飲む〜

魚津市内のホテルに着くと、すぐに外に出た。
ホテルのそばに酒屋があったので、土産物の日本酒を買うためだ。

本日のメインは僕的には黒部峡谷だったが、オノ君と浅野君にとっては日本酒がメインだ。
昨日飲んだ富山産の日本酒は美味しいものが多かった。

オノ君が気に入ったのは『勝駒』という銘柄だったが、酒屋には置いていなかった。
『立山』などの有名な銘柄は種類も豊富だ。

「勝駒がない!立山じゃ味が薄い!明日、他で買おう!」

という事でお土産は後回しにして、昨夜に引き続いて飲みに出る。

NK君が探してくれていた店に行くと、予約客でいっぱいで断られた。
仕方なく他の店を探しに歩く。
昨日と同じ展開だ。
昨日は良い店が見付かったが、今日はどうか?

魚津駅.jpg

歩き回って魚津駅の方に行くと、変なイルミネーションが見える。
イカだ!
魚津はホタルイカが名産だ。

キャバクラの呼び込みを避けながら店を探し、若者向けな感じの店に入った。
この店の料理は美味しかったが、かなり混んでて注文した品がなかなか来ない。

昨日の飛騨牛に続き、氷見牛の焼肉も食べたが美味しかった。
石の上で自分で焼く石焼だったのだが、肉を焼いてる途中で石が冷めてしまって、石を変えてもらったら15分くらい待たされて、肉が二度焼きになってしまった。

他の料理も全体的に味はいいのだが、若者向きで脂っこい物が多い。
日本酒を味わいたいオノ君たちには、味が濃すぎるだろう。
それに日本酒の種類も少なく、飲んでる割りにみんな物足りなそうだ。

それでもけっこう注文したようで、僕はお腹いっぱいになった。
もちろん、今日も許容量を超えて飲んでいるのでフラフラだ。

「もう一軒行こうか?飲み足りないし」
NK君が言うと、
「いいね、行こう行こう」
僕以外のみんなも賛同する。

また歩き回って店を探すも、やはりいい店が見付からない。
僕は酔いが回って足元がおぼつかない。

先ほど満席で断られた店に行ってみると、今度は入れた。
入ってすぐに日本酒のビンが並んでいるのが見えた。期待できる。

お腹いっぱいなので、漬け物や枝豆などツマミだけ頼んで、後は日本酒の飲み比べだ。
昨日の店は3つの銘柄セットを注文できたが、ここは6つの銘柄セットだ。
一つ一つの量は少ないが、多くの味を楽しめる。

オノ君と浅野君は、意外にも6つの銘柄のセットを頼まずに1銘柄ずつ頼んだ。
NK君も普通に1銘柄。
酔い潰れていた僕だけが、6銘柄のセットを頼んでしまった。
旅先では気が大きくなる。

6銘柄をみんなで味見したので、僕が飲む量はそんなにはなかったが、それでもお猪口6個分だから酔いは進む。
二日続けてこんなに飲んだのは初めてだ。


隣りの席では、夫婦がケンカをしている。
さらに奥さんの母親らしき人と、夫婦の子供もいる。
子供は3歳くらいだろうか。夜10時過ぎの居酒屋だ。

「アンタとこの先、人生を共にしていく気はないわよ!」
「…………」
「何とか言いなさいよ!」
「………」
奥さんが大声で罵り、旦那は黙って俯いている。

「あんた達いい加減にしなさいよ!本当に可哀相なのはこの子だよ!」
奥さんの隣りに座っている母親らしき女性が、仲裁役というか、聞き役だ。

奥さんと母親、向かいに旦那、そのテーブルの横で3歳くらいの男の子が立って遊んでいる。
両親のケンカをどう思っているのか、子供は箸を両手に持ってお皿を叩いている。

「アンタは最低な男だよ!アンタと一緒になったアタシも最低だ」
「………」
チン、チン、チン

子供は皿を叩いている。

「ダメ人間だよ!」
「………」
カチャン、カチャン、カチャン

子供は皿を両手に持って、カスタネットのように叩き合わせて遊んでいる。

「あんたら恥ずかしいよ、ホントに」
「………」
「………」
カチャン、カチャン、カチャン

やがて、その家族は帰っていった。
飲んでケンカ腰になったのか、本音の話し合いに飲みに来たのかは不明だ。
ちょっと気になった…。

少し経って、僕らも店を出た。
ホテルに戻ると、11時。
僕は意識朦朧としている。
この日記を更新して、テレビ観てお風呂に入って、たぶん1時半頃に寝た。

   〜続く〜
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2007年09月07日

Drive物語・富山編11 〜黒部から魚津へ〜

温泉で汗を流した後は、駅まで階段を上って汗をかく。
駅に着いて、座り込んで水分補給。
飲み物一本では足りずに、もう一本。

午後4時近くになり、風も涼しい。
どこか近くで蝉が鳴いている。

この後はトロッコ電車で宇奈月まで戻って、そこから本日の宿泊地の魚津市に向かう。
切符は、欅平駅に来た時に混まない内にすでに買ってあった。
僕は来た時と同じ普通車だが、他の3人は窓付きで指定席制のリラックス車両にした。
発車まであと20分足らず。

僕の横にいたNK君が動いた瞬間だった。

ジジジジジ、ジジジ!

NK君の足元で急に蝉が鳴き、NK君はビックリしていた。
それを横で見ていた子供が、
「おとーさん、セミだよ、セミ〜」
と蝉を指差している。
子供の父親がやってきて蝉を拾い上げ、子供の服にくっ付けた。

ジジジジジ〜

蝉は鳴き、子供は嬉しそうだ。
服から蝉を取って、地面に置いてみる。

ジジジジジ〜

「もう飛べないのかな〜?死んじゃうんじゃない?」
子供は蝉が心配そうだ。

「そんな事ないよ。飛べないんじゃなくて、飛ぶ気がないんだよ」
父親はそう言うと、蝉を掴んで崖から放り投げた。

ジジジ、ジジジ〜

蝉は羽ばたいて飛んでいった。
「ほら見ろ〜、飛べるじゃないか〜」
「ホントだ〜」

そんなやり取りを見た後は、お土産を買ってトロッコ電車に乗り込んだ。
ここ欅平は終点駅であり、一般車両は入って来れないので、電車に乗り遅れると帰れなくなる。
なので、夕方になると帰る人たちで混んでくる。

僕が乗った普通車は、満席。
狭いベンチシートに大人4人が並んで、前後もギュウギュウ詰め状態。
富山名物の鱒寿司を彷彿させ、動くことすら出来ない。

しかし、何とか左側の席を確保。
これで絶景が見れる。

電車が発車すると、隣りに座っている中学生だか高校生らしき男が眠り始め、僕にもたれ掛かってくる。
僕は半身になって背中で押し返しながら、写真やビデオを撮っていた。

途中の駅でも多くの客が乗り込んでくる。
僕の乗ってる後ろの車両は誰も乗っていなかったのだが、途中から乗る客のために空けていたようだ。

黒部峡谷鉄道帰り.jpg

絶景は見えるものの、そんな動けない状態が何十分も続くので、だんだんと身体の節々が痛くなってきた。
だが隣りの男はもたれ掛かっててくるし、前後も塞がってるし、身体を捻ることすらままならない。

第二発電所.jpg

来る時にはよく見えなかった第二発電所も見えるが、身体が固まっててツライ。

黒部峡谷鉄道帰り2.jpg

そうして新柳川原発電所のあるダムまで戻ってくると、宇奈月駅はもうすぐだ。

17時15分、宇奈月駅着。
やっと1時間20分の束縛から解放される。
僕以外の3人は、寝ていたそうだ。

車に乗り込むと、山道を下りて魚津市へ向かう。
山道の途中で遠くに海が垣間見え、海が見たくなって海岸沿いに魚津へ向かう。
ちょうど夕暮れ時だったので、港に立ち寄った。

黒部の港.jpg

夕日を水溜まりに映してみる。
遠くに島影が見えたが、それは能登半島だろう。
朝は富山湾を挟んだ向かいの雨晴海岸に佇んでいたんだっけ。

今日は珍しく同じ県内のみの観光に留まった。
いつもなら一日の内に、次々と県を越えてくんだけど。

さぁて、魚津の宿に着いたら早速飲みに出ようかね。

   〜続く〜
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2007年09月06日

Drive物語・富山編10 〜散策して温泉〜

欅平駅から黒部川に架かる橋を渡ると、『人喰岩』というのがある。

人喰岩.jpg

岩が頭上にオーバーハングしているのだが、ここに川の流れる音が反響して、上から水が落ちてくるように思える。

上り坂になっているので僕はゆっくり歩いていたが、僕以外の3人は、どんどん道を進んでいく。
「ちょっと待って〜。この道を行っても引き返すだけだよ」
「マジ?」

この道を1時間ほど行けば良い温泉があるだが、遠いので今回はやめた。
まぁ次回は、たぶんないと思うけど。

引き返して、川原の方へと階段を下りていくと温泉がある。
温泉の前に分岐があり、右に階段を下りれば足湯、左に行けば『猿飛峡』となっている。
足の調子が悪いNK君を残して、僕とオノ君と浅野君で猿飛峡に向かう。

猿飛峡までは川沿いの遊歩道になっていて、片道20分ほど。
遊歩道だが、川は流れが激しく近づけず、上り下りが激しい山道である。
僕は汗だくになって、早足で歩いていった。

後ろから、少し遅れてオノ君と浅野君が走ってきた。
急いでるから走っているのではなく、下りで勢いがつき過ぎただけだ。

猿飛峡.jpg

10分足らずで息せき切って猿飛峡に到着。
猿が飛び越えるほど崖と崖の間が狭いから、この名が付いている。
何枚か写真を撮って僕はすぐ引き返したが、オノ君と浅野君はベンチで少し休んでから戻るとのこと。

また10分ほど早歩きをして分岐まで戻り、足湯で待っているはずのNK君のところに向かった。
NK君は足湯の横のベンチに一人腰掛けて佇んでいた。

「早いね。もう行ってきたんだ?」
「早歩きで行ったからね。往復で20分くらいだったね。二人は少し休んでから戻るってさ」

足湯から.jpg

足湯は川原のそばにあるが、川の流れが速いので水の中には入れないよう柵が設けられている。
足湯から上を見ると、先ほど渡った橋が見える。
なかなか良い眺めだ。

僕は汗だらだらだったが、少し経つと寒くなってきた。
NK君も30分くらい座りっぱなしなので、寒くなったそうだ。
すぐ横にある足湯に浸かりたかったが、足湯は家族連れで混んでいて僕らの入る余地はない。
まぁ、残りの二人が戻ってきたら足湯に浸かろう。
その後は温泉に入るので、汗で服が濡れていても大丈夫だ。

しかし20分経っても、残りの二人が戻ってこない。
休んでから戻ると言っていたが、ずいぶん疲れていたのだろうか?

NK君が二人に電話を掛けてみるも、留守電に繋がるだけだった。
僕以外の3人は携帯会社が同じなので、電波は届いているらしい。
確か猿飛峡で、二人とも携帯のカメラで写真を撮っていたから、携帯を持ってないはずはない。
少し心配になる。

「もしかして、分岐のところで上の駅の方まで戻っちゃったのかな?」
駅の方向を見上げるも、それらしき人影は見えない。
オノ君は足湯を楽しみにしていたし、NK君は足湯で待っているわけだし、足湯を無視するとは思えないのだが…。

「のんびりと歩いて来てるんじゃない?」
川原の下流の方を見通すも、木々の間に見える人影は違う人のようだ。
ということは、まだ猿飛峡にいるのだろうか?

「寒くなってきたし、先に温泉に入っちゃおうか?」
僕は濡れた服が冷たいので、早く温泉に浸かりたくなっていた。

「でもねぇ…。僕らだけ先に入っちゃって、後の二人が足湯まで来て入れ違いになったら悪いしね…」
「とか言って、あの二人が先に温泉に入っちゃってたりして?」
「う〜〜ん、あり得る…。でも温泉まで来てたら、足湯まですぐなんだから、こっちに来るでしょう?」

分岐のところに温泉があり、温泉から階段を下りればすぐに足湯である。
温泉入り口から足湯を見れば、すぐに分かるはずだ。

僕が戻ってから30分以上が経ち、3時を回った。
電車の時間が16:01なので、そろそろ温泉に入っとかないとまずい。
「このまま待ってても時間がなくなっちゃうから、温泉入っちゃおうか」

とりあえず、僕とNK君で温泉の前まで行ってみた。
分岐のとこなので、ここなら気付かないはずがない。
下流を見ても、やっぱり二人の姿は見えない。
時間が過ぎてゆく。

「もう、入っちゃおうか?」
かなり温泉に入る方に傾いた時であった。

「アヒャヒャヒャヒャ!」
笑い声が聞こえた。
聞き覚えのある笑い声。浅野君の声だ。

(どこだ?)
僕は周りを見渡すも、見えない。

「あっ!!」
NK君が驚きの声を上げた。
Nk君の視線の先を見ると、温泉の入り口に向いている。

「あっ!!」
僕もビックリした。
温泉入り口の隙間から見えたのは浅野君だった。
浅野君もこちらに気付いて驚いた顔をしている。

なんとオノ君と浅野君は、先に温泉に入っていた。
猿飛峡から戻ったものの、足湯手前の温泉にそのまま入ってしまったようだ。
しかも、もう出るところであった。

NK「え〜、足湯で待ってたのに!1時間くらい待ってたよ」
浅野「ゴメ〜ン、気付かなかったよ。てっきり先に温泉に入ってるかと思ってた」
僕「足湯に入りたいとか言ってなかったっけ?」
オノ「汗かいてたから、先に温泉だなと思ってさ。そちらもすでに入ってるかと思って入ったら、誰もいなかったからビックリしたよ」

NK「何度も電話したんだよ」
浅野&オノ「全然気付かなかった。…てか電話するということさえ忘れてた」

二人は先に出たので僕とNK君は、さっと温泉に浸かって軽く身体を洗って出た。
温泉は、せっかくの川沿いなのに、眺めがあまり良くなかったのが残念だった。
時刻は3時半前だったので、急がなくても良かったかな…。

   〜続く〜
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2007年09月02日

Drive物語・富山編9 〜黒部峡谷鉄道〜

国道8号を東へ。
前方に安全運転のおばあさんがいて、時速40〜50しか出せない。
道路は空いていて、周りは田んぼばかりで見通しもいいのだが、おばあさんは安全運転だ。

雨晴海岸から1時間半も掛からずに、黒部峡谷の入り口『宇奈月(うなづき)温泉』に着いた。
ここまで来る道すがら、看板に『う』と表記してあったのが面白かった。もちろん、宇奈月の『う』だ。

時刻は11時前。
僕らが乗る予定の列車は11時48分発なので、まだ1時間ほど時間がある。
駐車場そばの展望台から、列車を待ち構える。

黒部トロッコ電ヤ.jpg

来た!
これが、黒部峡谷のトロッコ電車だ。
時速は30kmも出ないが、宇奈月駅から終点の欅平(けやきだいら)駅までの約20kmを1時間20分で結ぶ。

乗車時間になったので、トロッコ電車に乗り込む。
シーズンなので、それなりの混雑で発車。
僕らは窓のない車両に乗り込んだ。
軋み音を立てながら、トロッコ電車は加速していく。

トロッコ電ヤの窓から.jpg

この路線は峡谷に沿って進んでいくので景観は良いのだが、トンネルが多い。41ものトンネルがあるようだ。
左手に壁、右手に崖や川があるので、乗るなら右側が眺めが良いようだ。
僕は左側に座ったので、崖ばかりだ。
崖スレスレなので、手を出してると危ない。

浅野君が乗車前に買ったお菓子は、発車前に食べ終えてしまったので手持ち無沙汰だ。
やがてトロッコの揺れによってか、眠りに落ちた。
左側が壁なので、眠ってバランスを崩して、頭が窓の外に出て壁に激突しないか心配だ。

トロッコ電ヤの窓から2.jpg

橋も多く、22ほどある。

トロッコ電ヤの窓から3.jpg

下を見れば、峡谷が垣間見える。
高さはあるが、こういうのが面白い。


欅平駅.jpg

のどかな時間が過ぎた。
出発から1時間20分後の午後1時10分、欅平駅に到着。
黒部峡谷の奥深くへとやってきたわけだ。

有名な話だが、かつて戦国大名の佐々成政が秀吉に攻め立てられて、江戸の徳川家康を頼ろうと冬の黒部峡谷に分け入って、何人もの部下を亡くしている。
そんな険しい峡谷だ。

このトロッコ電車を開通させるのにも、多くの犠牲者が出ている。
僕らは¥1440円払うだけで、この地まで来れてしまう。
ありがたい事だ。

欅平駅周辺は散策路になっていて、多くの人々が自然の中の散策を楽しんでいる。
駅で蕎麦を食べ終えると、僕らも散策に出た。

   〜続く〜
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2007年08月31日

Drive物語・富山編8 〜氷見から雨晴海岸〜

朝7時半出発。
ガソリンを給油して、高岡市から北へ二上山を越えて氷見(ひみ)市へと向かう。

氷見は漁港の街で、名産品としては魚貝類じゃもちろん、氷見牛、氷見うどんなどがある。
僕ら4人は、氷見の漁港の早朝から営業している食堂で鮮魚を食べるためにやってきた。

食堂に着くと、思ったよりメニューが少ない。
カレーやラーメン、そばうどんなどがメニューの大半で、刺身系統は少ない。
そうか、ここは漁師さんも食事をする場所で、魚ばかりでは飽きてしまうからなのだろう。
僕は、GWに旅行した和歌山県の白浜の市場で食べた漬け丼が忘れられず、そういうのを期待して来たが、あまり選択の余地はない。

刺身定食.jpg

みんなで刺身とあら汁の定食を食べる。
味は良かった。

漁港を出ると、海岸沿いに走って再び高岡市に戻り、『雨晴(あまはらし)海岸』に到着。
ここは、源義経が岩場の下で雨宿りした伝説などが残る。
僕らが着くと、観光バスで来たらしい20人以上の先客がいた。

雨晴海岸.jpg

晴れていれば岩場の松の木の向こうに立山連峰が望めるのだが、あいにくの曇り空で山々は全く見えない。
見えれば、今回の旅のベスト3に入る絶景だったのだが残念。

雨晴海岸で4人で.jpg

海岸沿いの線路の上で記念撮影。
今回の旅で唯一の全員集合写真だ。

車に戻ると、雨が降ってきた。
にわか雨ですぐに止んだが、昨日も降られているし、やはり立山連峰は見えない運命だったのかもしれない。

そして僕らは高岡市から富山市と抜けて、本日のメインの黒部峡谷へと向かう。

   〜続く〜
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2007年08月30日

Drive物語・富山編7 〜高岡で飲む〜

奥飛騨から国道471号と国道41号を通って、飛騨市を抜けていく。

国道41号.jpg

この辺は、市町村合併前は神岡町といって、スーパーカミオカンデで有名だ。
道の脇にも、それをアピールする看板が立っている。

さらに以前は、この辺はイタイイタイ病の源であった。
高原川と神岡鉄道、国道41号が沿って山あいを抜けていく。
風光明媚な景観だが、廃工場なども多いのはそういう歴史のためだ。
ガイドブックでは紅葉が見所と書いてあるが、川にカドミウムが流れていた時代もあったのだ。

西に直線距離で40kmほど行けば、世界遺産の白川郷や五箇山などがあるのだが、今回の旅では省いてしまった。

雨が降ったり止んだりしながら、富山県に入る。
富山市内に入ると渋滞だった。
今日、初めての渋滞だ。
時刻は6時半、神通川を渡る橋が混んでいるようだ。

橋を抜けて、夕闇迫る中を高岡市に到着。
ホテルにチェックインして、すぐに飲み出る。
酒好きなオノ君と浅野君の、今回の旅のメインである。

NK君が、飲める店をいろいろと探しておいてくれたのだが、一番期待していた店が見付からない。
店のある場所にないので、どうやら店舗移転か潰れたかだろう。

仕方なく他の店を探して入った。
小さな店だったが、ここが当たりだった。
富山県の地酒を25種類ほど網羅していて、少量ずつ3種類の銘柄を選べんで、利き酒が出来るのだ。

4人それぞれに銘柄の違う物を頼んだから、12種類を飲んだ。
店のお薦め銘柄を頼んだオノ君だったが、お薦めだけあってオノ君のが最も美味しかった。
「これはウマイ!お土産候補だな」

僕の選んだのは、外したようだ。
木の香が付いた日本酒が最も美味しくなかった。
「こんなマズイの飲んだことない…」

午後9時半、すっかり飲んでホテルに戻る。
僕は許容量を超えるほど飲んだので、歩くのもおぼつかないほどだった。
部屋に戻っても、ぼけ〜っと座っているだけだ。
とりあえず、このブログを更新し終えた10時半までは覚えているが、いつの間にか寝ていた。

気付くと、午前2時。
僕はほとんど裸で、ベッドの上で寝ていた。
寒いと思ったら、冷房が22℃になっていた。

寝ぼけた頭で風呂にお湯を張って入浴。
明日は午前7時半の出発だが、早朝に起きて高岡駅周辺を散策してみたい。
すぐ近くに、高岡大仏や高岡古城公園がある。
さらに、高岡市は藤子不二雄の出身地で、『まんが道』にも高岡の風景は描かれているのだ。
これはぜひとも観ておきたい。

午前4時、再び就寝するものの、本を読んだり考え事をしたりして、なかなか寝付けない。
6時に目覚ましが鳴って起きるものの、疲れ果てていて起き上がれない。

そういや34時間起きてて、3時間しか寝てないのだ。
それで運転したり、自転車乗ったり、飲んだりしたんだから、そう簡単に起きられるはずもない。
(ああ、高岡大仏を観ておきたかった…)

次に目が覚めたのは、7時。
急いで支度をして、7時半にチェックアウト。
僕が決めたスケジュールなのに、僕がスケジュールに追われている気がする。

   〜続く〜
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2007年08月28日

Drive物語・富山編6 〜奥飛騨の温泉〜

運動&食事の後の温泉は、奥飛騨の温泉地に向かった。

平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉など、奥飛騨には温泉が多い。
僕らは、最も奥に位置する新穂高温泉地区まで山道を入っていった。

やがて車道はなくなり、ロープウェイで穂高の山々へと登っていけるのだが、僕らは山には登らない。
ロープウェイ手前の、『新穂高の湯』というところに入浴。

新穂高の湯は、川原の横に位置する露天風呂で、道路から丸見えだ。
混浴だが、女性は水着がないと入りづらいだろう。
料金は決まってない。百円か二百円程度を箱に入れておけばよいようだ。

脱衣所はあるが、岩場で豪快に全裸になる4人。
けっこう先客が入浴しているので、空いてる辺りに入浴。
湯温がぬるめなので、湯から出ようとすると寒く感じてなかなか出られない。
先客が上がった後に先客のいた場所に行くと、その辺だけは湯温がちょうど良かった。

湯から上がって服を来て、川に入ってみる。
露天から流れ込む湯と、川の流れの合わさるとこに立つと不思議な気分だ。
片や温かく、片や冷たい。

川に佇んでいると、横に若い女性がきた。
カップルで来て、男だけが入浴しているようだ。
服を着たまま露天の周りを歩き回っているので、露天に浸かっている他の男たちは気まずいだろう。

露天を後にして、宿へ。
宿は富山県の高岡市だ。
高山から高岡に向かうのが、一字違いで面白く思えた。

なお、僕は温泉の料金を払わないで、ただで入浴してしまった。
ちょっとぬるかったが、ただで入浴したので良い露天と思うべきだ。

   〜続く〜
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2007年08月22日

Drive物語・富山編5 〜高山で飛騨牛〜

野山を自転車で走って疲れきった4人は、高山市内に入る。

高山駅周辺.jpg

飛騨牛を食せる店を見付けて、飛び込む。
すき焼き、しゃぶしゃぶもあったが、焼肉を注文。
値段はどれも高目だが、メニューには『飛騨牛』と『名産飛騨牛』とあって、『名産〜』は普通の飛騨牛の2倍近い値段だ。
おそらく品質が、普通の飛騨牛が4等級、名産を冠すると5等級になっているのだろう。

去年の夏の旅行では米沢牛を食べたが、メニューに『米沢牛』と書いてなくて、本当に米沢牛か心配だった。
とろけるように美味しかったから、米沢牛だったと思うのだが。思いたい。

今日は、去年のリベンジ的な面もある。
飛騨牛の店は、昼下がりだったが混雑していた。外国人客も多い。
僕らの肉はなかなか運ばれてこない。
自転車でお腹を空かせてたので、早く食べたくて仕方ない。
他の客の料理をチラチラと見て待つ。

待ち侘びてた僕らの飛騨牛が運ばれてくると、3〜4人前だがけっこう量があった。
別皿の名産飛騨牛は7切れで2000円弱だから、一切れ280円ほどだろうか。

飛騨牛.jpg

名産飛騨牛を後に残して、飛騨牛から焼き始める。
口に含めば、適度な脂でとろけるような食感だ。
中には脂が多過ぎるのもあったが、味は良い。

盛り合わせだけでもお腹いっぱいになったが、いよいよメインの名産飛騨牛に取り掛かる。
名産の名を冠しているだけあって、霜降りの脂が口の中でとろけていく。
何という美味か!

全て平らげた。
「正直、こんなにとろけなくてもいいな」
「こっちの普通の飛騨牛で十分おいしいよ」
贅沢なもんだ…。

自転車、飛騨牛ときて、次は温泉に向かおう。
高山市内の観光は特にしてないが、街並みは風情があって良かった。

   〜続く〜
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2007年08月21日

Drive物語・富山編4 〜惨敗〜

みんなに置いてかれてしまったが、少し走るとみんなが停まっていた。
僕のことを待っていてくれたかと思いきや、景色を見ていた。

MTBから御嶽山.jpg

御嶽山の眺望。
自然の中を走っている気分に浸れる。
眺望で自然に浸らなくても、木の根が飛び出ていたり岩があったりで、常に自然を感じれるが。
そんな中を、オーバ−スピードで後輪を流しながら走っていくのが面白い。

写真を撮っててまた置いてかれたので、スピードを上げて走っていくと、前を走るオノ君に追い付いた。
オノ君はデコボコの未舗装路に悪戦苦闘しながら、走っている。
ギアの選択や重心移動に気を遣わないと、上手く走るのは難しいコースだ。

何度か未舗装路を走った事のある僕でも怖いくらいだから、初めてだともっと怖いだろう。
その前方を走る浅野君たちが心配だが、叫び声は聞こえてこないから大丈夫だろう。
ピッタリ付いて走っていたが、オノ君の後輪が巻き上げた砂埃が口に入ってくるので、距離を取った。

2kmほど走って、このコースも終わった。
「いや〜、下りばかりだったのに、息が上がってるよ」
「もうダメだ。休もう」

駐車場まで舗装路を下り、オノ君と浅野君はここでリタイヤ。
僕とNK君で、次のコースへ入っていった。

コースの最初は鉄板が敷かれた上を走るので、簡単なコースかと思ったら、途中から未舗装路のヘアピンの連続になった。
下り基調なので、どんどん下っていける。

2kmほど走って、次のコースとの分岐まで来た。
次のコースも下っていけるが、ここまでかなり下ってきたので、戻る方を選んだ。
下り過ぎると後が大変だ。

MTBで駐ヤ場へ.jpg

二人で舗装路を地道に登っていく。
NK君もけっこう頑張るが、途中で地に足を着いた。
僕はその横をゆっくりと追い抜いていく。時速は7〜8kmだろう。

後ろを振り返ると、NK君は立ち止まって休憩している。
標高が高くて空気も薄いので、無理はしない方がいい。
…と思ったら、僕の背後から物凄い追い上げをしてくる影が。

NK君だ!
あっと言う間に僕を追い抜き、駐車場への上り坂を駆け上がっていく。
僕はもう追いつけなかった。

NK君は最後の力を振り絞ったようで、ここでリタイヤ。
時刻を見ると、自転車を借りてから1時間しか経ってなかった。
2時間レンタルしたので、まだ残り1時間ある。

僕はもう一度、坂の上のコースに向かおうと思って余力を残していたが、みんなを待たせるのも悪いし、もちろん僕も疲れている。
レンタル待ちで1時間待っていたし、無理をせずにこの後の目的地に向かった方がいいと思う。

ここで僕も自転車を返却し、リタイヤ。
1時間で4人全員がリタイヤという結果になった。

「そういやさ〜、1時間以上も待ち時間あったのに、うちら準備運動も何もしないで自転車乗っちゃったね…」
「朝は3時起きだったから、寝不足で体調も良くなかったよ」

次の目的地は高山市内。
そこで飛騨牛を食べる。

飛騨牛に向かって、山道を下っていく。
標高は下がり、気温は上がる。
自転車で下がったテンションも、飛騨牛に向けて上がっていく。

「しかし、自転車は疲れたね〜」
「俺、めまいしてクラクラしてたよ」
「脚も疲れたけど、腕も疲れたな」
「未舗装路を走ると、ハンドル握るのに力を使うからね」

「2時間レンタルしたのに、もったいなかったな」
「その分、次の目的地に早く着くからいいんじゃない?」

運動の後の食事が楽しみである。

   〜続く〜
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2007年08月20日

Drive物語・富山編3 〜MTBで山道を〜

「みんなで自転車で山を走れたらいいね。スキー場とか夏に自転車用に開放してるとこあるじゃん」

NK君の提案だった。
旅行と絡めて実現するためにいろいろと調べたが、施設の良いとこはレンタルの値段が高い。
初心者で高級な自転車を借りて、レンタルに5千円以上かけるのはもったいない気もする。
と言って、みんなでママチャリで平坦路を走っても面白味がない。

なので、レンタル料の安かったキャンプ場にした。
キャンプ場の中に、初心者用から上級者用まで6つのマウンテンバイクのコースがある。
なかなか楽しめそうだ。
とりあえず2時間のレンタルでいいだろう。

レンタルを頼んでから1時間ちょい待つ。
その間、食べたりうろついたりして過ごす。

「サトウ様〜、自転車をご予約のサトウ様〜?」

『サトウ様』は僕らの前に予約を入れてた人たちだが、受付け近辺にはいないようだ。
という事は、一つ飛ばして僕らの番が来る。

「自転車をお待ちのタナカ…」
「はい!」
僕とNK君は受付けのすぐ横で返事をした。
これでようやく僕らに自転車が回ってきた。

4人それぞれに自転車を借りる。
自転車が大きくて、僕は脚が届かなかった。
脚が短いので、自転車を変えてもらう。

これでスタート出来ると思いきや、4人ともヘルメットが被れない。
自転車用のメットなど被ったこともないのだ。

あーでもない、こーでもない、後ろ前が逆だのと苦戦しながらも、何とか4人ともメットを装着し、スタート。
とりあえず車道の坂を登って、上のコースへ向かう。

ここで早速、浅野君の自転車のチェーンが外れ、オノ君はギアの変え方が分からないという問題が発生。
普通の舗装路の坂も登れない有り様だ。
僕以外の3人は、自転車に乗るのも久しぶりである。

ギアくらい簡単だろうと思ったら、僕以外の3人の自転車はギアチェンジの仕方がシフトレバー方式だった。
二つのレバーで、ギアのアップダウンを行う方式である。
しかも3人とも、制動力のあるディスクブレーキだ。
これは良いMTBだ。

僕のは普通の自転車と同じグリップシフト、Vブレーキだった。
脚が短いばかりに、面白味のないMTBになってしまった。

浅野君のチェーンを直して、ギアの説明をしながら、4人で並んで坂を登っていく。
浅野君は立ち漕ぎ、オノ君は重いギアで登っている。

「ギアは軽くした方がいいよ」
僕が説明するも、
「坂がキツくて、どっちが重いかもよく分からない」
そう言いながら、ギアをガチャガチャ変えている。
結局、重いギアで登っていた。

坂を登りきり、最初のMTBコースに入る。
オノ君が先頭、僕が2番手で林道を進んで行くも、しかし後が来ない。
心配になって戻ると、浅野君が坂を登るのに疲れて吐きそうになって水を飲んでいたらしい。
立ち漕ぎで坂を登っていたので、一気に疲れたのだろう。

MTBで.jpg

僕が最後尾になって進んでいく。
写真を撮りながらアップダウンを繰り返して走っていくと、浅野君に追い付いた。

「先に行っていいよ〜」
浅野君はバテバテになってる。
「うん、まぁゆっくり行こうよ」
僕が後ろから励ましながら、コースの出口に着いた。

ここで浅野君は倒れこんでしまった。
「フットサルで1試合やるより疲れるね…」
チームの中でも体力のある浅野君だったが、かなり疲れている。

先頭を走っていたオノ君も、余裕そうに見えたが座り込んでいる。
「もう脚が動かない…」
約2kmのコースだったが、慣れない未舗装路の上り下りで疲労したのだろう。

「もうダメだ〜…。気持ち悪くなっちゃった。走れない、戻ります…」
「俺もダメだ、吐きそう、戻るよ。膝が笑ってる」
浅野君とオノ君が離脱宣言。

「僕も太股がパンパンになってるよ」
チームでいちばん体力のあるNK君も、脚が疲労してしまったようだ。
フットサルをやっていても、自転車は使う筋肉が違うのだろう。

「なんか苦しいんだけどさ、ここって標高が高いから空気薄いんじゃないの?」
「そうだよ、妙に疲れると思ったら、標高のせいもあるよ〜」
ここは標高1600m。
確かに酸素濃度も薄いのかもしれない。

「じゃあ、戻りがてらもう一つのコースも行ってみようよ。ここまで登りだったから、ほとんど下りだと思うよ」
僕はみんなを励ましながら、次のコースへ向かった。

次のコースは下りメインだったが、最初のコースより狭くてテクニカルだった。
後輪は滑り、前輪はハンドルを取られる。
下の方から、先に走っていった浅野君の叫び声が聞こえる。

僕は最後尾でビデオ撮影をしながら走り始めたが、とても片手ハンドルで走れるような道ではなかった。
草木に突っ込みながら停車して、ビデオカメラを仕舞う。
カメラには草や地面、空が映っていた。

みんなは大丈夫だろうか?

   〜続く〜
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2007年08月18日

Drive物語・富山編2 〜飲みすぎた〜

今日は富山県の魚津市に宿泊。
昨日の高岡市から大して進んでいないが、まぁ観光はしている。

今日は観光もそこそこに飲みまくった。
昨夜も飲んだが、今日は倍くらい飲んだ。
僕にとっての酒の許容量を超えたので、意識朦朧だ。頭も痛い。
しかも食べ過ぎた。太ったろう。

昨夜も意識朦朧だったが、気が立ってたのかあまり眠れなかった。
寝不足続きで飲みすぎたので、今日はもうこの日記を書く気力もありません。

後は、風呂に入って寝ます。
書くことは一杯あるのだけど、面白可笑しくは書けません…。
ニックネーム SNJ at 23:45| Comment(2) | TrackBack(0) | Drive物語U

2007年08月17日

Drive物語・富山編1 〜出発〜

ただ今、旅の空。
ここは富山県高岡市。

去年の夏のドライブ旅行は宮城県周辺だった。
今年はどこに行こうかと話し合い、行ったことのない富山方面がいいだろうとなった。

8月17日早朝4時、地元の千葉県柏市を出発。
今回の参加メンバーは去年と同じく、僕とオノ君、浅野君とNK君の4人だ。
NK君だけは電車にて新宿駅で合流の手はずとなった。

僕とオノ君と浅野君で、車で新宿駅に向かう。
僕は仕事で34時間ほど起きてて、旅立ちの前に6時間は寝ておこうと思ったのに、寝てから4時間、夜の12時に目が覚めてしまい、寝不足&疲労のままの旅立ちとなった。

去年の東北旅行も、2時間しか寝ないで徹夜ドライブだった。
今年のゴールデンウィークも、3時間しか寝ないで徹夜ドライブだった。
旅立つ時は、いつも徹夜仕事明けで疲れたまま出発してる気がするが、まぁいいか。
旅の時間を多めに取るためだ。

渋滞もなく、新宿駅に着いた。
10分経たずにNK君が合流。
去年と違って、スムーズに事が運ぶ。

車内では、友人の結婚式での演奏のための練習をした。
歌合わせである。
僕がキーボード、浅野君がボーカルだ。

狭い車内で練習が続き、残りの二人は静かにしているしかない。
オノ君は運転しているからまだいいものの、NK君は繰り返される同じフレーズにも、じっと我慢だ。

中央自動車道で午前7時半ごろ長野県に入り、そのまま木曽福島から岐阜県へ向かう。
この辺は開田(かいだ)高原といい、5年前にも訪れている。
その時は雨に見舞われたが、今日は晴天。
標高1100m以上の高原なので、気温も涼しく爽快なドライブだ。

途中、御嶽山が青空をバックに聳え立つ壮大なパノラマに出くわすも、写真も撮らずに通過。
本日一番の絶景だったのに、もったいない。

開田高原を過ぎると、岐阜県に入る。
ここから標高1600mにあるキャンプ場に向かう。
気温は21℃まで下がった。

午前10時前、キャンプ場に着いた。
このキャンプ場ではマウンテンバイクがレンタル出来、キャンプ場内に設置されたコースを走れる。
僕ら4人は、MTBで走るためにここに来たのだ。

早速、レンタル申し込みをすると、待ち時間が1時間以上。
急いでここまで来たのだが、やはりシーズンといういことで人が多かった。
ぐだぐだと待つことにする。

   〜続く〜
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2007年05月31日

Drive物語・熊野街道編12 〜帰宅〜

お伊勢参りを済ますと、僕の靴は雨でビチャビチャになってしまったので、オノ君のサンダルを借りた。

運転はオノ君に交替したが、高速道路で眠くなったらしく、また僕に交替した。
サンダルで高速道路を運転するのは初めてだ。

車が撥ね上げる水飛沫で視界が悪い。
車間距離を空けると、他の車が横から入ってきて、車間距離がなくなる。
しかも10m先で水飛沫を上げられると、白く霞んで前方は見えない。
そういう事もあって、サンダルでの運転は少し怖かった。

三重県から愛知県に入った。
熊野街道も伊勢路も終わり、東海道の尾張の国だ。
このまま東名高速に乗れば帰れるが、まだ3時半だったので名古屋市内の『徳川美術館』に寄る。

徳川の名が冠せられている通り、歴代の尾張藩主の功績が展示されている。
庶民のことはあまり分からなかったが、尾張藩のことはよく分かる。

美術館の横には『徳川園』という日本庭園があったので、そこも寄る。
時刻は4時半を回っていた。
5時で閉館なので、小走りで庭園内を観回る。
ラッキーなことに、降っていた雨はやんでいた。

徳川園.jpg

庭園は立体的な造りで、歩いていて楽しかった。

徳川園3.jpg

池あり錦鯉あり、橋あり川あり、滝あり岩あり、森あり芝生あり、坂あり階段あり、茶屋あり花畑ありで、至れり尽くせりだ。
雨上がりの佇まいも趣きがあって良い。

徳川園2.jpg

ただ、雨に濡れた鯉のぼりは、水分を含んで重くなったのだろう、しな垂れていた。
もの悲しさがある…ていうか、薄暗いと怖い。

美術館を後にすると、夕飯はみそカツを食べた。
名古屋でみそカツを食べるのは初めてだ。
みそカツのある店を見付けるのに渋滞で手間取ったが、それだけに美味しかった。

後は千葉まで帰るだけだ。
ほぼ渋滞もなく静岡県に入る。
夜の12時には帰宅できそうだ。

いや、帰宅できそうだったが、渋滞が現れた。
事故渋滞らしい。
電工掲示板には、通過に100分かかると表示されている。

高速を降りて一般道で帰った方が良かったのだが、この情報を見たのは御殿場インターを通り過ぎた後だった。
次の大井松田インターは事故現場の向こう側だ。もう高速からは降りられない。
逃げ出すことも出来ず、渋滞と真っ向勝負になってしまった。

御殿場インターと大井松田インターは、東名高速の中でも距離が離れている区間なので、一番やっかいなところで渋滞に巻き込まれた。
去年の四国旅行の時も、帰りに事故渋滞に巻き込まれて2時間を無駄にした。
今年も、まただ。

電工掲示板で情報を見てから、きっちり100分。事故現場を通り過ぎた。
3台の玉突き事故だった。
(玉突きするくらいなら、車間距離とれよ〜)

渋滞を抜けてからは快調。
僕は疲れて頭痛がしていたので、後半はオノ君に運転を任せっきりだ。

深夜2時、帰宅。
渋滞がなければ、予定通りの12時に帰れたのに…。

総走行距離は1600km。
けっこう走ったが、それ以上に歩きまくった旅だった。
歩いたし、食べたなぁ。
僕らの旅にしては珍しく、食を堪能した旅であった。

特に印象に残ったのは、那智の滝、神倉神社、めはり寿司、漬け丼かな。

   〜熊野街道編・完〜
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2007年05月30日

Drive物語・熊野街道編11 〜伊勢神宮〜

朝起きると、雨だった。
窓の外にいた大量の蚊はいなくなっている。
今日は5月6日、G.W.最終日、家に帰る日だ。

喉が痛くて、体がダルい。
パンツ一丁で寝たのがいけなかったのだろう。
疲れも溜まっているはずだ。

7時半、宿をテェックアウトし、まずは熊野市内にある『花の窟(はなのいわや)神社』に向かう。
花の窟神社は、高さ45mの岩がご神体の神社だ。

花の窟神ミ.jpg

雨の中、鳥居をくぐって森の中をゆくと、巨大な岩が現れる。
上を見ると、雨と共に巨岩が視界を埋める。
遠くから見れば、街並の中にこの巨岩だけが目立つ事だろう。

これで、熊野市ともサヨナラだ。
熊野街道に沿って北に向かう。
途中の道の駅で朝食。また、めはり寿司を食べた。

道は山道になった。
山を越えたら、別の街。
街との別れがあれば、新たなる街への出会いがある。

次の道の駅で、僕に運転を交替した。
また、めはり寿司を買った。この旅中、4回目のめはり寿司だ。
関東ではあまり見ないので、つい買ってしまう。

途中の渋滞を、山道を通って回避する。
迂回しても掛かる時間は同じかもしれないが、景色が流れるので飽きない。

国道42号から伊勢自動車道へ乗り、そのまま伊勢神宮に向かう。
伊勢神宮には、内宮(ないくう)と外宮(げくう)がある。
まずは内宮へ。

雨は大降りだが、伊勢神宮周辺は混んでいた。
駐車場から内宮までは距離があり、徒歩で15分程度かかる。
歩き出してすぐ、靴はビチョビチョになった。

おかげ横丁.jpg

みやげ物店、飲食店、資料館などが立ち並ぶ、おかげ横丁という通りを歩いていく。
道沿いに店舗がずらっと並んだ商店街みたいなものだが、店の作りは時代がかっていて雰囲気がある。

内宮に到着。
鳥居をくぐって橋を渡り、砂利道を歩いていく。
参拝客は多い。

内宮正宮.jpg

広い敷地を延々と歩いていくと、ようやく正宮に辿り着く。
日本の最高神『天照大御神』が祀られているが、社殿は観ることが出来ない。
社殿の前に門があり、さらに門があるので、遠くに社殿の屋根が見える程度だ。
門の前にある布の中に賽銭を入れるしかない。
ガードマンがいて、社殿の写真を撮ることも出来ない。

ここには、三種の神器の一つ『八咫鏡(やたのかがみ)』が納められているようだが、もちろん見せてはくれない。
位が高いのだろうが、高貴すぎて僕には面白く感じられない。

昨日行った神倉神社の方が面白かった。
とっとと内宮を後にする。
帰り際、おかげ横丁で、伊勢うどんを食べた。
たまり醤油のつゆが美味しかった。

駐車場に戻ると、外宮へ向かった。
内宮から外宮までは、車で15分程度だ。

外宮には、食物を司る『豊受大御神(とようけのおおみかみ)』が祀られている。
衣食住の守護神だ。
内宮では社殿が観れなかったので、外宮では観れると思ったが、造りは内宮とほぼ一緒で、やはり観れなかった。

江戸時代は、誰も彼もお伊勢参りだったが、歴史や神話に想いを馳せないと、僕には面白くも何ともない。
最高神の祀られている最高位の神宮だったが、僕の中ではランクが低くなった。

こうして、お伊勢参りは終わった。
しかも、外宮から内宮へと参拝していくのが慣わしだったようだ。
間違ってばかり…。
もう帰ろう。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 18:27| Comment(2) | TrackBack(0) | Drive物語U

2007年05月26日