2008年05月13日

自転車奇行・ぶらり編2 〜友人と合流〜

長岡で待つ友人から連絡が入った。
「田中が来るまで待ってるより、こっちからも会いに行くよ。早く会いたいからさ」
「そうかい?では川口町を回って、4時前には長岡に向かうよ。国道17号を走ってるから見付けてくれ」

友人との待ち合わせは、国道17号のどこか。
こういうのも面白い。

前にボランティアに来た、川口町に着いた。
3年半前は、崖は崩れ、家々は倒壊し、道は割れていたのだが、今ではすっかり復興していた。
何枚も写真を撮って、川口町を後にする。

川口町から国道17号の長い坂を登っていくと、小千谷市に入る。
ふと、思った。
『小千谷』とは、小さい千の谷と書く。
つまりアップダウンの多い地形ではないか…?

小千谷市棚田.jpg

その通りだった。
下っては登りの繰り返しで、脚が攣ってきた。

道の駅で休憩して友人に連絡する。そろそろばったり出会うかもしれない。
「今、休憩してるから、見付けてくれ」
メールでそう連絡すると、友人の返事は思いがけないものだった。

「今、長岡。スクーターで出掛けたら風が強くて、家に戻った。車でいく」

なんと、友人はまだ長岡にいた。
僕はまた国道17号を往く。


脚の疲労が溜まってきたころに、ようやく友人と合流。
「田中、よく来たな。ホントに自転車で来るとは思わなかった」
「いや〜、疲れたね。食べないで走ってきたから、ヘロヘロだ」

友人は車なので先に行ってしまうが、待ち合わせ場所を決めといてはぐれないようにする。
次は左のコンビニ、次は右のラーメン屋、次は左の銭湯、などなど。

向かい風の中を走ってきたため、僕の脚は限界が近くなっていた。
80km以上走って、ようやく友人宅に到着。
地震の時以来、3年半振りの訪問だ。
懐かしかった。


夜は、二人でお好み焼きを食べに行き、銭湯に行って、飲みながらDVDを観て、深夜2時、眠りに就いた。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 08:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車奇行2008

2008年05月06日

自転車奇行・ぶらり編1 〜新潟へ〜

一昨年は箱根峠、去年は碓氷峠と越え、お次は群馬から新潟に繋がる三国峠にしようと思った。

GWは三国峠を越えよう。
そのつもりで新潟行きを決めた。

出発の朝、僕は寝坊した。
これでは時間的に三国峠を越えられない。
途中で宿に泊まればいいのだが、GWなので希望の宿が取れない。

とりあえず、自転車を持って新幹線に乗り込む。
新幹線は速い。
あっという間に駅に着いた。

降りた駅は『越後湯沢』。
そう、新潟県です。
新幹線にて新潟入りしました。

もちろん、三国峠は越えてません…。
つ、次の機会に…。


越後湯沢.jpg

さて、越後湯沢からは下り坂で始まる。
とっても楽チンで、30分以上は時速30kmをキープ。
後ろを振り返れば雪を被った谷川岳が見え、晴天とのコントラストが良い。

向かう先は、友人が住む長岡。
長岡までは70kmくらいかな。

でも、途中で立ち寄りたい場所がある。
3年半前の中越地震の時に、ボランティアに行った川口町だ。

当時、現地で交通手段を失って途方に暮れていた僕だったが、たまたま乗せてもらったボランティアの団体さんのバスにより、辿り着いたのが川口町だった。
なので、ちょっと縁を感じている街だ。

去年、川口町から『震災から3年、みなさんの援助で復興できました』とのハガキが届き、もう一度行かねばと考えていた。
あの時は写真を撮れなかったが、今は蘇った街並みを撮れるだろう。
楽しみだ。

八海山.jpg

湯沢からの下り基調の道は平坦路になったが、追い風のせいか楽々だ。
東には魚野川が流れ、その向こうに雪が残る八海山が聳える。

コシヒカリの産地の魚沼市で、魚野川は北から西に90°流れを変える。
周りの山並み自体が90°曲がっているのだ。

川に沿って曲がって気付いた。
向かい風になってる…。
しかも強風。
時速は17kmに落ちた。

川口町までもうすぐなのに〜。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車奇行2008

2008年05月03日

自転車奇行・奥武蔵編4 〜帰宅〜

帰り道は、鉢形駅から電車に乗ってもいいのだが、もうちょっとだけ走ってから帰ることにした。

走り始めて後悔した。
坂道に出くわしてしまったのだ。

住所が三ヶ山となっていたので、その辺を通るのは避けたかったのだが、道がなかったり、通行止めなどで、長い坂を登る羽目になった。
まぁいい。山越えすればショートカットになる。

坂を登り終えると、環境整備センターと研究所があって、行きたい方向が塞がれている。
守衛所もあり、そちらを抜けていくのは出来なさそうだ。
せっかく登ったのに、行きたい方には行けずに山から降ろされた。

三ヶ山の開発地.jpg

桜並木の坂だったので景観は良かったが、その周辺の風景にビックリした。
山に木がない。
開発の手が入り、伐採されてしまってるのだ。

見渡す限りの山すべてが裸山になってるのは初めて見たが、山の手が開発される時はそんなもんなのだろう。
昔から栄えていた土地ならすでに宅地はあるから、裸山や広大な更地になる事はないが、人の少なかった土地が一気に開発されるとこうなるんだな。

栄えていくのはいいが、砂埃がすごくて困った。

三ヶ山を越えると、竹沢という駅から電車に乗って帰った。
車窓には、山々と桜が僕を見送ってくれた。


この日の走行距離は63kmだった。
距離は短かったが、8つの峠を通り、鉢形城に立ち寄って、なかなか充実したサイクリングだった。

   〜奥武蔵編・完〜
ニックネーム SNJ at 12:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 自転車奇行2008

2008年05月03日

自転車奇行・奥武蔵編3 〜白石から鉢形へ〜

大野峠でおばちゃん達と別れて向かった先は、白石峠。
大野峠が標高850mで、白石峠は地図には標高700mと書いてあった。
距離も近いし、ほとんど下っていくだけだろう。
僕は快調に下りだした。

…と思ったら、道はちょっと下っただけで登ってた…。
距離と高さを考えても、明らかに白石峠の標高は700mではないと思えるが…。

白石峠.jpg

あまり眺望がない白石峠の交差点の到着。
ここから次は標高620mの定峰峠に向かおう。

定峰に向かって下り始めるが、この下りが長かった。
下っても下っても下っていける。
地図の表記を信じれば、標高差は80mしかないのに。
やっぱ白石峠は800m近くあるだろう。

楽に下って定峰峠に着くと、この峠も眺望のない交差点だった。
西に向かえば秩父市外方面、東に向かえば東秩父村だ。
僕は東に下っていった。

まだ標高は600mほどあるので、長い下りだ。
今日稼いだ位置エネルギーの恩恵を受けて、楽チン。


東秩父桃.jpg

村のメインストリートまで降りてくると、鮮やかな花が目に留まる。
桃の花だろう。
山の斜面に植えられていて、桃色の花がとってもキレイだ。
休憩がてら、しばらく見とれていた。

さて、もう下りは終わったし、次は帰りの事を考えよう。
東に向かえば小川町、北に向かえば寄居町だ。
寄居町に訪れたい場所があったので、僕は寄居町に向かった。

寄居町へは丘を越えなければならない。
もの登りは懲り懲りだが、なんとか登って丘を越えていくと、それが見えてきた。

鉢形城跡.jpg

戦国時代の関東の雄、北条氏の鉢形城跡だ。
鉢形へは、9年くらい前に車で一回来てるが、今回は自転車での再訪となる。

鉢形城跡2.jpg

前に来た時より整地されている。
城跡っぽくなってて良い感じだ。
雰囲気が新しすぎるけど、更地よりは当時を感じられる。

鉢形本丸址.jpg

本丸跡地は、相変わらず木立の中だ。
この背後は崖になっており、下には荒川が流れている。
荒川が堀になっていたわけだ。

鉢形城大筒.jpg

荒川を見下ろすと、大筒が設置されていて雰囲気が良い。
この城は大筒で落城したのだが、攻め手が砲撃したのは山の上からだった。
この川の距離だと、砲撃手が場内から狙撃されかねない。


さて、時刻は午後4時になろうとしている。
そろそろ帰路に着こう。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車奇行2008

2008年05月02日

自転車奇行・奥武蔵編2 〜出会いとか〜

顔振峠春.jpg

大汗をかいて、ようやく顔振(かあぶり)峠に到達。
標高は500mだ。
とっても疲れた。

そのまま前に来た時のように、次々に峠をクリアしていく。
…と書くと順調そうだが、休み休みだ。
脚はすでに使い果たした。
向かう先から雷音が聞こえているが、雨でも降ったらいやだな。


刈場坂峠春.jpg

5個目の峠、刈場坂(かばさか)峠に到着。
標高は818mだ。
奥武蔵グリーンラインで最も眺めが良いが、雨が降ってきた。
僕より先にいたライダーが、雨から逃げるように峠から去っていった。

幸いにも雨はすぐに止んだ。
写真は雨の後のものだ。

さて、刈場坂峠の次は、標高850mの大野峠だ。
その間は距離もないし楽である。

大野峠の看板に近付いていくと、5、6人のおばちゃん軍団が看板を見て話し込んでいる。
「駅はこっちじゃないの?」
「そーね、きっとそっちよ〜」
「行きましょう」

どうやら、進行ルートに悩んでいるようだ。
でも、おばちゃんが『駅』と言ってる方向に駅はない。
おばちゃんが進もうとしているのは、僕の進みたいルートで、僕は駅がないのを知っている。

「どうしました〜?」
僕はおばちゃん達に話し掛けた。

「芦ヶ久保駅に行きたいのよ〜」
「駅はこっち側ですよ。向こうに駅はありません」
「あら、そうなの〜?」

大野峠の看板を見ると、ハイキングコースが書かれている。
看板のすぐ横からコースに入れるようだが、道はない。

ちょうどそこに地元の車らしい軽トラックが通り掛かった。
「あら、あの人たちに聞いてみましょう」
「すいませ〜ん!」
おばちゃん達がトラックに近寄っていく。

だが、トラックは止まらずに去っていった。
「待ってよ〜」
「聞こえないの〜?」
「気付いてくれなかったわ〜」
何人ものおばちゃん達が近寄ってきたので、逃げたのかもしれない。

看板とおばちゃんの持ってるハイキングマップを見比べてみる。
どちらも同じ表記で、やっぱり看板の横に道がある。

僕は試しに、看板の横から木々の中へ入ってみた。
しかし、どうにも道はない。
歩けなくはないが、ハイキングの推奨コースとは全然思えない。

「こっちに道はないですね。もうちょっと向こうに道はないですかね?」
僕はおばちゃんのとこに戻って伝えた。
おばちゃんが、看板から少し離れたとこまで歩いていった。

「あ、あったわよ!芦ヶ久保駅って書いてある!」
どうやら道があったようだ。
看板の横に、何メートル先にルートがあると書いてあればいいのに…。

「ありがとね〜!」
おばちゃん達と別れる。
おばちゃん達は丸山という山に登って、これから降りていくという。
元気だな〜。
こういう出会いも良いもんだ。

さて、僕が次に向かうのは白石峠。
前回来た時は白石に向かわなかったので、今回はそちらから回ってみようと思う。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車奇行2008

2008年04月29日

自転車奇行・奥武蔵編1 〜久しぶりの奥武蔵〜

一昨年の年末、僕は折り畳み自転車で奥武蔵グリーンラインという道を走って、6つの峠を駆け抜けて散々な結果に終わっている。
その内容は、自転車奇行2006の秩父編に筆記してある。

あれから1年以上が経ち、僕は桜咲く時期にもう一度トライしてみようと思った。
奥武蔵グリーンラインに。

前回は折り畳み自転車だったが、今回はロードレーサーで挑む。
自転車の性能差&僕の成長で、前回よりは楽に峠を登れるはずだ。


峠の麓である埼玉県飯能市の武蔵横手駅まで、電車で自転車を運ぶ。
寝坊してしまい、午前11時の走り出しだ。

虎秀.jpg

まずは顔振(かあぶり)峠だが、全く同じだとつまらないので、前回登った道とは違う道から峠を目指そう。
桜の咲く、春の陽気に包まれた穏やかな道を往く。
坂の傾斜も緩やかで、のんびりのどかだ。

坂がまったく苦にならない。
これがロードの性能、そして僕の成長の証しだろう。

だが、峠まで3分の1ほど登ったところで分かった。
向こうに見える道が、明らかに上に登っている。
そこから傾斜がきつくなっているのだ。

一気にギアを落とし、急坂に挑む。
そこさえ乗り切れば、また緩やかになると信じて…。

でも、信じただけだった…。
坂の傾斜は、一向に緩やかにはなってくれない。
途中まで楽だった分、後半がずっと厳しいのだ。

ロードでもキツイ。
いや、ロードでなければとっくに自転車を降りているだろう。
僕は、自分が成長したというのが幻想であったと気付かされた。

自転車を降りて休憩。
去年の年末に碓氷峠を登った時よりも厳しく感じる。
僕はむしろ、衰えたんじゃなかろうか?

虎秀2.jpg

いやいや、でもこの傾斜は凄い。
道がうねっているではないか。
下から登ってくる車のエンジン音が聞こえてくるが、唸りを上げてかなり高回転になっている。
それほど坂の傾斜があるのだろう。

僕は一息入れて自転車に乗ったが、少し登ってまた休憩した。
この傾斜が続いていくのだ。

虎秀3.jpg

前方に桜が見えた。
キレイだな…。
いや、それどころじゃない!
桜の向こうに見える坂の傾斜は何なんだ!?
泣くぞ!

ホーホケキョ!

僕の代わりにウグイスが鳴いてくれた。

   〜続く〜
ニックネーム SNJ at 15:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 自転車奇行2008